出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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網膜とは?

 病気の話の前に、網膜について簡単に説明しておきましょう。

 網膜は眼球壁の最も内側にある厚さ約0・2mmの透明な膜組織です(図34図34 網膜)。網膜は光(視覚刺激)を感じ取り、それを視覚情報に変換するという重要な役割をもっています。視覚情報が視神経から脳へと伝えられて初めて、私たちは物が見えるのです。

図34 網膜

 網膜は眼底検査で観察することができます(図35図35 正常眼底)。網膜には動静脈血管が走っています。脳動脈の枝である網膜中心動脈が視神経から網膜に入って網膜動脈となり、静脈は中心静脈に集まって視神経から眼の外に出ていきます(図36図36 網膜中心動脈と網膜中心静脈の走行)。

図35 正常眼底

図36 網膜中心動脈と網膜中心静脈の走行

(執筆者:前帝京大学医学部附属溝口病院眼科教授 河野眞一郎)

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