出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
妊娠高血圧症候群の後遺症
にんしんこうけつあつしょうこうぐんのこういしょう
妊娠高血圧症候群の後遺症とは?
どんな病気か
大部分の妊娠高血圧症候群は、分娩後12週間の間に血圧は正常になり、症状がよくなります。
しかし、一部の産婦では、高血圧や蛋白尿が産後12週を過ぎても認められることがあります。時には1年以上あるいは生涯にわたって、これらの症状が消えない場合があります。
このような状態を妊娠高血圧症候群の後遺症といいます。
治療の方法
高血圧が産後1カ月を過ぎても続いている場合には、まず太りすぎないように注意することが大切です。
血圧は過労、睡眠不足、精神的ストレスなどによっても高くなるため、睡眠と休養を十分にとることが重要です。それでも高血圧が続く場合には、血圧を下げる薬を処方してもらうことが必要になります。
蛋白尿については、治療法はあまりありませんが、ほとんどの場合は産後1年以内になくなります。
妊娠高血圧症候群の後遺症がある人は、次の妊娠にあたっては注意が必要です。理想的には、高血圧や蛋白尿がなくなるまで次の妊娠をひかえたほうが安全です。
どうしても次の妊娠を希望する場合には、担当の医師に相談して妊娠の許可を受けることをすすめます。
妊娠高血圧症候群に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、妊娠高血圧症候群に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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