セプーロチン静注用1000単位

処方薬注射剤

セプーロチン静注用1000単位の基本情報

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作用と効果

人の血漿から、プロテインC(血液が固まるのを抑える役割のあるタンパク質)を取り出して作られており、血液中に欠乏しているプロテインCを補うことにより、血液を固まらせる働きを抑えます。
通常、先天性プロテインC欠乏症に起因する静脈血栓塞栓症、電撃性紫斑病の治療および血栓形成傾向の抑制に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。溶血性貧血、失血性貧血、免疫不全、免疫抑制状態、塩分(ナトリウム)の摂取を制限している、腎機能障害がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

急性期治療および血栓形成傾向の抑制における短期補充(周術期、抗凝固療法開始時など):通常、初回は体重1kgあたり100~120国際単位を、2~4回目は体重1kgあたり60~80国際単位を6時間ごとに、5回目以降は体重1kgあたり45~60国際単位を6時間ごとまたは12時間ごとに注射します。
血栓形成傾向の抑制における長期補充:通常、体重1kgあたり45~60国際単位を12時間ごとに注射します。急性期治療および血栓形成傾向の抑制における短期補充(周術期、抗凝固療法開始時など)と同じ方法で治療を開始することもあります。
いずれの場合も、使用量や使用頻度は状態により適宜増減されます。本剤は1バイアル中に人プロテインCを1,000国際単位含有します。必ず指示された方法に従ってください。

添付の注射用水(溶解液)を全量用いて溶かし、1分間に最大2mLの速度でゆっくりと静脈内に注射してください。具体的な溶解方法・使用方法については医師または薬剤師にお聞きください。また、別途医療機関から提供される「セプーロチン静注用在宅投与マニュアル」を参照してください。

体重10kg未満の小児の場合は、1分間に体重1kgあたり0.2mLを超えない速度でゆっくりと注射してください。

この薬は、医療機関において、適切な在宅自己注射教育を受けた患者さんまたは家族の方が、自己注射できます。

自己注射を開始する前には、危険性や対処法について十分に理解できるまで説明を受けてください。理解したことが確認されてから使用が開始されます。

自己注射をされている間に、この薬による副作用と思われる症状があらわれた場合や自己注射の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、すぐに使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

添付の注射用水以外で溶かさないでください。

溶かした液は、速やかに使用してください。

溶かしたとき、不溶物があるものは使用しないでください。

注射し忘れた場合は、医師または薬剤師に相談してください。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。

誤って多く注射した場合、異常を感じたら、医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。

副作用

主な副作用として、かゆみ、発疹、発熱、めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。

・寒気、ふらつき、発汗、発熱、意識低下、くちびるの周りの腫れ、息苦しい、かゆみ、じんま疹、発疹 [重篤な過敏症]

・呼吸困難、意識障害、けいれん、片側・手足のまひ、しびれ、四肢のはれ・痛み・皮膚の色の変化 [ヘパリン起因性血小板減少症]

・出血、尿が赤みを帯びる、腰痛、腹痛 [出血(腎出血、肝血腫など)]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

外箱に入れたまま、凍結を避けて冷蔵庫など(2~8℃)で保管してください。

乳幼児、小児の手の届かないところに保管してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。

使用済みの針およびバイアルなどその他の使用済みのものは、医療機関の指示どおりに廃棄してください。

この薬を製造するときは、感染症の発生を防止するための安全対策を行っています。肝炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトパルボウイルスB19の混入がないことを確認するための検査を実施し、さらにウイルスの不活化・除去処理を行っていますが、ヒトパルボウイルスB19などのウイルスについては完全に不活化・除去することは困難です。ヒトの血漿を原料としているので、この薬を使うことによって感染症を発症する可能性を完全には排除できません。病気の治療におけるこの薬の必要性とともに感染症の危険性について、十分に理解できるまで説明を受けてください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

武田薬品工業株式会社

薬価

-

剤形

白色~黄白色の塊または粉末

シート記載

薬効分類

病原生物に対する医薬品 > 生物学的製剤 > 血液製剤類 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

乾燥濃縮人プロテインC

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YJコード

6343461D1025

レセプト電算コード

622966401

更新日付:2024年12月24日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

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  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・セプーロチン静注用1000単位を適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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