献血ベニロン-I静注用5000mg

処方薬注射剤

献血ベニロン-I静注用5000mgの基本情報

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作用と効果

血液中に欠乏しているガンマグロブリンを補うことで、細菌やウイルスから体を守ろうとする働きを助け、免疫力を高めます。通常、低または無ガンマグロブリン血症、重症感染症(抗生物質との併用)、特発性血小板減少性紫斑病、川崎病、ギラン・バレー症候群、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、視神経炎の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。過去にこの薬あるいは人免疫グロブリン製剤の投与を受けた時、ショック(冷汗、めまい、顔面蒼白、手足が冷たくなる、意識の消失など)があらわれたことがある。IgA欠損症である。脳・心臓血管に障害がある、または、既往歴がある。溶血性貧血あるいは失質性貧血である。免疫不全、免疫抑制状態である。心機能が低下している。腎臓に障害がある。

妊娠または授乳中である。

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

低または無ガンマグロブリン血症:通常、3~4週間隔で静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
重症感染症(抗生物質との併用):通常、静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
特発性血小板減少性紫斑病:通常、静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
川崎病:通常、5日間静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射するか、若しくは1回点滴で静脈内に注射します。
ギラン・バレー症候群:通常、5日間静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症:通常、5日間点滴で静脈内に注射します。
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎:通常、5日間点滴で静脈内に注射します。
視神経炎:通常、5日間点滴で静脈内に注射します。

使用期間については、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、発熱、寒気、めまい、意識消失、頭痛、むくみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、かゆみ、蕁麻疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹 [ショック・アナフィラキシー]

・発熱、頭痛、嘔吐 [無菌性髄膜炎]

・息が苦しい、胸がゼーゼーする、咳・痰がでる、呼吸がはやくなる、脈がはやくなる [肺水腫]

・手足のまひやしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難 [血栓塞栓症]

・呼吸困難、むくみ(主に足の甲やすね) [心不全]

・目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

この薬を使用している間は生ワクチン(はしか、おたふくかぜ、ふうしん、みずぼうそうなど)の接種はできません。生ワクチンの接種を受ける場合は、この薬の使用後3か月以上期間をあける必要があります。また、生ワクチンを接種された後14日以内にこの薬を使用した場合は、使用後3か月以上経過したのちに生ワクチンの再接種を受けることが望ましいです。接種の必要がある場合には医師に相談してください。

血液を原料とした製剤であることから、感染症を防止するために原料血漿の検査やウイルスの不活化・除去処理をおこなっていますが、ウイルス感染、プリオン感染の可能性を完全に否定することはできません。現在までにこの薬剤が原因とされる感染は報告されていません。

この薬を使うときは、病院で氏名、住所を記録し20年間保存します。この記録は、調査上必要と認められた場合医薬品会社などへ提供することがあります。

医薬品情報

製薬会社

帝人ファーマ株式会社

薬価

1瓶あたり35882円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

病原生物に対する医薬品 > 生物学的製剤 > 血液製剤類 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

乾燥スルホ化人免疫グロブリン

この成分で処方薬を探す

YJコード

6343400X5020

レセプト電算コード

621449901

更新日付:2023年12月08日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

ベニロンに関する医師Q&A

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  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・献血ベニロン-I静注用5000mgを適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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