磨耗症
まもうしょう
- 歯科
- 診療に適した科
磨耗症とは?
どんな病気か
歯の表面に対して、とくに摩擦による機械的作用で歯質の表面がすり減って欠損となったものをいいます。
原因は何か
原因として、次のようなものがあります。
①歯ブラシによるもの:硬い毛の歯ブラシで長期間強く横みがきを行っていると、歯の表面、とくに歯肉との境目(歯頸部)がくさび状に削れてきます。これをくさび状欠損といいます。
②職業または習癖による磨耗:ガラス工、管楽器演奏者、家具工など口で器具を扱う職業に従事している人、パイプでたばこを吸う人などには、常時使っている特定の歯の部分に小さな欠損が生じます。
治療の方法
正しい歯みがき方法の指導や悪習癖の矯正といった、磨耗を生じた原因をなくすことが第一です。磨耗による欠損部が小さい場合はそのまま何もしないで経過をみます。知覚過敏の症状がある場合はその部位に薬物塗布療法、レーザー照射、接着性の材料を充填するといった治療を行います。
病気に気づいたらどうする
磨耗のでき方は非常にゆっくりです。自分で気がつく、あるいは他人にいわれて気がつくことももちろんありますが、別の理由で歯科治療を行った際に、歯科医から指摘されて初めて気がつくこともまれではありません。症状がなければそのまま放置しておいても問題のないことがありますが、まず歯科医療機関で診察してもらって対応を話し合うとよいでしょう。
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歯が生えてくるのが遅れがちになる要因としては、低体重児(未熟児)であること、出生時の異常による後遺症をもっていること、出生後に重い感染症にかかった既往があること、染色体異常などの先天的な問題をもっていること、出生後に重い栄養障害になったことがあること、などがあげられます。
しかし、本来、子どもの発育には個人差があるもので、歯の萌出時期も子どもによって4~5カ月もの差があります。全身の発育が早ければ歯が生えるのも早く、反対に発育が遅いと萌出時期も遅くなります。ですから、育児本などに記載してあるとおりの時期に歯が生えなかったからといって、過度に神経質になる必要はありません。まずは、その子どもの個性として考えましょう。ただ、明らかに子どもの発育に対して歯の萌出が遅いと思われる場合は、歯科医療機関で相談してください。