出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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麻痺性貝毒中毒
まひせいかいどくちゅうどく

もしかして... フグ中毒

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麻痺性貝毒中毒とは?

 麻痺性貝毒(PSP)は有毒プランクトン(渦鞭毛藻)が産生する強力な神経毒で、日本で問題になる有毒プランクトンはアレキサンドリウム・カテネラ、アレキサンドリウム・タマレンセおよびジムノジニウム・カテナタムの3種です。

 有毒プランクトンによる赤潮の時に、プランクトンをエサにしている二枚貝がプランクトンからPSPを取り入れ、主に中腸腺に蓄積します。PSP成分のサキシトキシン類、ゴニオトキシン類はTTXと同様にナトリウムチャンネルを特異的にブロックするので、中毒症状はフグ中毒の場合とほぼ同じです(フグ中毒)。

麻痺性貝毒中毒と関連する症状・病気

(執筆者:東京海洋大学海洋科学部食品生産科学科教授 塩見 一雄)

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