出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
黄熱
おうねつ
- 内科
- 診療に適した科
黄熱とは?
どんな感染症か
黄熱はフラビウイルス属の黄熱ウイルスによる感染症で、サハラ以南のアフリカ諸国、中南米で流行しています。黄熱の流行地を図6
に示します。黄熱ウイルスの宿主はヒトとサルで、ヒトはウイルスに感染しているネッタイシマカに刺されて感染し、黄熱を発症します。
症状の現れ方
潜伏期間は3~6日で、突然の発熱、頭痛、背部痛、虚脱、吐き気・嘔吐で発症します。多くは後遺症を残すことなく治りますが、重症になると腎障害、肝障害、出血傾向(DIC)などによる多臓器不全を起こす場合があります。黄疸が出る場合には死亡率は高まります。
検査と診断
黄熱ワクチンの接種歴、海外渡航歴、生活様式が診断の参考になります。黄熱ウイルスに対する特異的な抗体価の測定、ウイルス抗原の検出(急性期血液からのウイルス分離など)により診断します。
治療の方法
特異的治療法はなく、対症療法が主体です。黄熱ワクチンで予防が可能であり、流行地に赴く場合にはワクチンを接種すべきです。
それぞれ1ヶ月未満の短期旅行ですが、東南アジア、中央アジア、アフリカ(エジプト、エチオピア、ケニア、…