専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東北大学病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

東北大学病院は、がん診療連携拠点病院に認定されており、高度救命救急センター、東北大学病院がんセンター、外来化学療法センターを併設している。また当院は、臓器移植医療部を有し、心、肺、肝、腎、膵、小腸、角膜、皮膚とわが国で認可されている臓器移植のすべてが実施できる施設として認定されている。消化器内科では、上記背景を踏まえ、広い消化器領域をカバーし、より専門的な医療を提供するため、上部消化管グループ、下部消化管グループ、膵臓・胆道グループ、肝臓グループの4つのグループ単位で診療を行っている。09年から新外来棟と消化器内視鏡センターへ移動し、外来診察室8室、上部内視鏡室6室、下部内視鏡室4室、エコー室5室、胆膵検査室1室で診療を展開している。当大学病院のモットーである「人にやさしく未来をみつめる」を実践すべく、各診療科、市中病院、クリニックとの連携を強化し、全人的医療と先進的医療の調和を目指している。

症例数

08年度の消化器内科の年間外来患者数は24,745人で、1日平均101.8人である。また、入院患者数は延べ20,022人、1日平均54.9人となっている

★食道疾患では、近年患者数の増加してきた胃食道逆流症、バレット食道、早期食道がんの診断と治療に力点を置いている。09年の早期食道がん内視鏡治療数は60例で、ほとんどが粘膜下層剥離術(ESD)による治療である

★胃・十二指腸疾患では、早期胃がん、胃腺腫、MALTリンパ腫、GIST、カルチノイド腫瘍など多彩な病変を扱い、09年の早期胃がん・胃腺腫内視鏡治療数は157例で、その多くを粘膜下層剥離術で治療した。また、最近増加してきた胸やけや胃もたれを訴える患者さんのため、火曜日午後に胸やけ・胃もたれ外来を開設し対応している

★クローン病の治療では、生物学的製剤を積極的に取り入れており、レミケード治療症例数は120例を超えている。また潰瘍性大腸炎に対しての新規免疫調節薬であるプログラフも使用可能で、当院が移植医療の拠点となっているため、院内で速やかに血中濃度を測定することができる。大腸ポリープの治療は、合併症を持つ患者さんの割合が高いという当院の事情から入院で行っており、09年は88例の治療を行った。大腸の粘膜下層剥離術は、先進医療を申請して、厳選された症例に適応している

★膵臓・胆道疾患は、当科の下瀬川科長が厚生労働省の難治性膵疾患に関する調査研究班の代表者であるため、多様な症例を経験している。09年の入院患者数では膵がん64例、慢性膵炎46例、胆管がん34例、膵管内乳頭粘液性腫瘍22例、総胆管結石症20例、急性膵炎14例、胆管炎13例、自己免疫性膵炎6例であった。また09年の膵・胆道疾患の内視鏡検査・治療数は、ERCP 473件、EST 135件、EUS-FNA 84件であった。糖尿病や喫煙、膵がんの家族歴、慢性膵炎などは膵がんの危険因子とされており、木曜日午後に膵・胆道外来でチェックを行っている

★肝臓疾患では、非代償性肝硬変や急性肝不全に関して、移植医療の橋渡し役を務めている。肝細胞がんの入院患者数は、09年は149例に達し、当科疾患別入院患者数では最大であった。当科独自の血管塞栓下ラジオ波焼灼療法は、リアルタイムバーチャルソノグラフィーによる効果的なガイダンスにより、6年生存率が87.5%に達している。C型肝炎では、ペグインターフェロン・リバビリン併用の標準治療により、日本人に多いとされる難治性(ジェノタイプ1b)の症例について、約50%のウイルス排除が得られている。肝炎診療拠点病院である当院では、これに上乗せする目的で、二重濾過血漿交換療法の併用にも取り組み、新規抗ウイルス薬の臨床治験も行っている。脂肪性肝疾患の診療に肝線維化を簡便に測定できるファイブロスキャンを導入し、これによって囲い込んだ脂肪性肝炎高危険群に対して精密検査を行うなど、段階的で負担の少ない診療を心がけている。

医療設備

MRI、MDCT、PET、上下部ビデオスコープ、超音波内視鏡、カプセル内視鏡、バルーン小腸内視鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

08年4月より東北大学病院の呼吸器内科(講座名は呼吸器病態学分野)は一つにまとまった。従来は加齢医学研究所の遺伝子・呼吸器内科(旧抗酸菌病研究所内科)が主として肺がん、肺線維症(肺の炎症)、呼吸器感染症等を、医学部の感染症・呼吸器内科(旧第1内科呼吸器)が主としてCOPD、喘息、睡眠無呼吸症候群等を、また老年・呼吸器内科(旧老年病態学)が誤嚥性肺炎等を、と各々専門であったが、反面、院外の皆様からは分かりにくいとの批判があった。08年、加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野が医学部へ異動し、呼吸器内科は、08年4月の診療科名変更および09年8月の新外来棟2階への外来部門統合を経て、新たにすべての呼吸器疾患に対応できる呼吸器専門施設としてスタートを切った

★対象疾患は、現在呼吸器診療の最大の課題である肺がん(担当医師は貫和教授、井上助教、榊原助教、佐々木助教、福原助教など)、また高齢化と共に増加傾向のある肺線維症(貫和教授、海老名准教授、大河内助教、太田助教、久田助教など)や免疫関連肺疾患・サルコイドーシス(貫和教授、海老名准教授、奈良講師、玉田助教、五味助教など)、喫煙の害で発症するCOPD(飛田教授、進藤教授、山谷教授、小川准教授、玉田助教、佐々木助教など)、運転事故やメタボリック症候群とも関連して社会問題となる睡眠無呼吸症候群(小川准教授など)、吸入療法の普及で大学での入院は少なくなった喘息(貫和教授、奈良講師、玉田助教など)、抗生物質が普及しながらも複雑な原因による呼吸器感染症(渡辺教授、菊地講師、五味助教など)などが当科の特徴である。

症例数

09年度の年間外来患者数は14,642人、入院患者数は981人である。入院は2~3泊程度の短期の検査入院と、2~3週間程度のがん化学療法を目的とした入院が中心となっており、平均入院期間は15日前後となっている

★検査入院は気管支鏡検査が全入院の20%、睡眠時無呼吸症候群が10%を占めている。特に気管支鏡検査は火曜日午後と金曜日午前にそれぞれ3~5例程度で、年間250例程度を実施している。気管支ファイバースコープを用いた擦過細胞診、洗浄細胞診、肺生検、気管支肺胞洗浄などを行い、肺がんやびまん性肺疾患の診断に役立てている。なかでも肺腺がんにおいては、近年注目されている上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子変異の有無を診断と同時に調べ、個別化医療を推進している。また、従来内科的アプローチが困難であった胸膜病変および縦隔肺門リンパ節腫脹に対しては、それぞれ局所麻酔下胸腔鏡検査および経気管支超音波内視鏡検査(EBUS)を行い、診断の著しい向上に役立てている

★治療のための入院は肺悪性腫瘍50%、肺感染症5%、びまん性肺疾患10%、その他5%となっている。入院病棟は東16階(42床)と西16階(11床)合わせて53床を中心に、適宜ICU、感染病棟も使用している

★診療は主治医2人(指導医:内科認定・専門医、呼吸器専門医レベルと後期研修医:大学院生も含む)よりなる。コメディカルとしては、呼吸器診療が専門のベテラン看護師や薬剤師、理学・作業療法師等と協力して、がん化学療法、肺線維症急性増悪等の重症呼吸不全、COPDの呼吸不全リハビリテーションなどの治療にあたっている。毎週月曜日夕方は、3時間を症例検討のデータ回診にあて、医師全員が全症例の問題点を把握する教育や診療上の努力を続けている

★病棟の入院患者の約2/3は肺がんの患者であるが、がん診療連携拠点病院である東北大学病院の一翼として外科、放射線科とのカンファレンス、がん治療均てん化、エビデンス形成への全国臨床試験など、積極的に展開している。肺線維症では、08年3月まで厚生労働省難治性疾患克服研究事業「びまん性肺疾患」調査研究の班長として疫学、新規臨床試験(ピルフェニドン「ピレスパ」)などに取り組んでいた。各種の炎症性呼吸器疾患、難治性呼吸器感染症などについても、それぞれの専門グループが診断・治療法のより良い選択について、随時担当医と詳しくディスカッションをして方針決定をしている

肺がん=我が国のがん死因トップである肺がんの患者さんに対して、がん薬物療法専門医らが最新の国際的知見をふまえた診療を行っている。化学療法は患者さんの希望に沿って、外来でも幅広く実施している。未承認薬の治験や全国組織による臨床研究に参加し、より良い治療法の開発にも積極的に取り組んでいる。特に分子標的治療薬の分野においては、世界に先駆けて個別化治療の研究を行い、高い評価を得ている。最近では進行期肺腺がんの患者に対して、特定の遺伝子変異(EGFR変異)が確認されればゲフィチニブという分子標的薬を最初に使用することによって、従来の標準治療である併用化学療法に比べて生命予後が約1年間延長したという結果を臨床試験によって明らかにし、世界でもトップクラスの臨床医学系雑誌(New England Journal of Medicine)に報告している

間質性肺炎(肺線維症)=厚生労働省の「びまん性肺疾患に関する調査研究班」の中心的班員として、また国内外のガイドライン策定に携わり、一般には理解の難しい間質性肺炎(肺線維症)に関する最新の基礎的・臨床的な情報に基づいて、診療を行っている。原因がわからない特発性間質性肺炎、膠原病による間質性肺炎、職場や生活環境における粉じんや抗原を吸入して起きる過敏性肺炎、薬剤性肺炎、骨髄移植後の狭窄性細気管支炎など、東北全域の病院から紹介を受けた患者の治療を行っている

慢性閉塞性肺疾患(COPD)=最大の原因は喫煙(喫煙者の約15%に発症)で、いったん症状が出現すると進行性であり完全に治癒させることはできない。完全に禁煙した上で、長時間作用型抗コリン薬吸入療法が治療の中心となる。ワクチン接種やリハビリも重要で、重症例や喘息合併例では吸入ステロイド療法が併用される。喫煙者の中でCOPDを発症しやすい人、重症化しやすい人を予測することは現時点では困難であるが、当科ではこのような観点からのCOPD病態解明に向けた臨床研究も行っている

呼吸器感染症=多剤耐性緑膿菌や非結核性抗酸菌などによる難治性の慢性呼吸器感染症を中心に診療している。多剤耐性緑膿菌に対しては、既存の抗菌療法に加え、アミノグリコシド薬の吸入やチゲサイクリンやコリスチンといった新たな治療にも取り組んでいる。また、非結核性抗酸菌症については、東北大学病院の臨床応用研究推進プログラムに採択された臨床研究「多型縦列反復配列(VNTR)の菌遺伝子型による非結核性抗酸菌症の病勢予測」も行いながら、先進医療の開発を目指している

気管支喘息=慢性的な咳や夜間や早朝の喘鳴などが特徴であるが、適切な治療によって症状を起こさず、日常生活を送れることが可能となってきている。吸入ステロイド薬単独あるいは気管支拡張薬との配合剤が非常に有効なことが明らかになってきた。また難治例には抗IgE抗体製剤の治療を行っている。気候変動に伴う症状の増悪が見られる患者さんにどのような治療が適切か、調査する臨床研究も行っている

サルコイドーシス=原因不明の肉芽腫性疾患であり、肺や眼以外にも皮膚、心臓、筋、骨等にも病変が出ることがある。当科ではサルコイドーシス専門外来を開設し、多くの医療施設から紹介を受け、複数の科と連携を取りながら診療している。またサルコイドーシスの原因究明、予後の推定因子のための臨床研究も行っている

睡眠時無呼吸症候群(SAS)=夜間いびきがすごくて時々呼吸が止まるという患者さんに、睡眠調査票や夜間無呼吸簡易モニターであるアプノモニターによる検査を行い、最終的には終夜ポリソムノグラフィーによる検査で診断を確定している。当科では経鼻的持続気道陽圧療法(CPAP)を行う治療を数多く行っており、症状の著明な改善が得られている

地域連携への対応=肺がん、肺線維症など、安定期は地域連携で診療へのご協力をお願いしている。また今後、社会高齢化に伴い増加が予想される終末期においても、往診診療、ホスピスなどとの連携も重要になる。患者急変時には救急外来で当科当番医が対応し、緊急入院などの受け入れを行っている。さらに当科では、宮城県を中心とする諸病院の呼吸器科医とともに「東北呼吸器内科医療推進機構」を09年6月に立ち上げ、後期研修医への呼吸器診療紹介として「呼吸器塾」を、また各種臨床試験などを通しての相互連携活動を開始した。

医療設備

単純X線、ヘリカルCT、MRI、核医学検査(PET、Gaシンチ、肺血流シンチ、肺換気シンチなど)、気管支ファイバースコープ(経気管支超音波内視鏡検査EBUS、局所麻酔下胸腔鏡検査も含む)、呼吸機能検査(肺気量分画、肺拡散能、可逆性試験も含む)、ポリソムノグラフィー、24時間酸素飽和度測定装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

東北大学病院は、全床数1,308床、1カ月あたりの平均外来患者数が4万人を超える宮城県最大規模の病院である。循環器内科は、CCU 10床・一般病棟49床を有し、延べ年間入院患者数は2万人以上、病床稼働率は100%以上で稼働額は全診療科でトップを維持している。診療は3つの診療グループ:虚血グループ(虚血性心疾患)、循環グループ(肺高血圧症・心筋症)、不整脈グループ(不整脈)がそれぞれ専門性を生かして行い、すべての循環器疾患に対応した診療体制を有している。年間の総心臓カテーテル件数は1,000件以上である。宮城県すべての病院から電話一本で緊急循環器患者様を受け入れる緊急患者ホットライン「ハート・ホットライン」を運用しており、24時間体制で緊急冠動脈インターベンションを施行している。同時に、心臓移植・肺移植認定施設であるため、多くの重症患者様が東北一円から紹介されている。優秀な心臓外科チームとも緊密な連携を有しており、的確な手術適応の決定や緊急外科手術への対応を共同して随時行っている。また、虚血性心疾患や心不全症例に対するリハビリテーション治療は、内部障害リハビリテーション科と共同して適切に行っている。また、卒後教育活動を熱心に行っているのも当科の特徴である。東北大学病院循環器生涯教育講座を年に10回開催して、時代に即した最新の話題を主に実地臨床家医師に提供している。また、研修医やコメディカルを対象にして心電図勉強会を年に12回開催しているが大変好評である。

症例数

★虚血性心疾患の治療は、高橋潤院内講師を中心にして行っている(虚血グループ)。薬物治療はもちろんのこと、急性心筋梗塞、不安定狭心症に対する冠動脈インターベンション(PCI)を24時間体制で行っている。PCIは年間約270例施行しており、重症冠動脈病変が多いが先進的な病変画像化システム(OCT)やロータブレーターを随時併用しており、初期成功率は95%以上である。狭心症の約半数を占める冠動脈攣縮による狭心症も熱心に診療しており、アセチルコリンによる攣縮誘発試験も日常的に行っている。薬物治療や外科治療が有効でない重症虚血性心疾患に対しては、伊藤准教授を中心として衝撃波治療を行っている(現在臨床試験中)。当科は本治療の先駆的役割を果たしており、10年、厚生労働省により高度医療に承認された

★不整脈の治療は、福田講師を中心にして行っている(不整脈グループ)。当科では薬物治療に加えて、高周波アブレーション治療(RFCA)を心房細動を含めた不整脈疾患に対して積極的に行っている。不整脈の病態を詳細に解析する先進的な画像診断システム(CARTO/Ensite)の併用下に、熟練した術者によって年間約120件のRFCAを行っており、成功率も95%以上と良好である。また、植え込み型除細動器植え込みを年間30例以上に施行している

★肺高血圧症の治療は、福本講師を中心にして行っている(循環グループ)。当科は肺移植認定施設であるため重症例が多数紹介入院しており、日本でも有数の肺高血圧症治療施設である。従来の治療に加えて経口Rhoキナーゼ阻害薬の有効性を検証する治験や、慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈バルーン拡張術を行っており、その有効性が明らかになりつつある

★心不全の治療は虚血グループ、循環グループ、不整脈グループが協力して行っている。重症心不全に対する心臓再同期療法(CRT)は年間約30例に施行している。従来の内科的/外科的治療が有効ではない症例に対しては、心臓血管外科と協力して補助人工心臓植え込みや心臓移植にも積極的に取り組んでいる。

医療設備

CCU 10床、心臓超音波装置、トレッドミル、エルゴメーター、呼気ガス分析装置、ホルター心電計、心筋シンチグラフィー、マルチスライスCT、MRI、ポジトロンCT、心臓カテーテル装置、心臓用体外衝撃波治療装置2台などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

肢体不自由リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

44年に設置された鳴子分院に始まり、94年の診療科開設以来リハビリテーションの需要の高まりとともに年々規模を拡大している。現在のリハビリテーション科は肢体不自由、内部障害、高次機能障害、てんかんの4科からなり、各専門領域に応じ分担連携して診療を行っている。専門医研修認定施設であり、リハビリ施設基準はすべての疾患群で(I)を満たす。当科はリハビリテーション専門医6人を擁し、リハビリ医療全般を担当。診療に当たってはスタッフおよび関連する診療科とのチーム医療を行い、患者さんと共に未来のためにできることを考え、総合的な治療手段、リハビリ技術、社会資源を動員して障害の回復とQOL(生活の質)向上を図る。また、大学病院における診療科として、様々な専門的疾患や病態に対し科学的根拠に基づく医療を実践するとともに、他科との協力により高度医療を支える役割を担っている。

症例数

当科は幅広い疾患と病態に対するリハビリ医療を実施しており、主に、脳卒中・脳外傷・脳腫瘍、脊髄損傷、神経・筋疾患、リウマチ・骨関節疾患、切断、高齢者、小児、慢性疼痛、がん、スポーツ、熱傷、嚥下障害などを対象としている。全1,308床の特定機能病院であり、県内外から患者さんが集まる。外来診療では、紹介患者および当院退院後の診察や通院によるリハビリ訓練を行っている。件数が多いのは入院患者の他科からのリハビリ依頼で、入院中の機能訓練から退院時指導や地域医療への橋渡しまで、一貫した対応を行う。リハビリ科病棟は全44床あり、主に回復期の短~中期入院治療の他、短期集中の機能回復訓練や機能的脳外科手術入院などを行っている。時期により入院待ちが長くなることがある

09年のリハビリ部門診療実績=入院患者数220人、外来診療では新患222人、再診10,908人、他科入院中併診4,228人である。訓練実施の内訳は、脳血管2,061人、運動器549人、呼吸器180人、心大血管122人であった

院内連携=ほぼ全科からの依頼を受け、神経疾患や運動器疾患、救急疾患・手術に伴うリハビリテーションの割合が比較的高い。理学療法では、重点部門ごとに分類したユニットに各PTを配属し、訓練の専門性と連絡の緊密性を高めている。部門ごとの特徴として、高度救命救急センターと各種集中治療室における積極的な早期介入により、予後改善を図っている。がん診療連携拠点病院としての社会的役割の高まりに伴い、がんのリハビリの確立に力を入れている。特に、食道がん周術期リハビリ、緩和病棟への参加、リンパ浮腫に対する予防教育や複合的理学療法などを実施している。また整形外科手術におけるクリニカルパス、手の外科手術後の機能回復訓練、臓器移植施設として移植前後のリハビリ、周産期医療における発達支援などを行っている

地域連携=宮城県脳卒中地域連携パスにおける回復期部門を担当している。県内外のリハビリテーション施設への診療応援を行い、診療ネットワークを持つ

専門的治療=嚥下障害に対し、嚥下造影および嚥下内視鏡による検査を年100件程度行い、STとの連携により治療を行っている。装具外来では、週10件程度の診察を行い、義肢装具士と共に処方から適合チェックまでを行っている。機能的脳外科手術として、正常圧水頭症に対するシャント手術を年30件弱、痙性対麻痺に対する髄腔内バクロフェン療法を年数件実施している。神経生理学検査として、筋電計などによる検査を適宜行っている。リンパ浮腫は、原則院内の紹介患者のみを対象とし、年100件弱の新患診察、約5件の入院治療を行っている

研究的治療=磁気刺激治療を上肢片麻痺などに用いている。脳科学の最新知見を生かした認知運動療法を幻肢痛や片麻痺に対して試みている。拡散テンソルMRIによる、脳外傷の診断を行っている。

医療設備

各種先進医療機器が備わる。リハビリ専門機器は、嚥下内視鏡、座圧測定器、3次元動作解析装置、床反力計、重心動揺計、筋電計、磁気刺激装置、筋電制御電気刺激装置、筋力測定装置、トレッドミル、ADL訓練システム、各種物理療法機器などを有する。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

内部障害リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

動脈硬化性疾患の増加、高齢化などにより、内科疾患患者で身体障害を合併する者が激増しており、内科とリハビリのハイブリッドとしての「内部障害リハビリ」という専門分野の早急な確立が求められている。当科で特に力を入れている領域は、心臓・呼吸・腎臓機能障害、脳・代謝障害などであり、その予防やリハビリに関する診療(「内部障害リハビリ科」「リハビリ部」)と教育・研究(「内部障害学分野」)を行っている。当科では44床のリハビリ病棟を有し、リハビリ医が主治医として入院患者に責任を持つことで、運動療法・薬物療法・食事療法・患者教育・カウンセリングなどをセットにした「包括的リハビリ」を実現し、生命予後の改善、機能予後の改善、QOL(生活の質)や不安・鬱の改善などの目覚ましい成果をあげている。

症例数

心臓機能の障害(心筋梗塞、狭心症、心不全、心大血管手術前後、心臓移植手術前後など)、呼吸機能の障害(肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患、肺手術前後、肺移植手術前後など)、脳卒中、高血圧、糖尿病、肥満症、慢性腎不全、廃用症候群などの患者様に対するリハビリを行っている。平均年間症例数(延べ数)は心臓機能障害468(外来336、入院132)、呼吸機能障害384(外来252、入院132)、脳卒中432(外来360、入院72)、高血圧症804(外来708、入院96)、糖尿病756(外来684、入院72)、肥満症84(外来60、入院24)、慢性腎不全72(外来24、入院48)、廃用症候群372(外来264、入院108)である

★当科は、わが国初の脳死肺移植患者の移植前後のリハビリ、肝肺症候群を伴う肝臓移植患者のリハビリ方法の確立、腎不全透析患者の透析中の運動療法の紹介や腎臓リハビリの提言など、内部障害のリハビリに関しては様々な実績を残している

★心臓機能障害に対しては、2週間入院型の包括的リハビリにより、呼気ガス分析を併用したトレッドミルやエルゴメーター運動負荷試験による体力測定、脈波伝播速度(動脈硬化、血管年齢の目安)測定などによるメディカルチェック、24時間心電図検査による安全確認、運動療法、食事療法、薬剤療法、危険因子対策、健康講座などを行い、突然死や再発の危険を少なくし、症状を和らげ、動脈硬化を改善させ、生きがいのある社会生活への復帰を図る

★呼吸機能障害に対しては、運動負荷試験、精密肺機能検査、経皮的酸素飽和度、終夜睡眠呼吸モニターなどによるメディカルチェック、体力測定、呼吸と呼吸筋訓練、体操、胸郭可動域訓練、リラクゼーション、運動療法、禁煙指導、薬剤療法、食事療法、在宅酸素療法指導、精神心理的サポートなどを行い、呼吸困難の軽減、体力の向上、日常生活動作能力の改善を図る

★脳卒中、高血圧、糖尿病、肥満症、慢性腎不全、廃用症候群などに対しては、安全性や有効性に関する科学的根拠に基づいて、メディカルチェック、体力測定、運動療法、食事療法、健康講座、薬剤療法などをセットにした包括的リハビリを行う

★当科の医師は、大学院の講座である東北大学医学系研究科「内部障害学分野」の教官を兼ねている。この講座は、呼吸循環、代謝、腎、消化器などの内部機能障害について研究する日本初の講座(94年開設)である。スタッフおよび大学院生・研究生は総数で40人在籍し、そのうち12人が海外からの留学生である。09年には大学院生が筆頭で21題の国際学会発表し、また、07年第4回、09年第5回ISPRM2009(国際リハビリ医学会学術集会)で世界第1位の発表演題数を誇り、臨床・研究・教育のバランスがうまくとれている。http://www.naibu.med.tohoku.ac.jp//index.html

医療設備

リハビリ病棟とリハビリ部は東病棟12階と17階にあり、仙台市や太平洋を一望できる環境で診療を行っている。大学病院としての先進医療設備は完備している。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

宮城県のみならず、東北地方一円から患者を受け入れている大学病院である。産婦人科全般を扱うが、特に婦人科悪性腫瘍手術と、総合周産期母子医療センターとしてのハイリスク妊婦の受け入れに力を入れている。また、周辺病院、診療所との連携を重視し、個々の患者に最も合った治療を迅速に行うため、大学のみならず関連病院と協力して治療をしている。

症例数

婦人科腫瘍=婦人科の病床数は65床で、婦人科全体の09年の手術件数は486件。悪性腫瘍症例が多く、09年新規悪性腫瘍症例は260例であった。子宮頸がん83例、子宮体がん91例、卵巣がん57例、外陰がん9例、卵管がん3例、腟がん3例、その他12例であった。子宮頸がんの治療法はIa2期からIIa期までは原則として広汎子宮全摘術を行い、それ以上の場合には放射線化学療法を施行している。また、機能温存を重視しているため、センチネルリンパ節生検に基づいた系統的リンパ節郭清を省略した術式も、臨床試験として適応を限定して行っている。膀胱機能温存を目的として膀胱神経を電気刺激して神経を温存するという術式も行っており、その有用性を研究している。妊孕能温存目的として腫瘍径2cm以下、IaからIb1期の扁平上皮がん、画像診断で子宮頸部以外に病変がないこと、強い挙児希望があることを適応条件として、子宮頸部を広く摘出して子宮体部を温存する広汎性子宮頸部摘出術を行っている。子宮体がんの治療は原則として手術療法とし、子宮全摘+両側付属器切除+骨盤内リンパ節・傍大動脈リンパ節郭清を標準術式としている。また病期や組織型に応じて化学療法を追加している。異型子宮内膜増殖症や子宮体がんのIa期では挙児希望が強く、禁忌のない症例に限ってホルモン療法(MPA療法)も行っている。卵巣がんの標準術式は、子宮全摘+両側付属器切除+骨盤リンパ節郭清+傍大動脈リンパ節郭清+大網切除術とし、症例によって術中迅速病理診断により術式を決定している。標準術式の困難な症例に対しては、開腹生検を行って診断をつけた上で化学療法を施行、腫瘍縮小を図った上で標準術式を行い、術後にも化学療法を施行している。当科における子宮体がんの5年生存率はI期97.4%、II期94.4%、III期74.1%、IV期18.0%であり、子宮頸がんと卵巣がんの統計は現在集計中である。その他、婦人科悪性腫瘍に対する新しい薬物や治療法を研究するため、GOG-JAPAN・JGOG・JCOG・TGCUなどの化学療法研究機構の登録施設として、多くの臨床試験や治験を行っている

周産期=周産母子センターの病床数は産科42床(そのうちMFICUが3床)・NICU 15床・GCU 12床である。09年は912件の分娩があり、全国の大学病院でもトップクラスの分娩を取り扱っている。そのうち帝王切開数は308件、帝王切開率は33%であった。仙台セミオープンシステム(34週までの健診はクリニックなどで行い、節目の健診、緊急時の対応、出産を総合病院で行う)にも対応しており、周辺の産科医療施設と連携のもと、正常妊娠における妊婦健診を行っている。助産師による妊娠中のケアも行っており、助産師外来や助産師によるマタニティヨガ教室(週1回)など妊娠生活を通したサポートを目指し実践している。通常の母親教室以外に、夫立ち会い分娩の準備のための「立会いクラス」、夫の妊婦体験、沐浴指導などを行う「パパクラス」など、夫婦で参加できる教室も開催している。大学病院という特性から代謝性疾患、甲状腺疾患、自己免疫疾患、血液疾患、腎疾患、心疾患、脳血管障害合併など多岐にわたる合併症妊娠に、各科連携のもと対応している。妊娠高血圧症候群、子宮内胎児発育不全、前置胎盤、双胎妊娠などハイリスク妊娠への周産期管理も慎重に行っている。宮城県周産期医療情報を活用し、市内の高次施設と協力しあい、周辺医療施設からの母体搬送も受け入れている。09年における母体搬送の受け入れ件数は88件で、そのうち切迫早産・破水症例は妊娠28週未満で16例、妊娠32週未満は9例であった。周産母子センターでは新生児集中治療施設と密に連携をとり、母児にとってより良いタイミングで分娩を迎えられるよう周産期管理を行っている。出産前、産後に関わらず、母体救急に関わる状態には、高度救命医療センターの協力のもと治療する体制が整えられている

不妊診療=83年に日本最初の体外受精を成功させた当院では、現在も積極的に体外受精と内視鏡手術を柱とした不妊治療を行っている。当院のリプロダクション部門では7人の専門医師、1人の不妊症認定看護師、3人の病棟担当看護師、1人の認定胚培養士で、一般不妊相談から高度生殖医療まで幅広く診療を行っている。外来診療は原則予約制で、1日平均外来通院人数は約20人、診療内容は午前中に外来を行い、午後に子宮鏡検査、子宮卵管造影検査、採卵術、手術等を行っている。09年度の症例数は人工授精131症例、体外受精35症例、卵細胞質内精子注入法20症例、新鮮凍結胚17症例、凍結融解胚移植50症例である。手術症例では、手術枠の不足から高度な技術を要する手術を優先的に施行しており、高度子宮内膜症、卵管閉塞に伴う卵管鏡下卵管形成術症例、腹腔鏡下卵管吻合術、子宮鏡下癒着剥離術、子宮奇形に対する腹腔鏡、子宮鏡下手術等を行っている。それ以外の標準的な手術症例については、必要に応じ地域協力病院と連携して手術を施行している。なお、男性因子の検索、加療(精巣内精子採取法等)は泌尿器科と連携して施行している

内分泌外来=当院では09年5月より、特殊外来として婦人科領域の内分泌疾患を扱う「内分泌外来」を開設した。外来日は毎週火曜日午後2時より、完全予約制(1人30分枠)で、2人の専任医師で取り組んでいる。主な対象疾患は思春期月経異常・月経随伴症状(原発性・続発性無月経、過多・過長月経、月経困難症など)、性分化異常(性腺形成異常、仮性半陰陽、外性器異常)、性同一性障害である。専門的な知識が必要とされる分野でありながら症例数が少ないため、精力的に取り組んでいる医療機関が少ない分野であった。対象年齢が若く、かつ性機能に関わる病態が多く、きめ細やかな対応が要求されるため、専任医師の完全予約制で行っている。対象疾患の中には、その病態が多くの科の領域にまたがっている疾患もあり、精神科、小児科、泌尿器科と連携をとりつつ診療に取り組んでいる。09年度(09年5月~12月)における患者総数は51人(10代15人、20代29人、30代以上7人)であった。月経異常が26人であり、その内訳は無月経・稀発月経22人[単純性体重減少6人、摂食障害3人、多嚢胞性卵巣症候群5人、早発卵巣不全(小児期・思春期の悪性腫瘍治療後)4人、その他4人]、過多・過長月経2人、月経随伴症状2人であった。性分化異常が10人であり、その内訳はターナー症候群3人、XX性腺無形成1人、アンドロゲン不応症1人、MRK(先天性腟欠損症)症候群2人、処女膜閉鎖・腟閉鎖3人であった。性同一性障害は15人であった。一般病院では対応が難しい専門性の高い疾患が多く、予想以上に需要が大きい分野のため、対象疾患や外来日については診療の拡大を検討中である

女性漢方外来=08年9月より創設された新しい専門外来であるが、すでに100人を超える女性の様々な愁訴に対して漢方を中心とした治療を行ってきた。女性の一生において、内分泌環境は月経・妊娠・閉経といった劇的な変化をとげ、それに合わせた女性ならではの様々な症状が出現する。特に、ストレスに満ちあふれた現代では、更年期障害や月経前症候群といった、西洋医学だけでは改善しきれないような不定愁訴が増加しており、これに対して、「心身一如」心と体とを1つにとらえて診療する漢方治療は、症状改善に有効な場合を多々認める。また、西洋薬の副作用対策としても漢方治療は有効な場合があり、「ホルモン補充療法と漢方」「ピルと漢方」「抗がん剤副作用対策」といった、漢方治療医学・西洋医学の両面から、両者の良い点を生かしたアプローチで、女性の皆様のつらい症状の改善を目指している。

医療設備

4D超音波、放射線治療、ヤグレーザー、腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡、胎児鏡などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児外科

分野

小児外科

特色

東北大学小児外科の歴史は第2外科(当時)の桂重次教授の時代(41~63年)にまでさかのぼる。このときわが国最初の小児外科診療研究グループが作られた。その後を継いだ葛西森夫教授は、日本に小児外科学の創生を築いた一人で、とくに胆道閉鎖症の外科治療(葛西手術)の開発は、世界に冠たる仕事として外科学の歴史に長く名をとどめている。83年に小児外科診療科が開設され、90年に講座昇格となった

★小児外科で扱う疾患は多岐にわたっており、脳脊髄と心臓以外のあらゆる領域がその守備範囲となる。当科では鼠径ヘルニアから、小児がん、呼吸器、肝胆膵、消化管、直腸肛門疾患などに対する幅広い専門診療を行っている。対象患者の年齢層は、低出生体重児・新生児から思春期までが中心だが、小児外科疾患を有する年長例や、腸管不全症例、重症心身障害患者などは年齢を問わずに診療にあたっている

★また、とくに最近では臍を使った小さな傷からの開腹手術や腋窩の皺に沿った切開による開胸手術、内視鏡(腹腔鏡や胸腔鏡)を用いた手術など、できるだけ低侵襲なアプローチによる手術方法を積極的に取り入れている。また手術前後の患者や家族も含めた精神心理的サポートのための多領域の専門家チーム(児童精神科、看護、教育心理など)を結成して、外来/入院診療において幼い患者さんやご家族に対して、少しでもやさしい診療を提供できるよう取り組んでいる。

症例数

09年の年間外来患者数は2,714人(うち新規患者数は226人)、年間入院患者数は412人、新生児症例数は27人、年間手術数は338件であった。主な手術と診療内容としては(カッコ内は09年の症例数)

新生児手術(22例)=主な疾患は先天性食道閉鎖症、肺先天性嚢胞性腺腫様奇形、横隔膜ヘルニア、腸回転異常症、腹壁破裂、腸閉鎖症、新生児腹膜炎など。新生児科(NICU)との連携体制の下に手術・診療を行っている

内視鏡手術(22例)・検査=胃食道逆流症、ヒルシュスプルング病、卵巣嚢腫、胸腹部腫瘍など。小児の内視鏡外科治療にいち早く取り組み、科長の仁尾は日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科領域)を取得している。腹腔・胸腔、気管・気管支、上部・下部消化管、胆道、泌尿生殖器等、諸臓器の内視鏡検査機器を備え、幅広く対応している

胆道閉鎖症(6例)=葛西手術の開発から50年以上にわたって治療、研究に取り組むとともに、各国から多くの医師・研究者を迎え、この疾患の世界的な治療成績向上に貢献している

消化器疾患(直腸肛門奇形3例、ヒルシュスプルング病手術4例)=直腸肛門奇形に対する新生児手術、ヒルシュスプルング病に対する経肛門的根治手術、腹腔鏡手術などを行っている。ヒルシュスプルング病や胃食道逆流症などに対する消化管内圧検査、24時間pHモニタリング、生検、造影検査などの消化管機能検査も当科で行っており、設備も充実している

小児腫瘍(良性腫瘍13例、悪性腫瘍11例)=小児(腫瘍)科や放射線科医と定期的にカンファレンスを行い、連携・協力の下に集学的治療を実施している

腸管リハビリテーション・小腸移植=短腸症候群などの腸管不全に対し移植を含めた包括的な治療を実施する数少ない施設のひとつである。小腸移植はこれまでに5例に6回の移植(生体ドナーからの移植が3例、脳死ドナーからの移植が3例)を行い、生存率は100%と良好な成績を収めている。小腸移植の適応評価や腸管不全の治療に関する相談、セカンドオピニオンを全国から受けている

★他に肺切除(2例)、気管切開(8例)、肥厚性幽門狭窄症(6例)、胆道拡張症・その他肝胆道系手術(3例)、虫垂切除術(5例)、鼠径ヘルニア・停留精巣など(113例)などの手術を行っている。

医療設備

NICU、ICU、超音波、CT、MRI、PET、気管支鏡、消化管内視鏡、膀胱鏡、胸・腹腔鏡手術機器、内圧測定装置、24時間pHモニターなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

疾患別の専門外来を設け、それぞれのエキスパートの医師が、紹介された患者を外来・病棟とも一貫して診療を行っている。特に角膜疾患は、東北地方の中枢的病院の役割を果たしており、県外からの紹介患者も多い。緑内障や網膜硝子体疾患など、他の分野においても最新の検査機器を多数設備し、迅速かつ的確な診断を可能にしている。常に専門医師がアップデートされた知見と技術を生かし、最先端治療の提供に努めている。

症例数

09年度の新規患者総数は3,230人、再来患者総数は38,302人、総手術件数は2,055件(全身麻酔130件+全身麻酔以外1,925件)である

★角膜外来では、角膜感染症、翼状片、円錐角膜、角膜ジストロフィーなど多岐にわたる疾患の最先端治療に取り組んでいる。再発翼状片、薬物による化学熱傷やスチーブンス・ジョンソン症候群といった瘢痕性上皮障害をきたした難治例には、羊膜移植と角膜輪部移植を組み合わせた再建術を施行している。また、角膜移植は病変部位に応じたパーツ移植(表層・深層・内皮移植など)を標準的に行っており、待機3カ月以内で手術可能なシステムが整備されている

★ドライアイ外来では、DR-1(涙液油層観察装置)による涙液評価や、HRT-2(生体レーザー共焦点顕微鏡)によるマイボーム腺観察といった新しい診断システムにて、オーダーメイド治療を展開している

★緑内障外来では、各種薬物治療のみならず、レーザー治療・手術治療を多数行っている。神経線維層解析装置による極初期緑内障の検知や、レーザースペックルを用いた血流動態評価等の最新のアプローチを行い、遺伝子解析、視神経保護などの最新の臨床研究を進めている

★網膜外来では、加齢性黄斑変性・ポリープ状脈絡膜血管症などの黄斑疾患に対する抗VEGF抗体の硝子体投与と光線力学療法(PDT)の併用、また糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症といった網膜循環疾患に対するレーザー光凝固術、ステロイドの眼局所投与などを数多く行っている。ほかにも遺伝性網膜疾患に対する調査・研究は古くから実績がある。最近、網膜硝子体手術は年間に700例ほど行っており、症例数では東北地方において他の追随を許していない。網膜剥離、増殖糖尿病網膜症、黄斑前膜、黄斑円孔などに対し、経験豊富な専門医が25・23ゲージシステムを用いた小切開硝子体手術を施行している

★ぶどう膜外来では、三大ぶどう膜炎であるサルコイドーシス、ベーチェット病、原田病をはじめ、各種ぶどう膜疾患の診断・治療に対する診断・治療を行っている。ベーチェット病では、最近認可された抗TNFα抗体による治療も積極的に行っている。眼内液を解析し、原因検索することも可能であり、診断に苦慮する疾患にも対応している

★神経・腫瘍・斜視外来では、視神経疾患、斜視、弱視、眼球運動障害や眼瞼疾患など幅広く対応している。特に、難治性である視神経脊髄炎の調査・治療が進んでおり、県外からの患者紹介も多い。眼科腫瘍手術ではクレーンライン手術などの全身麻酔下手術も行っている。斜視外来では、当科のロービジョン外来とも連携し、低視力者のクオリティ・オブ・ビジョン(QOV)の向上にも努めている。

医療設備

ドライアイ解析装置、角膜内皮細胞撮影装置、角膜トポグラフィー解析装置、波面センサー、視神経乳頭解析装置、3次元光干渉断層計、多局所網膜電図、蛍光眼底造影、各種自動視野計、各種レーザー凝固装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

耳鼻咽喉・頭頸部外科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

当科は、1911年(明治44年)に開設され、2011年で開設100周年を迎える。人口110万を有する仙台市を含む宮城県で唯一の大学病院として、高度先進医療を担う特定機能病院として機能しつつ、他県からの患者も受け入れている。耳疾患、頭蓋底疾患、鼻副鼻腔疾患、咽喉頭疾患、頭頸部がん、甲状腺疾患、耳鼻咽喉科領域の救急疾患に至るまで耳鼻咽喉科疾患すべての領域に対応している。一般の外来診療に加え、7つの専門外来を設置し、難治性疾患や高度な医療にも対応している。外科治療としては真珠腫、慢性中耳炎に対する鼓室形成術、当科で開発した耳管開放症に対する耳管ピン挿入術、高度難聴に対する人工内耳挿入術、聴神経腫瘍手術などに力を入れており、日本各地からの紹介患者を受け入れている。さらに、頭頸部がんの手術例数は東北・北海道地区で1、2を争う。頭頸部がんの治療方針としては、基本的に手術を第一選択としているが、頭頸部は嚥下、発声、呼吸など非常に重要な機能を担う臓器が多く、場合によっては化学放射線療法で根治を目指す場合もあり、いずれも全国に誇れる良好な治療成績を得ている。

症例数

09年の1年間の新患者数は1,808人、再来総数は19,041人であった。入院患数は756人、入院して中央手術室で行われた手術件数は650件で、耳鼻咽喉・頭頸部外科の全領域を網羅している

★耳疾患の分野では、鼓室形成術、中耳奇形手術、耳管開放症手術、高度難聴症例に対する人工内耳埋め込み術、聴神経腫瘍に対する経迷路的摘出術や側頭骨腫瘍摘出術などの難易度の高い手術において好成績を挙げており、わが国における側頭骨・頭蓋底疾患治療の中心的施設となっている。これらの手術総数は年間101例である。また、突発性難聴、顔面神経麻痺、めまい等の神経耳科的疾患に対する治療、小児難聴に対する診断・療育指導なども耳鼻咽喉科医師・言語聴覚士を含めたチーム医療で行っている

★鼻・副鼻腔疾患の分野では、慢性副鼻腔炎を中心に年間約110例の手術を行っており、通常の内視鏡的副鼻腔手術だけではなく、特にアレルギー性鼻炎に対してはマイクロデブリッダーを用いた下鼻甲介粘膜切除術、内視鏡下後鼻神経切断術を行い、好成績が得られている

★頭頸部腫瘍(耳下腺腫瘍、舌がんなど口腔がん、上顎がん、喉頭がん、中・下咽頭がんなど)に対しては、年間約300件の手術を行っている。特に舌がんなどの口腔がん、中・下咽頭がん等の進行例においては形成外科や外科の協力を得て、遊離空腸、遊離腹直筋皮弁等を用いた再建手術も積極的に行っている。下咽頭がんに対しては、新しい化学放射線療法の開発や部分切除術によって喉頭を温存して治療可能な症例が増加している。下咽頭がんの疾患特異的5年生存率は08年までの7年間で、病期Iが100%、IIが95%、IIIが77%、IVaが75%であった。上顎がんに関しては、超選択的動注化学療法、手術、放射線治療を組み合わせることで、5年生存率は07年までの12年間で、病期IIが75%、IIIが70%、IVが65%と世界に誇れる治療成績が得られている

救急疾患=当院は3次救急を担う施設でもあり、耳鼻咽喉科救急疾患では救急部と綿密な連携をとり、深頸部膿瘍に対する排膿術、頭頸部外傷の整復術、内耳窓膜破裂に伴う急性感音難聴に対する外リンパ瘻手術、小児気道異物に対する摘出術などを積極的に行い、良好な経過が得られている。

医療設備

MRI、CT、FDG-PET、超音波診断装置、放射線治療装置、炭酸ガスレーザー、各種内視鏡(電子内視鏡、NBIを含む)、マイクロデブリッダー、聴力検査、インピーダンス、耳管機能検査装置、ABR、ASSR、電気眼振計、赤外線CCDカメラなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

口腔外科疾患のすべてに対応できる体制を整えている。特定機能病院であることから、紹介患者中心であり、新外来棟に歯科部門が移転したことで、10年1月より医科、歯科の診療施設・機能が一体化し、各部門の連携が強化されつつある。

症例数

腫瘍=過去5年間の悪性腫瘍の新鮮症例は、扁平上皮がん135例、腺様嚢胞がん4例、その他のがん6例であり、切除手術116例、頸部郭清、リンパ節摘出23例、抗がん剤、放射線併用療法はそれぞれ26例、11例であった。欠損部位の大きい症例では再建手術(前腕皮弁、腹直筋皮弁、大胸筋皮弁、DP皮弁)を施行している。扁平上皮がん新鮮症例の内訳は、舌がん56例、歯肉がん54例、頬粘膜がん8例、口底がん7例、口唇がん1例、多発がん9例であった。腫瘍の発生部位や転移の有無、および病理組織学的悪性度等をもとに評価し、術前に患者様、その家族に十分な説明を行い、同意を得て治療方針を決定している

★舌がん62症例(95年4月~04年3月)の病期別5年生存率は、I期、II期、III期、IVA期でそれぞれ89.1%、82.6%、88.9%、90.0%であり、原病死は8例であった

★良性腫瘍として、エナメル上皮腫、多形性腺腫、血管腫、角化嚢胞性歯原性腫瘍、歯牙腫、歯原性粘液腫、骨軟骨腫などがあり、全身麻酔下での手術件数は過去5年間で67例であった。治療法は、外科的切除療法であり、血管腫で栄養血管の塞栓術を脳血管内治療科との連携で行った後に切除した症例が2例あった

口唇裂口蓋裂=初診時から指導・管理を開始し、永久歯の最終咬合形成まで一貫した診療を行っている。生後3~6カ月時に口唇形成術、1歳頃から言語聴覚士による管理開始、生後1歳半~2歳頃に口蓋形成術を施行する。術前に中耳炎のスクリーニングを行い、耳鼻科医によるチューブ留置等も同時に施行する(95年1月~10年3月まで、口唇形成術35例、口蓋形成術52例)。顎裂を有する患者様には、8歳頃から顎裂部へ骨移植し、健常者と同等な咬合形成治療を行う。顎裂骨移植部には歯を排列するが、先天欠如の歯数によりインプラント治療も行う。本邦では卓越した骨移植症例数を有し、82年3月の第1例以来10年3月まで約600例である

顎変形症=09年症例は30例。矯正歯科医とのカンファレンスのもと、骨格性不正咬合に対してLe-fortI型骨切り術、下顎枝矢状分割移動術およびオトガイ形成術を行っている。骨接合は、チタンミニプレートにて行い、約1年後にプレート除去を行っている。術後は、顎間固定は施行せずゴム牽引にて開口練習を行うことにより、咬合誘導を行っている

顎関節・口腔顔面痛=08年症例346例。口腔顔面領域に痛みや知覚異常、顎運動異常、不定愁訴を生じる様々な疾患の診断と治療を行っている。顎関節症は、画像診断で痛みの責任病変を推定し、セルフケアをベースに薬物療法と理学療法を行うことを基本とし、外科的な処置を行うことは稀である。神経障害性疼痛等の難治性疼痛に対して、医療面接により痛みの多元的な評価、心身医学的評価を行い、痛みの原因に即した治療(薬物療法や理学療法、心理医学療法)によって良好な成績を得ている。また、患者の体質を考慮したテーラーメイド医療として漢方治療を積極的に取り入れ、患者様のQOLの向上に努めている

外傷=09年症例は57例。内訳は歯の脱臼が23人、口唇や口内粘膜の裂傷が15人、顎骨や頬骨などの骨折が19人で、骨折の場合、全身麻酔下にチタン製ミニプレートを用いて観血的整復固定術を施行する。術後には顎間固定は行わず、上下の歯列に結紮固定したシーネ等を利用し、ゴムによる顎間牽引を用いて咬合誘導を行う。

医療設備

CT、MRI、PET、ヤグレーザー、凍結療法一式、インプラントシステム、シンプラント、超音波骨切削機、知覚・痛覚定量分析装置、超音波治療器、顎関節鏡視下システム。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

血液免疫科(血液グループ)

分野

血液内科

特色

血液疾患全般に対して幅広い診療を行っている。さい帯血移植をはじめとした同種造血幹細胞移植や、新薬の臨床試験にも積極的に取り組んでいる。宮城県および周辺地域からのニーズに対応し、10以上の関連病院とも連携している。日本血液学会認定施設、骨髄移植認定施設、さい帯血移植認定施設。大学病院として最新の診断、治療の教育が行われている。

症例数

入院患者数は常時30人以上。各血液疾患の年間診療例数は急性骨髄性白血病約30例、急性リンパ性白血病約15例、慢性骨髄性白血病約30例、骨髄異形成症候群約30例、悪性リンパ腫約150例、多発性骨髄腫約30例、多血症や骨髄線維症など15例、再生不良性貧血約40例、溶血性貧血その他の貧血約30例、キャッスルマン病約10例、特発性血小板減少性紫斑病約30例、血友病約10例、他の出血凝固異常約20例である。血液疾患には自己免疫疾患を合併するケースもあるが、当科の石井智徳准教授を中心とした免疫グループとの連携により、適切な診断・治療が可能である

急性白血病=日本成人白血病研究グループ(JALSG)に基づいた化学療法を行っている。当院施設内で染色体検査、遺伝子検査、細胞表面マーカー検査ができ、迅速で正確な診断のもと適切な治療が可能である。白血病のリスクに応じて、同胞間、骨髄バンク、さい帯血バンクからの同種造血幹細胞移植を施行している。また、化学療法や移植に伴う感染症に対しては、東北大学感染制御学分野と連携して診断、治療を行っている

慢性骨髄性白血病=イマチニブ、ダサチニブ、ニロチニブなどのチロシンキナーゼ阻害薬により良好な成績を得ており、移行期や急性転化期に対しても、同種骨髄移植や同種末梢血幹細胞移植を行うことで、高い寛解率が得られている。ボスチニブの臨床治験も進行中である

悪性リンパ腫=東北大学血液病理学の一迫玲教授との連携により、詳細な病理診断が速やかに得られる。日本臨床腫瘍グループ(JCOG)の臨床試験にも積極的に参加しており、悪性リンパ腫の病型やリスクに応じて質の高い治療計画が可能である。当院には外来化学療法センターが設置されており、多くの方が外来通院による抗がん剤治療を受けている。専属の看護師がおり、安全に外来化学療法が施行できる。再発・難治性の悪性リンパ腫に対しては、積極的に自家末梢血幹細胞移植を施行している。また、「宮城県におけるリンパ球系腫瘍症例の長期的かつ継続的な予後追跡による疫学的調査研究(MIYAGI study)」にも取り組んでいる

骨髄異形成症候群=芽球数、血球数、染色体検査などによる疾患の重症度に応じて、最適な治療法を選択している。年齢に応じて同種造血幹細胞移植を積極的に施行している

再生不良性貧血=重症度基準に応じて、抗胸腺細胞グロブリン+シクロスポリンによる免疫抑制療法や、同種造血幹細胞移植を施行している

多発性骨髄腫=従来の化学療法に加え、ボルテゾミブ、サリドマイド、自家造血幹細胞移植などを含めた総合的な治療を行っている。メルファラン+プレドニゾロン(MP)療法に難反応症例を対象としたボルテゾミブ+デキサメサゾン(BD)療法とMP+ボルテゾミブ(MPV)療法の比較試験(TOMATO study)も現在進行中である

同種造血幹細胞移植=急性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、再生不良性貧血、悪性リンパ腫(成人T細胞性白血病・リンパ腫を含む)に対して、年間30例前後の同種造血幹細胞移植を行っている。ドナーの割合としては血縁者、骨髄バンク、さい帯血バンクが各1/3であるが、近年はさい帯血移植の割合が増加している。10年1月までの同種造血幹細胞移植数は200例である。年齢や状態に応じて、移植前処置の強度を減弱したミニ移植も施行している。合併症の発症率が低く、安全な移植が可能である。

医療設備

無菌病室17床からなる移植病棟がある。CT、MRI、PETをはじめ、大学病院としての高度な設備を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

血液免疫科(膠原病グループ)

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病全般が診療対象であるが、原因不明熱など一般内科的に診断困難な症例にも対応している。当院各診療科と非常にスムーズで密な連携を持ち、各種専門医が充実している総合病院の強みを十分に発揮できている。また、一部の科とは定期的なミーティングも行っている。関連施設とも連携を密に持ち、当院においては急性期、重症、複雑な症例を診療することで役割分担をしている。新薬の治験も積極的に取り入れ、既存治療不応例での加療も多数行っている。

症例数

リウマチ膠原病疾患の定期受診患者数は約900人である。内訳はRA約250人、SLE約300人、シェーグレン症候群約120人、強皮症約70人、大動脈炎症候群約60人などであるが、当科における診療症例は、難治例、各種合併症による治療困難例が中心である

★RAでは、診断後早期からの各種薬剤投与を行い、関節破壊の予防に取り組んでいる。積極的な生物学的製剤使用の方針のもと、現在、RA患者約120人が生物学的製剤投与を受け、8割近い臨床的寛解が得られている。一方で、生物学的製剤投与の難しい各種合併症を持つ症例も多数診療している

★SLEは、全体としての症例数の多さもあるが、難治性病態を持った症例数の多さが特徴である。臓器病変代表の腎障害例のみでなく、肺高血圧症、心筋病変、中枢神経病変などの難治例に対して、当科プロトコールによる免疫抑制薬治療を行っており、良好な成績を収めている

★その他、ほとんどの膠原病例を診療し、内臓障害合併例を中心に加療している。

医療設備

X線、CT、MRI、PET、各種RI検査、各種超音波検査、生理検査、各種内視鏡、各種血管カテーテル検査、ICU、透析室、リハビリテーション室など、ほとんどの設備を完備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

老年科

分野

老年科

特色

老年科は、文字通り「高齢者に特化した診療科」である。現在の医療現場において高齢者に特化した診療科が必要とされる理由の第一は、長寿社会を達成したがゆえの高齢者固有の問題が新たに浮かび上がってきたからである。高齢者の自立を支える最も基盤となる生体機能は、①食べること、②移動すること、③判断することの3点である。人間の自立を支えるこのような生体機能が崩壊しかねないのが高齢者特有の問題である。食べる機能の障害は誤嚥性肺炎として、移動することの失敗は転倒・骨折として、そして判断する能力の喪失が認知症として、どれも高齢者の生存そのものを脅かす重要な問題となる。これらの疾患は社会の高齢化に伴い、壮年期まではほとんど発症することはないが、65歳以降急激に有病率が増加し、85~90歳でピークを迎える。このような「高齢者固有の疾患」を抱える患者に、無理のない医療サービスを提供することが老年科診療の第一義的な役割と考えられる。第二の役割は、多くの疾患を抱える高齢虚弱患者において、治療優先順位を勘案したきめ細かな医療を老年科医が中心になって行うことである。臓器予備能が低いため、高齢者には薬物有害事象が頻発する。処方根拠がはっきりしない薬については、かかりつけ医と協議の上、調整・減量することもある。

症例数

10年4月現在、病床数15。08年度入院患者延べ人数4,727人、外来患者延べ人数7,582人

物忘れ症外来=91年開設。我が国における「物忘れ症専門外来」として最も古いものの一つである。05年から09年までの4年間に、宮城県内の医療施設から約300人の患者紹介を受けた。内訳は、アルツハイマー病50%、軽度認知障害20%、正常15%、その他の疾患15%であった。治療可能な認知症として、薬物誘起性認知症、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫などが見られた。05年からアルツハイマー病診断のためのアミロイドPETイメージングを実施している(研究用のみ)。また、アルツハイマー病に対しては、塩酸ドネぺジル治療を標準的治療として行っている。当科の調査では、塩酸ドネぺジル使用前は、認知機能検査で測定した認知機能の低下は年間2.8点であったが、塩酸ドネぺジル使用後は1.2点と著明改善が図られた。認知症に伴う問題行動に対しての標準薬物治療は確立されていないが、当科では、漢方薬の「抑肝散」を汎用している。アルツハイマー病総合診断体系プロジェクト(J-ADNI)参加施設である。診断や高齢者総合機能評価目的の短期入院も可能

摂食・嚥下・肺炎外来=虚弱高齢者や重症認知症患者の終末像は、摂食嚥下困難である。嚥下機能を正しく評価し、可能な限り長く自力で食する生活を支援する。誤嚥性肺炎は絶食とし入院の上加療するが、難治性で再発率も高い。食事再開の工夫や口腔ケアなどの予防的措置が必要である。当科の成績では、ACE阻害薬は、高血圧を有する脳梗塞患者における肺炎の発症率を約4分の1に減少させた。塩酸アマンタジンにも同様の効果が見られた。詳細は、Webサイト:http://www.hosp.tohoku.ac.jp/gakujyutu/g07_rounen.htmlをご覧下さい。

医療設備

東北大学病院が有するすべての医療機器を用いることが可能。1.5テスラ/3テスラMRI、CT、FDG-PET、PET-CT、アミロイドPET(先端特区医療)、SPECT(脳血流シンチグラフィー)、嚥下造影、認知機能検査など、多くの先端機器が揃っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

放射線診断科

分野

放射線科

特色

★画像診断=診断を誤ると治療法も誤ることになるため、より適切な診断を得ることは極めて重要である。そのために多くの検査法があるが、なかでも強力なのが画像診断である。近年の画像診断装置の発展はめざましいが、私たちの病院ではその中でも、例えば臨床で認可されているうち最も高磁場のMRI装置(3.0テスラ)を2台現有することからも分かるように、最も新しく最も高性能の装置を多数備えている。当院の放射線診断医は、そのような高度な装置を駆使し、内科・外科など院内すべての臨床科からの依頼を受けて、依頼内容に応じて放射線技師に撮像法に関する指示を出し、放射線技師はそれに沿ってCT、MRI、血管撮影、一般核医学検査(RI)、PET(ポジトロンCT)などの画像検査を行い、写真を撮像する。放射線診断医はできた写真を観察して情報を読み取り、患者さんの症状や画像所見を総合的に考え、病気の診断とその進行程度を記載した報告書(レポート)を作成して主治医に提出する。なお一般核医学検査、PETの報告書作成に関しては加齢研・機能画像医学分野医師も分担している。主治医はそれらの報告書をセカンドオピニオンとして、内科的な治療をするとか、あるいは手術を行うといった最適な治療法の選択・提示をする。このように放射線診断医が提供する画像診断情報は、いわば様々な臨床科での患者さんの診療におけるナビゲーターに近い役割を果たしている。当院では、放射線診断医は医療の表舞台に出ることはないが、いわば病院診療全体の質の担保(quality control)に関わる大変重要な役割を担っていると言える

★インターベンショナル・ラジオロジー(IVR)=放射線診断医はさらに、体内にカテーテルや針を進める(主に血管造影の)診断技術を利用して、病気の治療に結びつけるもう一つの専門領域であるIVRも積極的に行っている。いくつか例をあげよう①足に栄養を送る血管が動脈硬化で詰まると(血管閉塞)、足の痛みで歩けなくなる。他院では手術をするしかないと言われたような血管閉塞でも、脚の付け根に5mm程の切開をし、そこからカテーテルという細い管を通してステント(金属性の筒)を入れるlVRを行うと、治療翌日から痛みも無く歩けるようになる。すなわち体を大きく切り開く手術をせずに治療でき、患者さんの負担が少なく入院期間も短縮可能である。②また、交通事故などによる大量出血のため「血圧が下がって命が危ない」という場合でも、カテーテルから損傷血管に小さな詰め物をするIVRを行えば、手術で治療が難しい出血でも救命できる。③その他、がん治療にも広く応用される。がんを養っている血管に抗がん剤を注入したり、体の外からがんの部分に細い針を刺し、特殊な電波などを流してがんを焼いたりする治療などである。④子宮筋腫や高齢者の骨粗鬆症の治療にも活用されている。このように切らずに治す治療法であるIVR治療を、当院では放射線診断医が盛んに行っている。

症例数

08年度の検査件数は、磁気共鳴画像(MRI)が14,522件、X線CTが27,441件、PET検査が2,815件、他の核医学検査3,732件、血管造影・IVRが1,938件であった。

医療設備

MRI 6台、マルチスライスCT 5台、血管撮影装置4台、SPECT 5台、PET 2台などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

放射線治療科

分野

放射線科

特色

東北地方の基幹放射線治療施設であり、広大な東北エリアを背景に多数・多様な症例に対し放射線治療を行っている。新患者数は年間1,000人を超え、大学病院の中でも最も多くの患者を治療している施設のひとつである。多様な放射線治療のニーズに応えるため、また最新の治療技術の普及、研修、研究の役割を果たすため外部放射線治療のみならず、定位放射線治療、IMRT、腔内照射、前立腺永久刺入治療、非密封小線源治療など、多岐にわたる放射線治療を実施している

★特に、高精度外部放射線治療についてはパイオニア的施設のひとつであり、積極的な施設整備・臨床研究が行われている。放射線治療に携わる専門医を育成する場でもあり、日本放射線腫瘍学会認定機関、日本医学放射線学会認定修練機関に認定されている

★大学病院の特色を生かし(診療科数58、総ベッド数1,308床)、診療他科と連携を取り合うことで、がんに対する集学的治療、合併症を有するがん患者への対応など、治療の最適化に努めている。主要科とは定期カンファレンスを行い、治療のコンセンサス作り、研究的治療の討議、長期的治療成績の評価などを実施している

★00年から放射線治療科、放射線診断科に分かれ、それぞれ独立した科として診療を行っているが、良好な協力関係は維持されており、画像診断医の強力なバックアップの下、放射線治療が行えている。放射線治療科自体は、伝統的に高精度治療に特色があり、最近の高精度治療装置に欠かすことができないオンボード・イメージャー(OBI)システムには、プロトタイプの段階から開発に関与した。OBIが搭載されると、治療装置自体で鮮明な透視画像、コーンビームCT撮影が可能となり、画像誘導治療が実現できる。10年度の機器更新によりすべての治療装置がOBI搭載機となる。その臨床応用研究のひとつとして、未治療高リスク群前立腺がんに対し画像誘導セットアップを行い、直腸・尿道などの重要臓器の被ばく線量を軽減した高線量IMRTを実施し、良好な成績を得ている

★放射線治療科の入院患者は食道がん、前立腺がん、乳がん等が多く、医学的根拠が明確な疾患では化学療法を積極的に併用している。10年4月から宮城県内の放射線治療装置を有するがん拠点病院8病院すべてに放射線腫瘍医が常勤する体制を整備した。放射線治療の需要が急速に高まる中、当院と拠点病院が密接に連携することで、がん治療の均てん化、放射線治療リソースの有効活用など、地域としてのがん診療の向上が期待されている。

症例数

09年の放射線治療新規患者数は1,050人、主な内訳は、乳腺245人、泌尿器系153人、頭頸部115人、婦人科88人、食道81人、肺67人、脳・脊髄60人である。外部照射985件、体幹部定位放射線治療38人、IMRT 47人(前立腺40人、頭頸部6人、脊椎1人)、高線量率腔内照射49人、前立腺ヨード小線源治療44人、甲状腺がんヨード内照射療法39人、骨転移ストロンチウム療法13人

★代表的疾患の治療成績は、食道がん143人の5年生存率が、I期74.9%、II/III期(T4除く)39.3%、T4/M1a35.9%、手術可能99例では75.7%(13人にサルベージ手術)。非小細胞肺がん定位照射31人の3年全生存率(原病生存率)71.7%(83.5%)

★過去26年の放射線治療患者13,526人のデータベース解析では、追跡率93.2%、全体の5年、10年生存率が41.6%、31.4%。組織・病期を考慮しない部位別5年生存率は、乳腺71.2%、男性生殖器57.8%、頭頸部48.1%、女性生殖器51.9%、肺縦隔14.9%、脳・脊髄46.9%であった。00年以降に治療した患者の治療成績は、99年までに治療した患者の成績と比較して有意に良好であり(p<0.001)、当科で治療する患者の治癒率向上が認められている。

医療設備

リニアック4台(4-15MV X線、5mm MLC、4-20MeV電子線、OBI搭載4台、Exac Trac X-rayシステム1台)、放射線治療専用CT、X線シミュレーター、3次元治療計画装置8台、遠隔放射線治療計画装置3台、高線量率アフターローディング装置、前立腺永久刺入治療支援システム、放射線治療科病棟24床、密封・非密封小線源治療病室各3床。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

緩和ケアセンター

分野

緩和ケア

特色

国立大学法人としては全国唯一の認可済緩和ケア病棟であり、必要に応じて種々の診療科に相談できる点が最大の特徴。中でも精神科との連携は良好で、定期的なコンサルテーション・リエゾンカンファレンスを開催し、精神科的問題点に素早く対応するよう心がけている。さらに、リハビリテーション部門、歯科との連携も円滑であり、音楽音響医学分野の協力で音楽療法士がケアに参加する機会がある点も特筆すべき点である。

症例数

00年10月のセンター開設後117カ月で、延べ1,400人を受け入れてきた。09年は延べ169人で平均在院日数は34日。近隣の在宅往診診療医療機関との提携も整っており、体調や家族の受け入れ状況に応じて療養環境を自由に選ぶことができる。入棟の意思表示ができない方の入棟は原則として受け入れておらず、また化学療法・免疫療法を希望し継続可能な期間中は入棟希望があっても登録は保留となる。入院までの待ち日数、入棟登録者数などはホームページで随時案内している。年1回家族会を開催、広報誌「七つ森」を発行。季節ごとにボランティア主導で病棟行事が企画運営されている。

医療設備

無料個室14室、有料個室8室(3,150円/日)。キセノン治療器、スーパーライザーあり。共同使用のキッチン、リフトバス、家族用浴室、LAN回線(無料)あり。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

高度救命救急センター

分野

救急医療

特色

他の救急医療機関、院内各診療科との連携による先進的高度救命救急医療の実践。高度救命救急センター医師(救急専従医)が初期診療、診断確定後および病態安定後は各診療科での治療。心肺機能停止からの蘇生、原因不明のショック、環境異常による障害など、各診療科への入院適応となりにくい傷病は、救急専従医による集中治療。多発外傷・意識障害など複数診療科がかかわる傷病は、救急専従医が中心となり当該診療科との連携診療。仙台市における病院群当番制事業における転送等調整、休日・夜間急患センターからの転送患者受け入れ、他の救命救急センターとの救急傷病の棲み分けなどによる円滑な救急医療体制の構築を推進。県全域、近隣県域からのヘリ等による広域搬送救急患者の受け入れと防災ヘリを利用したドクターヘリ的運航体制の確保。仙台・黒川地域協議会でのメディカルコントロール体制においてメディカルディレクターとして関与。DMAT(災害救護医療チーム)の結成。

症例数

08年度の受入救急患者7,008人、入院750人(内因性病態:心肺停止蘇生後33、脳血管障害54、神経系35、循環器系50、呼吸器系44、消化器系57、内分泌・代謝系24、血液・免疫系4、泌尿器系12、耳鼻科領域12、皮膚科領域10、精神科領域7、小児科領域2、アナフィラキシー11、特殊感染症22。外因性病態:外傷219、熱傷18、急性中毒120、環境障害7、異物9)。難治性心室細動症例に対する経皮的心肺補助・脳低温療法、外傷性ショック症例に対するdamage control surgery・動脈塞栓術。PiCCOモニター、代謝モニターなどを用いた集中管理。

医療設備

初療診察用ベッド:重症患者用2床、軽症患者用4床、病床20床(ICU 12床、HCU 8床)。除染室、CT検査室、単純X線撮影室、手術室兼内視鏡室、屋上にヘリポート。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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