ティーエスワン配合OD錠T20

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ティーエスワン配合OD錠T20の基本情報

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作用と効果

体内でフルオロウラシル(抗がん剤)に変換され、その濃度を上昇させ抗腫瘍効果を高め、消化器毒性(副作用)を軽減します。
通常、胃がん、結腸・直腸がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、手術不能または再発乳がん、膵がん、胆道がん、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄抑制(白血球数などが少ない)、腎障害、肝障害、感染症、耐糖能異常、間質性肺炎または既往、心疾患または既往、消化管潰瘍または出血がある。フッ化ピリミジン系の薬を使っている(お互いに作用を強め重篤な副作用が発現するおそれがあります)。フッ化ピリミジン系の薬からこの薬に変更になった(このクスリを服用する前には休薬期間が必要です)。

妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

胃がん:A法、B法またはC法が選択され、1コースとして繰り返します。
結腸・直腸がん:A法、C法またはD法が選択され、1コースとして繰り返します。
頭頸部がん:A法が選択され、1コースとして繰り返します。
非小細胞肺がん:A法、B法またはC法が選択され、1コースとして繰り返します。
手術不能または再発乳がん:A法が選択され、1コースとして繰り返します。
膵がん:A法またはC法が選択され、1コースとして繰り返します。
胆道がん:A法、E法またはF法が選択され、1コースとして繰り返します。
A法:通常28日間連続で服用し、その後14日間休みます。
B法:通常21日間連続で服用し、その後14日間休みます。
C法:通常14日間連続で服用し、その後7日間休みます。
D法:通常14日間連続で服用し、その後14日間休みます。
E法:通常7日間連続で服用し、その後7日間休みます。
F法:通常14日間連続で服用し、その後7日間休みます。
A~E法においては、通常、成人は体表面積に合わせてテガフールとして1.25m2未満では1回40mg、1.25m2以上1.5m2未満では1回50mg、1.5m2以上では1回60mgを基準(初回基準量)として1日2回朝食後と夕食後に服用します。状態によりA法において適宜増減、B~E法において適宜減量されます。A法の増減量の段階は1回40mg、50mg、60mg、75mgとされており、1回75mgが限度とされています。F法においては、通常、成人は体表面積に合わせてテガフールとして1.25m2未満では1回40mg(朝食後)、20mg(夕食後)、1.25m2以上1.5m2未満では1回40mg、1.5m2以上では1回50mgを基準として1日2回朝食後と夕食後に服用します。状態により適宜減量されます。
ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法:内分泌療法剤との併用において、通常、成人は体表面積に合わせてテガフールとして1.25m2未満では1回40mg、1.25m2以上1.5m2未満では1回50mg、1.5m2以上では1回60mgを基準として1日2回朝食後と夕食後に14日間連続で服用し、その後7日間休みます。これを1コースとして最長1年間、繰り返しますが、状態により適宜増減されます。増量は初回基準量が限度、とされています。
この薬は1錠中にテガフールとして20mgを含んでいます。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。

この薬は、舌の上にのせ唾液を含ませ口の中で溶かして唾液で飲みこむか、コップ1杯の水またはぬるま湯で飲み込んでください。寝たままの状態では、水なしで服用しないでください。

フッ化ピリミジン系の薬と絶対に一緒に飲んではいけません。

服薬状況や、からだの状態、気づいた症状をメモしておき、診察時に医師または薬剤師に見せましょう。

飲み忘れた場合は、次の服用時間に1回分服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、飲む量や服用期間を変更しないでください。

副作用

主な副作用として、食欲不振、はきけ、嘔吐、下痢、体がだるい、口内炎、色素沈着、発疹、流涙などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・出血が止まりにくい、体がだるい、発熱、のどの痛み [骨髄抑制、溶血性貧血]

・皮膚が黄色くなる、体がだるい、白目が黄色くなる、食欲不振 [重篤な肝障害]

・下痢、激しい腹痛 [重篤な腸炎]

・息苦しい、発熱、から咳 [間質性肺炎]

・血が混じった便、黒色便、血を吐く、腹痛 [重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血、消化管穿孔]

・ひどい口内炎、赤い発疹、まぶたや眼の充血 [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

大鵬薬品工業株式会社

薬価

1錠あたり369.6円 ジェネリックを探す

剤形

片面の中央部が白色、他の部分がうすい青緑色の錠剤、直径7.5mm、厚み3.5mm

シート記載

TC41 20mg

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > 代謝拮抗剤 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

テガフール

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ギメラシル

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オテラシルカリウム

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YJコード

4229101F1026

レセプト電算コード

622243001

更新日付:2023年11月15日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

ティーエスワンに関する医師Q&A

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  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・ティーエスワン配合OD錠T20を適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
  • ・より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。
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