出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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小児乳房肥大症
しょうににゅうぼうひだいしょう

もしかして... 卵巣腫瘍

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小児乳房肥大症とは?

どんな病気か

 思春期に入る前に乳房の発達を認めるものをいいます。

原因は何か

 何らかの内分泌的疾患(性腺、副腎などの病気)の症状として認められることがあります。病気の治療のために使用した薬の副作用で起こることもあります。その他特定の原因がわからないものもあります。

症状の現れ方

 思春期に入る以前(小学校中~低学年)なのに乳房が発達することで発症します。

検査と診断

 視触診、超音波検査で乳腺の存在を確認します。血液検査でホルモンの異常がないかどうか確認します。

治療の方法

 特定の原因がないものは様子をみます。内分泌疾患や薬物の副作用によると考えられるものについては、そちらの対策を考慮します。

病気に気づいたらどうする

 まずは小児科、内分泌専門医の診察を受け、原因を特定します。とくに明らかな原因が不明な場合は、経過を観察します。

 思春期に入るとともに他の子どもとの差が目立たなくなり、患者さん自身も気にしなくなります。

小児乳房肥大症と関連する症状・病気

(執筆者:国家公務員共済組合東京共済病院乳腺外科部長 馬場 紀行)

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