総合病院 聖隷三方原病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

総合病院 聖隷三方原病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は静岡県北遠地区の基幹病院で、地域がん診療連携拠点病院に指定されている。呼吸器疾患全般の診療を行っているが、浜松医科大学呼吸器内科グループとの協力体制の下、間質性肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、抗酸菌感染症の診断、治療に重点をおいている。

症例数

09年度の年間外来患者数は延べ21,635人、入院患者数は約1,200人。症例の内訳は、呼吸器感染症(肺炎、胸膜炎、肺結核、非結核性抗酸菌症、肺真菌症など)、肺癌、間質性肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD:肺気腫、慢性気管支炎)など呼吸器疾患を網羅している

★気管支喘息に関しては、常時500例前後が定期通院中

★慢性閉塞性肺疾患に関しては、4人の専門スタッフによる包括的な呼吸リハビリテーションが実施可能である

★間質性肺炎では、呼吸器外科の協力を得て胸腔鏡下肺生検による適切な診断の下に、治療を行える体制を備えている

★肺癌に関しては、手術適応と考えられる症例に診断時より呼吸器外科医が関わることにより、手術までの期間を短縮し、呼吸器内科が担当している化学療法ならびに放射線治療に関しては、浜松医大呼吸器グループのプロトコールに基づいた治療を実施している。なお、病状の進行した症例に対しては、緩和ケアチーム(専門医師、看護師、薬剤師)による診療支援体制とホスピス病棟が併設されており、がんセンターと同等レベルの包括的医療体制を整えている。

医療設備

CT、MRI、核医学検査、気管支ファイバースコープ、リニアック、定位放射線治療装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

静岡県西部地域のがん診療連携拠点病院。県西部地区のみでなく中・東部地区、愛知県、三重県、山梨県など他県からも手術希望患者さんの紹介がある。検診から診断、外科治療、癌化学療法、緩和医療まで、癌診療におけるすべての場面に参加する肺癌専門医の育成を目指している。手術件数が多いので、呼吸器外科医、麻酔科医のみでなく看護師、呼吸理学療法士、栄養士などのスタッフ全員が術前術後管理に精通している。このため、スタッフから状況に応じた適切なアドバイスを受けることができ、周囲の同じ体験をした患者さんからも話を聞くことができる。

症例数

年間手術件数は350~400例。その内訳は、原発性肺癌約180例、転移性肺癌20例、縦隔腫瘍30例、炎症性肺疾患20例、自然気胸50例などである

★肺癌の患者さんでは病期によって、特にリンパ転移があるか否かによって治療法が異なるため、PET、EBUS(超音波気管支鏡)、縦隔鏡を用いて的確な術前病期診断を得たうえで、臨床病期ごとに治療法を決めている。I期・II期の患者さんには胸腔鏡下手術を第一選択としている。III期以上の進行肺癌の患者さんに対しては手術のみでは治癒しにくいので、化学療法、放射線療法を組み合わせて積極的に拡大手術を行っている。進行肺癌の治療方針には定められたガイドラインがないため、当院では、完全切除が見込まれる患者さんには年齢、肺機能を考慮したうえで、手術を中心とした集学的治療を実施している。術前化学療法、術前化学放射線療法が奏効した患者さんの中には長期生存なさる方もみられる。得意とする手術は早期肺癌に対するハイビジョン胸腔鏡を用いた鏡視下手術、気管・気管支を管状に切除して肺全摘術を回避し、呼吸機能を温存する気管・気管支形成術、肺尖部に位置して一般的に切除が困難とされているパンコースト肺癌の手術、胸壁や、心房、大血管を切除再建する拡大手術である。早期肺癌では癌の悪性度を術前に把握できる症例があり、比較的悪性度が低い肺癌の患者さんでは、標準的な肺葉切除を行わなくとも治癒する患者さんがいることがわかってきたため、このような患者さんに対しては区域切除を中心とした縮小手術を実施している。気管支鏡を用いたインターベンション(介入手術)も得意とし、気道狭窄で呼吸困難に陥った患者さんの気道をレーザーや高周波で焼灼開大し、ステントを留置する緊急救命処置を実施したり、呼吸状態の改善によるQOL(生活の質)向上を図っている

★当院は結核療養所であったため、現在も20床の結核病棟があり、結核性膿胸やアスペルギルス症などの慢性感染性疾患の患者さんも多い。最近では手術の対象となる患者さんはさほど多くはないが、これまでの経験に基づき、肺機能や癒着など胸腔内の状況を考慮した外科治療を実施している

★手掌多汗症の患者さんには、3mm径の胸腔鏡を用いて手術創を縫合しない外科治療を実施している

★手術で切除した病巣は極めて貴重なものであり、特に、肺癌の患者さんでは希望があれば抗癌剤感受性試験、EGFR遺伝子変異を検索し術後補助療法、再発時の治療の指標としている

★97年以降の肺癌切除1,285例。全体の5年生存率は68.1%で、UICC第7版病期分類による病期別では、Ia期92.1%、Ib期73.1%、IIa期54.9%、IIb期49.0%、IIIa期43.3%、IIIb期8.2%である。詳しくは当科ホームページ(http://www.seirei.or.jp/mikatahara/medical/513.html)参照。

医療設備

MDCT、MRI、超音波気管支鏡、DSA、リニアック、定位放射線照射、各種レーザー、各種シンチグラフィー、PET(聖隷PETセンター)、ハイビジョン胸腔鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

小児におけるcommon disease(一般の病気)すべてに初期対応できるような総合診療を重視した体制作りを心がけている。重症患者においても小児専門ICU病棟も開設し、救急科や外科とも連携できる体制をとっている。また静岡県周産期救急2次施設として、24時間体制で病的新生児の管理を行っている。さらに小児神経専門医研修病院指定を受けた小児神経部門、小児専門リハビリ部門を持ち、小児神経の難病や重症心身障害児に対応している。

症例数

小児病棟は19床が定床であり、さらに救命救急センターに小児ICU(PICU)6床が確保され、年間で1,000~1,200人の入院がある

★呼吸器疾患(喘息、肺炎など)や腸炎などの消化器疾患、けいれんなどの神経疾患がその多くを占めるが、川崎病、尿路感染症、化膿性髄膜炎、ネフローゼ症候群なども比較的多い。成長障害や内分泌、代謝疾患、食物アレルギーなどにも対応している

★血液腫瘍疾患や先天性心疾患、小児外科疾患は聖隷浜松病院と連携して対応している

★新生児部門はNICU 9床を持ち、年間250人前後の入院がある。原則として外科疾患を除く在胎28週以上、体重1,000g以上の新生児に対応している。当院の産科は双胎を一つのテーマとしており、分娩数に比して双胎の頻度が高い。

医療設備

MRI、CT、各種超音波検査、脳波、ABR、喉頭ファイバー、人工呼吸器。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

神経内科

分野

神経内科

特色

疾患の概要、治療の効果と副作用、検査の合併症などについて文書による説明を心がけている。推薦図書を掲示し、患者用図書室に常備している。標準的な治療を行い、欧米で評価されていない治療法は用いないことにしている。

症例数

年間の入院患者数は約50人。内訳は、代謝性脳症、脳炎、髄膜炎、ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎CIDP、多巣性運動ニューロパチーMMN、重症筋無力症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、パーキンソン病、特発性低髄液圧症候群など

★年間外来患者数は延べ5,000人。主な主訴は、頭痛、めまい、歩行障害、不随意運動、意識消失発作、認知症、眼球運動障害であった

★パーキンソン病は薬物療法を中心とした治療を行っている。患者からの情報に基づいて薬物の種類や量、内服時刻を調整するので患者・家族の教育が大切と考え、外来患者用のクリニカルパスを利用している

★脊髄小脳変性症では症例によりセレジスト内服とリハビリテーションを行っている

★多発性硬化症ではメチルプレドニゾロン・パルス療法を行っている。AQP4抗体陽性例では血漿交換療法を行うことがある

★ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、CIDPやMMNでは免疫グロブリン大量静注療法、場合によっては血漿交換療法を行っている

★重症筋無力症に対する胸腺摘出術は当院の呼吸器外科で行っており、連携が円滑である。難治例でも免疫抑制剤(プログラフなど)で寛解することが多くなった

★頚椎症や脳腫瘍などの手術、あるいはリハビリテーションが必要な場合もほとんど当院で対応可能である

★眼瞼けいれん、片側顔面けいれんに対するボツリヌス毒素療法を行っている

★脳炎、脳症の救命率も高い

★特発性低髄液圧症候群の診療経験はあるが、いわゆるむち打ち症とは異なる病態である。脳槽シンチグラフィー検査、および硬膜外自家血注入の依頼は受けない

★脳血管疾患は脳神経外科や脳卒中科と連携して治療している。

医療設備

ヘリカルCT 2台、MRI 3台、SPECT、重心動揺計、筋電図計、脳波計など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

浜松市西北部の基幹病院で、総病床数874床。ドクターヘリの司令基地、救命救急センターを有する。脳・神経領域の診療は、脳卒中科、神経内科、脳血管内外科、脳神経外科およびリハビリテーション科がそれぞれに連携を保ちながら行っている。夜間休日の神経系の救急患者に対しては、病院の24時間診療に合わせ、これらの科の医師が輪番で診察にあたる神経系日当直体制を敷いている。日常診療ではインフォームド・コンセントを重視している。

症例数

ここ5年程度の入院数は500~600人、年間手術数は150~190件である。脳腫瘍の開頭術とクモ膜下出血のクリッピング術がそれぞれ20~30数件ある

★破裂動脈瘤治療では開頭クリッピング術を第一選択としている。総合的な判断の結果、より適応があると思われる症例は脳血管内外科に塞栓術を依頼している。開頭術におけるグレード3までの転帰良好例は8割を超える。未破裂動脈瘤では患者個々の状況に応じて慎重に治療適応を決めている。クリッピングした場合の入院期間は10日程度である

★脳腫瘍は、髄膜腫、グリオーマが多い。術中ナビゲーションシステムは随時使用可能である。転移性脳腫瘍は他に適応のある腫瘍も含め、定位的照射が可能な最新の放射線治療装置を用いて治療することが多い。慢性硬膜下血腫の穿頭洗浄術が年間70例前後ある。その8割以上が1泊2日の入院で治療し再発は8~9%である。

医療設備

MRI 3台、CT 3台、RI-SPECT、DSA、定位的放射線治療装置、超音波吸引装置、手術用ナビゲーションシステム、手術室専用電気生理モニター装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

緩和支持治療科・緩和ケアチーム

分野

緩和ケア

特色

悪性疾患にともなう苦痛の緩和と、治療における下支え(支持)を行う診療科として02年に開設された。緩和治療を専門とする医師、認定・専門看護師を中心とし、神経ブロックを専門とする麻酔科医、精神科医らとともに診療に当たっている。医師、看護師はいずれも10年以上緩和治療に専従した経験がある。緩和ケアというと「治療がおわってから」というイメージがあるが、当院では「時期に関係なく、なにかのつらい症状がでたとき」に緩和ケアチームが加わって診療する。「鼻血がでたから耳鼻科を受診する」のと同じように、「痛みが(吐き気が、不眠が)なかなか減らないから緩和治療科を受診する」ことを基本的な考えとしている。

症例数

年間150~200人の苦痛緩和に対応している。初診時に化学療法施行中の患者が55%、診断前・手術・放射線治療を行っている患者が10%であり、抗癌治療中から苦痛緩和を行っている。対象となる症状は、疼痛70%、精神的負担25%、食思不振・嘔気嘔吐20%、呼吸困難20%のほか、倦怠感などである。診察後、苦痛の原因をはっきりさせるために必要な検査を行い、他の専門医の意見を求めたうえで、治療方針を決定する。最新の知見に基づいた薬物療法のほかに、神経ブロック、放射線治療、心理専門職によるカウンセリングを行う。疼痛、嘔気、呼吸困難、不眠、不安の緩和が認められているほか、紹介元の医師・看護師の80%が「とても役に立った」、20%が「役に立った」と評価している(06年)。

医療設備

病院の医療設備を使用。内臓神経ブロック、高周波熱凝固、クモ膜下ブロックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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