腋臭症(わきが)
えきしゅうしょう(わきが)
腋臭症(わきが)とは?
どんな病気か
思春期になると、腋の下からの汗が刺激のある独特なにおいを発するようになります。においが強い場合を腋臭症といいます。
原因は何か
腋の下にはアポクリン汗腺があります。アポクリン汗腺は腋の下、乳暈、外陰部などにあります。アポクリン汗腺は性ホルモンの影響を受けているので、思春期になると分泌が活発になります。
アポクリン汗腺から分泌される汗は蛋白成分を多く含んでいます。アポクリン汗腺から分泌された直後の汗にはにおいはありませんが、細菌により分解されることによりにおいを発するようになります。アポクリン汗腺の汗がにおう体質は遺伝します。
症状の現れ方
思春期の第二次性徴が現れる時期になり、腋の下が独特な刺激臭を発するようになります。汗をかいたままほっておくとにおいは強くなります。衣服の腋の下の部分が黄色く変色します。
検査と診断
腋の下の汗をガーゼなどでぬぐい、においを嗅ぐことにより診断できます。
治療の方法
制汗剤による外用治療を行います。制汗剤としては塩化ベンザルコニウム液や塩化アルミニウム液が用いられます。においが強い場合は、手術で腋の下のアポクリン汗腺を取り除くとにおいはなくなります。
病気に気づいたらどうする
腋の下を清潔に保つことが大切です。汗をかいた後はシャワーや入浴で汗をよく洗い流し、清潔な下着にこまめに取り替えます。腋毛があると汗が付着して細菌が繁殖しやすくなるので、腋の下の毛を切ったり脱毛すると、腋臭を減らす効果があります。
臭汗症に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、臭汗症に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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バラマイシン軟膏
化膿性疾患用剤
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5%サリチル酸ワセリン軟膏 東豊 ジェネリック
寄生性皮ふ疾患用剤
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過マンガン酸カリウム「ケンエー」
外皮用殺菌消毒剤
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「純生」ミョウバン
鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤
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サリチル酸「ケンエー」
寄生性皮ふ疾患用剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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コラム腋臭のはたらきとは
腋窩(腋の下)の汗は刺激のある独特な臭気を発生します。腋窩にあるアポクリン汗腺から分泌される汗が腋臭(わきが)の原因になっています。
アポクリン汗腺は性ホルモンの刺激を受けて性的な成熟とともに分泌が活発になります。
アポクリン汗腺は、動物の芳香腺に相当する器官と考えられています。動物の芳香腺は発情期に分泌が活発になり、異性を引きつけるはたらきがあります。このように、一個体から分泌されて同種の他の個体の性的行動や社会的行動に影響を与える物質は、フェロモンと呼ばれています。
人間のアポクリン汗腺から分泌される汗にも同じはたらきがあると考えられていますが、詳しいことはわかっていません。
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