専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

藤田医科大学病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科(上部消化管)

分野

消化器・一般外科

特色

我々の科は上部消化管外科であり食道・胃疾患に対する外科治療を専門とする。「根治性を保持した低侵襲治療」をモットーとし、積極的に手術前・手術後化学療法や放射線療法、胸腔鏡下・腹腔鏡下手術を組み合わせた治療を行っている。食道癌では、より少ない侵襲での治療を目指しできる限り胸腔鏡下での食道切除および腹腔鏡下での胃管作成術を行い、過大侵襲となりやすい食道癌手術において低侵襲下に治療を行うよう努めている。胃癌では、97年に腹腔鏡下胃癌手術を開始し、これまでに約1,000例に対し施行した豊富な経験を持つ。早期胃癌にはほぼ全例に腹腔鏡下手術を施行している。進行胃癌に対しては手術前に化学療法を行い、この後に腹腔鏡下手術により切除する集学的治療を積極的に行っている。手術後にも補助化学療法を行うが、最近は症例により抗癌剤の腹腔内投与を含めた補助療法を行っており、進行癌に対してより高い根治性を目指した治療を工夫して行っている。さらに09年よりよりda Vinci surgical systemを用いたロボット補助下食道、胃手術を開始している。主治医指名、執刀医指名については医師の専門性、患者様の病状、病院の体制等のために対応しかねる場合がありますのでご了承ください。

症例数

食道癌=年間手術例数20例前後。09年の手術件数は21例でそのうち12例を胸腔鏡下に、8例をda Vinci下に食道切除とリンパ節郭清を行い、さらに腹腔鏡下に胃管を作成する手術を行った。食道癌治療の方針としては、病期0は内科に依頼し内視鏡的粘膜切除の適応としている。病期I~IIIまで、もしくは内視鏡的粘膜切除術の適応とならない病期0では、早期癌のみならず進行した癌に対しても積極的に胸腔鏡・腹腔鏡手術の適応としている。手術後、症例により補助化学療法を行う。現在は手術前に補助化学療法を行った後に根治手術を行う症例もある。手術関連死亡は0%であった

★食道粘膜下腫瘍に対する胸腔鏡下切除術や、食道胃逆流症に対する腹腔鏡下噴門形成術や食道アカラシアに対する腹腔鏡下食道筋層切開術なども、年間それぞれ数例施行している

胃癌=年間手術数は150~180例。09年は153例のリンパ節郭清を伴う胃切除術を施行し、そのうちの141例を腹腔鏡下に、11例をda Vinci下に施行した。病期IA~IIまでは手術治療を第一選択とし、十分なインフォームド・コンセントの後に腹腔鏡下手術を第一選択としている。腹腔鏡下胃癌手術の平均出血量は約30mlと少なく、ほとんどの症例で輸血を必要としていない。また、ほぼ全例が手術翌日より歩行、飲水を開始可能であり、手術後3日目より食事を開始している。術後の入院期間は7~10日程度。当科では胃癌に対する手術法(幽門側胃切除術の他、胃全摘術、噴門側切除術、幽門保存胃切除術など)は、すべて腹腔鏡下にも施行している。病期IIIA~IVには抗癌剤治療をまず行い、その後、切除可能な症例に対して腹腔鏡下に胃切除、D2リンパ節郭清術を行っている。この方針により、手術前に使用した抗癌剤への感受性を考慮した手術後の抗癌剤治療を行うことが可能となり、より効果的に補助的抗癌剤治療を行えるものと考えている。腹膜播種を認めた症例には、腹腔内にカテーテルを留置し、ここから抗癌剤を腹腔内に投与する治療を行っている。腹膜播種を発生するリスクの高い症例には、胃切除術後に予防的な腹腔内抗癌剤投与を行う場合がある

★術後合併症は縫合不全率(0.6%)、膵炎(0.6%)と重篤な合併症の発生率は低率である。手術関連死亡例は認めていない

★99~01年までに開腹手術を受けた患者さんの胃癌以外での死亡例も含めた5年生存率は、病期IA期96%、IB期90%、II期72%、IIIA期 61%、IIIB期38%、IV期13%

★当科での開腹手術を含めた胃癌手術後の5年生存率は進行度(Stage)IA:95%、IB:90%、II:65%、IIIA: 55%、IIIB: 30%、IV:10%である。

医療設備

da Vinci surgical system、MRI、 ヘリカルCT、 超音波内視鏡、ハイビジョン腹腔鏡手術装置、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

消化器外科(胆・膵)

分野

消化器・一般外科

特色

胆・膵疾患の手術的治療を中心に、病態、進行度に応じた総合的治療を肝・脾グループと協力して行っている。また、スタッフがそれぞれ専門領域を持ち、高度先進的医療に対応している。特に膵切除に関しては術後のQOL(Quality of Life:生活の質)を考慮した臓器温存術式を開発し、良好な成績をあげている。09年からdavinci(手術支援ロボット)を導入し膵切除術を行っている。切除不能および再発膵胆道癌には化学療法、放射線療法などの集学的治療を積極的に行いQOLを向上させている。進行胆道癌で大量肝切除や膵頭十二指腸切除が必要な症例は、門脈塞栓術などの術前処置を行ってから根治術を施行し、術後合併症予防に努めている。膵頭十二指腸切除術、腹腔鏡下胆嚢摘除術に対しては、標準的医療の供給やQOLの向上を目指しクリニカルパスを導入している。毎週1回、内科、放射線科、病理科の医師とともに肝脾胆膵の合同カンファレンスを開き、正確な術前診断と適切な術式および術後の病理学的検討を行っている。

症例数

09年度の胆膵疾患の総入院数は402人。うち全身麻酔による手術総数は212例。胆道良性疾患149例、胆道悪性疾患63例、膵良性疾患29例、膵悪性疾患145例、その他16例であった

膵癌=膵頭部癌に対しては術後のQOLを考慮し、全胃を温存する膵頭十二指腸切除を行っている。膵頭部癌切除例の成績は、5年生存率22%である。Stage別5年生存率ではI・IIは85%、IIIは30%である。膵体尾部癌に対しても積極的切除(腹腔動脈、総肝動脈を合併切除する術式)を行い、切除率および生存率、QOLの向上を図っている。切除不能例でも、局所高度進展例には抗癌剤と放射線治療を組み合わせることにより、根治術可能であった例も認めている。また、手術療法に加え、積極的に術後補助化学療法を行い予後が向上してきている。きわめて予後が悪いとされる膵癌でも、術後5年以上の生存例を多数認めている

胆道癌=中・下部胆管癌切除例の成績は5年生存率27%であり、根治度Aの5年生存率は42%である。Stage別5年生存率はI:63%、II:50%、III:28.5%である。肝門部胆管癌や進行胆嚢癌などの肝葉切除以上の大量肝切除および膵頭十二指腸合併切除が必要な症例は、残存予定肝の機能を向上させる目的で、術前に切除肝の門脈塞栓術を行い、切除率の向上、術後肝不全などの合併症の予防に努めている。十二指腸乳頭部癌切除例の成績は5年生存率59%であり、根治度Aの5年生存率は70%である。Stage別5年生存率はI:100%、II:65%、III:51%である。胆嚢癌切除例の成績は3年生存率53%、5年生存率51%であり、根治度Aの5年生存率は68%である。また、StageI・IIの5年生存率は100%と良好な成績を得ている

★悪性胆道癌で切除不能例あるいは再発例に対して、黄疸出現時はステント留置を行い、化学療法および放射線療法を併用し、比較的良好なQOLを得ている

★膵の良性疾患あるいは悪性度の低い疾患に対しては十二指腸、胆道の血行を温存し、十二指腸、胆嚢、胆管をすべて温存する十二指腸温存膵頭全切除術や膵頭下部切除術、膵中央切除、脾臓を温存する膵体尾部切除術など、なるべく臓器を温存した過不足のない術式を開発し、QOLの向上に努めている

胆道良性疾患=胆石症に対しては、腹腔鏡下胆嚢摘除術を基本として、総胆管結石症に対しても内視鏡的に切石してから腹腔鏡下胆嚢摘除術を行い、患者様に優しい治療を第一選択としている。09年から単孔式胆のう摘出術を導入し、さらに患者さんにやさしい手術となった。胆嚢摘除術に対してはクリニカルパスを導入しており、術前術後の治療計画を分かりやすくし、標準的医療の供給、インフォームド・コンセントの充実やQOLの向上を目指している。

医療設備

ロボット技術支援手術、ハイビジョン腹腔鏡、カラードプラ超音波、マルチスライスCT、MRI、電気水圧衝撃波胆石破砕装置、細経胆道鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

消化器外科(下部消化管外科)

分野

消化器・一般外科

特色

下部消化管(大腸・肛門)外科として専門性をより明確にしたグループである。その歴史は73年、当院の開院に遡る。自分の家族だったらどうするかをモットーとし、患者側に立った責任ある最高の医療を、疾病の治療と病める人間のケアからの両面より提供している。最近急増している結腸癌、直腸癌、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)など大腸疾患の外科治療のほか、直腸脱、肛門括約筋不全などの肛門疾患を加えて、根治性を重視すると同時に機能を損なわない治療を原則としている。進行大腸癌ではリンパ節郭清を徹底する工夫に加え、肛門機能、排尿・性機能温存手術を施行し、実績をあげている。患者さんの個々の状態に最も適した治療を選択し、手術治療だけでなく、化学療法、放射線療法など集学的治療を行い、生存率を上げている。腹腔鏡下手術も様々な疾患に適応を拡大している。

症例数

大腸癌手術は年々増加し、97年1月から06年12月までの10年間の手術総数は1,444例(06年の年間症例数は241例)である

★直腸早期癌に対しては、前田教授が独自に考案、開発した器械を用いた経肛門的局所切除術の一つであるMITAS法で、安全で手術時間も短く、短期入院で十分と、極めて良い成績をあげている(総数250例)

★下部直腸癌に対しては、わが国ではいち早く80年に器械吻合を導入し、さらに前田教授が工夫したダブルステイプリング・テクニックのIO吻合術は全国的にも広く頻用されている。直腸癌手術で最も問題となる機能障害に対しては、肛門機能を保つと同時に骨盤内自律神経を温存して、排尿機能、性機能が温存できる頻度が高いことは全国的にも評価され、患者さんからも好評である。従来人工肛門の造設を余儀なくされていた肛門に近い直腸癌に対しても、永久人工肛門を回避する究極の肛門機能温存手術も早くから導入し、良い成績をあげている。最近10年間の大腸癌の手術成績は、結腸癌736例の5年生存率では、DukesA:93.7%、B:79.3%、C:82.5%、D:17.0%で、直腸癌708例の5年生存率はDukesA:87.6%、B:78.3%、C:58.5%、D:12.0%であった

★大腸癌手術後は、外来で定期的診察を行い、遠隔転移再発である肝転移、肺転移などの早期発見に努めている。肝転移、肺転移に対しては、肝・脾外科、肺外科グループなどと協力して、可能な限り手術療法を行っている。また、転移・切除不能の癌症例に対しては、転移性肝癌に対する抗癌剤の持続的肝動脈注入や、進歩が著しい化学療法を導入している。病気と患者さんの様々な情報に応じ、他の治療(放射線療法、手術療法)との組み合わせについても選択している

★潰瘍性大腸炎の手術では、患者さんは長年の悩みから劇的に開放され、発癌の心配もなく肛門機能も温存される手術を受け、社会復帰している。また、難治性の腸疾患であるクローン病の手術は07年8月までに202件(うち腹腔鏡下手術48件)に行われた。この病気は再手術率が高い(再手術率は5年26%、10年55%)ため、腸を温存する術式を行っている。痔瘻に対してはシートン法によるドレナージが有効であり、手術後は内科で薬物療法が行われている

★腹腔鏡下手術は、花井准教授を中心に、95年より早期大腸癌をはじめ、直腸脱、炎症性腸疾患など様々な大腸疾患に導入され(95年より07年7月までに363例、大腸癌は280例、再発症例は5例)、良い成績を得ている。さらに、進行大腸癌に対しても徐々に適正な適応の拡大がなされ、安全に行われている

★直腸肛門機能障害(便失禁、直腸脱など)に対しては、肛門機能の検査を行い、その原因に応じた治療を行っている。

医療設備

最新のCT、MRI、直腸肛門内圧検査、内視鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器内科・アレルギー科

分野

呼吸器内科

特色

大学病院の呼吸器専門施設としては日本でも最大規模のベッド数をもち、あらゆる呼吸器疾患の診療を行っている。特に睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠医療の診療のために3床の専用の検査ベッドを持っており、専任技師の当直により年間約600症例の終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を実施している。アスピリン喘息の確定診断ができる数少ない施設の一つであり、20年前から日本アスピリン喘息研究会を主催している。

症例数

睡眠時無呼吸症候群=名古屋市内の関連施設を含めて年間1、600例のPSG検査(専門技師の監視下に行われるPSG検査)を実施しており、日本有数の診療実績を持つ。PSGデータは日本睡眠学会の認定睡眠医療専門技師(4人、そのうち1人はアメリカ睡眠医学会認定技師の資格を持つ)によって解析され、詳細な合併症検査、セファロメトリー、耳鼻咽喉科診察を踏まえて治療方針が決定される。主な治療法には経鼻陽圧呼吸療法(CPAP)、歯科装具治療(マウスピース)、耳鼻科手術がある。CPAPは中等度ないし重度に最も有効な治療法。就寝中に鼻マスクを通じて空気圧をかけ、気道の閉塞部を押し広げ無呼吸・低呼吸をなくす方法である。歯科装具治療は睡眠時にマウスピースを着けて下あごを少し前方に固定し、咽喉が塞がらないようにする方法。約60%前後の方に効果があり、重症例でも有効な時がある。持ち運びに便利で合併症が少ない良い治療法でもある。耳鼻科手術は腫大した扁桃腺や軟口蓋を手術で摘出する方法。当院では明らかな咽頭の形態異常のある患者様に対して、慎重に手術適応を検討した上で耳鼻咽喉科と連携して治療を行っている。CPAPで管理中の症例は400例に達し、きめ細かい対応により治療継続率は80~90%。歯科装具治療は歯科・口腔外科の協力を得て500例を超える症例に適用している

気管支喘息=常時400人程度の症例を治療・管理している。優れた治療方法の開発を目指して、各種の臨床治験を含めて最新の治療を提供している。アスピリン喘息は成人喘息の約10%を占め、臨床的に重要な喘息の一亜型であるが確定診断が難しい。吸入テストによるアスピリン喘息の診断方法は当科で開発したものであり、確定症例数は日本で最も多い

肺癌=年間約200例の診療を行っている。呼吸器外科専門チームとは週1回の検討会を持ち、緊密な連携の下に放射線治療も含めた集学的な治療を行っている。最新の治療方法を取り入れながらも、長期間に及ぶ化学療法を家庭生活や社会生活を送りながら実施できるように、患者様の要望に応じた画一的でない治療を行うように心がけている。ターミナルケアに関しても地域の実地医家と相談しながら、患者さんやご家族の要望に応えるよう努力している。当科では患者さんへの「癌の告知」を原則としている。完治不可能な進行癌であっても、治療方法は患者さん自身が主体的に選択すべきと考えているからである。「癌の告知」を望まれない方の診療は原則としてお断りする

間質性肺炎・肺線維症=鑑別の対象となる好酸球性肺炎やBOOP(器質化肺炎)、膠原病肺、肺癌合併症例などを含めると年間80例程度になる。確定診断と治療方法を決めるために肺生検を行うが、しばしば組織診断の難しいことがある。当科では米国のメイヨークリニックの肺病理部に留学経験のある医師3人がおり、電子メールなどを介して世界的な専門家の診断を仰ぐことができるシステムを構築している

慢性閉塞性肺疾患=リハビリテーション科との協力の下に呼吸リハビリテーションプログラムを持っており、年間約30例の実績がある

慢性呼吸不全=在宅酸素療法は約60例を管理している

禁煙外来=慢性閉塞性肺疾患、肺癌、虚血性心疾患などの予防のため、ニコチンパッチを利用した禁煙外来を実施している(金曜午後、要予約0562-93-2111)。

医療設備

MRI、CT、ヘリカルCT、DSA、核医学検査、リニアック、気管支ファイバースコープ、肺機能検査室、睡眠呼吸障害検査室(3床で月~木、月間50症例の検査がフル稼働)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

09年日本で最初のda Vinciロボット支援手術を原発性肺癌に適用し、現在まで6例に合併症もなく無輸血で施行した。原則として原発性肺癌は完全胸腔鏡下で、04年以降毎年約85%に約4cmの切開との2個の小孔で実施している。完全胸腔鏡下手術では、輸血を必要とする症例はなく、手術創は皮下の埋没縫合を行い、疼痛の軽減や美容的な配慮をしている。安全で低侵襲な手術を行っており、09年の全入院症例の平均在院日数は13日で、肺癌の平均在院日数は11日だった。重症筋無力症の胸腺摘出術も胸腔鏡手術で行っている。胸膜中皮腫に対しても、手術を積極的に行っている。良性疾患や転移性肺癌は、ほとんどを胸腔鏡手術で行っている。セカンドオピニオンは病診連携室(TEL 0562-93-2995)で受け入れている。

症例数

手術件数は、04年201例(原発性肺癌58例)、05年222例(原発性肺癌72例)、06年230例(原発性肺癌74例)、07年249例(原発性肺癌81例)、08年264例(原発性肺癌89例)であった。09年は283例で、原発性肺癌110例、転移性肺癌29例、気胸・嚢胞性疾患52例、良性肺腫瘍16例、胸腺腫・重症筋無力症が12例、中皮腫が4例、縦隔腫瘍が13例であった。原発性肺癌の病理病期分類別の5年生存率は、IA期80.6%、IB期78.2%、IIA期56.8%、IIB期34.7%、IIIA期27.8%、IIIB期55.6%、IV期9.1%であった。手術に対するインフォームド・コンセントは、ご本人・ご家族が納得できるように手術方法・治療方針を十分な時間をとって説明している。

医療設備

da Vinci S(手術支援ロボット)、HR-CT、MD-CT、MRI、各種シンチグラム、リニアック、レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科

分野

循環器科

特色

病院の認可病床数は1,505床である。循環器科はCCU 10床と一般病棟70床である。「循環器病のプロ」を目指すことを基本理念とし、高度先進医療と救急医療、説明と同意、病診連携の推進を基本方針としている。また、医療従事者の国際交流を進め、医療技術の向上に貢献することを目標としている。臨床・研究グループは虚血性心疾患(心臓カテーテル)、不整脈、画像診断、心不全、心臓病理に大別される。和気藹々とした雰囲気のなかで切磋琢磨を続けている。研究成果は国内・海外学会や論文に発表され、高い評価を得ている。CCUは24時間体制で循環器医が常駐している。放射線科との共同研究により、世界に先駆けて320列MDCTが導入され、外来でも非侵襲的に冠動脈疾患を診断できる。病診連携を推進しており、近隣診療所・病院と勉強会を行っている。外来初診患者の80%が紹介患者であり、受診当日に心エコーやホルター心電図検査などが行える。重症心不全、心筋症、肺高血圧症などの難治性疾患も受け入れている。学会主導型臨床研究や薬剤治験にも積極的に参加している。

症例数

1日平均入院患者数は80例で、CCUには年間700例の入院がある(うち心不全180例、急性心筋梗塞200例)。09年の年間検査数は心臓カテーテル検査1,100件、カテーテル焼灼術・電気生理検査80件、ペースメーカー・ICD植え込み100件、心筋生検50件、心エコー図7,500件、経食道エコー60件、トレッドミル340件、ホルター心電図2,500件、心筋シンチ900件、冠動脈CT 200件などである

★虚血性心疾患の治療は、薬物治療や冠危険因子の管理とともに、カテーテルによる冠動脈インターベンションを積極的に施行している。09年度のインターベンションは緊急を含めて380件であり、80%にステント留置が行われている。インターベンションの適応や結果の評価には血管内エコーや血管内視鏡、OCTを適用している。心臓血管外科と毎週カンファレンスを行い、手術適応と手術結果を検討している。緊急手術もスムーズに行われる

急性冠症候群(急性心筋梗塞と不安定狭心症)=年間200症例を超える。急性心筋梗塞に対しては緊急カテーテルインターベンションを施行する。急性心筋梗塞治療は、クリニカルパスに従って行われ、約10日で退院する

心不全=薬物療法が基本だが、必要に応じて人工呼吸、循環補助、血液透析を施行する。また、慢性心不全では、ANP製剤やβ阻害薬などにより、予後の改善や再入院の予防を図る。病棟専属薬剤師による治療介入も行われる。薬剤抵抗性の慢性心不全では両室ペーシングも導入される

心筋症・心筋炎=積極的に心筋生検を行い、確定診断に努めている。心筋症は移植適応を決定し、国内移植施設に紹介する。また、心筋炎は早期の診断と治療開始が救命につながる。積極的に補助循環治療を行い、救命に努めている

不整脈=エビデンス(科学的根拠)に基づく薬物治療が第一選択である。頻脈性不整脈に対してカテーテル焼灼術が行われるが、最近では心房細動が増加している。心房細動はCARTOシステムを使用して行い、成功率は70%である。徐脈性不整脈に対してはペースメーカー植え込みを行う。最近では両室ペーシングや両室ペーシング付除細動器植え込みが増加している。

医療設備

ICU 10床、心臓カテーテル装置2台、心臓超音波エコードプラ装置7台、心臓核医学検査装置、電気生理学検査用ポリグラフ、トレッドミル、ホルター心電図40台、24時間血圧計、遅延電位記録用心電図、TWA、320列MDCT、MRI、補助循環装置(IABP、PCPS、CHDF、透析)、間欠的陽圧装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓大血管疾患から末梢血管まで幅広く手術を行っているが、胸部大動脈瘤や大動脈解離などの大血管疾患、冠動脈疾患、心臓弁膜症、肺塞栓症、大動脈炎が多い。院内では大動脈センターを組織、大動脈瘤破裂や急性大動脈解離に対して、内科・放射線科・救急部などと連携して診療、緊急手術は常時受け入れ態勢にある。マルファン症候群と肺高血圧症の外来日を決めて診療している。また、慢性肺血栓塞栓症の手術は全国から紹介患者がある。当施設では、患者さんへの低侵襲と術後の生活の質の向上を目指している。

症例数

4日の予定手術日に加えて緊急手術を積極的に行っているが、最近の3年間の総手術数は07年453例、08年340例、09年342例であった。このうち、09年の心臓大血管手術数は251例であり、手術死亡は緊急例を含めて7例(2.78%)である。心臓大血管手術症例数は07年212例、08年238例、09年251例と増加している。単独冠動脈バイパス術は50例で、動脈グラフトを多用して80%を心拍動下に施行している。弁膜症は透析患者や高齢者の大動脈弁疾患が多い。胸部大動脈瘤は44例のうち、A型急性大動脈解離の緊急手術は13例である。最近では、ステントグラフト内挿術を下行大動脈瘤に積極的に施行している。慢性肺血栓塞栓症は22例あり、手術適応と術中術後管理が確立して最近の手術成績は安定した。腹部大動脈瘤は直達手術とステントグラフトが69例あり、最近は高齢者で合併症を持っている症例が多く、今後ますますステントグラフトの適応が増加すると思われる。

医療設備

ICU、CCU、シネアンギオ室、DSA、CT(MDCTは320列が稼働)、心エコー、血管内エコー、人工心肺、PCPS、IABP、自己血回収装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

腎内科

分野

腎臓内科

特色

IgA腎症をはじめとする腎炎、ネフローゼ、ループス腎炎や糖尿病に由来する腎疾患、急性腎不全、慢性腎不全、腎性高血圧など腎疾患全般に対応できるスタッフを揃えている。血液透析、CAPD導入と維持治療、透析合併症、腎移植後の内科的管理などにも対応できる。各種疾患に対するアフェレーシス治療を得意とし、急性腎不全や水・電解質異常、酸塩基平衡障害については院内や外部施設からの相談に応えている。

症例数

外来患者数:月間約1,000人。入院患者数:月間30~50人。腎生検数:年間70~90件。透析導入患者数:年間80~100件。急性血液浄化:年間40~50件。特殊血液浄化(アフェレーシス):年間40~50件。他施設からの透析合併症患者の転入:年間約300件

★IgA腎症に対しては腎生検と臨床所見から重症度を評価し、将来、進行し腎機能障害をきたす可能性の強いタイプに対し、扁桃腺摘出と約1.5年間のステロイド治療を行っている。02年までは扁摘+経口ステロイド療法、03年以降、扁摘+ステロイドパルス療法を施行している。尿所見の2年、5年消失率は64%、43%

★ネフローゼ症候群に対しては原則的に腎生検を施行し、原因を明らかにした上で治療法を決定する。難治性ネフローゼ症候群に対しては免疫抑制療法、血漿交換療法、LDLアフェレーシス療法を施行

全身性エリテマトーデスに伴う腎炎=膠原病・リウマチ内科と協力し、腎生検所見に基づいてStage分類を行い、治療を決定している。年間約20件

関節リウマチに伴う腎障害=リウマチ自体による腎障害、薬剤性腎障害があり、腎生検による診断に基づき治療方針を決めている

急速進行性糸球体腎炎、ANCA関連血管炎=急速に腎臓機能が悪化する疾患で、腎臓以外に肺、皮膚、神経疾患を合併することがある。基本的な免疫抑制治療を原則とするが、その副作用が危惧される高齢者、感染症を合併する例に対し、特殊血液浄化を併用し、免疫抑制治療を最小限にしている。80~90%の例で末期腎不全への進展の抑制に成功している。年間10~20例

糖尿病性腎症=糖尿病においては、ごくわずかの蛋白尿が出現した時点で、すでに取り返しのつかない腎障害に発展していることがある。07年12月から、糖尿病による慢性腎臓病2・3期の患者を対象に、近隣の一般医・家庭医との病診連携システムを構築し、稼働し始めた。紹介を受けた段階で全身的に合併症の有無・程度を調べ、その後、6カ月に1度、当院を受診し、腎症の進展予防を目的にかかりつけ医に状況報告を行う

腎血管性高血圧=主に難治性高血圧に対し、スクリーニング検査を行い、最終的には放射線科医の協力を得て、インターベンション治療を施行している

慢性腎不全(慢性腎臓病)=その原因にかかわらず、腎機能が60%以下となった場合は慢性腎臓病3期とされ、かかりつけ医と腎専門医との協調した治療が必要となり、腎機能が15~29%の慢性腎臓病4期では腎専門医での治療が望ましい。病診連携体制を構築し、一部、稼働中である。腎機能が15%以下となった段階で、透析治療法選択のための教育入院を実施している。血液透析、腹膜透析(CAPD)の見学、腎移植の説明、医師による腎不全の病態説明、看護師による生活指導、栄養士による栄養指導、薬剤師による服薬指導、ケースワーカーによる公的医療費補助の説明を行う。同時に心機能・動脈硬化・骨病変の評価を行い、腎不全に合併する他臓器の異常の早期発見に努めている。

医療設備

血液浄化センター:血液透析ベッド25床、血漿交換療法、白血球除去療法などのアフェレーシス専用装置2台など。ICU:持続血液ろ過透析などの急性血液浄化専用装置4台。CAPD導入指導。公衆衛生:透析認定看護師による保存期腎不全指導、透析療法選択指導。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

約1,500床を有する本邦で最大の大学病院。大学病院全体としての目標を超低侵襲による治療、診断に置いている。高度に細分化、専門化された現代的整形外科として患者の要望に応えるためリウマチ、脊椎・脊髄、膝関節、股関節、手の外科、外傷、骨・軟部腫瘍などの諸分野で東海地方でも指折りの専門医をそろえて診療にあたっている。その道の専門家が最新の治療技術を駆使して、かつ患者の目線に立って実際の診療を担当してくれる大学病院を目指している。

症例数

外来患者は1日約100人、入院患者数は約90人、年間手術件数は約900件

股関節班=年間の手術件数は約140件。変形性股関節症やリウマチ性股関節症に対する人工股関節置換術100件、人工股関節再置換術20件、前初期股関節症に対する骨切り術10件。人工股関節置換術については最小皮切手術(MIS)を施行し、リハビリテーション科との連携のもとに早期社会復帰を実現している。病変の進行を予知する関節マーカーを用いた診断も施行している

脊椎外科班=手術件数は年間約240件。脳神経外科の脊椎チームと共同してスパインセンターを運営している。脊椎の機能のうち、からだを支える機能が不足する病気には再建手術を、神経の入れ物としての機能が不足する病気には除圧手術を施行。主な対象疾患は、脊柱側彎症や後彎症、腰椎すべり症などの脊柱変形、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアの他、頸椎の年齢の変化による脊髄症、後縦靭帯骨化症など。可能な限り侵襲が少ない最小侵襲手術を施行している

手の外科班=肩甲帯部と上肢、手指のすべての外傷と慢性疾患を対象としている。疾患の内訳は骨折・脱臼70例、神経麻痺20例、肩腱板断裂20例、反復性肩関節脱臼10例、人工肘関節10例、人工指関節10例、指腱断裂10例、重度複合組織損傷再建術10例、リウマチ手形成術10例など。労災・交災による外傷や紹介による小児や老人の骨折も多い。骨折の治療では自家骨や人工骨による十分な骨欠損部の補填を行って強固な内固定をし、さらに早期運動療法により、早期の骨癒合と良好な機能を獲得している。肘や指の人工関節置換術の長期成績も良い

膝、足関節の外科班=関節リウマチによる膝障害、変形性膝関節症では人工膝関節置換術を施行し、その数は年間約80件、両側同時手術や80歳以上の患者さんにも行っている。術後約1週間で歩行訓練を開始し、入院期間は約3~4週間で膝の痛みを取り、日常生活動作の改善を目指している。なお、関節リウマチの足関節障害には人工足関節置換術や関節固定術を、足趾の変形には関節形成術を施行し、変形を矯正している。他には膝、足関節の外傷手術や関節鏡手術を行っている

腫瘍班=1年間の腫瘍班の手術件数は70~90件。良性骨腫瘍に対しては積極的に東海ボーンバンク提供の同種骨を使用し安全面、機能面でも満足のいく結果を得ている。現在、大きな同種骨移植を成功させるべく基礎研究が教室で進んでいる。悪性腫瘍に対しては抗癌剤感受性試験を行い、なるべく不必要な負担は避け、個人にあった薬を選択するよう努めている。また骨転移治療、終末期医療に対しても心の通った治療を心がけている。

医療設備

MRI 2台、CT、骨密度測定装置、核医学、内視鏡機器など、特定機能病院としての機器を充実させている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

中部地区唯一のリハ医学講座・衛生学部リハ学科を併設する施設内にある。リハ科医師(専門医10人)と療法士の綿密なチームワークで、脳血管障害、外傷性脳損傷、脊髄損傷、整形外科疾患、内科疾患、小児疾患など幅広い領域に対応している。当院は日本リハ医学会研修指定施設であり、総合リハビリテーションIAの施設基準を満たしている。

症例数

年間初診患者数は約2,562人で、内訳は、神経疾患30%(脳卒中20%)、運動器疾患30%、内科疾患20%(呼吸器4%、循環器5%、リウマチ3%)、小児疾患6%である。主要検査数は嚥下造影検査333件、嚥下内視鏡検査867件、ウロダイナミクスタディ6件、逆行性膀胱造影18件、神経伝導生理学検査50件である。主に中央診療方式をとり、併診患者を対象に発症早期から慢性期まで、幅広い総合的リハ介入を行っている。特に重点的なリハ治療が必要な患者に対しては、約15床のリハ科入院で主治医として対応している。患者診療(患者評価、治療予定)に関するLANデータベースを医師と療法士で共有するシステムを構築しており、デジタル機器を駆使し最適化された効率のよいリハ評価・治療を行っている。また、歩行障害に対するトレッドミル歩行分析・訓練や最新装具の開発(プライムウォーク、APS-AFOなど)、摂食・嚥下障害への包括的リハプログラム、高次脳機能障害への新治療法など、我が国で最先端のリハ医療を展開している。現在、摂食・嚥下障害患者の入院が多く、東海地区の広い範囲から入院希望がある。また、対麻痺歩行訓練の患者が全国より来院している。

医療設備

CT、MRI、SPECT、等速度運動装置、トレッドミル、床反力計、3次元動作解析装置、重心動揺計、筋電図、誘発電位記録装置、膀胱内圧測定機。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

形成外科

分野

形成外科

特色

当科は大学病院として東海地区では最初に形成外科を標榜した。特に、先天性外表異常の診療には東海地方随一の症例数を持つ。岐阜県、三重県、滋賀県などからの紹介患者も多い。また、外傷後の変形や悪性腫瘍切除後の再建、褥瘡を含む難治性皮膚潰瘍の治療なども、他科と協力して取り組み、大学病院ならではの成果をあげている。

症例数

年間の入院患者約450人、手術件数は900~1,000件(入院手術480~500件、うち全身麻酔400~430件、外来手術450~500件)

★86年より口唇口蓋裂の関連各科とチーム医療を行い、出生後できるだけ早期から治療に関与している。当科は口唇裂を担当し、生後1カ月前後の早期手術を行っている。口唇裂の手術は年間約60例である

★顎変形症や頭蓋骨早期癒合症等に対する骨延長術を行い、良好な結果を得ている

★漏斗胸に対しては、胸壁前面に傷をつけず、内視鏡下に側胸部からチタン製の板を挿入して、胸骨を裏面から挙上するNuss法と呼ばれる極めて低侵襲の手術法を行っている

★耳鼻咽喉科、外科、眼科、皮膚科などと共同で、悪性腫瘍切除と同時に、顕微鏡下血管吻合による組織移植(再建手術)を担当し、年間30例を数える

★外傷や頭蓋内手術後の大きな頭蓋骨欠損に対しては、CTデータに基づき術前に欠損と同形同大の人工骨を準備することができる。

医療設備

炭酸ガスレーザー(レーザーメス)、色素レーザー(赤アザ用)、Qスイッチアレキサンドライトレーザー(太田母斑、外傷性刺青など)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

『和と共調、日々前進』をモットーに、女性診療科として男女の性差に配慮し、女性の生活レベル向上のための医療の提供に努めている

★特に、基幹病院診療科として多彩な領域について質の高い医療サービスを提供するために、各種学会の認定医資格を取得したスタッフ(日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本臨床細胞学会細胞診指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本外科内視鏡学会認定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医・指導医、日本生殖医学会生殖医療指導医、日本周産期新生児学会暫定指導医、日本超音波医学会超音波専門医・指導医、日本東洋医学会漢方専門医、乳がん検診精度中央委員会マンモグラフィ読影医)が診療の核となり、医師、助産師、看護師、コメディカルスタッフを含めたチーム医療を行っている

★当院は大学病院であり、腫瘍と内視鏡手術を中心に不妊治療・周産期医学・更年期医学・東洋医学・画像診断と多岐にわたる研究実績を有し、得られたノウハウを臨床にフィードバックすることにより高度な医療を提供している

★また医学教育の面では、患者さんの尊厳とプライバシーを最大限に尊重し、女性診療のgeneralistであると同時にspecialistをめざして幅広くかつ up to dateな臨床医学研修ができる環境を整え、良医を育成して社会に還元するためにスタッフが一丸となって学生教育から卒後の生涯教育にも力をいれている。さらに、地域においては健康の増進ならびに保健事業の啓蒙のための市民公開講座への協力も行っている。

症例数

09年:外来患者延数は1日104.6人、病床数は72床(婦人科:54床、産科:毋児同室個室管理18床)、平均在院日数11.1日。診療行為は、総手術数563件、分娩数521件、超音波検査(外来超音波室):10,215件、外来内視鏡検査(37件)を行っている

悪性腫瘍=手術数は85件(子宮頸癌38件、子宮体癌21件、卵巣癌21件、その他5件)、手術以外にも化学療法や放射線治療を含めて集学的治療を行っており、99年から03年の5年間の疾患別5年生存率(0期を除く)は、子宮頸癌(88件)78.4%、子宮体癌(61件)80.3%、卵巣癌(85件)75.3%である

良性腫瘍=手術数は263件(子宮筋腫147件、卵巣嚢腫34件、子宮内膜症39件、性器脱他43件)で、特に内視鏡手術を積極的に実施しており(腹腔鏡下手術168件、子宮鏡下手術23件)、クリニカルパスを活用して早期退院、早期社会復帰をめざしている

周産期=小児科NICU、小児外科、形成外科をはじめ、関係各科との密な連携のもとで行う周産期管理と、Fetus as a Patient(胎児を患者さんとみなす医療)の理念を基本とした胎児出生前診断・治療を行っている。診療圏の医療施設からの受け入れも積極的に行い、ハイリスク妊娠および分娩例の取り扱いも多く、分娩数は521件で帝王切開率は41.3%である

生殖医療=不妊症に対する生殖補助医療として、人工授精や体外受精(妊娠率18.4%)をはじめ、卵管性不妊への卵管鏡を用いた検査と治療(3例)も行っている

救急医療=救命救急センターおよびERを窓口として、女性の腹痛や出血を主体とした婦人科救急をはじめ、地域の中核分娩施設として母体と胎児のための周産期救急にも積極的に取り組み、年間200件以上の救急患者に対応している。

医療設備

MRI、CT、超音波診断装置(2D/3D/4D/ドプラ)、コルポスコープ、リニアック、RALS、レーザーメス、超音波メス、子宮鏡、腹腔鏡、卵管鏡、膀胱鏡、体外受精システム他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児外科

分野

小児外科

特色

新生児から15歳までの消化管疾患、肝胆道系疾患、呼吸器疾患、小児固形腫瘍などの小児疾患に対する外科的治療と併せ、肝不全や代謝性肝疾患に対する肝移植術を行っている。先天的もしくは生後に発生した異常により臓器の機能障害をきたし、正常に成長することが困難な患児に対し単に手術するのではなく、形成して成長の障害にならないような外科治療を心がけている。

症例数

年間の入院患者数は約450人、年間手術件数は約300件である

★肝移植術は胆道閉鎖症、代謝性肝疾患、肝癌、胆汁性硬化性胆管炎、肝炎等を対象に、成人も含めて04年以降29例に施行している

★新生児症例は年間約10例で、食道閉鎖症、腸閉鎖症、鎖肛、ヒルシュスプルング病などの消化管疾患や、腹壁形成異常、横隔膜ヘルニアなど

★肝胆道系疾患は胆道拡張症、胆道閉鎖症などで年間約6例

★呼吸器疾患では先天性嚢胞性肺疾患や、漏斗胸・鳩胸などの胸郭変形を扱い、年間約5例

★小児固形腫瘍は、神経芽腫、ウイルムス腫瘍、小児肝癌、胚細胞腫瘍など年間2~3例で、手術と化学療法を中心に、小児科医など他科の腫瘍専門医と連携し治療している

★その他、鼠径ヘルニアや停留精巣、臍ヘルニア、急性虫垂炎など約200例である。

医療設備

320列マルチスライスCT(呼吸を止めずに撮像が可能)、超音波、MRI、シンチグラム、小児内視鏡(上部・下部消化管)、直腸肛門内圧測定装置、24時間食道pH測定装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

眼科

分野

眼科

特色

網膜硝子体疾患の手術件数が非常に多く、その他にも白内障、緑内障など内眼部手術を多数手がけている。特色は、堀口教授が開発し世界に発信した新しい手術技術。白内障手術では双手吸引法、眼内染色法、眼内レンズ縫着法がある。硝子体手術では新しく開発した硝子体手術用顕微鏡による双手手術、周辺部観察法がある。最近では眼内容量測定によるガス注入法を開発した。患者にも地球環境にもやさしい技術である。

症例数

★網膜硝子体手術件数は、02年は785件、03年は965件、04年は1,097件、05年は1,211件、06年は1,160件(いずれも全国1位)と統計が始まって以来、常時1位を続けている。ここに含まれる疾患は網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑上膜、硝子体出血、硝子体混濁などがある。失明の危険もある重症疾患が網膜硝子体手術により治療される。当院での硝子体手術の特徴は、新しく開発した硝子体手術用顕微鏡による双手手術、周辺部観察法である。双手手術は右手と左手で行う手術のことである。通常の硝子体手術では眼内を照明するために左手で光ファイバーを持ち、右手で手術操作を行う。光ファイバーがないと眼内が見えないからである。操作は右手のみとなり、片手のみの1手法とならざるをえない。新しく開発した硝子体手術用顕微鏡では光ファイバーなしで眼底が見えるため、双手法が可能である。両手を使うことにより能率は2倍となり、時間は1/2となる。また合併症も著しく減少した。さらに眼底の周辺観察にも特徴がある。眼内の縁の部分(周辺部)は観察が難しく色々な方法が試みられてきたが、この顕微鏡を用いると容易に周辺部が立体的に見える。したがって病変の見落としや硝子体の取り残しがなく、安全な手術を行うことができる。この方法を用いて1日に10件以上の硝子体手術が行われる。また、硝子体手術では網膜を押さえる(眼内タンポナーゼ)のため人工ガスが眼内に注入される。通常はフッ化硫黄(SF6)を用いる。このガスは眼組織に毒性はないが、地球温暖化効果が二酸化炭素の23,900倍あり、一度空気中に出ると3,000年以上分解されずにとどまる。従来の方法では空中にガスを散布してしまうため、当院ではガスを散布しない新しいガス使用方法を開発した。この方法は、眼球の容量を測定しガスを注入する方法であり、手術後の眼圧やタンポナーゼ効果が極めて安定している。既に200症例以上に用い良好な結果を得ている

白内障=当院の白内障手術の特徴は、オリジナルの眼内染色法である。眼内の組織は基本的に透明である。透明でないとものが見えない。そのため時に手術操作が困難になる。堀口教授はこの透明な組織を安全な色素で染色して可視化する方法を考案した。この方法はいまでは国際標準となっているが、当院ではさらに安全性を高めるため多くの研究がなされている。白内障手術は眼内レンズ挿入数が約1,500件である

病診連携=当院眼科のもう一つの特徴は周囲の診療所との連携である。周囲にも手術を行っている病院は多く存在する。網膜剥離や糖尿病患者など、周辺の病院で手術が難しい症例は当院へ紹介される。当院は1,525床の病床を持ち、緊急患者の受け入れは眼科に限らず容易である。外傷、手術後眼内炎など眼科領域ではもっとも緊急性の高い、すなわち一刻でも早く処置しないと失明してしまう症例が多く紹介される。通常の白内障手術は周囲の病院でも可能である。したがって、当院で行う白内障手術は難易度が高いものとなる。難易度の高い手術でこそ染色法が有効である。また愛知県内にある特定の眼科疾患を専門とした病院とも連携を深めている。07年度に当院を受診された紹介患者数は3,238人。手術総数は2,990件で、紹介の多くは手術目的。

医療設備

当院の特徴は電子カルテである。眼底カメラや光干渉断層計(網膜の断層像を精密に記録する)、手術用顕微鏡、網膜電図や視野などの視機能検査器具と電子カルテが接続されており、診察室にて瞬時に画像として患者の情報を提供することができる。これにより、診療を受ける側が疾患と治療を容易に理解できるようになった。診療する側も治療方針の確認、検討が容易となり、診療がスムーズに安全に行われる。治療、診断機器は最新のものを揃えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

耳鼻咽喉科・気管食道科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科・気管食道科疾患全般を対象としているが、特にアレルギー性鼻炎、喉頭疾患、頭頸部腫瘍、嚥下障害の診断・治療に重点を置いている。研究面では、鼻副鼻腔の生理機能、アレルギー疾患(鼻アレルギー、喉頭アレルギー)の発生機序の解析、発声機能の流体力学的分析、構音障害の機能検査、頭頸部腫瘍の分子生物学的研究、嚥下機能の解析などに精力的に取り組んでいる。

症例数

09年1月から12月までの1日平均外来患者数は88人、入院患者数は47人であった。総手術件数は684件で、その内訳は耳科領域82件、鼻副鼻腔領域148件、口腔咽頭領域158件、喉頭領域83件、頭頸部領域97件、気管食道領域92件、形成外科手術24件であった

★耳科領域の手術は、真珠腫に対する鼓室形成術、滲出性中耳炎に対する鼓膜チューブ留置術、穿孔中耳炎に対する鼓膜形成術が中心である。鼓室形成術では外耳道再建や耳小骨再建を積極的に行い、術後の聴力の改善に努めている

★めまいの治療は、急性期内耳性めまいに対する薬物療法を始め、良性発作性頭位めまい症対しては必要に応じ浮遊耳石置換法を行っている。慢性のめまい症には平行機能訓練を行う

★鼻副鼻腔領域の手術は、慢性副鼻腔炎や鼻茸に対する内視鏡を用いた鼻内手術が中心である。また、アレルギー性鼻炎に対してはレーザーによる下甲介焼灼術を行っている

★口腔咽頭領域の手術は、口蓋扁桃摘出術が最も多い。これは、扁桃病巣感染症として皮膚科から掌蹠膿疱症や腎臓内科からIgA腎症の症例が多く紹介されるためである。嚥下障害に対しては嚥下状態を他覚的に検査し適切なリハビリテーションをリハビリ科とともに行い、改善のみられない症例に対しては嚥下機能改善手術を積極的に行っている。当院の口唇口蓋裂センターの一部として、口唇口蓋裂児の構音障害の診断と外科的治療を担当している

★喉頭領域の手術は、声帯ポリープや声帯結節などの良性疾患に対し顕微鏡下の微細手術を行っている。音声外科の立場から術前術後の発声機能を検討し、自覚症状のみではなく他覚的にも発声機能の改善を確認している。片側の喉頭麻痺による発声障害に対しては甲状軟骨形成術を行い、両側の喉頭麻痺による呼吸困難に対しては声門開大術を行いQOL(生活の質)の向上に寄与している

★睡眠時呼吸障害に対しては、睡眠時呼吸モニターなどの検査を行い呼吸器内科、歯科口腔外科とともに治療を行っている

★頭頸部癌の治療にあたっては、治療成績の向上を目指すことも大切であるが、治療後のQOLを高く保つことも同様に重要なことと考えている。可能な限り臓器温存を目指し、最近は超選択動注療法と放射線治療の併用療法を行っている。治療にあたっては放射線科や形成外科との合同カンファレンスを行い、治療法を決定している。治療後はリハビリテーション科とともに傷害された機能の回復にあたっている

★頭頸部領域の手術は、頭頸部癌に対する手術が中心であるが、その他に唾液腺腫瘍や頸部の良性腫瘍の手術も行っている。保存的治療後の再発例に対してもレーザー手術や部分切除を行い可能な限り臓器と機能の温存を図っている。周囲組織の合併切除が必要な進行癌には、広範拡大切除後に形成外科と協力し自家遊離組織移植を行い、術後のQOLの向上に努めている。治療成績を疾患特異的5年累積生存率で示すと、喉頭癌手術例83症例は80.8%、下咽頭癌手術例52症例は60.3%、舌癌手術例54症例は73.4%、上咽頭癌根治治療例62例は62.5%である

★気管食道領域の手術は、気管支鏡や食道鏡による異物の摘出術がそれぞれ2件、10件あり、こういった救急患者や緊急手術にも対応できる体制をとっている。

医療設備

MRI、マルチスライスCT、US、ヤグレーザー、電子内視鏡、ストロボスコピー、ABR、鼻腔通気度検査装置、アコースティック・ライノメトリー、嗅覚検査装置、発声機能検査装置、嚥下機能検査装置、睡眠時呼吸機能検査装置、など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

大学病院としての高度で先進的な医療から入院患者様の口腔ケアまで幅広く対応できる体制を整えている。医科歯科の連携を密にし集学的治療や口腔外科的専門治療を行っている。

症例数

口唇・口蓋裂=形成外科(口唇形成術、鼻形成術)、耳鼻咽喉科(鼻咽腔閉鎖機能検査、咽頭弁形成術)、口腔外科(口蓋形成術、顎裂部腸骨移植術)、小児歯科(歯の成育管理)、リハビリ(言語治療、訓練指導)、小児科(術前術後の全身管理)、麻酔科(術中麻酔管理)の各科が連携し、口唇裂・口蓋裂児の治療を行っている(年間初診患者数70人)

睡眠時無呼吸症候群=呼吸器内科(PSG検査、診断、治療)、耳鼻咽喉科(扁桃摘出、口蓋形成術)、精神科(睡眠障害)、歯科(口腔内装置製作)の各科が連携し症例ごとの検討を行い治療方針を決定している(年間当科初診60人)

摂食・嚥下障害=頭部外傷後、脳梗塞後の患者様の口腔ケアやリハビリ科との連携で咀嚼障害改善目的の義歯装着を行っている

口腔癌=従来からの選択的動注による化学療法・放射線併用治療による非切除治療を優先して行い、最近では超選択的動注法も症例により適用し成果を挙げている(年間初診10~20人)

唾石症=腺体内あるいは腺体移行部唾石(唾石直径が5mm以下においても)をほぼ全例で口腔内から摘出している(年間5~10例)

顎変形症=上下骨切り術の他、顎骨再建法に骨延長法を適応し低侵襲治療を心がけている(年間10~15例)

★その他、有病者歯科治療、顎関節症、口腔粘膜疾患の診療を行っている。

医療設備

3DCT、デンタルMPR、MRI他。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

「患者さんサイドに立った医療」、すなわち「早く、きれいに、親切、適切な医療費で診察する」ことを基本原則に診療している。特に皮膚アレルギー、皮膚外科、美容皮膚レーザー治療等の診療に力を注いでいる。特定機能病院、がん診療連携拠点病院など高度の機能を備えた大学病院の皮膚科として、皮膚に関するあらゆる疾患に対処している。

症例数

外来診療は3診ないしは4診体制で行い、初診と再診を区別して対応している。再診は診療の質を落とすことなく潤滑に行うために予約制にしており、予約のない再診は原則12時30分以降の診察になる。入院患者さんには主治医とともに指導医が治療にあたっている。さらに1年365日、毎日病棟担当医師による回診を行い、気づいたことを主治医や指導医に連絡し、教授回診を木曜日の午後に医師全員で行い、全員が情報を共有した安全で質の高い治療を実践している。外来患者数は1日平均約130人、入院患者数は1日平均約25人である。現在、専門外来として完全予約制の皮膚アレルギー外来と皮膚外科外来とレーザー外来をそれぞれ週1日設けている

皮膚アレルギー=松永教授、矢上准教授を中心に原因検索と治療および予防対策を行っている。対象はアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、じんま疹、食物アレルギー、ラテックスアレルギー、薬疹などの患者である。検査としては毎週火曜日から金曜日の午後にパッチテスト(年間286件)およびプリックテスト(年間130件)などの皮膚テストを予約制で行い、化粧品や金属による接触皮膚炎、薬疹の原因検索を行っている。成人のアトピー性皮膚炎に対しては、正しい疾患の理解と知識、正しいセルフケアの習得を目的に、毎月原則第1週の月曜~土曜まで6日間のアトピー性皮膚炎セルフケア教育入院プログラムを施行している。本プログラムには毎年約40人が参加し、患者さんと紹介医より高い評価を得ている

皮膚外科=有馬講師、岩田講師を中心に行っている。悪性黒色腫(メラノーマ)、有棘細胞癌、乳房外パジェット病などの皮膚悪性腫瘍から良性腫瘍まで、すべてに対処している。皮膚悪性腫瘍に対しては、手術治療の他、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療を個々の進行度に合わせて行っている。熱傷に関しては、重症例については救急部において初期全身管理を行い、その後皮膚移植を含め皮膚科が治療を、また重症例以外は皮膚科単独で治療を行っている。その他、外科的治療が必要と思われる疾患に対して精力的に治療を行っている。中央手術件数は年間141件、外来手術件数は年間168件である

レーザー外来(アザ・美容)=「きれいに適切に治す」ことを基本原則とし、完全予約制で木曜日に秋田准教授が形成外科と連携をとり診療を行っている。レーザー機種の多さは東海地方でも有数であり、単純性血管腫、苺状血管腫、太田母斑などをはじめとした各種アザに対するレーザー治療はもちろんのこと、「シミ」「たるみ」に対する自費診療(保険対象外)にも対応しているのが特徴である。年間293件のレーザー治療を行っている

その他の疾患=湿疹、皮膚炎、紅斑症などの炎症性皮膚疾患、伝染性膿痂疹(とびひ)から麻疹(はしか)にいたる細菌およびウイルス感染症、水疱症、血管炎、潰瘍など、多種多様な皮膚疾患すべての治療にあたっている。乾癬に関しては松永教授が「あいち乾癬患者友の会」の相談医を務めている。また矢上准教授を中心に乾癬に対し、生物学的製剤の治療を積極的に行っている。内科など他科との連携が必要な疾患に対しては、その患者の症状に応じて必要な科と連絡を密にして治療を行っている。

医療設備

MRI、CT、紫外線全身照射装置(UVA・ナローバンドUVB)、電子線照射装置、センチネルリンパ節シンチ、ダーモスコピー、ダイレーザー(Vビーム)、Qスイッチレーザー(アレキサンドライト、ルビー)、ルビーレーザー、炭酸ガスレーザー、サーマクール等を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

内分泌代謝内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病と甲状腺疾患を中心に、視床下部・下垂体、副腎、副甲状腺、性腺疾患などの内分泌疾患を総合的に診断・治療しており、最近は高脂質血症、肥満、骨粗鬆症などの生活習慣病やメタボリックシンドロームも増加している。特定機能病院としての特色を生かし、全科にわたる緊密な連携の下に診療にあたっている。周辺医療機関との病診連携もさらに充実し、名古屋市南東部から三河西部の基幹病院として診断から治療、さらに合併症のケアまで地域完結型の総合的医療を行うとともに、教育入院、栄養・運動指導にも力を入れている。厚生労働科学研究費による糖尿病予防のための戦略研究「2型糖尿病の血管合併症抑制のための介入試験」(J-DOIT3)の参加施設であり、全国上位のエントリー数を有する。日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本内科学会の認定教育指定病院であるとともに日本甲状腺学会認定専門施設である。

症例数

09年度の年間延べ外来患者数は24,145人、1日平均83人、年間延べ入院患者数は9,441人、1日平均25.9人、平均在院日数16.3日。そのうち、外来では糖尿病が約50%、甲状腺30%、下垂体疾患1%、入院では糖尿病が約70%を占め、甲状腺疾患8%、副腎疾患4%などである

糖尿病=早期から合併症の発症進展阻止を目標に、至適治療を心がけている。治療法は経口糖尿病薬治療が61%、インスリン治療が33%、食事運動療法のみが6%である。特定機能病院の性格上、他医療機関からの紹介による二次治療が多いため薬剤治療の比率は高い。妊娠合併例も産科、小児・新生児科との連携により適切に管理。糖尿病教室は公衆衛生看護科を中心に認定糖尿病専門看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師がチームとして個別にきめ細かい生活指導を行う。網膜症・白内障などの合併症は、堀口正之眼科学教授との密接な連携により対処。腎症による透析導入は腎センターと、虚血性心疾患の治療は循環器科と、末梢血管障害や壊疽は血管外科他と共同で治療を行っている

甲状腺疾患=バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)、亜急性甲状腺炎、甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍などを診療している。バセドウ病は内科的治療を第一選択とし、3カ月以内に95%以上が機能正常化し、平均2年間の間に50%以上が完全寛解になるが、治癒しがたい症例には外科的治療あるいは放射性ヨード治療を勧める。甲状腺腫は甲状腺超音波検査と穿刺吸引細胞診を行い、外科的治療が望ましいものは内分泌外科と連携。甲状腺疾患は日常的な疾患であり、確実で迅速な診断を進めるため、当科は日本甲状腺学会の様々な診断ガイドライン作成に関与している。また、伊藤教授は日本甲状腺学会専門医制度委員長として専門医の育成に努めている。潜在性甲状腺機能低下症は、症状が乏しくても心臓血管、脂質代謝に影響する可能性があり、診断・治療に力を入れている。糖尿病・甲状腺疾患の発症に関与する遺伝的素因については、織田准教授を中心に海外の一流誌に発表している

視床下部・下垂体疾患=クッシング病、先端巨大症、下垂体腫瘍は脳神経外科と共同で、下垂体機能低下症、下垂体性低身長症、尿崩症、プロラクチノーマ、下垂体炎は内科的治療を中心に治療している。最近は成人の成長ホルモン欠損症および成長ホルモンあるいはプロラクチン産生腫瘍の薬物療法に力を入れている

副腎疾患=褐色細胞腫、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、偶発腫などは腹腔鏡による手術などにより治療する。最近は特にアルドステロン症がカテーテル検査による診断の精度が高く、重点的に行っている。副腎皮質機能低下症は内科的に補充療法を行う

カルシウム骨代謝疾患=副甲状腺機能亢進および低下症、高カルシウム血症、骨粗鬆症などを診療している

その他肥満症、摂食障害など=栄養管理プログラムに基づく治療の他に心療内科、精神科と連携して治療している。

医療設備

人工膵島、携帯型インスリン注入ポンプ、超音波検査、MRI、CT、骨量測定装置、ニューロメーターなど、特定機能病院として必要な設備が充実。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

血液・化学療法科

分野

血液内科

特色

当大学病院は、総ベッド数1,505床で東海地域随一の大規模病院である。血液内科には、緩和医療、外来化学療法の専門家も在籍しており、臨床腫瘍全体のケアが可能となっている。血液疾患の入院患者数は50~60人で、医師2人で1人の患者さんを担当するようにしている。血液悪性腫瘍、造血障害、出血性疾患など、血液疾患全般について診療しているが、特に白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など血液悪性腫瘍の患者が多い。治療に際しては、個々の患者の状況を十分に考慮し、可能な限り根治を目指す。それが困難な場合には患者のQuality of Life(QOL:生活・生命の質)を重視した治療法を選択する。常に患者とともに、最善の治療法を決定していくことに努めている。

症例数

年間の新患者数は、急性白血病20~25例、慢性白血病5~10例、悪性リンパ腫70~80例、多発性骨髄腫10~15例などであり、入院患者数は常に65人前後を数える。これら血液悪性腫瘍患者に対しては、化学療法を中心に放射線療法、造血幹細胞移植療法なども加えた集学的治療を実施している。この他にも、分化誘導療法(レチノイン酸、亜砒酸)、分子標的療法(グリべック、リツキシマブ)など、数々の有力な治療法が導入されてきている。化学療法に関しては、日本成人白血病研究グループ(JALSG)、成人リンパ腫治療研究グループ(ALTSG)など全国規模の多施設共同研究グループに積極的に参画し、わが国としての治療実績の積み重ねに努めてきている

★急性骨髄性白血病(65歳以下)に対しては、従来より治療成績の向上と治療期間の短縮に努め、最近は治療期間約4カ月の短期集中的な治療法を実施しており、完全寛解率80%、寛解症例の40%に無再発生存例が得られている

★急性前骨髄球性白血病には、レチノイン酸による分化誘導療法を併用することにより、高率に完全寛解、長期生存が得られている

★悪性リンパ腫では、わが国に多い中高悪性度群非ホジキンリンパ腫に対しては、65歳以下で重篤な臓器障害のない場合には、多剤交替療怯であるCAMBO-VIP療法で完全寛解率85%、5年生存率80%、5年無再発生存率70%と良好な成績が得られたことをふまえ、現在はALTSGの共同研究として6薬剤の併用からなるCycloBEAP+リツキシマブ療法を実施している。条件に適さない場合や65歳以上の患者、あるいは低悪性度群の濾胞性リンパ腫に対しては、基本的には2週間ごとのCHOP+リツキシマブ療法を実施している

★慢性骨髄性白血病に対しては、分子標的療法として画期的な薬剤であるグリべックが、短期間のうちに標準的な治療法となっている

★造血幹細胞移植には、血縁者または非血縁者からの造血細胞を利用する同種造血幹細胞移植と、自己の造血細胞を利用する自家造血幹細胞移植とがある。そして造血細胞の採取部位により、骨髄移植、末梢血移植、臍帯血移植に分けられる。移植法は症例に応じて、また適当なドナーの有無により選択される。白血病、悪性リンパ腫などでは、完全寛解に入っても再発しやすい病型の症例や再発例に対して、同種または自家造血幹細胞移植療法を施行している。乳癌、睾丸腫瘍、胚細胞腫瘍などの固形癌に対しても、他の診療科との協力のもとに、治癒を目指した治療として自家造血幹細胞移植を実施している。高齢者や臓器障害のある患者には、通常の同種造血幹細胞移植で用いる強力な前処置を軽減した骨髄非破壊性移植(ミニ移植)を実施している。外来薬物療法センターは04年9月1日に開設。稼働ベッド数は14床である。センター長は岡本教授が務めている。

医療設備

無菌室、連続成分採血装置、フローサイトメトリー、プログラムフリーザー、細胞保存用液体窒素バンク、CD34陽性細胞分離システムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

当大学病院は名古屋市の東隣の豊明市にあるが、脳神経外科では年間に約1,000件の手術および約200件の血管内治療を行っており、国内でも有数の治療実績を持っている。主要な各分野の実力ある教授陣を柱として、若手から中堅スタッフも含め総勢23人で診療に当たっている。

症例数

脳腫瘍部門=グリオーマなどの悪性脳腫瘍に対しては、病理学的検討から治療成績の向上を目指して、効果的な化学療法を選択するよう努めている。髄膜腫や神経鞘腫などの良性脳腫瘍に対しては、とくに頭蓋底腫瘍などの経験が豊富で、術前・術中の画像検査を駆使し安全な手術を心がけている

脳血管障害部門=破裂・未破裂ともに脳動静脈奇形、脳動脈瘤などの出血性病変と頚部内頚動脈狭窄、主幹動脈狭窄やモヤモヤ病などの虚血性病変に対しての経験が豊富で、開頭手術グループと血管内治療グループが協力して治療に当たっている。開頭手術グループでは、蛍光顕微鏡に神経内視鏡を併用して確実な手術を心がけている。また、血管内治療グループは脳血管内治療学会指導医2人の他、専門医2人、修練医1人がおり、国内では最近承認された頭蓋内ステントが使用できる数少ない施設の一つとなっている

脊椎・脊髄部門=脊柱管狭窄症やすべり症を数多く扱っており、脊髄外科学会指導医2人の他、専門医1人が診療に当たっている。また、整形外科の脊椎部門と協力してスパインセンターを構成し、合同カンファレンスを行っている

電気刺激治療部門=遷延性意識障害(いわゆる植物状態)に対する脊髄後索電気刺激と、上位頚髄損傷や中枢性呼吸障害に対する呼吸ペースメーカー(横隔膜ペーシング)を積極的に行っている

救命救急センター=当大学の救命救急センター内にNCU(Neuro-intensive Care Unit)を14床備え、t-PA静注療法、外科的な脳卒中、重症頭部外傷などの患者さんを脳神経外科医が常駐して受け入れている

★詳細は当講座のホームページをご参照ください。

医療設備

画像検査:320列CT(1回転で脳全体を撮影できる装置)、MRI、3次元脳血管撮影装置、SPECTなど。手術機器:手術用顕微鏡4台(蛍光顕微鏡含む)、ステルスナビゲーションシステム、神経内視鏡システム、術中ドプラ、術中脳血管撮影装置。モニタリング:MEP、SEP、脳圧センサー、脳酸素飽和度測定装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

内分泌外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

内分泌(甲状腺・副甲状腺・副腎)および乳腺疾患を対象とした地域における基幹的な診療チームとして活動。甲状腺を中心に、内分泌腫瘍およびホルモン機能異常を持つ疾患の診断と治療ならびに乳癌の診断と治療(手術・薬物)を担っている。常に患者の傍に立つ臨床医をモットーとして、患者個々の特性を考慮した個別的治療を実践している。初発患者のみならず、再発患者にも最適な治療を選択し、予後の改善とQOL(生活の質)の向上を目指して外来・入院診療に当たっている。

症例数

"

★内分泌疾患手術例は年間約145例。内訳は甲状腺疾患110例(甲状腺癌60例、甲状腺良性腫瘍35例、バセドウ病15例)、副甲状腺15例、副腎腫瘍20例。内分泌学的検索や超音波/穿刺吸引細胞診などは初診時に実施し、早期診断と治療を基本としている。治療は愛護的な手技により合併症の防止を第一に、さらに手術侵襲低下を目標に内視鏡下手術も行っている。甲状腺癌で最多の乳頭癌の手術成績は20年無再発生存80%、かつ生命予後は95%以上と良好である。頚部再発例の多くは再手術の適応となり、さらなる再発率の低下と合併症の減少を目指した術式選択に取り組んでいる。副甲状腺疾患は原発性および腎性副甲状腺機能亢進症の治療を積極的に進め、飛躍的に症例が増加している。副腎腫瘍には腹腔鏡下手術を基本に術前後の内分泌異常にも的確に対応し、良性腫瘍では全例完治、稀な悪性腫瘍にも外科治療を中心に積極的に取り組んでいる

★乳癌手術症例は年間約40例。乳房温存療法を第一選択としている。薬物補助療法の適応となるものは術前補助療法を積極的に取り入れ乳房温存率も約50 %に達している。センチネルリンパ節生検により、腋窩郭清の省略も増加している。さらに乳房切除例には形成外科と協力し乳房再建を積極的に取り入れている。 "

医療設備

MMG、US、CT、MRI、マンモトーム、ガンマプローブ。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳腺の良性・悪性疾患を対象に診療を行っている。特に乳癌診療においては病理部、放射線科、形成外科、リハビリ科と連携し、手術療法・薬物療法・放射線療法を駆使し、エビデンス(科学的根拠)に基づく診療を行っている。

症例数

09度の手術件数は194例

★乳癌の手術では癌を取り残すことなく、体に優しい手術を行うことを目標とし、乳房・腋窩リンパ節ともできる限り温存している。最近の乳房温存術の比率は全乳癌手術症例の約67%。術前検査で腋窩リンパ節転移を認めない症例にはセンチネルリンパ節生検を施行し、病理学的に転移を認めなければ腋窩リンパ節郭清を省略している

★化学療法は、国際標準のレジメンを採用し、原則、外来薬物療法センターで施行。腫瘍が大きな場合には、温存手術の可能性を高めるべく、術前化学療法あるいは術前内分泌療法を施行し、切除範囲の縮小を目指している。乳房切除になる場合には、患者さんの希望により形成外科と連携し、乳房再建も積極的に行っている

★乳房温存術後の放射線治療は、腫瘍の特性、切除範囲、術後の病理学的検索の結果に基づき、治療計画をたて原則化学療法終了後に行っている。再発乳癌では症状の緩和、QOL(生活の質)の改善、延命を目的に治療を行っている。個々の患者さんにとって最適な治療を提供することを最大目標とし、治療にあたっては複数の選択肢を提示して患者さんとよく相談し、治療法を決定するように心がけている

★5年生存率は、0期100%、I期98.1%、II期98.5%、IIIA期74.6%、IIIB期58.7%、IV期41.3%。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、シンチグラム、放射線治療装置、マンモトーム、ガンマプローブ(センチネルリンパ節生検用)他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

麻酔科1・ペインクリニック外来

分野

ペインクリニック

特色

手術麻酔に関連した周術期管理:うまくいって当たり前の麻酔管理と痛くない術後を提供。ペインクリニック外来:神経ブロック・投薬・鍼灸治療などを駆使した総合的な患者診療。外来診療には鍼灸師2人が加わり、東洋医学的アプローチを駆使した治療を行っている。

症例数

手術麻酔=外科系全科手術を担当。土曜・日曜・祝祭日を問わず緊急手術にも24時間対応している。麻酔科管理手術数は年間5,500に迫る

ペインクリニック=痛み全般の他、顔面神経麻痺などに対応。特に帯状疱疹に伴う痛みには投薬治療を主に治療実績あり。頚肩部痛や腰痛などを主に鍼灸師2人が対応。緩和医療チームの一員として参加している。ペインクリニック外来患者数は年間約7,500人。疾患別では帯状疱疹後神経痛、顔面神経麻痺、腰痛症を中心に神経ブロック、薬物治療が行われている。神経ブロックでは星状神経節ブロック、腕神経叢ブロック、腰部硬膜外ブロックが主である

専門・手術・検査=手術予定患者の術前チェック機能:麻酔困難の評価と手術準備・周術期管理への提言。術後痛軽減処置:硬膜外カテーテル留置。その他:特殊手術の術前脊髄ドレナージなど。専門外来は設けていないが、難治性の痛み患者は月曜日に診察。

医療設備

手術室:部屋数14、中央監視システムを完備。ペインクリニック外来:診察室2、処置ベッド3、神経ブロック用ベッド3で運用。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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