アレモ皮下注60mgの基本情報

作用と効果

抗組織因子経路インヒビターモノクローナル抗体と呼ばれるグループに属する注射薬です。
血液中に存在する血液を固める効果のあるたんぱく質が阻害されることを抑制し、血が止まりにくくなっている状態を改善します。
通常、血液凝固第VIII因子または第IX因子に対するインヒビターを保有する先天性血友病患者における出血傾向の抑制に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。過去に血栓塞栓性事象があらわれたことのある人または危険因子がある。

妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、12歳以上の人は、1日目に負荷投与として、体重1kg当たり主成分として1mgを皮下注射します。2日目以降は維持用量として1日1回、体重1kg当たり0.2mgを皮下注射します。体重1kg当たり0.2mgを注射開始後は、検査結果や状態に応じて、体重1kg当たり0.15mgに減量または体重1kg当たり0.25mgに増量されることがあります。本剤は1本中に主成分60mgを含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。

この薬は1日1回使用します。

この薬は、出血傾向を抑制するための定期的な注射のみに使用し、出血時の止血を目的とした使用はしないでください。

注射にあたっては必ず添付の取扱説明書を読んでください。

皮下注射は、腹部または大腿部に行います。注射箇所は毎回変更し、皮膚が敏感な部位、あざ、発赤または硬結が認められる部位あるいはほくろや傷がある部位には注射しないでください。

注射し忘れた場合は、翌日の使用量を増やすことはせず、医師に指示された使用量を注射してください。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。

誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、注射を止めないでください。

副作用

主な副作用として、注射部位反応などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・冷汗が出る、めまい、顔面蒼白、手足が冷たくなる、意識の消失 [ショック]

・全身のかゆみ、じんま疹、喉のかゆみ、ふらつき、動悸、息苦しい [アナフィラキシー]

・吐き気、嘔吐、脱力、まひ、激しい頭痛、胸の痛み、押しつぶされるような胸の痛み、突然の息切れ、激しい腹痛、お腹が張る、足の激しい痛み [血栓塞栓性事象]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、冷蔵庫（2～8℃）に入れ、凍結を避けて保管してください。

使用開始後は冷蔵庫または室温（30℃以下）で保管し、4週間以内に使用してください。

熱および光、直射日光下を避けて保管してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。