出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
ビタミンD過剰症
びたみんDかじょうしょう
- 内科
- 診療に適した科
ビタミンD過剰症とは?
ビタミンDとは何か
ビタミンDは脂溶性のビタミンです。食物中のプロビタミンDが紫外線によってビタミンDに変換されますが、肝臓で25位の水酸化を受け、さらに腎臓で1α位の水酸化を受けて活性型のビタミンD(1・25(OH)2D)になります。活性型ビタミンDは、骨リモデリング(骨改変)や腎臓におけるカルシウムの再吸収を促進するほか、腸管でのカルシウムとリンの吸収を促進します。
どんな病気か
ビタミンDの1日所要量は、5歳以下の幼児で400国際単位、成人で100国際単位です。2000国際単位以上摂取すると、過剰症が発症します。
症状の現れ方
腸管からのカルシウムの吸収が促進されるために血中カルシウムの濃度が上昇し、それに伴って血管壁、腎臓や脳などにカルシウムが沈着します。その結果、食欲不振、悪心、嘔吐、多尿、口の渇き、昏睡やけいれんが認められます。
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