出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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乳房下垂症
にゅうぼうかすいしょう

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乳房下垂症とは?

どんな病気か

 乳腺の経年変化の一環として乳房の形が保てなくなり、「ヘチマ」状に下垂したものをいいます。

原因は何か

 乳腺は授乳によって萎縮、線維化し、脂肪化します。そのために形が保てなくなり、下垂した形になります。

症状の現れ方

 出産や授乳を重ねることにより、次第に形状の変化が明らかになります。

検査と診断

 視触診で明らかです。超音波検査、乳腺X線撮影で脂肪化した乳腺を確認すれば、診断は確定します。

治療の方法

 ごく自然な生理現象なのでとくに治療の必要はありません。

 美容上の要求の強い時は、乳房挙上術(バストアップ)、乳房縫縮手術を行うことがあります。自由診療です。

病気に気づいたらどうする

 経年変化として受け入れられるのであれば、放置してかまいません。

乳房下垂症と関連する症状・病気

(執筆者:国家公務員共済組合東京共済病院乳腺外科部長 馬場 紀行)

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