太田綜合病院附属 太田西ノ内病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

太田綜合病院附属 太田西ノ内病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

消化器外科領域の消化管(食道・胃・大腸)および肝・胆・膵の良性・悪性疾患のすべてに対応している。消化器がんは、すべての臓器で東北地方ではトップクラスの症例数を経験している。消化管に関しては、外科医自らも消化管透視、内視鏡、エコーなどを行い、診断と治療の一貫性を持つように努めている。肝胆膵疾患についても新しい検査法の導入、開発を積極的に行っている。消化器科とも定期的なカンファレンスを行い、診断の確認と治療方法の決定を行っている。また、患者さんには内科・外科を総合したチーム力を結集して、安全で適切な医療を提供するように心がけている。

症例数

09年の手術件数(外科全体)は1,463件で、そのうち、全身麻酔件数は955件であった

食道がん=年間切除数は24例(EMR、ESDは20例)。ほぼ専属的なチーム編成で手術および術後治療も行うようにしている。術前検査は消化器科と共同で行うこともあり、拡大内視鏡や微細血管構築検査などの応用により、より詳細な術前評価が可能になってきた。術式は、胸部食道がんについては頸胸腹の3領域リンパ節郭清を標準術式としている。進行度によっては化学療法を術前に先行するケースや、進行度IVに関しては放射線・化学療法を行い、ダウンステージングが図れた場合は切除に移行する場合もある。治療成績は粗生存率が5年49.8%で、Stage別5年生存率は、Stage 0:91.7%、I:71.4%、II:87.9%、III:25.3%、IV:0%である

肝胆膵がん=切除数は108例であり、肝臓がん57例(HCC:肝細胞がん30、転移性25、CCC:肝内胆管がん2)、胆道がん30例(胆管がん17、胆嚢7、乳頭部6)、膵臓がん21例となっている。肝臓がんに関して、ラジオ波治療は消化器科が担当し、精査にて手術可能な症例は積極的に切除を行うようにしている。当院の特徴の一つとして、術前・術中に従来の画像検査に加えてソナゾイドエコーを積極的に行い、データの集積と解析と共に原発・転移の鑑別や多発病巣の発見に努め、その結果を治療に反映させている。肝臓がんの生存率は、1年生存率84.7%、3年生存率66.8%、5年生存率59.9%となっている。膵臓がんは長期生存の患者もいるが、成績としてはやはり満足できるものではなく、化学療法、放射線療法に加えて肝転移例には積極的に肝動注療法も導入している

胃がん=胃がんの切除数は142例である。最近の傾向として、当地のような地方病院でも手術例は若干減少傾向にある。ちなみに消化器科での内視鏡治療EMR・ESDは年間100例に及ぶようになってきており、適応があった例は消化器科で積極的に内視鏡治療を行うようになった

大腸がん=切除数は158例(結腸がん100例、直腸がん58例)である。大腸がんは、手術例も内視鏡治療例も増加傾向にある。EMRおよびESDは年間250例前後を数えるようになっている。大腸がん手術には腹腔鏡下手術も行われ、適応範囲も拡大してきている。直腸がんに関しては可能な限り肛門温存に心がけsuper LAR(超低位前方切除術)の症例も増加している。また、転移性肝がんの切除例のほとんどは、大腸・直腸がん症例であり、異時性ばかりでなく、肝転移を有する例では積極的に同時手術を検討することにしている

化学療法=術前・術後を通して多くの患者が化学療法を受けるようになった。術後の化学療法でクリニカルパス(入院時治療計画表)による治療例、さらに外来化学療法室における治療例も増加してきており、設備の拡充を検討している。現状では、化学療法を外科が担当する例がほとんどであり、多くの施設と同様に課題の一つである。

医療設備

MRI、MDCT、リニアック、DSA、超音波、内視鏡(拡大内視鏡、超音波内視鏡、カプセル内視鏡など)、胸腔鏡・腹腔鏡下内視鏡手術装置、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

福島県の中核病院として、呼吸器外科領域全般をカバーする手術・診療を行っている。呼吸器センターとして呼吸器科と同一病棟で診療しており、内科外科の連携がスムーズである。糖尿病、心疾患、腎不全などの合併疾患を持つ症例にも、院内他診療科と協力して積極的に手術を行っている。IIIA期以上の肺がんに対しては化学放射線治療後に手術を施行する集学的治療を行っている。患者さんには術前に十分な説明を行い、術前・術後に呼吸リハビリを行うことにより早期離床と回復を図っている。肺がん術後では病期に応じた補助療法(外来化学療法センター)と定期的な経過観察を行い、再発の早期発見と治療、疼痛緩和ケアまで広くカバーしている。他院からのセカンドオピニオンの要請にも、他院へのセカンドオピニオンの希望にも積極的に応じている。

症例数

年間手術件数は180~200例、肺がん80~90例、気胸40例、縦隔腫瘍20例、転移性肺腫瘍10~20例であり、その他、気腫性肺嚢胞、膿胸、炎症性肺疾患、悪性中皮腫、外傷などである。気胸、I期肺がん、小型胸腺腫などに低侵襲手術として積極的に胸腔鏡手術を施行しており、全手術症例の80%程度に内視鏡を使用している。松村部長赴任後2年であり肺がんの5年生存率は未算出であるが、施設としては本邦の標準的な成績と同等である。肺機能温存の観点から、肺葉切除と区域切除の併用から拡大管状肺葉切除までを積極的に施行しており、術後合併症が多く遠隔成績が劣る肺全摘除術はできるだけ回避するよう努めている。

医療設備

64列マルチスライスCT、MRI、DSA、各種シンチグラフィー、リニアック、定位放射線照射装置、ビデオ気管支鏡、ビデオ縦隔鏡、ビデオ胸腔鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

循環器センター・循環器科

分野

循環器科

特色

24時間体制で365日診療にあたっており、緊急カテーテル治療も何時でも施行可能。心臓血管外科との連携がよく、幅広い疾患に対応可能である。狭心症や心筋梗塞症などの虚血性心疾患と、不整脈とをバランスよく診療できる全国的にも数少ない施設である。

症例数

CCU入院患者は延べ1,165人、急性心筋梗塞100例、冠動脈造影検査944件、心臓電気生理学的検査86件

★虚血性心疾患の治療には高度な技術を有するスタッフが適応を慎重に考慮し、冠動脈形成術を積極的に行っている。冠動脈形成術372件(バルーン拡張術のみ37件、ステント拡張術335件、ロータブレーター11件)成功率98%

★末梢動脈疾患の治療には心臓血管外科との連携の下、血管形成術を積極的に施行している。末梢動脈形成術65件。成功率98%

★心不全の治療には薬物療法が基本であるが、適応例には心室再同期治療(両室ペーシング)、経皮的心肺補助などの非薬物療法を速やかに施行している。また、リハビリテーション療法を積極的に施行している

★不整脈:発作性不整脈には高周波カテーテルアブレーションを積極的に施行している。高周波カテーテルアブレーション74件(うち、心房細動10件)、植え込み型除細動器(ICD)認定施設で、年間の植え込み型除細動器15件、除細動器付き心室再同期療法(CRT-D)10件を施行している。恒久的ペースメーカーは新規交換あわせて56件であった。

医療設備

CCU 4床、心臓カテーテル検査装置2台、心臓MRI、マルチスライスCT、心臓超音波検査装置、エルゴメーター、トレッドミル、心筋シンチグラフィー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

弁膜症や冠動脈疾患を中心とした後天性心疾患や、動脈瘤を中心とした大血管疾患から末梢血管までのほぼすべての循環器系疾患の定時手術のほか、救命救急センターや他院からの緊急手術依頼にも対応している。

症例数

09年の手術総数は227例であり、心臓大血管手術が121例、末梢血管手術が106例であった

★心臓大血管手術の内訳は、弁膜症に対する弁形成術および弁置換術63例(僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術22例)、冠動脈バイパス術16例(人工心肺を使用しない低侵襲手術11例)、胸部大動脈瘤手術20例(急性A型大動脈解離に対する緊急手術5例)、左室形成術8例(重症心筋症に対するオーバーラッピング手術またはセイブ手術7例)、その他の心臓手術14例であった。弁膜症手術では積極的に弁形成術を行っており、また心房細動を合併している22症例に対しメイズ手術を施行し、ワーファリンを必要としない治療を目指している。重症心不全を合併した拡張型心筋症や虚血性心筋症に対しては積極的に左室形成術や僧帽弁形成術を行い、さらに両心室ペーシング植え込み術を行うことで心機能の改善を得ている

★末梢血管手術は106例で、腹部大動脈瘤手術38例(ステントグラフト治療10例)、下肢バイパス術13例、下肢静脈瘤手術24例、その他31例であった。10年より胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も開始した

★最近、高齢者の心臓手術が増加しており、術直後より心臓リハビリテーションを積極的に行うことで早期離床、早期退院に努めている

★手術および入院死亡率は、血液透析例を含めたハイリスク症例も多数含まれていたが、心臓大血管手術で3.3%、末梢血管手術で0%と良好であった。

医療設備

MRI、CT、DSA、シネアンギオ装置、人工心肺、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)、IABP(大動脈内バルーンパンピング)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般を対象に高度な医療を提供しているが、特に尿路性器がんに力を入れている。安全性、低浸襲性、根治性のバランスを考慮し治療法を決定している。

症例数

外来患者1日平均80~90人。入院症例のほとんどは尿路性器がん。09年度の手術件数は465例。膀胱全摘19例(回腸代用膀胱5件)、膀胱がん経尿道的手術80例、前立腺がん手術31例、腎がん・腎盂尿管がん手術53例(内視鏡下手術30例)、副腎手術5例(内視鏡下のみ)、精巣がん手術10例、前立腺肥大症手術(開腹術10例、内視鏡手術25例)。QOL(生活の質)を考慮し膀胱がん手術では、ストーマのいらない、失禁のない代用膀胱を現在までに06年より56例作成しており、経過良好である。腎がんでは、大部分が浸襲の少ない内視鏡下手術を行っており、小さいがんは部分切除を積極的に行っている。また、腎がん再発転移例や手術不能例に対しては免疫療法、分子標的薬治療を積極的に行っており、治療成績はあがっている。前立腺がんでは、侵襲の少ない小切開創鏡視下全摘術を行っており、神経温存も希望により施行している。放射線治療は外照射が主であるが、組織内照射も希望があれば他病院を紹介している。前立腺肥大症、過活動膀胱、神経性膀胱などの排尿障害にも力を入れており、月2回非常勤の専門医の特殊外来(予約制)を開設している。

医療設備

MRI、3次元CT、RI、リニアック、尿流動態検査装置、リソクラスト。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

76年県内初の形成外科開設施設(太田熱海病院)の流れを汲んでいる。①地域の中核病院として開業医や病院と連携を保ちながら、形成外科疾患全般を扱っている。②複数の治療方法を提示し、十分に話し合ったうえで最適な治療を提供している。③他部門と緊密な連携を取りながら、最良の治療を提供している。④3次救急病院であり、熱傷(入院40人前後/年)・指切断の再接着術(入院2~3人/月)・顔面骨骨折を含む外傷(後述)に24時間体制で対応している。日本形成外科学会・日本熱傷学会専門医認定施設。

症例数

年間の新患者数は2,300人前後、入院患者実数は750~800人であり、1日平均の入院患者数は25人前後である。年間の手術件数は、入院手術500件前後、外来手術600件前後であり、県内では最多である。09年の手術件数は、新鮮熱傷17、顔面骨骨折44、口唇裂口蓋裂14、手足の先天異常14、手足の外傷20、その他の先天異常(小耳症など)13、母斑血管腫良性腫瘍635、悪性腫瘍76、瘢痕拘縮ケロイド24、褥瘡難治性潰瘍68、美容外科9、その他149であった

熱傷センター=全身熱傷を含め、9部門の連携の下に集学的に治療している

口唇裂口蓋裂=準センター化しており、6部門の連携により最新の治療を行っている

腫瘍切除や外傷後の組織欠損の手術=耳鼻咽喉科・外科・脳神経外科・整形外科などと連携し、マイクロ手術による再建を担当している

美容外科=大病院ならではの高い安全性、良心的な価格設定、しっかりとしたフォロー体制である。重瞼術、眼瞼除皺術、フェイスリフトなど

人工透析内シャント造設=顕微鏡下手術により、高く長い開存率を提供している。

医療設備

色素レーザー、Qスイッチルビーレーザー、電子線照射装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

地域の中核病院として急性・慢性疾患診療、周産期センターとしてNICUも併設し、新生児医療も行っている。また1次~3次救急まで、ほとんどすべての小児救急を365日24時間扱っている。リハビリ(理学療法、作業療法、言語療法)、臨床心理士、医療社会福祉士、訪問学級など多方面にわたりスタッフが揃っており、小児のケアに協力して診療に当たっている。

症例数

外来患者数は1日平均約100人、年間入院患者数は約1,800人(新生児も含む)。血液・悪性腫瘍以外のほとんどすべての小児領域の疾患を対象にしている

★入院病床は小児内科・外科合わせ45床、NICU(新生児集中治療室)6床、GCU(継続保育室)16床で、小児科医と小児外科医が力を合わせチーム医療を行っている

アレルギー外来=気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー(負荷試験も可能)、慢性じんま疹などのアレルギー疾患と、夜尿症、心身症などにも力を入れている

神経外来=てんかんを中心に、神経疾患の診断・治療

内分泌外来=糖尿病を中心に、内分泌疾患全般の診断と治療

循環器外来=先天性心疾患の診断・治療

腎臓外来=ネフローゼ症候群、IgA腎症などの診断・治療

血液外来=白血病・悪性腫瘍、血小板減少性紫斑病などの経過観察および治療。

医療設備

MRI、CT、RI、リニアック、各種超音波検査、DSA、睡眠呼吸センター。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児外科

分野

小児外科

特色

本院は本県の主たる小児外科診療施設3院のうちの1院で、小児外科学会認定施設である(他には県立医大のみ)。なお、総病床数1,015床の私立の総合病院の認定施設であり、私立病院の同施設は本邦でも他に数院しかない。対象患児は郡山市(人口34万人)周辺を主に、新生児は遠隔地からも搬送される。本地域唯一の新生児外科施設との自負のもと、地域医療施設と密に連携を保っている。

症例数

94年施設認定以降の年間手術件数は200~350件、年間平均270件のうち、鼠経ヘルニア、陰のう水腫が半分以上を占める(1泊入院)。救命救急センター(40床)も併設しており、腹部外傷には24時間体制で対応し、急性虫垂炎(年間約20例)、腸重積、腸閉塞などの緊急疾患も多い。その他、肥厚性幽門狭窄性、総胆管拡張症、臍ヘルニアなど腹部外科疾患全般と頸部、胸部外科疾患の一部。新生児外科は食道閉鎖症、消化管穿孔、腸閉鎖、鎖肛、横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニア、ヒルシュスプルング病などすべてに対応し、計260件(年平均16件)。うち死亡は10例(4%)であった(染色体異常合併など救命不能例4例を含む)。また、極低出生体重児(1,500g未満)は16例で、小腸広範壊死に陥った壊死性腸炎1例のみが死亡した。泌尿器疾患は停留精巣程度で、包茎はほとんど軟膏療法で対応。セカンドオピニオンも積極的に受け入れており、他施設と交流している(胆道閉鎖等)。良性腫瘍は対応するが、悪性腫瘍は高度な化学療法を要するものは現在は扱っていない。

医療設備

NICU 6床、HFO、各種画像検査、RI、消化管内圧検査、各種内視鏡など。小児科院内学級も併設している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

耳鼻咽喉科・気管食道科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科・頭頸部外科全般の診療を行っているが、特に頭頸部腫瘍の診断・治療に重点をおいている。また耳鼻咽喉科急性疾患には24時間対応している。手術に関しては内視鏡下副鼻腔手術、がんを含む頭頸部腫瘍手術、中耳手術など幅広く対応しており、鼻アレルギーに対しての炭酸ガスレーザー手術などは日帰り手術としても行っている。

症例数

09年の外来患者数は24,792人(初診3,397人)。入院患者数は746人

★外来手術を除く手術件数は354件。頭頸部腫瘍手術は88例で、良性から悪性の手術(33例)まで行っており、形成外科・外科合同での再建手術も行っている。鼻副鼻腔手術は54例で、そのうち44例は内視鏡手術として行っていた。その他の手術として扁桃摘出手術は62例、鼓室形成術・鼓膜形成術は7例

★09年の頭頸部がんは63例あり、エビデンス(科学的根拠)に基づく治療はもちろんであるが、十分な本人・家族に対するインフォームド・コンセントを行い、適応があれば超選択的動注化学療法や化学放射線治療など個々の症例にあわせた柔軟な治療方針決定をモットーとしている。声門がんT1症例であれば放射線治療もしくはレーザー蒸散治療の選択なども行い、良好な結果を得ている

★突発性難聴、顔面神経麻痺に対しては、ステロイド投与(内服、点滴)を積極的に行っており、プロスタグランジンE1の投与も併用している。09年は突発性難聴54例、顔面神経麻痺43例の入院治療を行った。

医療設備

CT、MRI、超音波、リニアック、電子スコープ、硬性内視鏡、炭酸ガスレーザー、アルゴンプラズマ凝固装置、超音波凝固装置、聴力検査(純音・語音)、平行機能検査機器、ABR(聴性脳幹反応検査)、ENG(電気眼振計)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病センター

分野

糖尿病内分泌内科

特色

当院の特色は、糖尿病チーム医療活動が充実していることである。糖尿病専門医と薬剤師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、運動トレーナー、臨床心理士、歯科衛生士などによる専門性を生かした多角的指導や支援が外来・入院患者を対象に実施されている。専門看護師による外来フットケアは週2日実施。管理栄養士による個別栄養指導、薬剤師によるインスリン指導、臨床検査技師による血糖自己測定指導、歯科衛生士による口腔ケア指導が実施されている。運動トレーナーが運動能力測定、体組成分析(内臓脂肪量、筋肉量測定)に基づき、日常生活の中に運動を取り入れる指導を行っている。日中、夜間の運動教室も設けている。メンタルケアが必要になる患者に対しては、臨床心理士がカウンセリングに当たっている。

症例数

実績:外来糖尿病患者は年間約6,000人、そのうち1型糖尿病患者500人。入院患者は年間約800人。教育入院患者を対象に、個別のライフスタイルに応じた生活指導を実施している。コントロール目的の入院でも、2週間で良好なコントロール状況にして、退院後のライフスタイルに応じた生活指導を実施している。糖尿病療養指導の充実により、食事・運動療法の遵守率が高い。合併症を有する患者の治療も眼科、腎臓内科、循環器科、神経内科などと密接に連携して実施されている。病院・診療所間の連携も密であり、診療所医師の依頼による栄養指導・運動指導も可能である。

医療設備

CT、MRI、RI、超音波など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経センター・脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

当院は救命救急センターを有しており、極めて重症の脳神経外科症例が非常に多いことが特徴である。当院に搬送されるくも膜下出血の約7割は最重症例であり、高エネルギー外傷による重症頭部外傷症例も数多く救急搬送されている。当科は福島県立医科大学脳神経外科の関連施設として、急性期から慢性期までのあらゆる脳神経外科疾患(血管障害、頭部外傷、脳腫瘍、小児神経疾患)に24時間体制で対応。

症例数

当科の年間外来患者数は約4,500人、入院患者数は500人前後(病床数40)、手術件数は100~150件前後。主な開頭手術は脳動脈瘤クリッピング術が10~20件、頭部外傷が約60件、脳腫瘍が約10件である

★当科での脳動脈瘤治療の原則はコイル塞栓術である。09年の動脈瘤コイル塞栓術は21例、クリッピング術は8例であり、動脈瘤の成績はほぼ安定した成績が得られている(約7割が独歩退院)

★脳梗塞に対する急性期治療も、24時間MRIが稼働しており積極的に行っている(t-PA実施可能)。頸動脈狭窄に対してはステント留置を基本としている

★重症頭部外傷が非常に多く、頭部外傷関連の手術は09年で54件あった。また、当科では脳圧モニターや、頸静脈酸素飽和度モニターを使用した脳低温療法を98年から積極的に行っており、これまで103例で施行した

★脳腫瘍は良性腫瘍が中心であるが、必要に応じて大学病院や他施設に紹介している

★当院は総合周産期母子医療センターを設置しており、小児症例も多い。奇形、水頭症、外傷、腫瘍など様々な小児脳神経疾患にも緊急で対応しており、高度な治療が必要な場合には速やかに専門施設に紹介している。

医療設備

MRI 2台、3DCT 4台、RI-SPECT、3D-DSA、術中DSA、放射線照射装置(リニアック)、誘発電位測定装置、定位脳手術装置、神経内視鏡装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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