出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
伝染性軟属腫(みずいぼ)
でんせんせいなんぞくしゅ(みずいぼ)
伝染性軟属腫(みずいぼ)とは?
どんな感染症か
ポックスウイルス科モルシポックスウイルス属の、伝染性軟属腫ウイルスの感染によります。いわゆる「みずいぼ」のことです。一般に小児、とくにアトピー性皮膚炎の小児によく起こり、プールで感染することが多くみられます。
また、性行為感染症(STI)として、成人の性器に多発することがあります。
症状の現れ方
主に、毛包から感染します。2~7週の潜伏期ののちに、粟粒大~大豆大(1~数mm大)までの、中央に凹みのあるドーム状の腫瘍が、体幹部や四肢に多発します。
表面は平滑で、白色~皮膚色で蠟のような光沢があり、数個あるいは無数に散在したり集まったりしています。周囲が湿疹化し、かゆみを伴うことがあります。
治療の方法
ピンセットで一つ一つ摘み取るのが最も確実な方法です。液体窒素による凍結療法や、硝酸銀などの腐食剤などで取る方法もあります。みずいぼは数カ月から数年、持続しますが、自然に、または外傷や細菌感染をきっかけに治ります。再感染もしばしば起こります。
病気に気づいたらどうする
みずいぼが増えない前に、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
8歳の女の子です。 昨日、テーマパークのプールに遊びに行き 子どもが結構多めにプールの水を飲んでし…