キロサイド注60mgの基本情報

作用と効果

がん細胞がDNAを作って増えるのを抑える作用があります。
通常、急性白血病、消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌、膀胱腫瘍などの治療に使用されます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝臓または腎臓に病気がある。感染症を合併している。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

急性白血病：通常、1日1回、2～3週間を目安として静脈内に注射します。その後、維持療法として1週間に1回、皮下、筋肉内あるいは静脈内に注射します。髄腔内化学療法として週1～2回、髄腔内に注射することがあります。
消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌など：通常、週1～2回、他の抗腫瘍剤と併用して、静脈内に注射します。持続注入ポンプを用いて動脈内に注射することもあります。
膀胱腫瘍：通常、1日1回または週2～3回、カテーテルを用いて膀胱内に注入します。注入後、1～2時間排尿を我慢します。

具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、膀胱刺激症状、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・貧血、出血しやすい、青あざができる [骨髄機能抑制に伴う血液障害]

・呼吸困難、全身がほてる、唇・舌・まぶたのはれ [ショック]

・みぞおちの痛みや圧痛、胸やけ、吐き気 [消化管障害]

・唇が青くなる、苦しくて速い呼吸、手足の爪が青くなる [急性呼吸促迫症候群、間質性肺炎]

・胸痛、発熱、呼吸困難 [急性心膜炎、心のう液貯留]

・歩行時のふらつき、麻痺、けいれん [中枢神経障害]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。