レボホリナート点滴静注用100mg「ヤクルト」

処方薬注射剤ジェネリック

レボホリナート点滴静注用100mg「ヤクルト」の基本情報

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作用と効果

活性型葉酸製剤と呼ばれるグループに属する薬で、フルオロウラシルと併用することで、がん細胞の増殖を抑える効果を増強させます。
通常、手術不能または再発した胃がん、結腸・直腸がん、小腸がん、治癒切除不能な膵がんおよび進行・再発の胃がんの治療にフルオロウラシルとの併用で用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄抑制、下痢、感染症、多量の腹水・胸水、心疾患またはその既往歴、肝障害、腎障害、進行した肝転移、消化管潰瘍または消化管出血、水痘(水ぼうそう)がある。全身状態が悪化している。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤中止後7日以内。放射線治療を受けている。以前に抗がん剤治療を受けた。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

手術不能または再発した胃がん:通常、レボホリナートを1回2時間かけて静脈内に点滴注射します。レボホリナートの点滴注射開始1時間後にフルオロウラシルを3分以内でゆっくりと静脈内に注射します。1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬します。これを1クールとします。
結腸・直腸がん
(1)通常、レボホリナートを1回2時間かけて静脈内に点滴注射します。レボホリナートの点滴注射開始1時間後にフルオロウラシルを3分以内でゆっくりと静脈内に注射します。1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬します。これを1クールとします。
(2)通常、レボホリナートを1回2時間かけて静脈内に点滴注射します。レボホリナートの点滴注射終了直後にフルオロウラシルを静脈内に注射するとともに、フルオロウラシルを22時間かけて持続注射します。これを2日間連続して行い、2週間ごとに繰り返します。
(3)通常、レボホリナートを1回2時間かけて静脈内に点滴注射します。レボホリナートの点滴注射終了直後にフルオロウラシルを24時間かけて静脈内に持続注射します。1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬します。これを1クールとします。
(4)通常、レボホリナートを1回2時間かけて静脈内に点滴注射します。レボホリナートの点滴注射終了直後にフルオロウラシルを静脈内に注射するとともに、フルオロウラシルを46時間かけて持続注射します。これを2週間ごとに繰り返します。
小腸がん、治癒切除不能な膵がん、治癒切除不能な進行・再発の胃癌:通常、レボホリナートを1回2時間かけて静脈内に点滴注射します。レボホリナートの点滴注射終了直後にフルオロウラシルを静脈内に注射するとともに、フルオロウラシルを46時間かけて持続注射します。これを2週間ごとに繰り返します。

治療スケジュールは、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なります。また、使用期間は、一定期間使用したあとで効果を見ながら決めていきます。具体的には、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、下痢、食欲不振、吐き気・嘔吐、口内炎、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・泥状または水様の便が続く [下痢]

・激しくお腹が痛い、下痢がある [腸炎]

・寒気がする、熱が出る、出血しやすい [骨髄抑制]

・冷汗が出る、めまいがする、発疹が出る、息苦しい [ショック、アナフィラキシー]

・歩行時にふらつく、手指・足先がしびれる、舌がもつれる [白質脳症、精神・神経障害]

・急激な前胸部の圧迫感がある、胸が痛い、冷汗が出る [うっ血性心不全、心筋梗塞、安静狭心症]

・体がだるいと感じる、食欲が低下する、白目や皮膚が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]

・尿量が減る、ほとんど尿が出ない、むくむ、体がだるい [急性腎障害]

・熱が出る、咳が出る、呼吸が苦しい [間質性肺炎]

・胃がもたれる、吐き気がある、胃が痛い、黒い便が出る、口の中が荒れる [消化管潰瘍、口内炎]

・手のひらや足の裏がぴりぴりする、皮膚や爪が変色する、赤く腫れる [手足症候群]

・あおあざができやすい、歯ぐきの出血がある、血尿がある [播種性血管内凝固症候群]

・においが分からなくなる [嗅覚脱失]

・意識がうすれて手指が震える [高アンモニア血症]

・上腹部が痛い、腰背部が痛い、熱が出る、吐き気がする、食欲が低下する [急性膵炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

高田製薬株式会社

薬価

1瓶あたり1636円 先発薬を探す

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

代謝性医薬品 > その他の代謝性医薬品 > 解毒剤 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

レボホリナートカルシウム水和物

この成分で処方薬を探す

YJコード

3929407D2060

レセプト電算コード

620005730

更新日付:2024年11月22日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

レボホリナートに関する医師Q&A

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