出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
マラセチア毛包炎
まらせちあもうほうえん
マラセチア毛包炎とは?
どんな病気か
皮膚の常在菌である癜風菌(マラセチア・ファーファー)が、胞子の形のままで毛包内で増殖するために生じる病気です。
高温、多湿、多汗、不潔などの環境および皮膚の問題が関係し、光に当たったあとに生じることもあります。
症状の現れ方
男女差はなく、青年や中年に多くみられます。好発部位は胸部、背部、肩、上腕などで、毛包のところに小さい比較的均一な紅色丘疹や小膿疱がくっつき合うことなく多発します。かゆみは軽度のことが多いようです。
検査と診断
丘疹や膿疱の内容物を癜風と同様に顕微鏡で観察すると、多数の円形の胞子を認めます。ズームブルーを用いると菌が染色され有用です。
治療の方法
癜風菌に抗菌力のある外用薬(主にイミダゾール系)を用います。治りにくい場合にはイトラコナゾール(イトリゾール)を内服します。また清潔、洗浄、乾燥などのスキンケアも重要です。
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