専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

九州中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

福岡天神から西鉄電車で7分の大橋駅から徒歩5分に位置し、3万㎡の敷地内に330床を有する総合基幹病院であり、財団法人日本医療機能評価機構の特定機能病院認定施設および地域医療支援病院として信頼される医療の提供に努めている。24時間救急に対応するとともに、日本消化器内視鏡学会の認定指導施設として消化器疾患全般にわたり先端医療機器を駆使した診断と治療を行っている。

症例数

消化管疾患=消化管出血などの緊急内視鏡は24時間救急体制で対応している。2008年度の内視鏡検査概数は上部消化管5,000件と下部消化管2,000件で、うち時間外緊急内視鏡は上部70例と下部30例であった。内視鏡切除術は上部15例(うち胃癌10例)、下部158例(うち大腸癌32例)であり、新にESD(内視鏡的粘膜下層切開剥離術)を導入した。手術症例は毎週外科、放射線科との合同カンファレスで治療方針を検討し、毎月切除症例の臨床病理学的検討(胃腸カンファレンス)を行っている。胃腸カンファレンスは開業医の先生も自由に参加し、病診連携の原型として既に28年の歴史を刻んだ。潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患に対する血球成分除去療法やレミケード治療は外来で実施しており、重症難治化しても速やかに九州大学第二内科(病態機能内科学)での高度先進医療へ連携できる体制をとっている

肝疾患=C型慢性肝炎の治療成績はペグインターフェロンとリバビリン併用療法を導入し格段に向上した。B型慢性肝炎の治療は抗ウイルス剤の充実により、内服のみで殆どの患者に対応が可能となっている。最近では非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)も肝硬変や肝癌との関連が示唆されており、当院でも早期診断と治療を模索している。肝細胞癌に対しては経皮エタノール局所注入療法(PEIT)や経皮ラジオ波熱凝固療法(RFA)などの内科的治療はもちろん、毎週カンファレンスを通して外科や放射線科と協力し集学的治療を進めている。2008年度の肝悪性腫瘍入院数は内科のみで170例であった。

医療設備

各種電子内視鏡、パワードプラエコー、CT、MRI、血管造影、マイクロウエーブ装置など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

福岡市中心部より西鉄電車で約10分のところに立地し、公立学校共済組合の九州地区の病院として設立され約50年経過したが、ここ10年は大きく病院は変革され、地域の基幹病院として機能している。1998年より救急医療を強化し、救急車による搬入台数が2008年は年間3,600台に達した。消化器外科領域では、急性胆嚢炎、胃十二指腸潰瘍穿孔、イレウス、急性虫垂炎などの急性腹症の急患が著増している。一方で、消化器癌の待機手術症例も急増している。消化器癌を含めて治療においては、患者が現在の標準治療が受けられることを重要と考えており、内視鏡手術を含めた最新の技術も積極的に取り入れている。HP:http://kyushu-ctr-hsp.com

症例数

2008年度の手術症例数は726例であった。このうち、消化器疾患症例の中には、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、胆道系の癌、膵癌、胆石・総胆管結石症、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎などが含まれる。他の症例は呼吸器外科、乳腺外科、血管外科等である

食道癌=手術8例、手術以外にも早期癌に対しては内視鏡的粘膜切除術を行い、進行癌に対しては手術以外に放射線化学療法も積極的に行っている。また、最近は術前化学療法や、術前放射線化学療法後に手術を行い、良好な成績を得ている

胃癌=82例。胃癌治療ガイドラインに基づいた治療を施行している。進行胃癌では標準治療に加え、術後補助療法としての化学療法も施行している。切除不能胃癌に対しては、他剤を組み合わせた抗癌剤を使用する半面、患者のQOL(Quality of life:生活の質)を重視し、精神面と身体面の総合評価の向上を目指した治療を行っている。胃癌切除全症例の5年生存率は74%と良好な成績を得ている

結腸癌・直腸癌=143例。直腸癌手術は44例。ポリペクトミー不能な早期直腸癌によい適応であった内視鏡を用いた経肛門的腫瘍切除術は当院の特徴であったが、近年のESD(内視鏡的粘膜剝離術)の普及により、それに取って代わられ2008年は2例であった。当院の結腸・直腸癌の手術症例は進行した癌が多く、大腸癌切除症例の進行度別5年生存率は、stageI(98.5%)、stageII(80.1%)、stageIIIa(77.8%)、stageIIIb(43.1%)、stageIV(14.1%)であった。近年は、stageIVの進行癌でも、集学的治療により長期生存例も少なくない

肝臓癌=手術21例。肝切除だけでなく肝癌診療ガイドラインにそってラジオ波やマイクロ波等を用いた腫瘍焼灼療法などを行っている。さらに、間欠的動注化学療法等を用いた集学的治療を施行し、進行癌に対しても良好な成績が得られている。また、転移性肝癌に対しては、積極的に切除を行っている。特に大腸癌肝転移の切除不能例に対しては、分子標的薬を用いた強力な化学療法後に、切除を行い治癒する例もみられてきている

膵胆道癌=手術13例。進行膵癌に対しては、手術に加えて術中・術後の放射線治療を加えている。また、切除不能膵癌に対しては多剤併用化学放射線療法を施行している。切除不能胆管癌に対しては、経皮経肝胆道ドレナージ後、自己拡張型金属ステント挿入により黄疸を改善し、さらにその経路を用いて、腔内照射による放射線化学療法を行い、成績の改善をはかっている

胆石症・総胆管結石症=手術82+30例。胆嚢結石は待機手術では腹腔鏡を使用し、また、急性胆嚢炎症例でも可能な限り腹腔鏡を用いた手術を施行しており(90%以上)、早期社会復帰が可能となっている。総胆管結石症では、内視鏡的な結石除去と、手術による総胆管切開・結石除去などを、適応に応じて施行している

その他=ヘルニア(手術80例)においては、最新のメッシュシステム(人工筋膜)による手術(主にLichtenstein法)や、鏡視下のヘルニア根治術も施行しており、再発率の低下や早期社会復帰を可能にしている。再発率は、過去5年間では、従来法1/120(0.8%)、Lichtenstein法2/103(1.9%)、鏡視下法2/69(2.9%)、全体5/292(1.7%)であった。

医療設備

MDCT、最新型MRI、内視鏡手術装置、放射線治療装置リニアック(術中照射可能)、遠隔操作内照射装置(RALS)、血管造影装置、マンモグラフィ、カラードプラ等を備えている。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

03年4月に開設されて以来、「根治性と整容性の両立」を目指したテーラーメイド診療に定評があり、89%の温存率と120件のセカンドオピニオン件数はいずれも九州・沖縄で一位(09年4月5日読売新聞)。検診、さまざまな乳房再建手技はもとより、がん手術の後遺症であるリンパ浮腫診療まで充実したトータルケアを求めて、約2割は北海道など福岡市外からの受診である。

症例数

(詳細はHPに掲載http://kyushu-ctr-hsp.com/)

良性腫瘍=年間84例(2008年度)【内視鏡手術】良性腫瘍であれば、脇の1.2cmの傷から内視鏡下に腫瘍を摘出する。10cm以下の腫瘍なら乳房に一切メスを入れずに日帰り手術で治療ができる

乳癌=年間230例(2008年度) 温存率は89%で、原則として乳房皮膚にはメスをいれず皮膚も温存。腫瘍から1cm離した円状切除で、必要に応じて内視鏡を用いる。照射率95.3%。局所再発率1.2%。【皮下乳腺全摘・再建】切除範囲が広く術後変形のリスクが高い症例には、7cmの中腋窩線切開から皮下乳腺を全摘し、同時にインプラントを用いた同時再建を行う。【術前センチネルリンパ節生検】術前検査の一環として局麻下日帰りで行い、手術までに固定標本で診断(先進医療)。【脂肪幹細胞を用いた再建】温存術後1年以上経過例で、自分の腹部や大腿部から吸引した脂肪組織を用いて幹細胞を濃縮した脂肪を陥凹部に注入して再建する。【形成外科領域】陥没乳頭、乳房形成不全、漏斗胸、乳癌術後の乳房再建(インプラント、筋皮弁)、乳頭・乳輪再建など(形成外科とタイアップ)

リンパ浮腫=術前指導の他、1、5、9月に他院症例も含めた定期講習会を展開し、セルフケアのためのテキストやDVDを販売。医療者のリンパ浮腫指導技能者養成協会の事務局を置く(http://lymph-academy.com/)

乳癌検診=マンモグラフィ精中委画像判定A、読影評価A取得。セカンドオピニオン:随時。前医で細胞診や組織診がお済みの場合はプレパラートをご持参ください。

医療設備

マンモグラフィ、超音波、MRI、CT、シンチグラフィ、放射線照射装置(リニアック、組織内照射“マンモサイト”対応可能)、リハビリセンター、リンパ浮腫センター、化学療法センター、健康管理(検診)センター。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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