専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

渋川医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

肝、胆、膵を中心とする消化器外科領域疾患を対象に専門的な診療を行っている。消化器内科(大塚敏之医長他)との連携のもと各種内視鏡下治療、悪性疾患の集学的治療も行っている。特に原発性肝癌患者の根治治療やQOLの向上を目指している。

症例数

消化器外科領域の年間手術件数は約120~150例で、肝癌が40例、胃癌25例、大腸癌25例、胆道・膵臓癌5例、胆石20例、その他20~30例となっている

★肝癌は切除例、マイクロ波・ラジオ波凝固術例が年間各20例ほどで、患者の肝機能に応じて治療法を選択しており、内科とも連携して肝動脈塞栓術や経皮的エタノール注入、リザーバー動注など集学的治療も行っている。絶対非治癒切除を除く肝切除例の5年生存率は55.7%、うちI期では75%である。マイクロ波・ラジオ波凝固術は開腹・腹腔鏡下のほか経皮的にも行っており腫瘍径3cm以下の肝癌の5年生存率は53.6%である

★胃癌、大腸癌も早期癌では内視鏡的切除はもとより、腹腔鏡下手術を導入。進行癌では拡大手術まで病態に合わせて行っている

★胆道癌・膵臓癌では、肝切除や膵頭十二指腸切除などの根治手術の他、非切除例では、放射線治療・化学療法を中心に胆管ステント留置など患者のQOLの向上にも努めている

★胆石症は腹腔鏡下手術を第一選択として、短期間での退院を可能にしている

★特に悪性腫瘍ではインフォームド・コンセントを十分に行った上での治療を基本とし、近隣の開業医と連携した外来治療の他、終末期には当院緩和ケア病棟での肉体的・精神的苦痛の緩和も可能である。

医療設備

CT、MRI、DSA、マイクロ波、ラジオ波、アルゴン凝固、ハーモニック・スカルペル、内視鏡外科システム、ESD、リニアック、ガンマカメラ。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

呼吸器科は呼吸器一般病棟90床、結核病棟50床を有し、肺癌、肺結核、COPD、気管支喘息、気管支拡張症、慢性気管支炎、間質性肺炎、塵肺等の呼吸器疾患に対する前門的診断・治療を行っている。なかでも肺癌を中心とした呼吸器悪性腫瘍に対しては、放射線併用化学療法や術後化学療法などの集学的治療や遺伝子情報に基づいたより効果的な化学療法を行っている。また、結核の県内拠点病院として、多剤耐性結核、重症結核等の治療に積極的に取り組んでいる。多様な呼吸器疾患に対応できるよう専門スタッフを多く揃え、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療認定医機構認の認定施設となっている。患者さんの満足のいく治療を提供するためにインフォームド・コンセントやQOLを重視した医療を心がけている。

症例数

呼吸器内科専門外来通院患者数は月間約600~700人。肺癌の新規入院患者数は年間約200人、その症例数は群馬県では常に第一位で、全国でも有数の施設となっている。診断は熟練したスタッフがX線、CT、MRI、核医学(RIシンチ)などの画像診断と気管支内視鏡(年間約300例)やCTガイド下肺針生検などを行い、県内全域から患者さんの紹介を得ている。局所麻酔下胸腔鏡や早期肺癌発見のための蛍光気管支内視鏡も行っている

★肺癌の治療は充実したスタッフが化学療法、術後補助化学療法、化学放射線療法を行っている。進行非小細胞肺癌に対しては遺伝子診断を用いることにより抗癌剤の効果を予測しながら治療方法を選択しており、効率的な治療を行っている。全体の奏効率は約30%であるが、特定の遺伝子に異常を認める患者さんでの奏功率は約70%と良好である。小細胞肺癌の治療成績も優れており、奏効率は約80%で、多くの5年以上生存例を経験している。また、呼吸器外科、放射線科、病理など、他科との連携もよく、集学的治療をスムーズに行うことができる。さらに、日本臨床腫瘍グループや日本・多国間臨床試験機構など、全国レベルで行われている最新の研究が迅速に治療に反映できるような体制が整っている。また、緩和ケア科と連携して疼痛対策・精神的な援助なども進めている

★当院は1947年(昭和22年)に結核療養所として発足し現在に至っており、群馬県における結核医療の中心的な役割を担ってきた。2001年には陰圧病室を整備し、院内DOT(Directly Observed Treatment:直接服薬確認療法)を開始した。2005年より、県内各保健所と協力してDOTカンファレンスを行っており、退院後も適切な抗結核医療を継続して治療を完遂させるための体制を整えている。また、最近増えつつある非結核性抗酸菌症の治療にも積極的に取り組んでいる

★指定難病(サルコイドーシス・特発性間質性肺炎・膠原病など)、各種アレルギー性肺疾患、肺気腫、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核後遺症、塵肺、アスベスト肺などにも積極的な診断治療を行っている。慢性呼吸不全に対しては、在宅酸素療法、非侵襲的陽圧換気療法の適応を的確に診断し、治療を行っている

★核地域医師会との呼吸器疾患合同カンファレンスが月1回、長年継続されており、病診連携のモデルケースとなっている。現在、厚生労働省政策医療ネットワーク(癌、呼吸器)の専門施設として、高度専門的医療の推進、多施設共同研究の実施、教育研修、情報の発信を行っている。ホームページhttp://www.hosp.go.jp/~wgunma/

医療設備

内視鏡(気管支鏡、蛍光気管支鏡、胸腔鏡)、各種肺機能検査、CT、MRI、血管造影、核医学検査、放射線リニアック、緩和ケア病棟他。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

肺癌の外科治療においてはその対象患者さんが圧倒的に高齢者であり、多くの合併症を有するケースが多い。私たちは根治性のみならず術後QOLを重視し手術には様々な工夫をして肺機能の温存に力を入れている。また当呼吸器外科は肺癌のみならず、肺結核を含め呼吸器外科基幹施設として全ての呼吸器外科手術を実施している。

症例数

呼吸器外科手術症例は群馬県一であり、2007年度の呼吸器外科手術症例は約250例。原発性肺癌の手術数は127例であった。治療に関してはインフォームドコンセント、患者さんのQOLを十分に考慮し、呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理科そして緩和ケアー科と連携して患者さん一人ひとりに対し、いわばテーラーメイドの治療を心がけている。当院における原発性肺癌外科治療の歴史は既に30年に及び、今日までに1,700例を超える切除症例を有する。原発性肺癌切除例の5年生存率は55.2%(MST:72.3カ月)で、病理病期別の5年生存率はIA期:83.7%、IB期:61.9%、IIA期:50.5%、IIB期:47.0%、IIIA期:30.5%。最近手術成績の改善を図るべく全国レベルでの多施設共同研究にも積極的に参加している。

医療設備

電子内視鏡(気管支鏡、胸腔鏡、レーザー)、各種呼吸機能検査、ヘリカルCT、MRI、血管造影、核医学検査、放射線治療(リニアック)、緩和ケア(PCU)病棟など。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

血液内科

分野

血液内科

特色

血液内科は血液疾患全般を診療の対象としているが、特に悪性リンパ腫と多発性骨髄腫などの造血器腫瘍を対象とした化学療法や自己(自家)造血幹細胞移植に力を入れている。患者様に最新の治療を提供できるよう、医師、看護師ともに日々研鑽を積んでいる。またエイズ拠点病院としてエイズ患者様の診療も積極的に行っている。診療にあたっては「患者さまと共に考える医療」という当院の基本理念を大切にし、患者様に満足していただける医療を提供したいと思っている。四季の美しい恵まれた自然の中に当病院があり、患者様は落ち着いて安心した気持ちで診療を受けていただくことができる。

症例数

年間血液外来患者数は延べ約2,000人。年間入院患者数は延べ約500人で、疾患別では悪性リンパ腫と多発性骨髄腫が多く、次いで白血病や再生不良性貧血などである。常時45人前後の血液疾患患者様が入院しているが、患者様の過半数は群馬県内各地域の病院からの紹介で、最近では埼玉県や長野県からも紹介が増えている。インフォームド・コンセントを得たうえで最新の化学療法を実施し、他の施設に勝るとも劣らない治療成績をあげている。患者様の同意が得られた場合には、新しい治療法の確立を目指した多施設共同プロトコールによる臨床試験を行っている。悪性リンパ腫、多発性骨髄腫には積極的に自家末梢血幹細胞移植を行っている。現在までに自家末梢血幹細胞移植168例(悪性リンパ腫61例、多発性骨髄腫107例)を行い、それぞれの疾患の治療成績が向上している。また多発性骨髄腫ではサリドマイドやボルテゾミブ(ベルケイド)といった新薬を用いた治療や臨床試験も積極的に行っている。高齢患者様や予後不良な患者様にはQOLを尊重し、緩和ケア(ホスピス)を含めた最適な治療をご提供致します。

医療設備

無菌室、血液成分分離装置、血液細胞凍結保存システム、MRI、CT、シンチグラフィ、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

乳腺・甲状腺科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳腺・甲状腺科の専門科として初回治療から再発治療まで、一貫した専門的医療を行っている。乳房温存術等の各種手術療法、ホルモン内分泌療法、抗癌剤治療、放射線治療から緩和ケアまで患者の幅広い選択に応え、さらに生活、生命の質(Quality of Life)を重視した医療を心掛けている。

症例数

年間外来延べ患者数8,000人(新患800人、再来7,200人)

★乳腺の年間手術症例:乳癌約50例、良性乳腺疾患30~40例

★乳癌:20年前より放射線科との連携にて乳房温存療法を積極的に行っている。乳房温存術は、現在全手術症例の約85%を占め、乳房切除術との間に予後の差はなく良好な成績である。また希望者には一期的、二期的乳房再建も行う。過去25年間の治療成績は、5年、10年の累積生存率でそれぞれI期96.8%・91.7%、IIA期93.3%・89.6%、IIB期83.8%・78.6%、IIIA期79.2%・66.5%、IIIB期82.4%・70.4%、IV期21.5%・10.7%と良好な成績である。再発乳癌は他院からの紹介も多く、年間約15例で最新のホルモン・抗癌剤療法などの治療法の他、放射線科との協力にてQOLを重視した集学的治療を行っている。また緩和ケア専門病棟を完備し、緩和ケア医療にも力を入れている

★甲状腺の年間手術症例:甲状腺癌約15例、良性甲状腺疾患約30例、バセドウ病5例。合併症、創部の美観を考慮した手術を心掛けている。特にバセドウ病は、周辺医療機関からの紹介も多く、2009年1月よりアイソトープ治療も可能となった。

医療設備

マンモグラフィー、超音波診断装置、CT、乳房MRI、乳管内視鏡、核医学検査、放射線治療機器など。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

緩和ケア病棟(ホスピス)

分野

緩和ケア

特色

院内病棟型で1993年6月開棟(ベッド数23床)。がんに伴うさまざまな苦痛に対して、QOLを重視した緩和医療を提供している。また、ボランティアによる四季折々の催し物も行われている。在宅ケアを希望される場合は、地元の医師や訪問看護ステーションなどと連携し、切れ目のない医療を提供することが可能。家族や遺族へのケアにも積極的に取り組んでいる。

症例数

最近の新入棟患者数は年間130人前後で、入院期間の中央値は約45日である。患者分布は群馬県全域と周辺都県に及ぶ

★患者さんのほとんどは疼痛、咳嗽または呼吸困難、全身倦怠感、食思不振などの症状をいくつか有しており、薬物療法が治療の主体である。症状によっては、放射線療法や理学療法も行っている。治療方針については、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、MSWらによる合同カンファレンスや、随時開かれるチームカンファレンスなどで検討され、患者さんを交えた面談を経て決定される

★がんの治療の過程で、少しでも長くがんと共存し、しっかりと生きていくために、緩和ケアという選択肢があることを知っていただきたい。その選択肢を選ぶかどうか、決めるのは患者さん自身である。セカンドオピニオンや、MSWによる入棟や外来に関する電話相談も受け付けている。ホームページ:http://www.hosp.go.jp/~wgunma/

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

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