封入体結膜炎、トラコーマ
ふうにゅうたいけつまくえん、とらこーま
- 眼科
- 診療に適した科
封入体結膜炎、トラコーマとは?
どんな病気か
封入体結膜炎は最近、性感染症(性病)のひとつとして注目されています。尿道炎、子宮炎症などの病原体が性行為によって眼に感染するもので、成人に結膜炎を起こします。また、新生児が母親から産道感染して結膜炎を発症します。
トラコーマは、急性の結膜炎で始まり、ついには角膜(黒眼)が混濁してしまう病気で、かつて失明の主要な原因でしたが、現在では世界的に激減しています。
原因は何か
封入体結膜炎、トラコーマともにクラミジアという同じ細菌(クラミジア・トラコマチス)で起こります。
症状の現れ方
封入体結膜炎は、性器にクラミジア感染をもっている人との性行為ののち、急性の結膜炎として充血、膿性の目やに(眼脂)、眼瞼腫脹などが起こります。下眼瞼結膜には、大きめのぶつぶつ(濾胞)ができます。眼の症状のほか、耳の前のリンパ節がはれ、痛みを伴います。
新生児では生後5~12日ごろ、充血、膿性の眼脂、眼瞼腫脹などが起こります。しばしば偽膜という分泌物の塊が結膜にできます。
検査と診断
結膜から採取したサンプルを顕微鏡で調べると、結膜の細胞内に特徴的な「封入体」と呼ばれる増殖する細菌の塊が見つかります。また、短時間でクラミジア抗原を検出する簡便な試薬セットもあります。サンプルからクラミジアを培養する方法もありますが、時間がかかります。
性行為の相手に、性器クラミジア感染症があるかないかの情報も重要です。新生児では、母親の性器にクラミジア感染症があります。
治療の方法
クラミジアに有効な抗生剤の点眼や眼軟膏で治療します。完治するまで数週間かかります。性器クラミジア感染症があれば、抗生剤の全身投与をします。
病気に気づいたらどうする
早めに専門医の診察を受けてください。
結膜炎に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、結膜炎に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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オフロキサシン点眼液0.3%「杏林」
眼科用剤
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リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%
眼科用剤
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レボフロキサシン錠500mg「DSEP」 ジェネリック
合成抗菌剤
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プレドニン眼軟膏
眼科用剤
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タリビッド錠100mg
合成抗菌剤
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エリスロシン錠100mg
主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用するもの
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ブロムフェナクNa点眼液0.1%「ニットー」 ジェネリック
眼科用剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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