ボルヒール組織接着用(3mL)

処方薬

ボルヒール組織接着用(3mL)の基本情報

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作用と効果

血液が固まる作用を応用した生理的な組織接着剤です。血液内のフィブリノゲン、血液凝固第XIII因子、トロンビン、カルシウムイオンが作用すると、フィブリンと呼ばれる凝固物質を生成しますが、ボルヒールはこれらの成分から構成されており、更にフィブリンの溶解を防ぐためにアプロチニンが加えられています。
通常、外科手術の際に、組織の接着・閉鎖を目的として使用されます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。牛を原料とする製剤(アプロチニンなど)に対し過敏症の既往歴がある。汎発性血管内凝固症候群(DIC)が考えられる病態、溶血性・失血性貧血、免疫不全・免疫抑制状態、肝機能障害がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

フィブリン液(A液)とトロンビン液(B液)を調製し、必要部位に10cm2あたり各液1mLを重層または混合して、滴下したり、噴霧したりして使用します。

副作用

主な副作用として、嘔吐、頭の痛み、過敏症、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・顔面が蒼白になる、冷や汗、立ちくらみ [ショック]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

この薬は、日本で採血された血液が原料となっています。血液を原料とした製剤であることから、ウイルスを不活化するための加熱処理やウイルスを取り除く処理を行っており、現在までにこの薬剤が原因とされるウイルス感染は確認されていません。しかしながら、血液を原料としていることによるウイルス感染などの可能性を完全に否定することはできません。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

Meiji Seika ファルマ株式会社

薬価

1組あたり29787.3円

剤形

凍結乾燥(2バイアル)・液(2バイアル)、使用時液剤

シート記載

-

薬効分類

病原生物に対する医薬品 > 生物学的製剤 > 血液製剤類 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

人フィブリノゲン

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人血液凝固第XIII因子

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アプロチニン液

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トロンビン

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塩化カルシウム水和物

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YJコード

6349801X4025

レセプト電算コード

621203901

更新日付:2025年04月09日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

ボルヒールに関する医師Q&A

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  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・ボルヒール組織接着用(3mL)を適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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