専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

秋田厚生医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

消化器外科のスタッフは3人で、新潟大学出身者により構成されている。09年4月より厚労省から地域がん診療連携拠点病院に指定されており、5大がんに対する診療をはじめ、それぞれの専門医を中心に積極的に手術治療を行っている。悪性腫瘍の手術が多くを占めており、直腸がんに対してはがんの根治性とともに肛門温存と神経温存をめざした手術を行っている。また、胃がんの胃全摘後の再建には、00年から10年までに220例以上に対し約20cmの空腸嚢を作製し、貯留能をもたせる手術を行っている。このように、がんに対する根治性と機能の温存の両立を念頭においた治療を心がけている。

症例数

毎年手術症例数が増加しており、09年の外科総手術件数は788件で、うち全身麻酔手術が597件(約76%)であった

★主ながんの内訳は、胃がん91例、大腸がん113例(結腸がん80例、直腸がん33例)、肝胆膵がん23例であった

主ながんに対する当科の治療成績(他病死を含む5年生存率)は以下の通りである。胃がん=StageIA:92.4%、IB:85.6%、II:79.3%、IIIA:24.7%、IIIB:36.9%、IV:18.6%。結腸がん=StageI:95.0%、II:93.5%、IIIa:81.7%、IIIb:74.1%、IV:15.9%。直腸がん=StageI:100%、II:94.9%、IIIa:79.5%、IIIb:61.9%、IV:17.5%

★術後の補助化学療法や進行再発症例に対しての抗がん剤治療を、積極的に外来化学療法室を活用して行っている。切除可能な肝転移や肺転移に対しても積極的に切除を行っており、09年は転移性肝がん5例、転移性肺がん6例に対し切除術が行われた。

医療設備

MRI、64列MDCT、ヘリカルCT、リニアック、血管造影、MMG、各種内視鏡、鏡視下手術機器、CUSA、ハーモニック・スカルペル、リガシュアー、手術用顕微鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

原発性肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、未確診肺腫瘤、自然気胸、膿胸などの呼吸器外科疾患の診療を主に行っているが、救急告示病院でもあるため、胸部外傷の治療にも携わる。術後患者のフォローアップは自科で行い、術後化学療法、再発治療および緩和ケアも含めた総合的医療を目指している。

症例数

年間の平均手術症例は約50例で、09年は原発性肺がん17例、転移性肺腫瘍8例、自然気胸18例、炎症性肺疾患6例、急性膿胸2例、その他であった

★原発性肺がんについては、病期I、II期の他、IIIA期であっても完全切除可能な症例には手術を行っている。術前の画像診断でリンパ節転移の疑われるものは開胸手術、それ以外には胸腔鏡補助下手術を選択し、標準術式は肺葉切除術を施行しているが、症例によって部分切除、区域切除などの縮小手術も行う。これまでの肺がん切除症例の5年生存率はIA期92%、IB期69%、II期75%、IIIA期43%である。早期発見のためCTによる肺がん検診も行っている

★転移性肺腫瘍は、異時性に複数回の切除となる場合も多いため、胸腔鏡下部分切除術を原則とし、局所再発の予防のため、必ず術中迅速診断で断端検索を行う

★自然気胸は、晩期再発の予防のため切除断端の吸収性メッシュによる被覆を行い、血液製剤は用いず自己血による固定を併用する。傍乳輪切開などを用い、美容面での工夫も行う。現在までの術後再発率は4%である

★年間約20例の胸部外傷症例の入院治療を行っており、ほぼ全例(手術を要したのはこれまで2例のみ)が保存的治療で軽快退院となっている。

医療設備

64列MDCT、MRI、リニアック、細径胸腔鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

2000年6月より現在の地に新築移転した新しい病院で、人口40万の秋田市の北部にあり、秋田市北部と隣の潟上市、男鹿市を合わせた人口18万人の地域中核・急性期病院。扱う疾患の40%は外傷である。現在整形外科は約80床、年間手術件数730件。外来では初診以外は30分単位の予約制としている。脊椎脊髄外科指導医は4人在籍し、脊椎・脊髄疾患の診療に力を入れており、この領域では診療圏外の県内・外から多くの患者が来院している。扱う症例も単純な脊椎疾患は少なく、一般病院での治療が困難な例や他施設の手術成績不良例の紹介例が多く、高度の技術を要する難易度の高い手術が多い。脊椎手術の70%は紹介患者。脊柱変形の矯正固定術や脊椎腫瘍全摘術、頸椎・胸椎後縦靱帯骨化巣摘出術、脊髄腫瘍の手術など神経障害の危険性が高い手術を安全に行うために術中脊髄モニタリングを行っている。また、手術用顕微鏡視下手術や内視鏡視下手術など、最小侵襲手術の技術を積極的に導入し、術後疼痛の軽減、早期離床、早期リハビリ開始による早期社会復帰に努めている。脊椎手術に限らず、人工関節置換術などの待機手術では術前の貯血や術中回収血により、輸血を必要とする手術の90%以上に安全な自己血輸血のみで対応している。循環器疾患の合併が多い高齢者の手術では7人の循環器専門医が術前術後の管理に積極的に協力してくれるので安心である。またリハビリテーションは設備とスタッフが充実しており、術後早期からのリハビリにも力を入れている。急性期病院ではありながら、術後に十分なリハビリ期間をとることができるのも特徴である。中高年者の脊柱変形の矯正手術では全国から脊椎指導医が手術見学に訪れている。

症例数

09年の新患者数5,830人、外来1日平均120人、新入院患者数は年間762人、1日の入院患者数は平均80人、在院日数は平均30.6日、年間の入院手術件数は729件である。脊椎が350件、人工関節置換術57件(股関節34件、膝関節23件)その他の322件は骨折など外傷の手術が主である

脊椎・脊髄の外科=4人の脊椎脊髄外科指導医がおり、あらゆる手術を行っている。脊髄腫瘍は年間10件以下であるが、頸椎の手術は年間63件、胸椎手術は21件、腰椎の手術は216件、手術が広範囲に及ぶ難易度の高い脊柱変形の手術が27件、脊椎腫瘍が12件である。さらに高度先進医療に該当する難易度の高い脊椎腫瘍全摘術も当院ではすでに26件行っている。1例のみに脊髄症状の悪化を見たが回復し、術中大きなトラブルもなく成績良好。術後感染率は0.6%

股関節の外科=人工関節置換は低侵襲手術(MIS)で行っており、09年の手術件数は34件、人工骨頭置換を含めると51件となる。10年はさらに増加し、股・膝あわせて100例に迫る勢いである。術後感染を起こした例はこの10年間に1例のみであった

膝関節の外科=人工膝関節置換は23件だが年々増加傾向であり、関節鏡視下靱帯再建術は年6~7件である。術後深部感染例はこの10年間に1例もなかった

足関節・足の外科=足関節の骨折や踵骨骨折の手術が多い。足根管症候群、外反母趾や扁平足の矯正手術も行っている

外傷外科=骨折の手術で最も多いのが大腿骨頸部骨折(82例)、次に手関節の骨折(45例)、下腿骨骨折(29例)、上腕骨骨折(28例)、前腕骨骨折(23例)、膝関節周囲骨折(22例)である。

医療設備

MRI 2台、CT 2台、骨密度定量測定装置(DEXA)、無菌手術室、手術用顕微鏡、関節鏡手術器械、脊椎内視鏡手術器械、術中回収式自己血輸血装置、術中脊髄モニタリング装置、骨シンチグラフィー、整形外科超音波診断装置、水中リハビリ訓練装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児外科

分野

小児外科

特色

当科は04年9月に開設され、市中一般病院の小児外科として日常みられる小児の外科疾患の診療を行っている。また、どの科を受診したらよいか迷うような小児の境界領域疾患にも対応している。マン・パワーの制約はあるが、院内においては成人外科医、産婦人科医、麻酔科医、消化器内科医等の協力を、院外からは秋田大学小児外科の応援を得、スムーズな診療を行っている。また畑澤は小児科専門医資格も有し、外来、病棟、救急で小児科医とともに小児患者全体の診療に関わっており、外科的治療が必要な患児に対しては速やかな対応がなされている。

症例数

当科の主たる診療対象は、急性腹症、虫垂炎、腹膜炎、腸閉塞、腸重積、胃軸捻転、胃食道逆流症、胆石症、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、精索捻転、臍ヘルニア、臍肉芽腫、尿膜管遺残、肛門周囲膿瘍、痔ろう、裂肛、直腸粘膜脱、包茎、亀頭包皮炎、副耳、耳前ろう孔、正中頸のう胞、側頸ろう、リンパ管種、血管腫、乳腺腫瘤、その他腹部や体表の腫瘤・ろう孔、外傷、事故、熱傷、異物誤飲・誤嚥、感染、慢性の嘔吐・便秘などである。また気管切開、胃ろうを有する児の管理や、キャリー・オーバー患者のフォロー、その他膀胱尿管逆流症、水腎症の診断と治療も担当している。09年の年間外来患者数は1,433人、紹介率36%、入院患者数は128人、手術数は75件(定時56件、臨時19件:鼠径ヘルニア30、急性虫垂炎・腹膜炎16、陰嚢・精索水腫7、体表腫瘤5、臍ヘル二ア4、急性陰嚢症3、停留精巣2、副耳2、卵巣嚢腫1、尿膜管嚢腫1、真性包茎1、精索静脈瘤1、精巣腫瘍1、十二指腸潰瘍瘢痕狭窄1)。鼠径ヘルニアおよびこれに準じた手術は原則として2泊3日で行っている。

医療設備

MDCT、MRI、エコー、カラードプラ、シンチグラム、気管支鏡、上下部消化管内視鏡、血管撮影、脳波、トレッドミル、ホルター心電図、リハビリテーション、透析など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

地域医療に密着し一般的な眼科疾患には対応可能。総合病院として全身疾患に関する眼疾患や、その他、難治性のぶどう膜炎などの眼炎症疾患。小児の斜視手術、内反症の全身麻酔下での眼科手術。眼科救急疾患にも対応可能である。眼科検査専門の視能訓練士3人が在籍。極めて重症な例や専門によっては、地元の秋田大学附属病院や遠方ではあるが日本医科大学千葉北総病院とも連携している。

症例数

平均外来患者数は1日約70人、当院の他科と掛け持ちで受診される方が多い

★白内障手術は希望により2泊3日の入院手術、または日帰り手術のどちらも可能である。09年の白内障手術は206件。ほとんどが小切開超音波白内障手術で行い、術後眼内炎の危険性を少なくするため強角膜切開にて行っている。保険適用外の多焦点眼内レンズは今のところ使用していない。近郊の開業医より紹介される困難な進行した過熟白内障に対しては、嚢外摘出法による白内障手術も行っている

★総合病院であるため、全身麻酔の必要な小児の睫毛内反症も近医からの紹介で09年は4件の手術をした。網膜剥離は3件手術を行った。10年からは20Gよりも侵襲の少ない23G硝子体手術の機械を導入

★ベーチェット病による難治性のぶどう膜炎に対するレミケード療法も適時可能である

★3次元眼底像撮影装置OCTの新規導入にて、加齢黄斑変性の硝子体注射療法も行っている

★糖尿病網膜症は糖尿病代謝内科と提携し、糖尿病眼手帳を本人用に保有してもらい、活用しながら定期的な診察と治療を行っている。院内において糖尿病教室も3カ月に1回程度定期的に開かれ、患者啓蒙もなされている。

医療設備

フォトケラトスコープ、OCT(3次元眼底像撮影装置)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病代謝科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

地域の中核病院として、糖尿病を中心に下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎などの内分泌疾患に関しても幅広く診療を行っている。特に糖尿病に関しては、診断から治療、合併症管理に至るまで関連診療科と連携して総合的に行うことができる。患者さんの血糖値、合併症の程度、ライフスタイルに合わせて個々の目標を設定し、オーダーメイド的な治療を行っている。

症例数

現在通院中の糖尿病患者は約1,600人で年々増加している

★遠方からの患者さんも多く、病診連携ネットワークの構築を進めている

★外来での治療法の内訳は、食事療法のみ9%、経口血糖降下薬による治療65%、インスリン療法26%である。全体の平均HbA1cは7.0%で、治療法別にみると、食事療法のみ6.4%、経口血糖降下薬7.0%、インスリン療法7.4%であり、年々改善している

★時代の要請に合わせて、必要に応じて外来でのインスリン導入も随時行っている

★09年の入院患者数は243人であり、そのうちの約90%が糖尿病関連の入院である。入院患者の平均HbA1cは10.0%と血糖コントロールは非常に不良であり、網膜症や腎症などの合併症も約40%に認められた。50代前半で糖尿病を発症して60歳前後で入院される方が多く、クリニカルパスを使用して糖尿病治療のポイントや合併症管理についての教育を系統的に行っている

★年間に5~6回の頻度で糖尿病教室を開催しており、予約なしで一般の方も参加可能である。また、年に1回は実際に食べながら食事療法を学べる食事会を開催している。日程・内容など詳細はHP(http://www.akikumihsp.com)に随時掲載している。

医療設備

CT、MRI、甲状腺・頸動脈エコー、核医学診断装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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