アシテアダニ舌下錠100単位（IR）の基本情報

作用と効果

ダニ抗原抽出物を舌下から吸収させることで少しずつ体を慣らし、ダニ特異的な抗体産生やT細胞応答の調節など免疫学的変化により、アレルギー性鼻炎の症状を改善します。
通常、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ショックを起こしたことがある。気管支喘息がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、1回に以下の用量を1日1回舌下服用します。1日目に1錠〔100単位（IR）〕、2日目に2錠〔200単位（IR）〕、3日目に300単位（IR）と徐々に増やし（増量期）、それ以降（維持期）は1日に300単位（IR）を服用します（IR：アレルゲン活性の単位）。舌の下に入れた後、完全に無くなるまで保持してから唾液を飲み込みます。使用後5分間は、うがいまたは飲食を控えてください。
本剤は服用開始1～2日目に使用しますが、状態によって増量期が延長する場合があります。必ず指示された服用方法に従ってください。

初回使用時は、医療機関で医師の監督のもとで服用します。服用後30分間は安静にしてください。

アナフィラキシー症状が起きたときに対応できるように、できるだけ家族のいる場所で日中に服用してください。

小児などでは、適切に舌の下に入れて服用できることが確認されます。保護者の方も適切な使用方法を理解してください。

風邪や気管支喘息の症状が激しい場合は、医師に相談してください。

抜歯など口の中の手術後や口の中に傷や炎症などがあるときは、医師に相談してください。

完全に溶ける前に飲み込んだ場合は、水などの飲み物を飲んでください。この場合再度飲まずに、翌日に通常通り1回分を飲んでください。

飲み忘れた場合は、その日のうちに気がついたときはすぐに飲んでください。ただし、次に使用する時間が近いときは、1回とばしてください。次の日に気がついたときは、1回分だけ飲んでください。2日目に飲み忘れた場合は、翌日は2日目に服用する予定だった用量を服用してください。

誤って多く飲んだ場合は、ただちに吐き出してうがいをしてください。翌日に改めて1回分を飲んでください。2日目に誤って多く飲んだ場合は、翌日は2日目に服用する予定だった用量を服用してください。

医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

副作用

主な副作用として、のどの刺激感、口の中のはれ、口の中のかゆみ、耳のかゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・蕁麻疹、かゆみ、紅斑・皮膚の発赤 [ショック、アナフィラキシー]

・呼吸困難、のどのはれ [咽頭浮腫・喉頭浮腫]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温（1～30℃）で保管してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。