専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

横須賀共済病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器病センター消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院は病院機能評価認定証取得病院、および地域支援病院の承認施設である。また、厚生労働省の臨床研修指定病院、地域がん診療連携拠点病院に指定されている。三浦半島地区の基幹病院の消化器内科として、いつでも対応できる高水準の医療を提供するため、消化器外科、放射線科、病理科と密接な連携を保ち、消化器疾患全般にわたる診断・治療を、先端医療機器を駆使して行っている。08年6月に消化器内科と外科(消化器系)による消化器病センターが開設され、より一層合理的で高度な診療が可能になった。特に胃・大腸・胆道疾患の診断・内視鏡下治療および慢性肝炎・肝硬変・肝癌の診断・治療に力を注いでいる。日本消化器病学会(指導医:池田、小林、鈴木)、日本肝臓学会(指導医:池田)、日本消化器内視鏡学会(指導医:池田、小林、鈴木)の指導施設である。

症例数

病床数は70床で、外来患者数1日平均200人、入院患者数1日平均75人である。年間の内視鏡科検査件数は上部消化管内視鏡6,600件、下部消化管内視鏡2,100件、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)240件、超音波内視鏡80件である。また、腹部超音波検査3,600件、腹部血管造影250件、肝生検30件である

上部消化管疾患=早期胃がんの内視鏡的粘膜切除術(EMR)および粘膜下層剥離術(ESD)による治療数は年間75件である。上部消化管出血の緊急内視鏡は、胃・十二指腸潰瘍出血に対する止血術220件、肝硬変の診療数が多いことを反映して、年間の食道静脈瘤破裂に対する結紮術・硬化療法は40件を超えている。また、神経内科との連携により、内視鏡的胃瘻造設術が年間20件以上と増加している。年間の胃・十二指腸潰瘍に対する尿素呼気試験の検査数は600件。2次除菌を含めたヘリコバクター・ピロリの除菌成功率は約90%である

下部消化管=内視鏡下ポリープ切除術は年間410件。当院透析センターとの連携により、潰瘍性大腸炎の難治例・プレドニゾロン減量困難例に対する白血球・顆粒球除去療法にも積極的に取り組んでいる。また、クローン病に対する抗サイトカイン療法(抗TNF-α抗体治療)も積極的に取り入れている

胆道・膵疾患=閉塞性黄疸に対し、年間に経皮経肝胆道ドレナージ20件、ERCPドレナージ70件を行っている

慢性肝炎・肝硬変=B型・C型慢性肝炎・肝硬変症例を重点的に診断・治療しており、インターフェロン(IFN)治療を含めた肝発がん予防や、超音波診断装置、ヘリカルCT、MRIを駆使して早期肝がんの発見に努めている。B型慢性肝炎に対する抗ウイルス治療や難治性C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン+リバビリン併用治療やペグインターフェロン+リバビリン+テラプレビル3剤併用治療を積極的に行っている。ペグインターフェロン+リバビリン併用治療を施行した110例の治療成績では、ゲノタイプ1b/高ウイルス量で48%、2a/2b/高ウイルス量で89%のウイルス排除(SVR)率であった。また、肝硬変症例の生活の質の改善を目指して、栄養療法にも積極的に取り組んでいる

劇症肝炎=透析部門との連携により、年間3~4件の劇症肝炎に対し、緊急で血漿交換療法が施行できる体制を確立している

肝癌=年間の入院数は延べ240例である。治療は、肝動脈塞栓術が120件、外科的肝切除が30件、ラジオ波焼灼術20件である

原発性胆汁性肝硬変=年間平均5例を新規に診断し、治療に導入している。外来通院中の症例数が50例以上あり、治療経験が豊富である

薬物性肝障害=薬物性肝障害の予防・診断・治療に力を注いでおり、当院独自に開発したフローサイトメトリーを使用した薬物リンパ球刺激試験(DLST)による診断法を導入している

★カプセル内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡を導入し、原因不明の消化管出血症に対する診療能力のレベルアップに努めている。

医療設備

各種電子内視鏡、超音波内視鏡、カプセル内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡、ヘリカルCT、MRI、超音波診断装置、血管造影装置(DSA)、核医学診断装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

この数年以内に、地域医療支援病院、地域がん診療連携病院に指定され、横須賀市医師会、近隣医師会との連携がさらに強化された。手術予定・術前検討のカンファレンスは週1回、呼吸器内科、呼吸器外科、病理科合同で行い、治療方針を検討している

★院内に検診施設(健康管理センター)があって肺癌の早期発見に努めており、最近はCT発見による早期肺癌症例が増加している。GGOのみの肺癌を除くstageIA非小細胞肺癌には3~5cmの小開胸併用胸腔鏡補助手術を施行。stageIB以上に対しても、手術適応のある例では約5cm程度までの小開胸で完全モニター胸腔鏡手術を積極的に行い、肺癌手術の80%以上を低侵襲手術で行っている。これらと別に進行肺癌症例では、呼吸器内科で術前化学療法を施行した後に呼吸器外科で手術、さらに可能であれば術後化学療法を施行している

★近隣には造船所勤務、自動車関連業勤務者等、石綿曝露歴のある患者さんが多く、呼吸器内科では石綿検診外来等で石綿関連疾患も数多く診療し知見も豊富。呼吸器外科では、最近増加中の悪性胸膜中皮腫の手術も20数例の経験があり、最近では治癒症例(5年生存例)もある。ホームページhttp://www.ykh.gr.jp/参照。

症例数

08年の手術件数は211例

★内訳は、原発性肺癌(切除例)98例、転移性肺腫瘍13例、自然気胸44例、悪性胸膜中皮腫生検6例、切除2例、その他縦隔疾患、胸壁・胸膜疾患などである

★非小細胞肺癌の5年生存率(98~05年、455例)はstageIA:88%、IB:66%、IIA:69%、IIB:39%、IIIA:15%、IIIB:16%、IV:13%である。

医療設備

MDCT、ヘリカルCT、MRI、電子内視鏡、ICU、外来化学療法室、放射線治療室。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

循環器センター内科

分野

循環器科

特色

虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全、不整脈、末梢血管疾患、大動脈疾患を中心に心臓血管外科と密接な連携を保ち、24時間体制で診療にあたっている。特にカテーテル検査室は、4室が常時稼働できる体制を整えており、虚血性心疾患に対する緊急のカテーテル治療はもとより、不整脈治療においても致死性不整脈や心不全の原因となる頻拍症に対する緊急のカテーテル心筋焼灼術にも対応している。また、スタッフは、個々の専門性を高めるとともに、チームによる多面からの視点で患者さんに最適な治療を提供できるよう心がけている。

症例数

病床はCCU18床を中心に一般病床56床で、11年の入院患者数は、CCU入院患者542人を含む6,247人であり、平均在院日数は7日。1日平均循環器内科外来患者数は137人である。生理検査室(室長:疋田部長)では、心電図29,955件、負荷心電図893件、心臓超音波8,412件、経食道エコー1,065件、ホルター心電図1,827件、トレッドミル/エルゴメーター525件などが行われており、当日検査に対応している。また、64列マルチスライスCT検査および核医学検査は、虚血性心疾患の非侵襲的検査として行われている

★虚血性心疾患の治療は、冠動脈インターベンションによる積極的な治療を柱に、心電図、運動負荷心電図、心肺運動負荷試験、心臓超音波検査、心臓CT、核医学診断法等による的確な診断を行い、豊富な経験に基づく薬物治療等を実施し、入院・外来の心臓血管リハビリテーションを実施している。さらに虚血性心疾患に伴う不整脈に関しても、当センターの豊富な不整脈治療の経験を生かしカテーテル心筋焼却術・薬物療法等を的確に行い、えてして虚血性心疾患を専門とする施設ではカバーできない不整脈治療も行い、虚血性心疾患の治療に効果をあげている。冠動脈の狭窄・閉塞病変に対するカテーテルインターベンション治療は高度な技術を誇るスタッフが24時間待機し、急性心筋梗塞、不安定狭心症、安定狭心症の治療にあたっている。年間の冠動脈造影検査約1,000件、カテーテルインターベンション治療547件(ステント治療547件、ロータブレーター50件)で、手技成功率は99%であった。さらに鎖骨下動脈、腎動脈、下肢動脈に対する末梢血管インターベンションも年間133件実施し、閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療も充実してきている

★不整脈の治療では、11年度の頻拍症に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)の総数が913例(心房細動722例、発作性上室性頻拍症79例、心房粗動80例、心室頻拍32例)である。特に、最も頻度が多く、脳梗塞や心不全の原因となる不整脈であり、カテーテルアブレーションの難易度が高い心房細動(発作性および慢性心房細動)症例に対しては、独自に考案した安全性を加味した上でのアブレーションを施行しており、発作性心房細動アブレーションの成績は90%(投薬下に95%)、慢性心房細動では80%(投薬下に90%)と高率で、合併症は2%未満である。発作性上室性頻拍および心房粗動症例に関しては、合併症はなく、100%の成功率である。徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術は131例、致死性不整脈に対する植え込み型除細動器(ICD)治療は、32例に施行されている

★心不全は、あらゆる疾患が原因でおこりその終末像であるが、心不全に有効であるとされる薬物療法(アンジオテンシン変換酵素阻害剤、ベータブロッカー療法など)に対する経験は豊富で、さらにはペーシング療法(心臓再同期療法18例)をはじめとする非薬物療法も実施している。重症例には、大動脈バルーンパンピング(IABP)・経皮的心肺補助法(PCPS)や持続的血液濾過透析などを用いて救命に効果をあげている。

医療設備

CCU18床、心血管造影室3室、心臓超音波装置5台、64列マルチスライスCT、MRI、心筋シンチグラフィー、トレッドミル、エルゴメーター、ホルター心電図21台、携帯心電図12台。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科癌(腎癌、膀胱癌、前立腺癌など)の診断、治療に力を入れている。手術前後や終末期医療のインフォームド・コンセントに十分時間をとるようにしている。また他施設からのセカンドオピニオンにも応じている。他に、前立腺肥大症、尿路結石症、神経因性膀胱、各種尿路性器感染症など良性疾患にも対応している。

症例数

年間初診患者数は約3,000人。年間入院患者数は約800人。泌尿器科病床数38床。年間の手術件数は700~750件、ESWLは約200~250件。年間の初診患者のうち腎癌30~40人、膀胱癌60~70人、前立腺癌110~130人、その他(腎盂尿管、精巣、陰茎癌など)20~30人と泌尿器科癌患者が非常に多い。良性疾患では前立腺肥大症、尿路結石症、尿路性器感染症が多い

腎癌=根治的腎摘除術が基本術式だが腫瘍径が4cm未満の早期発見の腎癌(Ia期)などには腎部分切除術を行っている。根治的腎摘は基本的に腹腔鏡手術で行っている。術後の5年生存率は、Ia期であれば100%であるがII期では72%、III期58%であり、診断時に既に転移のあるIV期では30%であるが、適応があれば腎摘除術を行う。また肺転移、肝転移などにも胸部外科、消化器外科と連携して生存率の改善のため転移巣の摘出も行っている。また転移癌に対して各種の分子標的薬も使用している

膀胱癌=表在性膀胱癌(75%)では経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)が基本術式であるが約50%に膀胱内再発がある。再発予防の膀胱内薬剤注入療法(EPI、THP-ADRかBCGを使用)により、再発を約20%改善できる。上皮内癌(5%)ではBCGの膀胱内注入療法の有効率80%である。浸潤性膀胱癌では生命予後を考慮すると膀胱全摘除術+尿路変更術(回腸導管か自排尿型人工膀胱造設術)が基本術式である。5年生存率はT2が80%、T3が60%、T4が30%であり、全身化学療法(GC療法など)も積極的に使用し、効果をあげている

前立腺癌=病期Bは恥骨後式前立腺全摘除術が基本術式であり、最近の5年生存率は100%である。また、神経温存などの工夫により、尿失禁、勃起障害などの後遺症を減らすように努力している。10年の前立腺全摘件数は85例(累積件数は500例以上)。腹腔鏡手術も開始して良好な成績である。ロボット支援手術も近々に導入予定である。病期C、Dは内分泌療法(MAB療法)あるいは内分泌療法+放射線療法が基本であるが、Cでも術前にMAB療法を行ってから手術を行うネオアジュバント療法も採用している。5年生存率は、Cは70%、Dは40%である。去勢抵抗前立腺癌には低用量ドセタキセルを中心とした3者併用療法を施行し、生存率の改善に効果をあげている

腎尿管結石=体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は主に、外来治療を行っている。ESWL無効例ではfTUL(レーザー治療)も積極的に行っている。近隣の病院からの結石患者の紹介も多い

前立腺肥大症=基本術式は経尿道的前立腺切除術(TUR-P)であり、年間40例以上に施行されており、術後の排尿障害の改善率は90%以上と良好な成績を得ている

その他の泌尿器科疾患=小児泌尿器科疾患、神経因性膀胱、ED(勃起不全)、副腎疾患、過活動膀胱、性行為感染症、慢性前立腺炎など。

医療設備

CT(3D)、MRI、各種RI検査、泌尿器科用撮影台(Siemens社)、ESWL装置(Siemens社)、Turis、尿管鏡(硬性+軟性)、ヤグレーザー、腹腔鏡手術セットなど。医療支援ロボット導入予定。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

三浦半島の地域中核病院として、3次救急を含めた急性期医療が中心の総合病院であるが、リハビリテーション科は、急性期より回復期、地域生活での維持期まで、また新生児から高齢者まですべてに対応している。脳血管疾患等・運動器・心大血管・呼吸器の4分野すべてのリハビリテーション施設基準(I)を満たしており、日本リハビリテーション医学会専門医研修施設にも指定されている。

症例数

735床を有する総合病院であり、1日の外来患者数は約1,800人となっている

★うちリハビリテーション科外来患者数は1日157人であり、整形外科・内科・脳神経外科などから依頼を受け、多様な疾患を有する患者さんに対して治療にあたっている

★入院でのリハビリテーションも対応しており、リハビリテーション科の病床は、回復期リハビリテーション病棟の39床である。回復期リハビリテーション病棟は当院の急性期病棟からの転入がほとんどを占めている。土曜・祝日のリハビリテーションや療法士の充実により、リハビリテーションの時間を増やして在宅生活に戻れるように対応し、平均在棟日数47.6日、自宅復帰率86.5%、入棟→退院時FIM73.6→98.4となっている

★補装具外来では、義肢・装具・車いすなどの作製を行っている(年346件)。嚥下障害に対する評価は、嚥下造影を年間64件行なっており、誤嚥予防のための指導を併せて行っている。訪問リハビリテーションは、訪問看護ステーション(併設)から、理学療法士(1人)にて行っている。

医療設備

MRI、CT、SPECT、トレッドミル、重心動揺計、筋電計、心肺運動負荷試験計。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

小児科

分野

小児医療

特色

三浦半島全域の基幹病院として、各専門分野の常勤医と関連病院(慶應義塾大学、都立小児医療センター、埼玉医科大学)の非常勤専門医により、高度専門医療にも備える体制を整えている。一般小児病棟25床、NICU9床。横須賀市学校検診(心臓検診、腎臓検診、糖尿病検診および結核検診)の3次医療機関として学校保健行政に貢献している

症例数

11年の外来新患者数は1,852人、延べ患者数は19,422人で、1日平均通院患者数は79.9人。11年の総入院患者数は873人(NICUが160人)。必要に応じ専門外来でフォローする

アレルギー疾患=気管支喘息、アトピー性皮膚炎に対し、生活指導、減感作・抗アレルギー療法、肺機能検査などによる定期的観察

血液、免疫=免疫不全、白血病、再生不良性貧血、血友病、膠原病等

内分泌、代謝=小児糖尿病、下垂体性小人症、甲状腺疾患などの治療、成人病の予備群とされる小児肥満患者の生活・栄養指導、染色体異常症等、神奈川県新生児マススクリーニング事業に協力

新生児=NICUを退院した未熟児などを中心に、積極的なリハビリテーションを含む長期的フォロー

神経=主にけいれん性疾患の診断と治療

心臓=先天性および後天性心疾患、不整脈、川崎病等

腎臓=急性および慢性腎炎、ネフローゼ症候群、尿路感染症

予防接種=積極的な予防接種の普及に努めている

心理相談=心身症や不登校、夜尿症等を中心に、患児・家族の心理療法。常勤の小児心理療法士(馬渕佳代子)が担当。

医療設備

CT、MRI、EEG、ABR、EMG、呼吸機能検査他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

眼科

分野

眼科

特色

三浦半島・神奈川県南部地域の中核病院として、網膜硝子体手術、角膜移植手術、白内障手術、加齢黄斑変性の診断と治療を中心とした、高度専門手術・治療に特化した診療を行っている。他院からの紹介も多く、地域眼科医療の急性期病院、最終病院としての機能を担っており、緊急性の高い網膜剥離や眼内炎などには即日入院の上、手術を行う体制をとっている。重度の糖尿病網膜症に対する硝子体手術や、全身疾患の合併した白内障手術などは他科と連携しながら受け入れ、積極的に加療している。

症例数

11年度の外来患者延べ数は21,927人、初診患者数は2,674人(完全紹介制)。手術総数は933件。内訳は白内障707件、網膜硝子体195件、緑内障6件、その他25件であった。12年より角膜移植手術を開始し、月2~3件行っている

★白内障手術は、ほとんどが小切開超音波無縫合手術であるが、水晶体が硬い症例、ぶどう膜炎やアトピー性皮膚炎など手術前後の管理が難しい症例、水晶体支持組織が脆弱で術中合併症の可能性の高い症例など難易度の高い紹介症例も多く、全例入院手術で行っている。他院で手術不可能な症例も全身麻酔で行う体制を整えている

★網膜硝子体手術は、年々紹介症例が増加しており、網膜剥離に対しては硝子体手術と経強膜手術を適切に使い分けている。初回復位率は95%以上。黄斑円孔・黄斑前膜・糖尿病網膜症・黄斑浮腫などは各種検査所見を総合的に判断し、適切な時期に手術を行うよう努めている。ほぼ全例小切開硝子体手術で対応している

★角膜移植手術では、全層移植のみならずパーツ移植(DSAEK・DALK)にも対応。輸入角膜による計画的手術を基本としている。人工角膜や網膜硝子体疾患合併例に対する角膜移植、また羊膜移植術も可能

★加齢黄斑変性に対する抗VEGF抗体硝子体注射と光線力学療法によるカスタムメイド治療を実施し、地域の中核を担う。データベース管理による紹介施設との連携を行い、効率的な加齢黄斑変性治療を実践している。

医療設備

前眼部スウェプトソースOCT、眼底フーリエドメインOCT、PDTレーザー、マルチカラーレーザー、ヤグレーザー、角膜形状収差解析装置、各種視野計、蛍光眼底カメラ、ICG眼底カメラ、超音波診断装置、眼軸長測定装置、角膜内皮測定装置、多局所網膜電図、視覚誘発電位、ツァイス手術用顕微鏡VISU210、白内障手術装置インフィニティ、硝子体手術装置コンステレーション、眼底広角観察システムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

横須賀・三浦・葉山といった三浦半島約60万人の診療圏をもつ中核病院で、がん診療連携拠点病院・地域医療支援病院である。耳鼻咽喉科・頭頸部外科疾患全般を対象にしており、ほとんどの疾患にクリニカルパスを適用し、患者さんにわかりやすい納得のいく治療を心がけながら、頭頸部癌患者も多数治療しているにもかかわらず平均在院日数10.9日となっている。耳鼻咽喉科で最初に地域連携パスを4疾患に導入して、病病・病診連携を推進している。

症例数

11年度の1日平均外来患者数は67.9人で完全予約制を導入しており、待ち時間は以前に比べ格段に短縮している。年間手術件数は約450件。その内訳は、鼓室・鼓膜形成術40件、内視鏡下鼻副鼻腔手術103件、鼻中隔・下甲介手術156件、アデノイド・扁桃手術94件、気管・喉頭手術53件、唾液腺手術15件(うち悪性2件)、甲状腺手術41件(うち悪性21件)、副甲状腺手術7件、その他頭頸部腫瘍手術33件(再建含む悪性手術7件)、頸部郭新術14件、その他顔面外傷手術、顔面神経減荷術、内耳窓閉鎖術など

突発性難聴=入院約40人、治癒率73%、ステロイド大量療法+プロスタグランジン・酸素吸入療法、症例に応じ脱線維素療法

顔面神経麻痺=入院30人、完全治癒率85%、ステンナート変法ステロイド大量療法、抗ウイルス剤、筋電図検査にて10%以下で反応しない例では積極的に顔面神経減荷術も施行

中耳手術=鼓室形成術は可能な限り1回での手術にこだわっている。基本的には、CWD・外耳道再建、必要に応じ自家骨パテでの乳突充填、再建はできかぎり自家骨をインターポジションにおくことで聴力アップに努めている。耳管機能が悪い人は、薄切軟骨による陥凹防止をしている

鼻副鼻腔手術=内視鏡手術は、マイクロデブリッダーと必要に応じナビゲーションシステム(11年度導入)を使用し、低侵襲かつ安全な手術を心がけている

早期癌診断・治療=NBI電子内視鏡を導入しており、咽頭表在癌を診断。治療は経口的に下咽頭直達鏡や内視鏡で確認し、レーザー・電気メスで切除する低侵襲手術も施行している

頭頸部悪性腫瘍の治療=早期癌の場合は、手術もしくは放射線治療。進行癌の場合は、抗癌剤と手術や放射線治療を併用する治療を基本としているが、患者さんの状態や腫瘍のできている場所により機能の温存が図れるかどうかが異なるため、手術や放射線化学療法・動注化学療法などの利点・欠点を十分理解していただいたうえで選択し、それぞれの患者さんに応じたオーダーメイド治療を心がけている。大学病院や癌専門病院に比べ合併症のある患者さんや進行癌が多い中、ほぼ同等の成績をあげている。喉頭・下咽頭癌では可能であれば、部分切除術を施行し音声機能を温存し、喉頭摘出した方には、積極的にボイスボタンを挿入し音声の再獲得を奨励している。喉頭癌の5年生存率89.5%、5年喉頭温存率90%。下咽頭癌の5年生存率55.2%、喉頭温存率83%。中咽頭癌の5年生存率52%、根治例での5年生存率62.8%。上咽頭癌の4年生存率64.8%。口腔癌5年生存率76.1%。鼻副鼻腔癌の5年生存率62.2%

睡眠時無呼吸症候群=簡易検査から1泊での終夜ポリグラフィー(PSG)検査を施行し、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)を導入している。症例に応じ、口腔外科と相談しマウスピース作成したり、手術療法(下甲介手術、UPPP)を併用している

その他=消化器科でPEG(胃ろう)造設できない例にPTEG(経皮的食道胃管挿入術)造設もしている。

医療設備

CT、MRI、超音波、聴力・平衡機能検査機器、音声・音響分析器、炭酸ガスレーザー、ハーモニック・スカルペル、高周波メス、マイクロデブリッダー、ナビゲーション、電子内視鏡5台、NBI内視鏡、放射線治療器(第3世代リニアック)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

三浦半島の基幹病院として、皮膚科疾患すべてに治療を行っている。

症例数

外来患者数は1日約150人、入院は1日約12人、手術件数は年間約500例

★最近増加傾向にある皮膚癌では、悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、菌状息肉症、パジェット病、ボーエン病等に対し、入院のうえ諸検査を行った後、手術、化学療法、免疫療法等を併用し、良好な成績を得ている。診断にはダーモスコピーを用いている

★母斑や粉瘤、脂肪腫、線維腫等の皮膚良性腫瘍についても、積極的に手術を行っている。すべての手術は形成外科的技法を用いて実施

★アトピー性皮膚炎は、免疫抑制剤抗アレルギー剤の内服やステロイド外用剤、非ステロイド外用剤を各々の症状に合わせて使い分け、副作用を最小限に抑えて治療している。また、光線療法を併用することもある

★帯状疱疹は、できるだけ神経痛等の後遺症を少くするために、入院治療を積極的に行っている

★乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑では、光線療法(UVB療法、PUVA療法、全身型ナローバンドUVB療法)、ステロイドやビタミンD3軟膏の外用療法、内服療法を行い、重症例ではレチノイドやシクロスポリンの内服を併用

★最近増加傾向にある糖尿病性壊疽等の難治性皮膚潰瘍には、血管拡張作用を有する注射剤や外用剤を併用し、比較的良好な結果を得ている。褥瘡も当科で治療している

★再発を繰り返す陥入爪や重症のものには陥入爪手術を行うが、炭酸ガスレーザーやワイヤー法も併用して良好な結果が得られている

★保険外診療(自費診療)は、レーザー治療(炭酸ガス、ヤグ、IPLの3種)でシミや脱毛の治療を、またニキビ跡などにはケミカルピーリングを行っており、好評である。

医療設備

ダーモスコピー、UVB、PUVA、ナローバンドUVB、レーザー(炭酸ガス、ヤグ、IPL)、液体窒素、ケミカルピーリング、パッチテスト、高周波電気メス、電気焼灼装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳がん看護認定看護師、精神看護専門看護師、がん薬物療法認定薬剤師達とともに部門横断的にブレストケアチームを作り、初診時、手術前後や化学療法中の患者を様々な視点からサポートしている。また、転移・再発した場合には、緩和ケアチームとも連携を図り、患者中心の医療を目指している。

症例数

横須賀・三浦半島地区のがん診療連携拠点病院として、地域の人々に乳癌の標準治療を提供している

★11年度の乳癌手術症例数は113例であり、患者の希望もよく聞いて治療方針を決定している。乳房温存手術の原則は、広範な乳管内進展がない、腫瘍径が3cm以下のものとしており、広範な乳管内進展を伴う症例は希望に応じて胸筋温存乳房切除術と乳房再建を行い、整容性を重視した手術を行っている

★乳房再建の希望に対しては形成外科と連携し、診察の上で再建方法を提案、積極的に1次再建に応じている。それにともない乳房温存手術の割合はやや低下しているが(全症例の約40%)、センチネルリンパ節生検(約70%)を積極的に行い、体にやさしい手術を心がけている。センチネルリンパ節生検は術前転移陰性と診断した症例に施行しており、転移が疑われる症例には腋窩リンパ節郭清を行う。リンパ節転移陽性例や、腫瘍径が大きい例、ホルモン感受性がなく、化学療法の適応となる症例には、術前化学療法を提示している。化学療法は、国際標準の化学療法を20ベッドに拡張した専用の外来化学療法室で行い、看護師、薬剤師とともに安全で安心な治療を心がけている

★病期別治療成績:5年生存率はI期90.9%、IIA期76.6%、IIB期76.9%、IIIA期71.4%、IIIB期67.9%、IV期18.2%(IV期のみ4年生存率)。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、マンモトーム、エラストグラフィ、放射線治療装置(リニアック)他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

05年7月に神奈川県で8番目の救命救急センターとして開設された日本救急医学会専門医指定施設である。外傷、熱傷、中毒、熱中症、低体温、特殊感染症、異物などの重症外因性疾患とショック、臓器不全、心肺停止、緊急手術を要する患者などの内因性疾患の超急性期を24時間体制で救急隊からのホットラインで受け入れている

★初期治療において各科専門医および各部門と密接に連携して緊急手術、カテーテルインターベンション(動脈塞栓療法および冠動脈カテーテルインターベンション)、緊急内視鏡検査および止血術、緊急MRI、脳卒中に対する血栓溶解治療等が即座に実施可能な体制をとっている。初療室では緊急開胸術などの手術、経皮的心肺補助装置の装着、大動脈閉塞バルーンの挿入も行い、本邦初と言える初療の電子カルテ化を実現している

★ICUでは、最先端の生体監視装置でモニターし、最良の医療を提供すると共に約40人の看護師が質の高いハートフルな集中看護を行っている。最新の人工呼吸器、持続的血液透析ろ過、血漿交換などの臓器補助装置の使用も常時可能である。蘇生した心肺停止患者に対しては脳蘇生として低体温療法をルーチンに行っている

★また当救命救急センターは909床(本院735床、分院174床)の三浦半島地区の基幹病院の併設施設であり、県内で屈指の手術数を有する外科やカテーテル症例を有する循環器内科の術後管理や、急性冠症候群、脳卒中、重症肺炎、重症急性膵炎、劇症肝炎など各科専門医の集中治療の場としても機能している。院内の急変患者に対しては院内救急コールのプロトコールを作成し、シミュレーションを重ねながら多くの医療者に対応できる能力を身につけさせ、迅速な対処を可能とした

★院外においては消防、医師会、他病院と協力して三浦半島地区のメディカルコントロール体制の構築を主導し、救急救命士へのホットラインでの直接的指示・指導・助言と病院での再教育・気管挿管と薬剤投与の実習などを行っている。救急隊一隊を救急車ごと院内に待機させ、3次救急患者発生時には医師・看護師が同乗していち早く現場で初期治療を行うワークステーションは、経済的にも優れた救急救命士の再教育としても注目を浴びている。Dr. eyeやYRPユビキタス・ネットワーキング研究所との共同研究により、救急隊やワークステーション隊の院外活動を視覚的にモニターしてプレホスピタルケアの質を向上させることに努力している。さらにアメリカ心臓協会公認のBLS・ACLSや病院前外傷プロトコール(JPTEC)のコースを年数回、院内での心肺蘇生講習会を月数回それぞれ開催し、医療者への教育を充実させている。特に32人の初期研修医のプライマリーケア、スキルシミュレーション、リスクマネージメント、感染対策に力を入れ、将来の救急医あるいは救急医療ができる医師の育成を目指している。

症例数

入室患者総数は約1,800人で、うち院外からの救急患者が1,500人以上を占め、その疾患別割合は脳神経疾患と心肺停止状態が約1/4、外傷1/5,中毒1/10を占める。また緊急の開頭術、開腹術、開胸術、その他麻酔手術、冠動脈インターベンション、動脈塞栓術を年間数十例実施している。20床の救命救急センターとしては入院患者数が非常に多いが、これは併設型救命救急センターとして各科との密接な連携・協力により集中治療終了後早期に転科、転棟できるためである。それにより平均在センター日数は4日余りと非常に短く、患者の経済的負担を軽減でき、ベッドを空けてすべての重症重篤救急患者を受け入れるという本来の目的を果たせている。また1~2次救急患者はER方式を採用しており、24時間体制で担当研修医が救急隊からの直通電話に対応し、各科上級医と共に初期治療を行って必要に応じ各科に振り分けている。当直帯は内科、外科、救急科当直医と研修医3人のグループ体制ですべての救急を行い、入院が必要な場合には病棟に控えている内科3人、外科系1人、小児科1人、産婦人科1人の当直医に引き継ぐ体制である。年間の救急車受け入れ総数は8,000台を超えている。各科との協力によりその高度な医療資源を使って集学的治療を行い、三方が海で他の地域には搬送できない三浦半島地区の救急医療の最後の砦を担っている。

医療設備

専用初療室2床、集中治療室10床、ステップダウン10床。スケールベッド、生体監視装置、経皮的心肺補助装置、持続的血液浄化装置、各種内視鏡、超音波診断装置、人工呼吸器、大動脈閉塞バルーンなど装備している。
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