カドサイラ点滴静注用160mg

処方薬注射剤

カドサイラ点滴静注用160mgの基本情報

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作用と効果

がん細胞の増殖に必要なHER2というたんぱく質の働きを選択的に抑えるとともに、HER2をもつがん細胞に選択的に入り込み、がん細胞の分裂を中止させることにより、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、HER2陽性の手術不能または再発乳がん、HER2陽性の乳がんにおける術後薬物療法の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。動いていないときに息を吸ったり吐いたりするのが苦しい。アントラサイクリン系の薬剤を使用したことがある。放射線治療を受けている、または過去に受けたことがある。心臓が悪い、または過去に心臓の病気にかかったことがある。高血圧症、または高血圧症と診断されたことがある。血小板が減少している、血液が固まるのを防ぐ治療を受けている。肝臓に障害がある。

妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

通常、1日1回、3週間間隔で点滴します。

患者さんの状態を調べ、その結果に基づいて使用期間を決めていきます。ただし、術後薬物療法の場合には、使用回数は14回までとなります。

副作用

主な副作用として、悪心、嘔吐、便秘、口内乾燥、けん怠感、鼻出血、頭痛、食欲減退、関節痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・咳、発熱、息切れ、息苦しい [間質性肺疾患]

・息苦しい、息切れ、疲れやすい、むくみ、体重の増加 [心障害]

・寒気、ふらつき、汗をかく、発熱、意識の低下、口唇周囲のはれ、息苦しい、かゆみ、じんま疹、発疹 [過敏症]

・寒気、嘔吐、咳、発熱、めまい、まぶた・唇・舌のはれ、動悸、呼吸困難、意識の低下、意識の消失 [Infusion reaction]

・疲れやすい、体がだるい、力が入らない、吐き気、食欲不振、意識の低下、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる、お腹が張る、急激に体重が増える、血を吐く、便に血が混じる(鮮紅色~暗赤色または黒色) [肝機能障害、肝不全]

・鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、出血が止まりにくい、突然の意識の低下・意識の消失・片側の手足が動かしにくくなる・頭痛・嘔吐・めまい・しゃべりにくくなる・言葉が出にくくなる [血小板減少症]

・手足のしびれ・痛み・感覚がなくなる・力が入らない、物がつかみづらい、歩行時につまずく [末梢神経障害]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

中外製薬株式会社

薬価

1瓶あたり375077円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > その他の腫瘍用薬 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

トラスツズマブ エムタンシン(遺伝子組換え)

この成分で処方薬を探す

YJコード

4291426D2022

レセプト電算コード

622264501

更新日付:2020年08月28日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

カドサイラに関する医師Q&A

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  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・カドサイラ点滴静注用160mgを適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
  • ・より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。
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