エスポー皮下用24000シリンジ［自己血貯血］の基本情報

作用と効果

赤血球のもとになる細胞に作用して赤血球を増やします。
通常、自己血貯血〔手術である程度の出血が予想されるため、輸血が必要と判断された患者さんにおいて、事前に自分の血液（自己血）を採っておくこと〕を行うときに使用されます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心筋梗塞、肺梗塞、脳梗塞などを起こしたことがある。血圧が高い。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、成人は週1回皮下に注射します。

採取する自己血の量や貧血の程度を見ながら使用期間を決定します。具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

初めてこの薬を使用したり、しばらく間をおいて使用する場合は、少量を皮内に注射して異常が見られないか確認することがあります。

副作用

主な副作用として、血圧上昇、かゆみ、発疹、頭痛、発熱、熱感、ほてり感、全身倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・じん麻疹、呼吸困難、口唇浮腫・咽頭浮腫（口唇やのどのむくみ） [ショック、アナフィラキシー]

・頭痛、意識障害、けいれん [高血圧性脳症、脳出血]

・しめ付けられるような胸の痛み、息苦しい、冷汗が出る [心筋梗塞]

・血の混じった痰、胸の痛み、息苦しい [肺梗塞]

・突然片側の手足が動かしにくくなる、突然のめまい、突然しゃべりにくくなる [脳梗塞]

・体がだるい、めまい、動悸 [赤芽球ろう]

・体がだるい、吐き気、白目や皮膚が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。