出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
クロンカイト・カナダ症候群
くろんかいと・かなだしょうこうぐん
クロンカイト・カナダ症候群とは?
消化管ポリポーシス、皮膚色素沈着、爪の萎縮、脱毛などを伴う非遺伝性の病気で、原因は不明です。そのほか、消化管からの蛋白漏出による低蛋白血症、貧血、味覚異常も認められます。
ポリープは、胃、小腸、大腸、まれに食道にもみられ、腺腫やがんを合併することもあります。
治療は、がん合併例を除いて保存的に行います。薬物療法(副腎皮質ホルモン薬の投与)や栄養療法が行われます。
予後は一般的に不良とされていますが、最近は栄養療法の導入によって改善されつつあります。