ヤーボイ点滴静注液50mg

処方薬注射剤

ヤーボイ点滴静注液50mgの基本情報

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作用と効果

ヒト型抗ヒトCTLA-4(細胞傷害性Tリンパ球抗原-4)モノクローナル抗体製剤で、免疫細胞であるT細胞のCTLA-4受容体と結合し、腫瘍抗原特異的なT細胞の増殖や活性化、細胞傷害活性を増強することにより、腫瘍の増殖を抑えます。また、制御性T細胞(Treg)の機能を低下させ、腫瘍組織でのTregの数を減少させることにより腫瘍免疫反応を亢進させ、腫瘍の増殖を抑えます。
通常、根治切除不能な悪性黒色腫、根治切除不能または転移性の腎細胞癌、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫、根治切除不能な進行・再発の食道癌の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある。自己免疫疾患を合併している、または慢性的若しくは再発性の自己免疫疾患の既往歴がある。臓器移植歴(造血幹細胞移植歴)がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

根治切除不能な悪性黒色腫:通常、成人は3週間間隔で4回、1回あたり30分かけて静脈内に注射します。なお、ニボルマブと併用することがあります。
根治切除不能または転移性の腎細胞癌、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌:ニボルマブとの併用において、通常、成人は3週間間隔で4回、1回あたり30分かけて静脈内に注射します。
切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌:ニボルマブを含む他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人は6週間間隔で、1回あたり30分かけて静脈内に注射します。
切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫、根治切除不能な進行・再発の食道癌:ニボルマブとの併用において、通常、成人は6週間間隔で、1回あたり30分かけて静脈内に注射します。
具体的な治療期間については、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、発疹、発熱、かゆみ、食欲減退、下痢、甲状腺機能低下症、倦怠感、肝機能異常、嘔吐、便秘、疲労、関節痛、大腸炎、呼吸困難、頭痛、斑状丘疹状皮疹、吐き気、口内炎、無力症、甲状腺機能亢進症(発汗、体重減少、頻脈)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。

・下痢、腹痛、血便 [大腸炎、消化管穿孔、重度の下痢]

・全身倦怠感、食欲不振、黄疸 [肝不全、肝機能障害]

・発疹、皮膚のかゆみ、痛み [重度の皮膚障害]

・頭痛、全身倦怠感、視野欠損 [下垂体炎、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能不全]

・手足のしびれ、痛み、感覚鈍麻、運動障害、物が二重に見える [末梢神経障害]

・尿量減少、顔のむくみ、眼がはれぼったい、頭痛 [腎障害]

・発熱、から咳、呼吸困難 [間質性肺疾患]

・筋力低下、筋肉の痛み、発熱 [筋炎]

・努力性呼吸、息切れ、動悸、発熱、吐き気、嘔吐、全身倦怠感 [心筋炎]

・寒気、めまい、呼吸困難 [インフュージョン・リアクション]

・眼のかすみ、視力の低下、蚊が眼の前を飛んでいるように見える、まぶしい、眼の痛み、眼の充血 [ぶどう膜炎]

・発熱、頭痛、嘔吐、時にけいれん、意識障害 [脳炎、髄膜炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

医薬品情報

製薬会社

小野薬品工業株式会社

薬価

1瓶あたり419578円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > その他の腫瘍用薬 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

イピリムマブ(遺伝子組換え)

この成分で処方薬を探す

YJコード

4291430A1026

レセプト電算コード

622440501

更新日付:2023年12月08日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

ヤーボイに関する医師Q&A

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  • ・ヤーボイ点滴静注液50mgを適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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