国立病院機構 名古屋医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 名古屋医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

当施設は東海北陸ブロックの“癌”に関する中心的施設として、ナショナルセンター等の下に、高度で専門的な医療を期待されている。このため消化器癌に対する標準的治療法の確立を目指すJCOG(Japan Clinical Oncology Group)に参加し、かつ独自の癌に対する新しい治療法を開発している。食道胃静脈瘤の内視鏡的治療においては、この地区では最も早く治療法を確立した。

症例数

★胃癌の抗癌剤治療は80年より5FU経口剤をkey drugとした独自の抗癌剤治療を主に行っている。80年代はUFTとマイトマイシンの併用療法、90年代はUFTとシスプラチン併用療法、00年代はTS-1とシスプラチンの併用療法、最近ではTS-1とシスプラチンとパクリタキセルの3剤併用療法を行っている。高度進行胃癌に対する多施設共同研究結果は奏効率63%、生存期間中央値は15.0カ月であった。進行食道癌には積極的に放射線併用化学療法を施行している。01年からは新規抗癌剤を導入し、手術のできない進行度III食道癌において奏効率93%、CR率55%であった。胃癌および進行食道癌の抗癌剤治療を使用した成績は05年からASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)に毎年報告しており、全世界から注目されている

★肝臓癌に対して肝動脈塞栓術、ラジオ波治療、外科的手術療法を進行度、年齢、部位、肝機能の状態により治療を選択している。難治性C型慢性肝炎に対しては患者様およびウイルスの遺伝子を調べて適切な治療法を考慮している。また09年からは血液濾過を使用したウイルス除去療法も導入している

★難治性疾患に指定されている潰瘍性大腸炎に対しては白血球および顆粒球除去法を導入、患者様に対するステロイド投与量の減量と入院期間の短縮に努めている。内視鏡的診断には拡大内視鏡の導入、上皮に限局した消化器癌に対しては内視鏡的切除ESDを行う。食道胃静脈瘤の内視鏡的治療は本邦のパイオニア的存在であり、08年度までの29年間の経験、実績から日本の指導的立場にある。07年内視鏡検査数は上部消化管4,001件、下部消化管は1,529件である。内視鏡的消化管腫瘍切除術は216件であり、ESDが増加している。

医療設備

内視鏡装置5台、MRI、ヘリカルCT、超音波内視鏡、レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

外科(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

地域医療支援病院、がん診療連携拠点病院として、地域連携に重点を置いた専門的な医療の提供に努めている。消化器外科では臓器別の専門医を中心に治療方針を決定し、高度な進行癌に対しては、伝統的な癌化学療法への取り組みを生かした集学的治療と、外科医も加わる緩和医療までチーム医療に力を入れている。

症例数

外科の年間全身麻酔手術件数は04年度から徐々に増加し、最近では900件前後

食道癌=年間15例前後切除。消化器内科では積極的に内視鏡治療を行っている。外科では切除手術を基本とし、化学放射線療法を併用

胃癌=年間100例前後。早期癌では適応例に腹腔鏡下切除(LADG)を施行。切除不能進行癌では、術前化学療法を積極的に行っている。5年生存率(他病死を含む)はStageI:95%、II:70%、III:60%、IV:10%

大腸癌=年間120例前後。07年度で年間70例の腹腔鏡下切除を施行。肝肺転移症例に対しては、化学療法(標準治療)を積極的に行っている。5年生存率(他病死を含む)はStageIII:65%

肝臓癌=年間の原発性肝癌は40例前後で、肝機能、腫瘍数などを評価し、切除は約30例。転移性肝癌に対しては、補助化学療法も加え、切除は20例前後である

膵・胆管癌=年間20例前後の膵頭十二指腸切除手術を行い、最近ではIPMTやMCTの膵腫瘍症例も増加している

一般外科=胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は120例前後、最近では単孔式腹腔鏡下にて胆摘、虫垂切除、小腸切除等を行っている。局所麻酔によるヘルニア根治術の症例も多い。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、血管造影装置、各種電子内視鏡、超音波内視鏡、鏡視下手術装置、RFA(ラジオ波焼灼装置)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科・リウマチ科

分野

整形外科

特色

国立名古屋病院(旧称)から、04年の独立行政法人化に伴い、国立病院機構名古屋医療センターに改称した。病床数800床の第3次救急病院、厚生労働省指定災害拠点病院、愛知県地域災害医療センターであり、日本DMAT(緊急災害派遣チーム)には整形外科医師2人が加わり、内閣府・厚生労働省等の派遣要請に対応している。当院の整形外科では、人工関節(膝関節、股関節、肘関節、足関節等)と骨折(多発骨折、大腿骨頚部骨折ほか)の手術が多く、地域連携を重視している。また、関節リウマチに関しては、経験豊富な医師が生物学的製剤等の薬物治療を積極的に行い、国内外の学会・研究会で多くの成果を発表している。

症例数

新患者数は年間約3,400人、外来患者数は1日平均118人、入院患者数は1日平均65人、平均在院日数20.1日。初診以外の外来診察は原則として予約制。手術数は09年の1年間で、人工関節(膝・股・肘・足)が約300件、骨折等の手術約400件で、その他の手術を合わせて合計約800件であり、年々増加している

人工関節=70年以来、延べ4,500人以上の方が人工関節置換術を当院で受けている。90歳代の方でも体の状態が許せば人工関節の再置換(入れ替え)手術を行っている。原則としてクリニカルパスを使用し、手術前日の入院、手術後2週間での歩行退院を標準としている。近年では、他の病院で行われた人工関節の再置換を依頼されるケースが増加している

関節リウマチ=63年にリウマチ診療を開始した。リウマチ性疾患の準ナショナルセンター病院として、国内33のリウマチ専門施設と連携している。07年より、生物学的製剤に関する地域連携パスを全国に先駆けて開始し、治療が安定した場合には、近くのかかりつけ医で安心してリウマチの治療ができるように心がけている。関節リウマチの外来延べ患者数は約1,000人でそのうち300人前後は生物学的製剤を使用している

外傷=交通事故、労災、高所からの転落等の生命の危険を伴う重症、重体の方が多く搬送され、ドクターヘリ等も受け入れている。これらの重症患者はICU等へ随時受け入れており、緊急手術も多い。06年より大腿骨頸部骨折に対して地域連携パスを使用し、なるべく早い手術(受傷当日の緊急手術を含む)とリハビリテーションにより早期の退院が可能となっている。

医療設備

MRI、CT、PET、骨密度定量測定装置、血管造影装置、RI、クリーンルーム、関節鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

白血病等の血液癌、骨肉腫・網膜芽腫をはじめとした小児がんの診療を中心に行い、チャイルドライフスペシャリストやカウンセラーの参加を得て、トータルケアの充実に努めている。また、各種分野の専門外来を併設して小児の総合診療を目指している。臨床研究センターが併設されており、小児血液腫瘍の研究拠点となっている。無菌ユニット10床を有する。

症例数

外来患者数は1日約20人。専門外来通院患者および紹介患者を中心に診療している。小児がん治療終了者の晩期合併症の予防・治療に関して、多角的に対応できる長期フォローアップ外来を開設している

★入院患者数は15~20人で、小児がんを中心に年々増加しており、新規小児がん入院患者は30~40人(白血病・リンパ腫、骨肉腫、網膜芽腫が中心)で、毎年4~8例に造血幹細胞移植を行っている。骨肉腫は、名古屋大学整形外科腫瘍グループと連携して治療している。白血病・リンパ腫は、日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)の治療研究に参加し、研究治療を行っている。また、全国に先駆けて新薬治験を行い、治療開発をリードしている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

眼科

分野

眼科

特色

厚生労働省の政策医療を実施し、網膜硝子体、涙道、眼窩等の難治性眼科疾患治療を担う基幹病院である。

症例数

"09年度の初診患者数は約2,000人、総手術数1,220件。内訳は、白内障440件、網膜硝子体140件、涙道150件、眼形成110件、眼窩腫瘍210件、その他(網膜剥離、緑内障等)170件。紹介は専門性の高い疾患が多く、県外からも多い

白内障=ほとんどが超音波乳化吸引術による小切開手術で、日帰り手術も行っている

網膜硝子体=増殖糖尿病網膜症、増殖硝子体網膜症、黄斑前膜、黄斑円孔例が多いが、糖尿病黄斑症、その他の原因による黄斑浮腫にも手術を行っている。また、近年増加傾向にある加齢黄斑変性症には抗血管内皮細胞増殖因子抗体による加療を行っている

緑内障=線維芽細胞阻害剤を併用した濾過手術を行っている。血管新生緑内障には毛様体光凝固術を行う

涙道鼻涙管閉塞=原則的に鼻内視鏡を用いた涙嚢鼻腔吻合術鼻内法を行っている。症例に応じ、鼻外法も行っている

眼形成、眼窩疾患=眼瞼下垂、眼瞼・眼窩腫瘍、眼窩底骨折など多彩な手術に対応し、眼瞼手術は主に日帰り手術を行っている。網膜芽細胞腫には温熱療法、抗癌剤眼局所注射などによる眼球温存療法を手がけている。甲状腺眼症の急性例には、入院によるパルス療法を手がけている

ぶどう膜=ベーチェット病等のぶどう膜炎では血液の粘調性が亢進することに着目し、ワルファリンカリウムによる抗凝固療法を施行している。 "

医療設備

眼科先端医療を遂行するために種々の検査機器、治療機器が装備されている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

耳鼻咽喉科・気管食道科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

①副鼻腔炎の内視鏡下副鼻腔手術(ESS)、アレルギー性鼻炎のトリクロール酢酸塗布や超音波切開凝固装置を用いた下鼻甲介手術などの治療が可能である。②めまい疾患の診断と治療については、特殊外来を行っており電気眼振計による精密検査、良性発作性頭位めまいに対する頭位変換療法などが可能である。③外来手術では鼓膜形成術と簡単な鼻科日帰り手術などが可能である。④睡液腺疾患手術は09年度24例であり、頭頸部癌については放射線科・内科・緩和ケアチーム・栄養サポートチームなどとチーム医療にて診断・手術・放射線治療・化学療法などに当たっており、命を救うこと、苦痛の少ないこと、息をする・話す・咬む・飲み込む・審美性といったQOL(生活の質) のバランスを考えた最適な選択肢を模索している。08年にがん診療連携拠点病院に指定され、11年度中に頭頸部癌の診断に有用性の高いPET(ポジトロン断層撮影)が放射線科に導入される見込みである。⑤入院治療は10以上あるクリニカルパスにより、短期間で社会復帰できるよう心がけている。⑥ムセたり食事の飲み込みに障害のある方(えん下障害)については4人の言語聴覚士との協力で質の高いえん下リハビリテーション指導を行っている。

症例数

09年度の年間手術件数は897例(中央手術室478人)。内訳は耳科手術103例、鼻科手術394例、咽頭・喉頭科手術311例、頭頸部外科・気管食道科・その他手術89例であった。手術は多い順に扁桃・アデノイド手術181例、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)154例、喉頭微細手術87例、鼻甲介手術79例、中耳(鼓室形成・鼓膜形成・あぶみ骨)手術48例、鼻中隔矯正術48例など(ただし件数は1人の患者にアデノイドと左右の扁桃摘出を施行すると3件、1人の患者に鼻中隔と左右の下鼻甲介切除を施行すると3件と数えている)。

医療設備

鼻咽喉頭電子ファイバースコープ(FICE)、気管食道異物鏡、ビデオ喉頭鏡、MRI、CT、超音波画像診断、手術用ナビゲーション、手術用レーザー、放射線治療、ABR(聴性脳幹反応)、幼児聴力検査、耳音響放射、めまいの回転検査と電気眼振計。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

口腔領域の2次医療機関として病診連携を推進しつつ、必ずしも口腔外科疾患に限定することなく、顎口腔領域全般の診療に応じている。治療法の選択は流行にとらわれず、特に悪性腫瘍においてはインフォームド・コンセントとQOL(生活の質)の向上を重要視している。また、歯科インプラント治療もデメリット、リスクの理解、同意なくして行うことはない。学際的診療にも積極的であり、耳鼻咽喉科や神経内科の依頼により閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療を実施している。また、本院の担う政策医療の一端を務めるべく血液疾患患者やHIV感染者の歯科治療にも対応している。それゆえ、交差感染予防として標準予防策の実践を徹底し、他歯科診療施設の啓蒙も役割としている。

症例数

09年度の初診患者数は約1,600人で、文書紹介数は約400件であった。全身疾患のため一般歯科医院での治療受け入れが困難と判断され、他科から依頼された症例が多数を占めている。口腔外科症例としては、智歯周囲炎、埋伏智歯約150例、嚢胞や良性腫瘍約50例、顎関節症約50例であった。09年度年間の全身麻酔下手術症例数は約100例で、主な内訳は顎変形症約40例、良性腫瘍、嚢胞性疾患約30例、顎顔面骨骨折18例、口腔悪性腫瘍5例であった。口腔外科手術入院症例はクリニカルパスを用いており、ちなみに埋伏智歯の一括抜歯は1泊2日のクリニカルパスで対応している。口腔悪性腫瘍の治療はPET-CTなどによる画像診断を行い、StageI・IIは基本的に外科治療を行う。進展例では放射線化学療法との併用を選択肢に入れ、症例に応じて名大病院歯科口腔外科との連携を行う。

医療設備

MRI、マルチスライスCT(64列および6列)、PET-CT、リニアック、ポリソムノグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

患者さんの視点に立ち、高度でかつ安全な医療を提供することを基本姿勢としている。皮膚科疾患全般にわたり総合的に診療を行っている。特に、皮膚腫瘍に関しては病理部医師と連携し正確な診断をつけ、エコー検査などを行った後手術を施行し、悪性腫瘍には化学療法、放射線療法も施行している。皮膚が病態の主体となる膠原病(全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、強皮症、結節性多発動脈炎、シェーグレン症候群など)は、膠原病内科、整形外科、眼科などの他科と協力して診断と治療にあたっている。アトピー性皮膚炎、乾癬、水疱症、感染症などについても、診断を確実にして治療にあたっている。なお当院はHIV診療の拠点病院であるため、HIV関連の疾患が多い。

症例数

1日平均外来患者数約100人、入院患者数10~20人、年間手術件数約300件

★皮膚悪性腫瘍は病理医と協力して、正確迅速な生検による的確な診断のもと、悪性度のグレード、病期の決定、手術範囲を確定し、基本的には全摘出を目的としている。転移の有無をエコー・CT・MRIなどで検索し、抗癌剤や放射線療法が併用される

★膠原病は他臓器に障害が生じ、経過も長期になるため、他疾患の合併や薬害に関して、常に注意深い診療を行い、呼吸器・膠原病内科・循環器・内分泌・神経科・腎臓内科・血液内科などの内科系、外科・整形外科・産婦人科などの外科系のエキスパートと連携して治療にあたっている

★尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑などに対しナローバンドUVB療法を行っている。当院は乾癬に対する生物学的製剤による治療を行う施設として登録されており、その治療法も行っている。

医療設備

ダーモスコピー、医療用紫外線照射装置(デルマレイ、ナローバンド)、サージトロン、エコー、スーパーライザー等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

膠原病内科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

当科は05年12月に内科の一部門として開設された診療科である。同科が中心となって各専門科と連携し、より充実した膠原病診療が行われることが期待される。腎臓内科、感染症科と週1回の入院患者全症例検討会を行っている。当科は全身性の自己免疫疾患・リウマチ性疾患の診療を専門とする名古屋、東海地区では数少ない内科診療科である(http://www.nnh.go.jp/)。

症例数

病床はリウマチ・膠原病患者が10~15床を占める。09~10年の当科年間入院患者数は約200人。外来患者数は10年現在700~800人で初診患者数は月平均30~40人である(紹介率は50%超)

★関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデスをはじめとする多くの膠原病、自己免疫性疾患の診療を専門的に行っている。特にRAではメトトレキサートを中心に、新規抗リウマチ薬、生物学的製剤も適応を十分考えた上で積極的に投与を行っている。その他、混合性結合組織病(MCTD)、強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、抗リン脂質抗体症候群、シェーグレン症候群、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、ウェゲナー肉芽腫症、高安動脈炎、側頭動脈炎、リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、成人スティル病、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、SAPHO症候群などの診療を行っている

★地域医療連携室を通して、電話またはFAXで事前に受診申し込みが可能である。セカンドオピニオン外来(木午後、要予約)も開設している。

医療設備

MRI、CT、骨量測定装置(DXA)、アイソトープ検査、超音波検査、外来化学療法室、PET-CTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

神経内科

分野

神経内科

特色

神経内科の設立は62年で全国的にも古い歴史がある。救命救急センターを有しており、神経疾患の救急に対応できる。交通の便がよい。名古屋大学と緊密な協力関係がある。外来は初診と再診を分け、再診は予約制。てんかんセンターがある。

症例数

外来患者は1日平均100人、入院患者は平均55人。年間入院患者は08年度は934人。その内訳は、脳血管障害は389人で脳梗塞288人(アテローム血栓性137人、心原性塞栓69人、ラクナ梗塞66人、分類不能16人)、脳内出血90人、一過性脳虚血発作10人、その他1人。感染症41人(ウイルス性髄膜炎22人、ウイルス性脳炎5人、細菌性髄膜炎4人など)、変性疾患43人(パーキンソン病17人、筋萎縮性側索硬化症6人など)、脱髄疾患21人(多発性硬化症17人など)、中毒18人(薬物中毒9人など)、脊髄疾患7人(変形性脊椎症5人など)、末梢神経障害22人(ギラン・バレー症候群6人など)、神経筋疾患20人(重症筋無力症11人など)、機能性疾患91人(てんかん・けいれん発作67人、めまい発作16人など)、意識障害27人、その他54人である

★ボツリヌス治療を眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸に行っている

★てんかんは、月・水・木曜にてんかん専門外来で治療している

★HIV感染症の基幹病院であり、感染症科と協力してHIV感染に伴う神経疾患の診断と治療を行っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、CT、SPECT、脳波、筋電図、神経伝導速度、誘発電位、超音波、脳血管撮影など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

高橋部長の経験と技術は東海地区の脳外科医の中では不動の評価を得ており、治療困難例が多く紹介される。脳腫瘍は200例以上を扱い、全国でもトップクラスの治療成績を誇る。とりわけ間脳下垂体腫瘍の分野では世界でも5本の指に入るといわれる著名な桑山医師(顧問医・前部長)とともに、現在は須崎医師が主として治療にあたり、世界のリーディングホスピタルを凌駕する成績を維持し、一流脳外科医、大学病院からの紹介も多い。手術用顕微鏡は3台設置されており、スタッフ8人中6人は専門医、指導医のため、救命センターを設置する病院の中では例外的に人材が豊富で同時並行的に顕微鏡手術が行える体制を誇る。

症例数

年間手術数は700例前後で推移し、脳腫瘍約200例以外に、脳動脈瘤開頭クリッピング70例、脊椎・脊髄手術100例、脳神経血管内手術(脳動脈瘤塞栓術、ステント留置術など)100例。

医療設備

診断:MRI、CT(3DヘリカルCT)、RI(SPECT)、DSA、手術用顕微鏡2式(ビデオシステム)、定位的放射線治療システム(リニアック)+Xナイフ、血管内手術設備、定位的脳手術設備一式、神経内視鏡手術設備、ポータブルDSAシステムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

放射線科

分野

放射線科

特色

画像診断部門では特に乳癌の診断に力を入れており、画像診断医全員がマンモグラフィ検診精度管理中央委員会の行う試験のA評価である。また、大多数が乳腺専門医の資格をも併せ持っている。実際の診療ではマンモグラフィを見ながら超音波検査を施行するスタイルを取っており、必要のある患者様には穿刺細胞診まで行うが、原則として初診当日にこれらの検査を行っている。乳腺外科医との連携は良好で、画像診断の結果に基づき適切な治療が行われている。

症例数

★画像診断は全身のCT、MRI、RI、X線透視による消化管診断、血管撮影と表在超音波を担当している。画像診断の総数は膨大なため、全例に診断報告書は付けられていないが、CT 9,400件、MRI 2,500件、RI 2,450件、下部消化管造影300件と乳腺超音波2,000件、マンモグラフィ1,700件に対しては検査の実施と診断報告書の作成を行っている。乳房の画像診断の信頼性を示すものとして、画像診断に基づいて行われる乳房の部分切除術があるが、96年から01年の乳房温存術施行800例では、局所再発率1.47%と良好な成績をあげている

★放射線治療部門では、06年度、肺、子宮、食道癌などの根治および準根治照射135例をはじめ、術前または術後照射24例、症状緩和を目的とした照射219例、骨髄移植前処置としての全身照射8例、良性あるいは非腫瘍性疾患に対する照射、計390症例の実績を持つ。

医療設備

MRI(1.5テスラ)2台、CT 2台、SPECT 2台、血管撮影装置2台、リニアック、治療計画用CT、マンモグラフィ 2台、超音波装置、骨塩定量装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

3次救急発足初期の78年(昭和53年)から3次救命救急センター(30床:ICU 8床、HCU 22床)として認可され、救急隊、研修医教育も組み入れて重症者の治療にあたっている。航空搬送にも協力し海外での邦人の疾病患者、ドクターヘリ、防災ヘリ搬送も受け入れている。

症例数

救急外来の患者は15,000人(以後、年間あたり)、救急車搬入台数5,500台であるが、3次救命救急センターとして対応しているために、CPA(来院時心肺停止状態)患者は県内1位で約400人にもなる。循環器疾患が45%を占め、呼吸器疾患11%、自殺10%、脳血管障害6%と続く

★脳血管障害が多く、くも膜下出血や脳出血に対し開頭術、内視鏡、定位手術、血管内手術を組み合わせている

★重傷多発外傷に対してはトラウマチーム(重傷多発外傷に対する、外科系専門医集団)がERで対応し、骨盤骨折、肝破裂、脾破裂に対し必要に応じて血管内手術を行っている

★脊椎・脊髄損傷に対しては早期に脱臼整復固定を心がけ、ステロイド大量療法を行い、リハビリにつなげている

★急性薬物中毒、敗血症に対しては、関連各科、臨床工学技士、スタッフとともに各種血液浄化を併用している

★若年者の低体温血症、重症呼吸不全に対してはPCPS、ECLAを循環器内科、外科中心に使用し、集中治療にあたっている。

医療設備

MRI、CT(3DヘリカルCT)、RI(SPECT)、DSA、手術用顕微鏡2式(ビデオシステム)、定位的放射線治療システム(リニアック)+Xナイフ、血管内手術設備、定位的脳手術設備一式、神経内視鏡手術設備、ポータブルDSAシステムなど。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。