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腎・尿路系執筆者:浜松大学健康プロデュース学部心身マネジメント学科教授 竹内修二

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腎臓のはたらき

 腎臓は背柱の両側に左右1対あり、赤褐色でソラマメ状をしています。内側面にある腎門には腎動脈、腎静脈、尿管などが出入りしています。尿管の上端は腎盤(腎盂)で、その先は10数個の腎杯に分かれ、集合管を受けています。

 腎臓は、体に不要な老廃物や多くの取り過ぎた物質を血液中から濾過し、尿として体外に排泄するはたらきをします。

 実質は外部の皮質と内部の髄質に区分されます。皮質には、毛細血管が集まった糸球体とそれを包むボウマン嚢からなる腎小体が密集し、それには尿細管がつながっています。

腎臓(断面図)

 尿細管は集められて集合管となり、集合管は髄質内を蛇行し、集合管同士が合流して乳頭管となり腎杯に開口します。これら1個の腎小体とそれに続く尿細管がワンセットとなり、腎臓の構成単位でネフロンといいます。ネフロンは片側の腎臓で約100万個あまりもあり、ここで血液の中からいろいろな物質が濾過され尿が生成されます。

 糸球体中からボウマン嚢へ濾過されるものを原尿といい、1日160Lにもなります。原尿は尿細管中を流れる間に、その周りを取り巻いている毛細血管中に水分の99%、ナトリウム、ブドウ糖、アミノ酸などが再吸収され、実際に排泄される尿量は1日約1~1・5Lなのです。

尿管・膀胱・尿道

尿管…尿管は腎盤(腎盂)から始まり腎門を出て膀胱まで走る管をいいます。長さ約30cm、直径4~7mmの平滑筋性の管です。狭窄部が3カ所あり、それが尿管結石やがんがおこりやすい場所となっています。

膀胱…尿管によって送られてきた尿を貯える、およそ500mlの容量を持つ筋性の袋状の器官で、骨盤腔内で恥骨結合の後ろにあります。男性は直腸と、女性は子宮と腟に接しています。

 膀胱底部で、後方左右には尿管が開き(尿管口)、前方正中部からは尿道が出ています(内尿道口)。

 膀胱壁は粘膜、筋層、漿膜の3層からなり、粘膜は尿量によって厚さを変えます。膀胱壁の3層の平滑筋が収縮し、内尿道口にある膀胱括約筋が弛緩すると排尿がおこります。

尿道…尿道は膀胱内の尿を内尿道口から体外に排泄する管で、外尿道口までの長さは、男性で16~18cm、女性で3~4cmと、男女で著しく異なります。

 男性尿道は前立腺を貫き陰茎内を走り、亀頭先端に外尿道口が開きます。女性尿道は腟の前方を下走し、腟前庭に外尿道口が開いています。

膀胱と尿道(男性)

膀胱と尿道(女性)