専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

総合病院土浦協同病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器内科

特色

病院は救命救急センターを付設しており、再診患者はもちろん、初診の救急にも24時間対応している。患者本位の迅速な処置と集学的治療を心掛けている。消化器疾患全般の診療を行っているが、特に肝疾患の専門的な診療を行っている。日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会の指導施設である。指導医は田沢、酒井、草野の3人。ホームページはhttp://www.tkgh.jp/

症例数

消化器内科の1日の外来患者は130~200人、入院患者は80~100人。年間の内視鏡検査件数は、上部消化管5,875件、下部消化管1,288件、ERCP550件など。年間の内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)は57件、経カテーテル的肝動脈化学塞栓療法(TACE)は150件など

★年間の疾患別入院患者数は、胃癌199例、原発性肝癌207例、食道癌42例、膵癌67例、大腸癌103例、胆道癌58例、肝硬変52例、肝炎90例、胃十二指腸潰瘍86例、胆石・胆嚢炎373例、腸閉塞67例、大腸炎56例、胃ポリープ26例、大腸ポリープ52例、膵炎36例など

★C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療(単独またはリバビリンとの併用療法)の経験は多く、当院で治療を開始し自宅近くの医療機関で治療を継続する連携医療にも積極的に取り組んでいる。インターフェロン治療については患者用の治療計画説明書(クリニカルパス)があり、事前の説明に役立てている。B型慢性肝炎に対するインターフェロンやラミブジン治療の経験も多い

★肝細胞癌治療は毎週1回、放射線科、外科専門医と緊密に検討しながら、TACE、経皮的エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法、放射線外部照射、リザーバー動注化学療法も含めた集学的治療を実施している。門脈腫瘍栓合併肝細胞癌例では、放射線療法とTACEを併用し、肝予備能良好例(Child A)では50%に効果を認めている

★胃十二指腸潰瘍からの出血例に対しては内視鏡的クリップ止血法を使用し、止血率は96%である。消化性潰瘍については、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療も含め、潰瘍の再発防止に配慮している

★食道静脈瘤からの出血に対しては、内視鏡的結紮術(EVL)で95%以上の一次止血を得ている。食道静脈瘤出血を予防するための予防的EVLは、7泊8日入院のクリニカルパスに基づいて行っている。門脈圧亢進症に基づく出血に対しては経頸静脈的肝内門脈大循環シャント術(TIPS)やB-RTOを適宜施行している

★消化管癌に対する化学療法も積極的に取り入れ、腫瘍の粘膜切除術は年間240件、マイクロウエーブ治療は24件など

★胆道癌に対しては手術不能例においてもQOLを重視し、胆道ステント留置を積極的に行っている。経皮経肝胆道胃ドレナージ法を我が国で初めて実施した。肝門部閉塞例などに有用と考えられる

★手術不能膵癌に対しても、インフォームド・コンセントを十分に行った上で、化学療法を実施している

★高度の胆嚢腫大を伴う急性胆嚢炎に対しては、95年より胆嚢穿刺吸引法(PTGBA)を行っている。PTGBAにより速やかに症状が軽快した後は、外科との緊密な連携により、早期に腹腔鏡下胆嚢摘出術を実施している

★良性胆道系疾患においては、胆石や胆嚢ポリープの正確な評価と治療を行い、総胆管結石に対しては内視鏡的結石除去術やレーザー砕石術などを行っている。

医療設備

電子内視鏡、超音波内視鏡、内視鏡レーザー装置、カラードプラ超音波装置、ヘリカルCT、MRI、DSA、RIなど。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院は茨城県南地域の基幹病院であり、救命救急センターが併設され、地域がん診療連携拠点病院に指定されている

★外科は食道・胃・大腸・肛門・肝・胆・膵等の消化器領域やヘルニアなど一般外科領域全般の疾患を対像としており、消化器癌をはじめ、胆石などの良性疾患から交通外傷などの救急疾患まで幅広く診療を行っている

★また、地元医師会との症例検討会や講演会も頻回に開催。病診連携・病病連携も密で地域医療との結びつきが強い。

症例数

手術は毎年1,000件前後。11年の手術件数は総数1,024件あり、そのうち悪性腫瘍は食道癌17例、胃癌122例、大腸癌177例(結腸癌124例、直腸癌53例)、肝臓癌20例(原発性肝癌4例、転移性肝癌16例)、膵臓癌16例、胆管癌8例、胆嚢癌6例など

★食道癌、胃癌、大腸癌などは、ガイドラインを基本にそれぞれの進行度に応じて治療方針を決定。根治性を損なわず手術前に近い機能を温存するよう努めている

早期癌は内視鏡による治療(EMR=内視鏡的粘膜切除術、ESD=内視鏡的切開・剥離術)のみで完結することも多く、もっと進んだ病変も、それぞれの進行度に応じて腹腔鏡(補助下)手術、従来どおりの開腹手術、抗癌剤治療、放射線療法などを選択、あるいはそれらを組み合わせて治療を行う。さらに高度進行癌の場合は、化学療法や放射線治療などを先行して行い、病気の進展を抑え、なるべく病変を小さくしてから手術を行う

★胃、大腸の腹腔鏡(補助下)手術は、それぞれ日本内視鏡外科学会技術認定医が中心となって行い、11年は胃癌切除症例の67%大腸癌切除症例の48%(結腸癌46%、直腸癌53%)を占めた。腹腔鏡手術は術後の痛みが少なく、体への負担が小さいので、胃全摘術のような大きな手術でも術後10日前後で退院することが多い

★肝臓癌、膵臓癌なども外科・内科・放射線科(動注療法)が連携し集学的治療を行っている。11年の肝切除術は30例、膵頭十二指腸切除術は19例、膵全摘術2例であった

★当院は救急救命センターが併設されており、24時間体制で救急患者に対応。外傷も含めた救急疾患が手術症例の約20%を占める

★また院内には緩和医療チーム、褥瘡管理チーム、NSTチームが有機的に機能。回診やカンファレンス等を通じて、それぞれ専門家の立場から患者一人ひとりが抱える問題点を掘り起して、きめ細やかに対応

★外来部門では抗癌剤による化学療法も可能な限り通院で行っている。人工肛門を造設した患者(オストメイト)のためのコロストミー外来、術後などに起きたむくみに対するリンパ浮腫外来(それぞれ週1回)はそれぞれ医師と認定看護師が診療にあたっている。オストメイトの友の会や日帰り旅行も定期的に開催している。

医療設備

マルチスライスCT 2台、MRI 2台、血管造影、シネアンギオ装置、リニアック、無菌室、ドクターカー2台、結石破砕装置(ESWL)。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

当院は救命救急センター指定施設、研修指定病院であり、時間外救急件数は年間約50,000件を超えており、研修医教育や救命救急士の研修にも重点をおいている地域基幹病院である

★循環器内科は救命救急センターの重要な部分を担っており、24時間体制で循環器救急に対応している。循環器疾患に関しては救急から一般入院、検査入院、心臓リハビリテーションまで一貫して対応し、循環器内科病棟は虚血性心疾患中心の病棟と不整脈中心の2病棟に分かれている。虚血性心疾患病棟はCCU9床を中心に40床の循環器専門病床で、不整脈病棟は27床の不整脈専門病床で構成されている。循環器疾患の専門的治療としてのインターベンションはそれぞれに分かれて実施している

★不整脈班では、カテーテルアブレーション治療に積極的に取り組んでおり、各種難治性不整脈、心房細動症例は全国から広く紹介されてきているが、特に心房細動については画期的な治療成績をあげている。また心不全に対する両室ページング治療も行われ広い視野で診療がなされている

★虚血性心疾患班では、特に急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞)における冠動脈インターベンション(ステント治療)に対しては昼夜を分かたず精力的に取り組んでおり、心不全や心停止例の救命救急医療にも積極的に対応している。また、院内においては心臓血管外科部門、小児循環器班とも良好な連携を図り、相互に症例カンファレンスを開催し患者さんにとって最適な医療を提供し、高度専門的医療を展開しているのが特徴である。

症例数

当循環器内科の入院患者数は年間約2,000症例を数え、急性心筋梗塞を含んだ虚血性心疾患は1,200例、不整脈症例は約800例、急性心不全は約110例である

★不整脈の特殊治療としてのカテーテルアブレーション治療は他施設からの重症例の紹介患者も数多く手がけており、10年には777例に実施し、総計では10年までに6,000例以上に施行している。10年の症例内訳はWPW症候群40例、上室頻拍99例、心房細動545例、心室頻拍91例、その他2例である。症例数だけでなくその有効性、安全性は全国トップレベルである

★ペースメーカー植え込みは年間約120例に施行しており、ICD(植え込み型除細動器)は年間24例施行している

★冠動脈インターベンションとしてのPTCA・ステントは、厳密な適応と高度な技術に基づいて年間約400例、延べ7,000例以上行ってきている。手技成功率は治療困難な完全閉塞例で85%、その他の例では99%であり、再狭窄に関しては薬剤溶出性ステント例で5%である。また薬物溶出ステントの使用により再狭窄率は劇的に減少しており、QOL向上に大きく寄与している。施設認定を受けているロータブレーターも年間約10例以上に施行し全例成功している

★急性心筋梗塞は年間約100例が入院治療しており、ぼ全例に冠動脈インターベンションを施行し、予後も良好である

★検査では、冠動脈診断造影検査を年間約800例、最新の検査であるマルチスライスCTによる冠動脈検査250例、心エコー検査約5,500例、ホルター心電図約3,000例、心筋シンチグラム180例、運動負荷検査約300例を施行している(10年実績)。

医療設備

シネアンギオ装置3台、EP装置一式、CARTO装置1台、MRI 2台、CT 3台、ガンマカメラ1台、心エコー装置5台、血管内超音波装置1台、冠動脈血流測定器1台等。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

地域の基幹病院として3次救急に対応できるように努力し、緊急手術も積極的に行っている。総合病院で各科とも専門性が高く、多くの合併疾患にも対応できる。また併存疾患の多い重症患者が増えているので、本人、家族と情報を共有して、治療方針、手術適応などを考える透明性の高い医療を行うことを目指している。外来診療は周辺病院、開業医と連携して治療の継続や手術後のフォローを行っている。

症例数

10年、11年の手術総数は約250例。狭心症や、心筋梗塞に対するバイパス手術が増加に転じ、弁膜症、胸部大動脈瘤も増えつつある。腹部大動脈瘤に対しては、適応を定めてステントグラフト留置を行うようにしている。対応可能な先天性心疾患も扱っており、心臓大血管手術は年間90例近くになっている。過去2年間の待期的心臓大血管手術の死亡率は1.6%であり、今後更なる改善を心がけたい。

医療設備

320列CTスキャン、MRI 1.5T、心カテ、血管造影室など。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般で高いレベルの診療を目指している。地域がんセンターが併設されており、特に泌尿器癌の早期診断と治療に力を入れている。救急センターでは3次救急の尿路性器疾患を受け入れている。

症例数

11年の手術件数361件、ESWL(体外衝撃波結石破砕術) 210件

★泌尿器癌の多くは地域がんセンターで治療を行っており、様々な治療を組み合わせて根治性とQOL(生活の質)の両立を目指している。11年の泌尿器癌新患数は腎癌20例、腎盂尿管癌8例、膀胱癌47例、前立腺癌130例、精巣腫瘍2例。全手術の約半数は泌尿器癌に対する手術である。腎癌に対する経腰的腎全摘術、腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘術、前立腺癌に対する前立腺全摘術、副腎腫瘍に対する副腎摘出術は腹腔鏡下小切開手術を行っており早期離床、早期退院に役立っている。浸潤性膀胱癌では放射線療法と動注化学療法を組み合わせて膀胱部分切除術による膀胱温存を目指し、やむなく膀胱全摘術を行った症例では回腸新膀胱を第一選択としている。経直腸的エコーガイド下前立腺針生検(年間200~250件)は原則として経直腸的12カ所生検または経直腸と経会陰を組み合わせた26カ所生検を行い、早期発見とQOLを重視した治療を心掛けている

★ESWLとホルミウムヤグレーザーを用いたTULまたはPNLによって、ほとんどの上部尿路結石は破砕可能である

★救急センターでは3次救急を行っており、外傷を含む急性期の尿路性器疾患を多数経験している

★ウロストーマ専門外来を月2回開いてストーマを有する患者のケアを行っている。

医療設備

MRI、MDCT、DSA、リニアック、ESWL、ホルミウムヤグレーザー、リソクラスト、軟性腎盂尿管鏡、軟性膀胱鏡ほか。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

当院は、急性期から地域医療までを担う総合病院であり、疾患外傷の可能な限り早期にリハビリテーション(以下リハ)を開始し、治療はもちろん、義肢装具の処方、作成、自宅の改造、工夫、福祉機器、自助具等を検討し、社会復帰への援助を行っている

★リハ科は、ほぼ全科からのコンサルトを受け、疾患、外傷急性期からのリハが中心である。どのような疾患、外傷に対しても対応することが可能な体制をとっている。カンファレンスは、リハ科内、整形外科、神経内科、脳神経外科、小児科と定期的に開催、病棟とも情報交換を行っている

★リハ治療は、リハ専門医による明確なリハゴール、期間の設定とカンファレンス等を通じての他科との緊密なコミュニケーションをもとに、疾患、外傷の急性期より集中的なリハが可能になっている。リハ訓練室に看護師が常駐し、リハ専門医も訓練室に隣接する診察室で診察業務を行っており、急性期のリスクの高い状態からリハ室で訓練が可能である。リハ医師、スタッフとのコミュニケーションも良好で、評価、治療に対しディスカッションをカンファレンス以外でも活発に行っている。訪問リハ(医療保険のみ)も行っている。筋電図、表面筋電図、重心動揺計を使用した詳細な評価も可能である

★茨城県指定地域リハビリテーション広域支援センター、茨城県指定地域リハ・ステーションに指定され、大腿骨頸部骨折、脳卒中の地域連携パス等を使用して、他の医療機関等との連携を深めながら地域リハにも取り組んでいる

★10年から痙縮に対するボツリヌス毒素療法を開始している。当科では神経刺激装置の使用による正確な治療が可能であり、良好な痙縮の改善を得ている。ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)を用いたリハビリテーション治療も試験的に導入している。新病院の建設が予定されており、心大血管疾患リハ開始予定である。

症例数

(11年1年間):入院リハ1,948件。主要な内訳は、運動器645件、脳血管疾患588件、廃用症候群539件、呼吸器104件、小児71件。平均リハ日数27.1日、61.9%が直接在宅退院となっている。ボツリヌス毒素治療50件、痙縮改善率95.9%。主要検査として筋電図53件。絞扼性障害の診断を中心に行っている。

医療設備

筋電計(毎週火・水・木の午後に神経伝導速度、針筋電図検査)、重心動揺計、表面筋電計。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児外科

分野

小児外科

特色

当院では09年2月に小児外科が開設された。対象となる年齢は、生まれたばかりの赤ちゃんから、乳児、幼児、16歳未満(15歳以下)の学童までと広い範囲をカバーしている。さらに病気によっては、小児から引き続いて大人になっても経過観察する場合がある

★小児外科で扱っている一般的疾患は、鼠径ヘルニア(脱腸)、陰嚢水腫、停留精巣、包茎、臍ヘルニア(でべそ)、肛門周囲膿瘍・乳児痔瘻、裂肛(切れ痔)・痔核(いぼじ)、肥厚性幽門狭窄症、腸重積症、急性虫垂炎(盲腸)、血管腫・リンパ管腫、甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞)、便秘、腸閉塞、腹部外傷、消化管異物(変なものを飲み込んだ)などがあり、さらに頻度は少なくなるが、種々の珍しい先天性疾患や腫瘍性疾患にも対応している

★当院は茨城県小児救急医療拠点病院・総合周産期母子医療センターに指定されており、これまで新生児・小児医療においては数多くの実績がある。これに付随して小児外科疾患も増加傾向にある。実際の診療は、新生児科、小児科、一般外科、麻酔科を含め病院全体の協力体制と連携のもとに行っている。

症例数

最近の3年間の手術症例数(新生児例/小児例)は09年(7/91)、10年(24/124)、11年(8/149)。内訳は先天性消化管閉鎖・狭窄症、胆道閉鎖・拡張症、腹壁破裂、横隔膜ヘルニア、ヒルシュスプルング病、肥厚性幽門狭窄症、鼠径ヘルニア、停留精巣、臍ヘルニア、腹腔鏡下噴門形成手術、虫垂切除術、尿道下裂、正中継嚢胞、側頚嚢胞、気管切開、胃瘻・腸瘻造設術 、肺嚢胞性疾患などである。

医療設備

NICU、PICU、MRI(Philips Ingenial 1.5T)、CT(Aquilion ONE、320列CT)、多目的CアームX線TV(ultimax-i)、超音波診断装置、硬性気管支鏡、膀胱鏡、胸・腹腔鏡手術機器、内視鏡、消化管内圧測定装置、24時間pHモニター、HFO、NO。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

血液内科

分野

血液内科

特色

茨城県南地区の地域基幹病院として、また、がん診療連携拠点病院として、茨城県内広域から造血器疾患患者の診療を幅広く担当している。非血縁者間同種骨髄移植認定施設は茨城県内では筑波大学附属病院と当院の2病院である。このため、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性白血病や再生不良性貧血といったメジャーな造血器疾患全般はもとより、妊娠合併特発性血小板減少性紫斑病や維持透析患者合併急性骨髄性白血病といった、より複雑な造血器疾患治療を周辺医療機関から依頼されることも多い。治療方針は、EBM(科学的根拠のある医療)に基づいて組み立てられ毎年改訂される、「茨城県・筑波大学血液診療マニュアル」を基本に、その都度最新の文献なども参考にしながら患者にとって最適な治療を選択しているが、患者および患者家族の意向も最大限尊重している。また緩和ケアチームと連携した全人的医療の構築にも取り組んでいる。

症例数

年間入院患者数は延べ約400人、常時35~40人程度が入院。紹介や院内発生を含む新患は、年間で急性骨髄性白血病約20例、急性リンパ性白血病約10例、骨髄異形成症候群約30例、非ホジキンリンパ腫約40例、多発性骨髄腫約15例程度である

★治療は前述のとおり、標準的治療法を踏まえつつ、新薬も積極的に取り込んだ治療を展開している。代表的な治療成績を列挙すると、急性骨髄性白血病の寛解導入率は約80%、5年全生存率は約40%である。非ホジキンリンパ腫の5年無病生存率は、リツキシマブの導入により、びまん性大細胞性B細胞リンパ腫で約60%、濾胞性リンパ腫では約50%であるがベンダムスチン導入によって改善傾向を認めている

★造血幹細胞移植は、多発性骨髄腫や再発難治性悪性リンパ腫に対する自己末梢血幹細胞移植以外にも、血縁者間・非血縁者間同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植、ならびに同種臍帯血移植を行っている。年間移植件数は、自家移植で10例、同種移植で8例程度である。このうち同種移植の5年全生存率は約50%であった

★また、当科はエイズ診療も担当しており、エイズ患者の入院も年間1~2例程度発生している。

医療設備

無菌室2床、簡易無菌室6床、血球成分遠心分離装置1台、リニアック、細胞表面マーカー解析装置、PCR、電子顕微鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

地域がんセンター、周産期センターなどを併設した茨城県南地域の基幹病院の脳神経外科として病診連携を重視した地域連携を念頭に地域完結型先進医療を目指して新生児・小児から老年までの脳神経外科全般にわたって診療を行っている。また3次救命救急センターを擁しており、脳血管障害・頭部外傷などに対して脳神経外科としても24時間体制で臨んでいる。さらに予防・早期発見の観点から脳ドックも需要に応じて行っている。

症例数

2008年度の入院患者数は519例、手術件数は401件(直達手術280件、血管内手術121件)で、緊急手術は209件(直達手術159件、血管内手術50件)であった。手術の内訳は、脳動脈瘤83例(破裂例44、未破裂例39)、脳腫瘍23例、高血圧性脳出血17例、外傷70例、閉塞性血管障害70例(頚動脈ステント留置術30例)で、手術は短時間•低侵襲を重視し、無輸血を目指すことで、低い手術合併症の実現につなげている

★脳血管障害については、開頭手術と血管内手術の特性を考慮して、個々の症例に柔軟に対応している。とくに脳動脈瘤治療においては、開頭手術(クリッピング術)を原則としているが、症例に応じて血管内手術適用しており、未破裂動脈瘤治療においては患者の希望も考慮して治療法を決定している。脳卒中診療については、神経内科との協力で日直・当直体制で対応しており、24時間365日の診療(MRI撮影、脳血管造影、脳血管内治療)が可能である

★急性期脳梗塞の治療においては、rt-PA静注療法のみならず、血管内手術(MerciやPenumbraも実績多数)を積極的に適用し、転帰の改善につなげている。また、慢性期の脳梗塞(再発)予防として、バイパス手術や頭頚部血管の狭窄・閉塞に対するステント留置術を積極的に行っている

★特に頚動脈狭窄症に対しては血管内手術の特性を生かした低侵襲なCAS(頚動脈ステント留置術)を早期から導入し、実績を重ねており、合併症率は1%未満の実績を得ている

★脳腫瘍の手術においては、ナビゲーションシステムを活用することで、手術の精度を上げており、さらに術後の放射線治療が必要な場合には、専門医による放射線治療が可能となっている。手術中のモニタリングシステムも充実している。

医療設備

MRI 2台、CT 2台、DSA、SPECT(脳シンチグラフィー)、術中アンギオ装置、手術用ナビゲーター、超音波診断装置、手術用超音波吸引装置、放射線照射装置。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

放射線科(診断部門)

分野

放射線科

特色

画像診断(CT、MRI、消化管造影検査、乳房撮影、超音波検査、核医学検査)とカテーテルを用いた治療手技を行っている。県南地区をカバーする当院がんセンターや救命救急センターの診療の一端(画像診断、カテーテルによる治療手技)を担っている。

症例数

★11年度検査件数は、おおよそCT 28,000件、MRI 9,000件、消化管造影検査2,500件、乳房撮影1,500件、超音波検査17,000件、核医学検査1,500件、血管造影検査350件である。CT/MRIともに最新機種(東芝社製320列マルチスライスCT/フィリップ社製1.5Tインジニア)が導入されており、心臓の外来検査も積極的に行っている

★肝癌に対する「経動脈的化学塞栓療法」や血液透析シャント狭窄に対する血管拡張術を得意とし、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術も始めている

★救命救急センターでは、交通外傷による骨盤骨折や肝臓・脾臓損傷に対するカテーテルを用いた止血術などを担当している。消化器内科や外科などと毎週定期的にカンファレンスをもち綿密な検討を行うとともに、地域連携システムを整備し他院からの画像診断の依頼も多い。

医療設備

CT 2台、MRI 2台、血管造影用装置3台など。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

放射線科(治療部門)

分野

放射線科

特色

運動(回転)照射による3次元照射を駆使し、腫瘍部へのピンポイント照射に努めている。これにより1回照射線量を通常よりも多くして、(1)照射期間を短くできる、(2)腫瘍が制御できる確率が高まる、(3)照射による副作用を大きく低減できる、などの利点を得ている。放射線治療の適応については、各診療科の医師と緊密な連絡をとることはもちろん、適応症例が多い呼吸器科(肺癌)や消化器科(食道癌や肝臓癌など)とカンファレンスを定期的に行い、まず医療者の合意を得ている。外部照射の主となるリニアックは、09年7月に更新・稼働開始をし、現在フル稼働をするに至っている。

症例数

11年1月~12月の外部照射新患者数は約450人、延べ照射件数は6,400件余である。その他、小線源治療新患者数は13人(43件)、メタストロン治療は10人である。なお、放射線治療を受ける患者の6割は外来通院であった。放射線治療を適応する症例数は年々増加の一途を辿っている。成績は当院のホームページを参考されたい。

医療設備

治療計画用CT、リニアック、小線源治療装置、治療計画装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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