秋田県立循環器・脳脊髄センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

秋田県立循環器・脳脊髄センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

リハビリテーション科診療部

分野

リハビリテーション科

特色

当院は脳卒中に特化した医療機関として創設され、脳卒中の救急医療からリハビリテーションまで一貫して行うことが可能である。急性期治療と並行して、発症早期からリハビリを開始し、急性期治療が終了した時点で回復期リハビリ病棟に転棟となる。回復期リハビリ病棟では、理学療法と作業療法を完全な週7日体制で実施している。急性期リハビリについても、理学療法は10年6月から週7日体制で実施している(作業療法と言語聴覚療法の一部でも実施)。脳卒中患者の機能予後は、発症時点での重症度に大きく左右されるが、個人の障害の程度や能力に即したプログラムを立てて、自宅復帰率を高める努力をしている。

症例数

当院の回復期リハ病棟は08年5月に開設された。病床数132床のうち、回復期リハ病棟は38床である。09年度の入院実績は158人で、そのうち日常生活機能評価で10点以上の重症例は34例で、21.5%を占めた。疾患の内訳を見ると、脳梗塞95例(60.0%)、脳出血43例(27.2%)、くも膜下出血10例(6.3%)で、この3疾患で93.5%を占めた。その他はギラン・バレー症候群や多発性硬化症などの神経疾患、廃用症候群であった。平均在院日数は65日であり、76%の患者が自宅復帰を果たしている。なお、重症例(日常生活機能評価で10点以上)の自宅復帰率は43%であった。

医療設備

体重免荷トレッドミル装置、体重免荷歩行装置、ストレングスエルゴ、近赤外線照射装置、多目的重心動揺測定装置、テレメーター式筋電図、2次元動作解析装置、CT(320列面検出器CT)、MRI(3テスラ、1.5テスラ)、PET、SPECTなど。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

神経内科

分野

神経内科

特色

脳卒中(脳梗塞・脳出血)は脳神経外科、循環器内科、リハビリテーション科と協力し、脳卒中診療部としてチーム医療に当たっている。脳卒中の急性期先進医療から回復期リハビリテーション、再発予防まで包括的に取り組んでいる。認知症疾患に対応する物忘れ外来を開設し、専門的に診療を行っている。320列のマルチスライスCT、3テスラMRI、脳血流SPECT、PETなど最先端の画像診断技術を駆使して、より正確な診断に取り組んでいる。日本神経学会認定教育施設、日本内科学会認定教育関連特殊施設。

症例数

外来患者数は1日平均67人、年間入院患者数は約770人(脳卒中含む)。外来新患では頭痛、めまい、物忘れ、しびれが多い

対象疾患=脳梗塞や脳出血などの脳卒中(脳血管障害)を中心に、アルツハイマー病、血管性認知症、レヴィ小体病、軽度認知機能障害などの認知症疾患、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、重症筋無力症などの神経難病、脳炎、髄膜炎、クロイツフェルト・ヤコブ病などの神経感染症疾患、ギラン・バレー症候群などの末梢神経疾患、てんかん、片頭痛、緊張性頭痛などの機能性疾患を含め、神経内科領域疾患を広く診療している

★常勤している専門の神経放射線医、神経病理医との協力体制をとり、より正確な診断を目指している。基礎的および臨床的研究活動を積極的に行い、最新の知見を取り入れるとともに、神経疾患の病態解明や治療法開発に貢献し、日常診療に還元している

脳卒中=発症から3時間以内の脳梗塞超急性期症例に対して、血栓溶解療法を積極的に行っている。脳卒中の急性期では薬物療法から手術療法、血管内治療や発症早期からのリハビリテーションまで、適切な診断と迅速な治療に取り組んでいる。慢性期には、再発予防の治療を高血圧や糖尿病といった生活習慣病コントロールを含め行っている。リハビリテーションでは理学、作業、言語療法に対応し、急性期から回復期までの嚥下訓練や日常生活動作訓練、歩行訓練など患者さん一人ひとりに合わせたメニューを作成し、機能回復に寄与している。当科からも脳卒中治療ガイドラインの作成メンバーに加わり、本邦の脳卒中治療の標準化に協力している

認知症疾患=当科では認知症専門医4人を擁しており、専門的な診療に当たっている。週3日の物忘れ外来を開催している他、毎日の神経内科外来でも認知症の診療を行っている。脳形態画像検査や機能画像検査、神経心理検査を組み合わせて、治療可能な認知症の見極め、アルツハイマー病や血管性認知症などの早期発見に取り組んでいる。認知症と診断された患者さんには薬物療法や生活支援など、包括的なケアを提供している。認知症疾患治療ガイドラインの策定にも当科のメンバーが関わっている

★パーキンソン病・パーキンソン病関連疾患においては、頭部画像検査や心筋シンチグラフィーなど種々の検査を駆使して鑑別診断を行っている。治療には運動症状だけでなく、自律神経症状や精神症状といった非運動症状も含め、患者さん個人に合わせた薬物療法を計画し、生活の質(Quality Of Life : QOL)の向上に取り組んでいる。脳深部刺激療法など定位脳手術が必要な患者さんには、他院と連携をして検討する

多発性硬化症=急性期のステロイド治療から慢性期のインターフェロン療法を中心とした再発予防まで行っている

★脳炎や髄膜炎、脳膿瘍など神経感染症・免疫疾患では髄液検査などにより起炎菌を特定し、適切な抗生剤、抗ウイルス剤、ステロイドを選択し治療を行っている

重症筋無力症=病型に合わせて抗コリンエステラーゼ阻害薬やステロイド治療、他院と連携しての胸腺摘出術を選択して治療を行っている

★種々の臨床治験にも参加し、最新の治療法の開発にも貢献している。

医療設備

CT(MDCT)、MRI、SPECT、PET、脳血管撮影、脳波、神経伝導検査、筋電図、頸動脈エコー、心エコー、経食道心エコー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科診療部

分野

脳神経外科

特色

1968年に秋田県の県民病といわれる脳卒中の克服を目的として設立された。脳卒中の外科治療の開発や、脳卒中診療部による充実した急性期脳卒中診療体制には定評がある。研究機能も有し、多くの臨床・基礎研究に取り組んでいる。

症例数

09年の年間手術件数は269例〔動脈瘤87(血管内7)、腫瘍19〕、他ガンマナイフ166例

★くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)の治療数が多い(51例)。治療は開頭術が主体であるが、症例により血管内治療も行う。くも膜下出血後の脳血管攣縮の予防・治療は最新のモニタリングを駆使し、後遺障害発生率は7%に減少した

★くも膜下出血の予防のための未破裂脳動脈瘤の治療は、十分な説明と同意・患者の希望をもとにその治療方針を決定する。安全な治療を目指し、01~07年のまとめでは永続的合併症の率は3%、有意なADLの低下は1%以下。治療困難な動脈瘤に対し、バイパス術を組み合わせた治療にも実績がある

★脳卒中診療部と協力し、虚血性血管障害に対しては、脳循環代謝の測定に基づく厳密な手術適応の決定をもとに脳血行再建術に積極的に取り組んでいる。最近3年で頸動脈血栓内膜剥離術とステントはそれぞれ45例・17例で、永続的合併症率は4.8%、周術期死亡はない。モヤモヤ病などの疾患に対するバイパス手術も行う

★良性脳腫瘍・顔面けいれんや三叉神経痛などの機能的脳外科疾患の外科治療(15例)の他、ガンマナイフによる脳腫瘍の治療実績も多い。

医療設備

MRI 2台(1.5T、3.0T)、320列MDCT、シングルフォトンCT装置、ポジトロンCT装置(PET)、フラットパネルDSA装置とハイビジョン映像システムを有するハイブリッド手術室、超音波診断装置、手術用超音波吸引装置、定位脳手術装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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