専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

石川県立中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

食道・胃・大腸などの消化管はもちろん、肝・胆・膵も含めた消化器内科領域すべての検査・診断・治療において症例・経験が非常に多く、また高い実績を残してきていることが特徴。特に食道・胃・大腸の早期がんの内視鏡治療は北陸で最も経験が豊富。最近は新しい内視鏡検査であるNBI拡大を用いて、のど・食道・胃・大腸がんの早期発見・診断に力をいれている。また、新生児・小児の内視鏡検査・治療を行っている全国的でも数少ない施設の一つ。進行した食道・胃・大腸・胆嚢・胆管・膵がんにおいては、病気や進行度に応じた化学療法・放射線(併用)療法をきめこまやかに、かつ積極的に行っている。その治療は、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG:厚生労働省がん研究助成金研究班を中心とする共同研究グループ)における消化器がん内科グループの北陸唯一の施設として、質・エビデンスの高いものとなっている。

症例数

上部消化管内視鏡検査約6000件、下部消化管内視鏡検査約2,500件、小腸内視鏡検査約30件、消化管X線造影検査約100件、内視鏡的胆膵管造影検査約150件、超音波内視鏡検査約50件、内視鏡的止血術約100件、内視鏡的粘膜下層剥離術(下記に詳細)約250件、内視鏡的ポリープ切除術または粘膜切除術約400件、食道・胃静脈瘤内視鏡的治療約100件、内視鏡的または経皮経肝的胆道治療約150件、胃瘻造設術約100件、肝動脈塞栓術約80件、経皮的肝腫瘍ラジオ波焼灼療法約30件、腹部超音波検査約5,000件、化学療法約300件、炎症性腸疾患治療約100件、インターフェロン治療約50件、新生児・小児内視鏡約30件、年間入院症例数約1,200例

2008年のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)による治療成績=胃ESD:194病変、一括切除率100%、食道ESD:24病変、一括切除率95.8%、大腸ESD:43病変、一括切除率90.7%。

医療設備

超音波、CT、MRI、PET、血管造影、胃大腸内視鏡、小腸内視鏡、胆膵内視鏡、超音波内視鏡など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

消化器・一般外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院は石川県の癌医療、救命救急、母子医療の中心で、その中で当科は24時間体制で診療にあたっている。外科治療の目標は個々の患者さんの病状、病期に見合った過不足のない術後の生活の質(QOL)の向上が得られる外科治療を目指している。実際の診療に当たっては、標準治療を行う事を原則とし、最新のEvidenceを構築し医療の発展に寄与できるよう努めている。またチーム医療を重視し、他科や他職種(コメディカル)と連携し、最良の医療を提供できるよう努めている。進行癌に対する積極的な手術はもとより、低侵襲手術(腹腔鏡手術)、機能温存手術(胃、大腸、乳腺)、乳房再建手術も積極的に施行している。さらに消化器内科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、形成外科、泌尿器科、婦人科などとの共同手術、共同治療も多数ある。また各種学会の研修指定病院、厚生省の臨床研修病院として、専門医の指導、育成にあたっている。多数の臨床試験、治験も行っている。

症例数

病床数は56床。07年の外来患者総数は13,057人、入院患者総数は21,073人である。手術総数は892例で、悪性疾患では胃癌119例(腹腔鏡手術58例)、大腸癌168例(腹腔鏡下手術95例)、乳癌117例(乳房温存手術84例、乳房再建3例)、甲状腺癌25例、食道癌11例、肝胆膵悪性疾患28例などであり、良性疾患では胆嚢結石、胆嚢炎93例(腹腔鏡下手術84例)、甲状腺良性腫瘍10例、バセドウ病4例、その他急性虫垂炎、胃十二指腸潰瘍穿孔などである。胃癌、大腸癌、食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術(ESD) は、消化器内科で施行している

胃癌=早期癌、進行癌とも原則としてガイドラインに準じた標準手術を行っている。しかし早期癌に対しては幽門温存・部分切除などの根治性を保った上での縮小手術を、高度進行癌に対しては術前や術後の抗癌剤治療を導入した集学的治療を行っている

大腸癌=北陸では唯一の日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸部門)を中心に手術の第1選択は腹腔鏡下手術としている。直腸癌に対しては内括約筋切除を積極的に行い、肛門を切除する直腸切断術を行うのは例外となった。進行・再発大腸癌に対しては抗癌剤治療を積極的に行い、癌が縮小し、切除可能となれば、切除することも少なくない

乳癌=ステレオガイド下マンモトーム生検やUSガイド下マンモトーム生検を行うことにより、正確な病理診断が得られるようになっている。乳房温存手術の割合は70%前後である。乳房温存手術においては、内視鏡手術も行っている。術前化学療法を積極的に行い、腫瘍径が縮小した場合には乳房温存手術を行っている。乳房を切除せざるをえない患者に対しては、乳房再建術を施行している

食道癌=頸部食道癌に対しては、遊離空腸移植術、胸腹部食道癌に対しては三領域郭清を伴う手術を基本としている。術後の補助療法としての化学療法はもちろん、根治的放射線化学療法後のサルベージ手術や、術前のダウンステージングを目的とした術前化学療法も行っている

胆道癌、膵癌=切除可能な症例に対しては、積極的に手術を行っている。膵頭十二指腸切除においては、根治性を損なわない限り、幽門輪温存切除術を行っている

★主な消化器癌の5年生存率は、食道癌:I+II期55%、III+IV期24%、胃癌Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IV期は各々96.0、75.7、64.5、46.0、44.4、7.2 %、結腸癌I、II、IIIa、IIIb、IV期は各々92.7、81.0、70.5、50.8、10.3 %、直腸癌I、II、IIIa、IIIb、IV期は各々89.3、75.7、73.5、20.0、9.4%、乳癌I、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IV期は各々95.0、87.8、84.2、74.4、78.4、31.3 %である

★胆石、胆嚢炎に対しては腹腔鏡下手術を原則としている。ただし、炎症の強度なものには開腹手術を行っている

鼠径ヘルニア=年間約100件に及ぶ手術を行っている。局所膨潤麻酔による手術を導入し、低侵襲な方法で手術を行っている。再発や両側症例の場合には特に腹腔鏡下手術を導入している。いずれの手術でもメッシュ法を基本としており、術後疼痛は少なく早期退院可能である。その他、腹部救急疾患として胃十二指腸潰瘍穿孔は腹腔鏡下穿孔部縫合閉鎖術、腸閉塞は原則としてイレウス管による保存治療を行い、改善を認めない場合には開腹または腹腔鏡下で手術を行っている。末期癌患者さんに対しては、苦痛軽減を第一に緩和ケアチームと連携して治療を行っている。

医療設備

MRI、CT、US、PET-CT、マンモトーム生検装置などの最先端の機器およびICU、外来化学療法室を備えている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

病院の理念に基づき、当科は国際標準レベルの診療サービスを、より迅速・正確に24時間、思いやりの心をもって提供することを目的としている。また、高度の専門性を有する多職種の医療スタッフによる包括的なチーム医療の実践を目標とし、関連のある診療科やコメディカルとの定期的カンファレンスを通じ、より質の高い医療サービスの提供を行っている。「呼吸器疾患病診連携の会」を定期的に開き、紹介症例の報告や話題提供などを通して周辺の医療施設との連携促進に努めている。さらに、「禁煙指導外来」を設け禁煙を希望する県民を支援している。

症例数

外来診療の主体は、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患であり、吸入ステロイド薬や吸入気管支拡張薬を中心とした薬物療法とピークフローのモニタリングを行っている。吸入療法には患者の正確な吸入手技の習得が欠かせないが、これに対して薬剤部が徹底した服薬指導を行い、良好な治療結果や管理状況が得られている。年間入院患者数は約800例で、その中心は約50%以上を占める肺癌である。肺癌診療には十分なインフォームド・コンセントが特に重要であり、面談票などを用いて適切に対応している。治療に関しては、切除不能III期肺癌に対して放射線治療や全身化学療法を行い、IV期肺癌に対しては特にQOLを重視した治療やチームによる緩和ケアを行っている。また、慢性閉塞性肺疾患に対して「包括的呼吸リハビリテーション教育入院プログラム」を実践し、QOLの改善が得られている。さらに、間質性肺疾患に対しては、胸腔鏡下肺生検による病理診断に基づいた治療を進めている。

医療設備

気管支鏡、CT、MRI、肺機能検査、アプノモニター、NPPV、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

1965年、当院に整形外科開設以来、患者の訴えをよく間き満足できる医療を目指し、患者が現時点で得られる最善の治療を行うべく努力している。24時間救急に対応できる体制をとり、骨折を主とした外傷患者も多いが、脊椎、脊髄の慢性疾患の治療に力を入れている。

症例数

年間手術件数は約800例で、うち約5割が外傷。中でも高齢者の大腿骨頸部骨折が多く約50例を占め、各種内固定、人工骨頭置換を行っている。骨折は開放性はもちろん閉鎖性の場合もなるべく当日行うようにしており、患者の苦痛を最小限にするよう心掛けている。脊椎疾患では腰椎疾患が年間70~80例あり、術前検査で責任病巣を絞り確実な除圧および固定術を行っている。椎間板ヘルニアでは保存的治療が無効なもの、または疼痛が強いもの、膀胱直腸障害を認めるもの、社会的に早期の治癒を望むものに手術を適用。手術法は顕微鏡下ヘルニア摘出術を行っており、経皮的椎間板摘出やレーザー治療などは適応症例の選沢に疑問があり行っていない。腰椎すべり症では神経除圧と固定術を原則とし、不安定性の強い場合にのみインスツルメントの併用または後方侵入椎体間固定術を行っている。頸椎疾患では神経根症状は基本的に保存的治療を優先している。後縦靱帯骨化症、頸椎症性脊髄症などの脊髄症状を呈する症例はなるべく早期の除圧術が必要と考えており、症状が少しでも進行性なら後方除圧術(椎弓形成術)を行う。その他外傷による脊髄損傷、馬尾障害などは緊急手術として除圧固定術を施行。各種癌患者における脊椎転移による疼痛、神経降害もQOLの向上のため積極的に手術を行う。関節疾患では膝、股関節などの人工関節置換術、関節鏡視下の前十字靱帯再建、半月板切除などを行い、安定した成績を収めている。すべての治療において病態、各種治療法の利点欠点を説明し、患者、家族に治療法を選択してもらうようインフォームド・コンセントを十分に行っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

小児医療

分野

小児医療

特色

石川県の小児医療の中核病院。新生児と救急診療が中心で、新生児集中治療室は四半世紀前から北陸の新生児医療をリードしてきており、2005年に総合周産期センター(いしかわ総合母子医療センター)となった。また、救命救急センターを併設し、初期から三次救急まで24時間体制をとっている。毎月実施の小児外科との合同カンファレンスを地域小児科医にオープンにして、病診連携を深めている。

症例数

小児病棟33床、新生児集中治療室25床(認定NICU9床)。年間の外来患者数は約18,000人で、夜間・休日の時間外患者数は7,000人、入院は小児病棟に年間約700人。肺炎や急性胃腸炎などの急性疾患が中心である。川崎病による入院は年20~30人。三次救急施設であるため喘息重積、けいれん重積などICU管理が必要な児も多い

★金沢大学小児科の主たる研修病院で、初期臨床研修医のほか、クリニカルクラークシップも受け入れ、また年1~2人の専門専攻医(後期研修)を独自に育成している。小児外科や脳神経外科等と横の連携が良く、こども病院としての機能を有す

★新生児集中治療室は県内全域から搬送を行う総合周産期センターで、NICUには約200人が入院、超低出生体重児が10~20人前後、極低出生体重児が約30人、仮死などの成熟児が約70人、その他70人で、ドクターカーまたはドクターヘリによる新生児搬送は約70人である。

医療設備

総合病院のためほとんどの最新高度医療機器は整備されている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

日本口腔外科学会指定研修機関であり、大学病院を除くと北陸三県の病院では初めて指定された。また、日本口腔診断学会認定研修期間でもある。地域の中核病院の口腔外科として連携医療を推進しながら、口腔癌、顎変形症、外傷、感染症、奇形、顎関節疾患など口腔外科疾患全般に幅広く対応している。院内各科との連携が密で、癌患者のQuality of Lifeの向上を目指して積極的に集学的治療に取り組んでいる。

症例数

2008年度の年間延べ外来患者総数は12,678人で、入院患者実数は257人である。入院手術数は203件であり、外来手術数は、おやしらずの埋伏抜歯術を含めると1,455件である。全身麻酔下での手術は、顎骨嚢胞、顎変形症、顎骨骨折、口腔癌手術が主体である。最近の悪性腫瘍症例は年平均15例で、放射線科をはじめ院内各科と連携して集学的治療に取り組んでいる。治療法の選択にあたっては、原発部位、進行度、年齢を考慮して、手術、放射線治療、化学療法、超選択的動注療法を組み合わせて行っている。手術は、機能温存のための縮小手術から拡大手術まで、病変の進行度に応じて施行している。拡大手術においては欠損部に合った再建皮弁を用いて腫瘍切除後の咀嚼、構音、嚥下機能の改善に努めている。口腔癌全体の5年生存率は76%である

★下顎前突症(受けロ)などの顎変形症に対しては、歯科矯正専門医と連携して治療にあたっており、手術に際しては自己血を準備して行っている

★高齢者や有病者(特に心疾患や糖尿病、血液疾患などの合併症を有する患者)の埋伏歯の抜歯などの歯科口腔外科治療も積極的に行っている

★顎関節症患者は年間約350人である。

医療設備

CT、MRI、RI、PET-CT、DSA、FCR、リニアック、顎関節鏡など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

糖尿病内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病の二次、三次予防に特に主点を置いている。教育入院は長期(2週間)と短期(2泊3日)の両コースを設け、関連専門医療スタッフとのチーム診療を円滑に進めている。患者会「あすなろ」の活動を積極的に支援している。甲状腺生検を定期的に実施し、その他の内分泌・代謝領域の諸疾患にも幅広く柔軟に対応している。

症例数

年間入院患者数:糖尿病約500例、甲状腺約50例、その他約40例

★糖尿病の合併症のうち、神経障害の早期発見とその対策に先駆的な手法を導入。心拍に加えて皮膚血流のフーリエ解析を試み、障害指標としての有用性を確立

★理学療法士と患者ごとに運動処方箋を作成し、具体的に指導。その基本メニューの設定に運動時の呼気ガス分析に基づく換気性無酸素閾値(VAT)を参考にしている

★教育入院の実施、運用には関連専門医療スタッフ(看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、検査技師、ケースワーカーなど)との緊密な連携のもとにクリ二カルパスを活用

★教育入院体験者を主軸に発足した患者会「あすなろ」を継続管理の一環として支援し、電子メールにも応需(同会ホームページ;http://w2222.nsk.ne.jp/~asunaro/)

★甲状腺生検の結果に基づき、必要に応じて院内一般(甲状腺)外科と連携し、治療方針を決定

★下垂体、副腎疾患などで手術適応と診断される場合、院内外の専門医と協議し、治療方針を決定している。

医療設備

フーリエ解析装置、MRI、CT、超音波など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

血液内科は白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液がんと骨髄異形成症候群、再生不良性貧血などの造血障害の患者さんを診ている。

症例数

外来患者数は週に約120人で、そのうち新規患者数は約15人。最も多い悪性リンパ腫の患者さんに対しては、外来化学療法や短期入院による化学療法と通院による放射線療法を積極的に取り入れている。輸血の必要な患者さんも多く、整備された外来化学療法室で安全に行えるようになっている。また当院はエイズ診療北陸ブロック拠点病院に指定されており、医師、薬剤師、看護師、検査技師、ソーシャルワーカー、心理士、栄養士、理学療法士、情報担当からなるエイズ診療チームを形成して診療にあたっている。プライバシーに配慮したきめ細やかな診療は好評を得ており、北陸地区の半数以上の患者さんが通院している。血液内科の入院患者数は常時40~50人で、9割が血液がん(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)の患者さんである。年間の新規患者数の内訳は、悪性リンパ腫50人、急性骨髄性白血病25人、多発性骨髄腫10人、急性リンパ性白血病5人、慢性骨髄性白血病5人程度である。急性白血病に対する化学療法は、全国的な臨床研究プロトコールと北陸造血器腫瘍研究会プロトコールのいずれかを用いており、当科における新規の急性白血病の寛解率は82.3%と良好な結果を得ている。化学療法以外にも、造血幹細胞移植を積極的に行っている。自己末梢血幹細胞移植、同種末梢血幹細胞移植、同種骨髄移植、同種臍帯血移植を行っており、また高齢の患者さんにはミニ移植をしている。1997年に移植を開始してから2007年末までの移植件数は自己移植57件、同種移植74件で、最近では年20件の移植を実施しており、北陸における造血幹細胞移植拠点病院の一つとなっている。自己末梢血幹細胞移植においては、重篤な合併症を生じた患者さんは1人のみで、全国の中でも極めて良い成績となっている。同種移植においても、急性骨髄性白血病の第1および第2寛解期で移植をした場合の5年生存率は70%と良好である。通常の治療では寛解に入らず移植を希望して紹介されてくる患者さんも多いので、同種移植全体の5年生存率は45%となっている。致死的難病を抱える患者さんを救うため、医師、薬剤師、看護師、検査技師、栄養士などの移植チームスタッフが一丸となってサポートしている。

医療設備

無菌室、簡易無菌層流装置、全身照射装置、PET-CT、成分採血機、細胞表面抗原解析機、遺伝子増幅解析機、超低温冷凍庫など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

ペインクリニック

分野

ペインクリニック

特色

他科で治療に難渋している急性疼痛、慢性疼痛および癌性疼痛(緩和ケア)に対応している。罹病期間が長期にわたる慢性疼痛では、心因的要素も強く加味されることから、まず患者さんの訴えを充分な時間をかけてよく聴き、できるだけ明るい雰囲気の中で、対応するように努めている。

症例数

ペインクリニック外来の年間延べ患者数(2008年)は約3,700人で、疾患の内容は、帯状疱疹に関連した痛み(34.33%)、腰下肢痛(16.6%)、癌に関連した痛み(9.8%)、頸・肩・上肢の痛み(6.7%)、末梢神経障害(4.7%)、顔面神経麻痺(3.5%)、三叉神経痛(0.2%)、その他(24.2%)となっている。治療法としては、硬膜外ブロック・星状神経節ブロック・三叉神経ブロック、内臓神経ブロック、交感神経節ブロックなどの神経ブロックを中心にして、薬物療法、キセノン光線療法、イオントフォレーシスなど併用しながら対応している。なお神経ブロック施行時には、超音波診断装置を積極的に利用している。さらに、高度な治療法として、手足の難治性疼痛(CRPS)に対する脊髄電気刺激療法や脳脊髄液減少症に対するブラッドパッチ(脊髄硬膜外自家血注入療法)を行っている。また、手術後の痛みに対しても積極的に対応し、できるだけ痛みのない周術期を送れるように努めている。

医療設備

キセノン光線治療器、イオントフォレーサー、サーモグラフィ、スーパーライザー、超音波診断装置(S-Nerve)、PCAポンプ、2方向X線透視下装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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