出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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胸膜腫瘍
きょうまくしゅよう

もしかして... 腎がん  胸膜中皮腫

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胸膜腫瘍とは?

 胸膜とは、肺の表面をおおう臓側胸膜と、胸壁、横隔膜、縦隔をおおう壁側胸膜からなっています。胸膜の表面は、中胚葉由来の中皮細胞でおおわれており、この胸膜に発生した腫瘍を、胸膜腫瘍と呼びます。

 胸膜腫瘍は、原発性と転移性腫瘍に分類されますが、大部分は、他臓器のがんによる転移性腫瘍です。胸腺がんや腎がんからの転移が多いといわれています。

 胸膜原発腫瘍のなかで最も頻度が高いのは、胸膜の中皮細胞から発生する胸膜中皮腫であり、良性と悪性に分類されます。

(執筆者:川崎医科大学附属川崎病院副院長・呼吸器病センター長 沖本 二郎)

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