PPSB-HT静注用200単位「タケダ」

処方薬注射剤

PPSB-HT静注用200単位「タケダ」の基本情報

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作用と効果

この薬は、血漿(けっしょう)分画製剤のうち、血液凝固第IX因子製剤と呼ばれるグループに属する注射薬です。
この薬は、血液中に欠乏している血液を固める役割のあるタンパク質(血液凝固第IX因子)を補うことにより、血がとまりにくくなっている状態を改善します。
通常、血液凝固第IX因子欠乏患者の出血傾向の抑制に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。IgA欠損症、溶血性貧血、失血性貧血、免疫不全、免疫抑制状態がある。

妊娠または妊娠している可能性がある。授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

通常、添付の日本薬局方注射用水10mLで溶解し、1回主成分として200~1,200国際単位を静脈内に緩徐に注射します。用量は、年齢・症状に応じ適宜増減されます。本剤は1瓶中主成分として200国際単位を含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。

この薬は、医療機関において、適切な在宅自己注射教育を受けた患者さんまたは家族の方は、自己注射できます。自己判断で使用を中止したり、量を加減したりせず、医師の指示に従ってください。

静脈内に注射する速度が速すぎると、チアノーゼ(唇が青紫色になる、手足の指先が青紫色になる)があらわれたり、動悸(どうき)を感じたりする場合がありますので、ゆっくり注射してください。

使い忘れた場合は、医師または薬剤師に相談してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。

誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、使うのを止めないでください。

副作用

主な副作用として、発熱、顔面紅潮、じんま疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・全身のかゆみ、じんま疹、喉のかゆみ [アナフィラキシー]

・あおあざができる、鼻血、歯ぐきからの出血 [DIC]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、凍結を避けて冷蔵庫など(10℃以下)で保管してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。

使用済みの針、薬の瓶などは、医療機関の指示どおりに廃棄してください。

ヒトの血液を原料としているので、この薬を使うことによって感染症を発症する可能性を完全には排除できません。患者さんや家族の方は、病気の治療におけるこの薬の必要性とともに感染症の危険性について、十分に理解できるまで説明を受けてください。

これまでに、この薬の使用により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)などが伝播(感染)したとの報告はありませんが、理論的なvCJDなどの伝播の危険性を完全には排除できないので、患者さんや家族の方は、治療におけるこの薬の必要性とともに危険性について十分理解できるまで説明を受けてください。

この薬の使用により、血液中に血液凝固第IX因子に対する抗体(インヒビター)ができることがあります。インヒビターができると、この薬の効果が弱くなります。この薬の効果が十分でないと感じられた場合には、ただちに医師に相談してください。

医薬品情報

製薬会社

武田薬品工業株式会社

薬価

1瓶あたり14236円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

病原生物に対する医薬品 > 生物学的製剤 > 血液製剤類 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

乾燥人血液凝固第IX因子複合体

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YJコード

6343409X5048

レセプト電算コード

621154302

更新日付:2025年10月30日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

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  • ・PPSB-HT静注用200単位「タケダ」を適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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