ハイキュービア10%皮下注セット20g/200mL

処方薬注射剤

ハイキュービア10%皮下注セット20g/200mLの基本情報

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作用と効果

人免疫グロブリン注射液と、ヒアルロン酸分解酵素で構成された注射液の2つのバイアルからなる組み合わせ製剤で、主に下記の作用があります。
人免疫グロブリン注射液は、人の血漿のたんぱく質の中から免疫に関係する成分である免疫グロブリン(抗体)を取り出して作られています。この薬は、免疫を高めたり調節したりして効果を示します。
ヒアルロン酸分解酵素であるボルヒアルロニダーゼアルファ(遺伝子組換え)は、皮下組織のヒアルロン酸を加水分解することで一時的に皮下組織の浸透性を増加させ、人免疫グロブリンの吸収を促します。
通常、無または低ガンマグロブリン血症の治療、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎および多巣性運動ニューロパチーの運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。IgA欠損症、血栓塞栓症の危険性が高い、溶血性貧血、失血性貧血、免疫不全、免疫抑制状態、腎臓に障害がある、過去に腎臓に障害があった。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

無または低ガンマグロブリン血症:通常、3週間または4週間に1回、皮下に注射します。
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎および多巣性運動ニューロパチーの運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合):通常、3週間または4週間に1回、皮下に注射します。1回あたりの人免疫グロブリンGの投与量および忍容性(副作用が現れたとしても、十分耐えられる程度で、ハイキュービア10%皮下注セットによる治療の継続が可能かどうか)に応じて、人免疫グロブリンGおよびボルヒアルロニダーゼアルファ(遺伝子組換え)を48~72時間間隔で分割して投与することがあります。
いずれの場合も、ボルヒアルロニダーゼアルファ(遺伝子組換え)を注射した後、約10分以内に同じ部位へ人免疫グロブリンGを注射します。

具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、注入部位反応(疼痛、紅斑、腫脹、かゆみなど)、疲労、発熱、疼痛、Infusion reaction(頭痛、疲労など)、腫脹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・全身の紅潮、じんま疹、血圧低下、息苦しい、息をするときゼーゼー鳴る [アナフィラキシー反応]

・発熱、頭痛、首のうしろがこわばり固くなって首を前に曲げにくい [無菌性髄膜炎症候群]

・尿量が減る、むくみ、体がだるい [急性腎障害]

・押しつぶされるような胸の痛み、しめ付けられるような胸の痛み、息苦しい、突然の息切れ、突然片側の手足が動かしにくくなる、突然しゃべりにくくなる、突然言葉が出にくくなる [血栓塞栓症(脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症など)]

・吐き気、食欲不振、白目が黄色くなる、尿の色が濃くなる [肝機能障害、黄疸]

・鼻血、歯ぐきからの出血、あおあざができる、出血が止まりにくい [血小板減少]

・息苦しい、息をするときゼーゼー鳴る、横になるより座っているときに呼吸が楽になる [肺水腫]

・体がだるい、白目が黄色くなる、尿の色が濃くなる [溶血性貧血]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

ヒトの血漿を原料としているので、この薬を使うことによって感染症を発症する可能性を完全には排除できません。患者さんや家族の方は、病気の治療におけるこの薬の必要性とともに感染症の危険性について、十分に理解できるまで説明を受けてください。

理論的な変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)などの伝播の危険性を完全には排除できないので、患者さんや家族の方は、治療におけるこの薬の必要性とともに危険性について十分に理解できるまで説明を受けてください。

血液型がO型以外の人に大量に使用した場合に、溶血性貧血(体がだるい、めまい、息切れ、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる)があらわれることがあります。これらの症状があらわれた場合には医師、薬剤師または看護師などに伝えてください。

この薬の投与14日前から投与11ヵ月までの間は生ワクチン(麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、風疹ワクチン、これら混合ワクチン、水痘ワクチンなど)の効果が得られないことがありますので、接種の必要がある場合は医師に相談してください。

ボルヒアルロニダーゼアルファ(遺伝子組換え)注射液にはナトリウムが含まれます。塩分(ナトリウムを含む成分)の過剰摂取に注意してください。

医薬品情報

製薬会社

武田薬品工業株式会社

薬価

-

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

病原生物に対する医薬品 > 生物学的製剤 > 血液製剤類 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

pH4処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)

この成分で処方薬を探す

ボルヒアルロニダーゼアルファ(遺伝子組換え)

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YJコード

6343501A3028

レセプト電算コード

629932601

更新日付:2025年09月11日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

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  • ・ハイキュービア10%皮下注セット20g/200mLを適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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