ユニツキシン点滴静注17.5mg/5mLの基本情報

作用と効果

神経芽腫細胞などの細胞膜上に発現するジシアロガングリオシド（GD）2に結合し、抗体依存性細胞傷害（ADCC）活性および補体依存性細胞傷害（CDC）活性により、がん細胞の増殖を抑制すると考えられています。
通常、大量化学療法後の神経芽腫の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、28日間を1サイクルとした全6サイクルで、1、3、5サイクルの場合は4～7日目に1日1回ずつ、2、4、6サイクルの場合は8～11日目に1日1回ずつ点滴します。

副作用

主な副作用として、便秘、下痢、顔面浮腫、倦怠感、食欲減退、末梢性浮腫、浮腫、限局性浮腫、疲労、発声障害、かゆみ、皮膚乾燥、発疹、湿疹、頭痛、発熱、嘔吐、貧血、腹痛、疼痛、咳嗽などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師また薬剤師に相談してください。

下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・呼吸困難、意識の低下、意識の消失、まぶた・唇・舌のはれ、発熱、寒気、嘔吐、咳、めまい、動悸 [インフュージョンリアクション]

・痛み、腹痛、手足の痛み、首の痛み、背中の痛み、筋肉の痛み [疼痛]

・光を感じない、目が見えない、瞳孔が大きくなる、まぶしい [眼障害]

・全身のむくみ、急激に体重が増える、息切れ、息苦しい、心拍数増加、ふらつき、めまい [毛細血管漏出症候群]

・脱力感、めまい、ふらつき、立ちくらみ、意識の消失 [低血圧]

・発熱、寒気、体がだるい [感染症]

・発熱、寒気、喉の痛み、鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、出血が止まりにくい、頭が重い、動悸、息切れ [骨髄抑制]

・けいれん、しびれ、体がだるい、体に力が入らない、体が動かせない、体のしびれ、体がかゆくなる、気を失う、意識の低下、気持ちが集中できない、気力が出ない、頭痛、喉が渇く、吐き気、嘔吐、動悸息苦しい、お腹が張る、手足のふるえ、下痢、便が出にくい、尿量が増える、 [電解質異常]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。