専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

仙台赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科(消化器・一般外科)

分野

消化器・一般外科

特色

当院には小児外科(専門医2人)があり、外科は15歳以上の大人を対象にしている。また麻酔科常勤医5人が在職し、常に安全・安心な手術を提供できる環境にある。外科学会、消化器外科学会、消化器病学会、消化器内視鏡学会、大腸肛門病学会などの指導医や専門医が複数在職し、各学会の研修指定病院でもある。また8人全員が検診マンモグラフィ読影認定医であり、3人ががん治療認定・教育医と、乳がん診断やがん治療などにも精通している。がん化学療法認定看護師が常勤するがん化学療法室を備え、外来でのがん治療も可能である。患者さんへの手術侵襲を少なくするため、胆嚢摘出術をはじめとした腹腔鏡下手術を積極的に施行しており、全手術例の約半数を占めている。外来や手術は毎日行い、できるだけ患者さんの要望に沿った日に治療を行っている。

症例数

過去5年間の年間平均手術件数は約700件、その内訳は悪性疾患が200件ほどで、他は良性疾患である

胆石症=年間手術件数は250件ほどで、急性胆嚢炎例、上腹部開腹既往例、総胆管結石例を含むすべての胆石症例に対して腹腔鏡下手術を施行している。術中偶発症は少なく、開腹移行率は2%ほどである。累計は4,100例を超えており、手術件数においても日本有数の施設である

ヘルニア=年間手術件数は120件ほどで、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、臍ヘルニアなどに対して、人工膜を用いた修復術を施行している。症例に応じて、腹腔鏡下手術も積極的に応用している。再発率は1%以下であり、患者さんの希望日に手術を施行している

胃がん=年間手術件数は40件ほどである。82年から20年間の手術症例846例の検討では、切除率96.2%、リンパ節郭清D2以上が78%、また根治度Aが71.1%であった。術後は症例に応じて、適切なるがん化学療法を行っている。他病死を含む進行度別5年生存率は、StageIa:90.1%、Ib:76.9%、II:48.5%、IIIa:30.7%、IIIb:19.6%、IV:2.4%であった

大腸がん=年間手術件数は80件ほどで、最近は約半数を腹腔鏡下に施行している。また、直腸がんでは肛門機能温存を心がけている。術後は症例に応じて適切なるがん化学療法を行っている。86年から03年までの大腸がん手術症例は1,422例で、結腸がん862例、直腸がん560例であった。他病死を含む結腸がんの進行度別5年生存率は、Dukes A 91.8%、B 85.8%、C 55.3%であった。また直腸がんの進行度別5年生存率は、Dukes A 91.9%、B 79.2%、C 47.8%であった

乳がん=年間手術件数は50件ほどで、乳房温存手術を主に施行している。がん化学療法やホルモン療法の専門医が症例に応じて適切なる治療を行っており、放射線療法は他施設に依頼している

急性虫垂炎(盲腸)=年間手術件数は40件ほどで、原則として腹腔鏡下手術を全例に施行している。手術侵襲が少なく、創感染なども低率であり、早期の退院や社会復帰が可能である

肝臓・胆道・膵臓疾患=年間手術件数は20件ほどで、学会専門医や指導医が診断・手術を行い、術後はがん化学療法を行っている

腹腔鏡下手術=年間手術件数は330件ほどで、胆石症例を中心に、虫垂炎、ヘルニア、腸閉塞、胃・十二指腸潰瘍穿孔、肝嚢胞、脾臓疾患、尿膜管遺残などの良性疾患、さらには大腸がんや胃がんなどの悪性疾患にも積極的に施行している。なお腹腔鏡下手術の累計手術件数は5,000件を超え、あらゆる疾患に対応している

胸腔鏡下手術=年間手術件数は5件ほどで、気胸などの良性疾患に対して施行している。

医療設備

MRI、CT、血管造影、骨シンチグラフィーなどの核医学検査、マンモグラフィ、超音波診断装置、消化管内視鏡、腹腔鏡下手術装置、胸腔鏡下手術装置、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

仙台市南部の基幹病院として宮城県中南部、福島県沿岸北部の医療圏の呼吸器疾患全般の診療に従事している。日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療認定医機構の認定施設に指定され、呼吸器感染症(結核・非結核性抗酸菌症を含む)、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺疾患、気胸、肺がん、慢性呼吸不全などを対象に、他院で診断が困難であった症例や治療に困窮した症例も多く紹介されて来院しており、セカンドオピニオン的な基幹病院同士の連携も行っている。総合病院であるため、他疾患(精神疾患を除く)を基礎として発症する呼吸器疾患にも対応可能である。また、赤十字精神である“人道・博愛”を基本とする良心的なスタッフの誠実・真摯でハートフルな診療も特色の一つである。

症例数

入院患者数は年間約400~600例で、半数を感染症が、COPD、間質性肺疾患、気管支喘息、肺がんが約1割弱ずつを占める

★年間外来患者延べ数は約1万人で、09年10月まで結核病棟を有していたため、抗酸菌症も少なくない

★感染症は市中肺炎ばかりでなく、日和見感染、真菌症など難治症例の治癒率も高い

★気管支喘息は、外来での吸入ステロイドを中心としたきめ細やかな管理により、入院患者数は少ない

★間質性肺炎を主としたびまん性肺疾患の鑑別診断に優れており、ステロイド剤を中心とした免疫抑制剤による治療に長けている

★肺がんの化学療法はオーダーメイド的に、きめ細かく患者や家族と相談して行っている

★多くの呼吸器疾患の原因となる喫煙に対して、積極的に禁煙を奨励している(禁煙外来)

★肺癌ドック(胸部CT検査+喀痰細胞診)あり。

医療設備

単純X線、CT(64列MD)、MRI(1.5T・3T)、血管造影検査(DSA)、核医学検査、肺機能検査、気管支鏡検査、簡易型睡眠時無呼吸検査、外来化学療法室、陰圧個室など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

股、膝、足、肩関節の疾患・外傷を専門とし、小児から高齢者まで幅広く診療している。診療のモットーは、すべての患者さんの存在と心を大切にし、その一生に対し最も良いと考えられる治療を行うことである。さらに、将来の運動器の健康を支える整形外科医の育成を重要な任務と位置付け、学会・研究会活動を通じ研修と診療レベルの向上に努めている。

症例数

09年の新患者数は1,920人、外来患者数1日平均90人、入院患者数1日平均50人、手術件数490件である。小児の専門外来を設け、先天性股関節脱臼の検診・育児指導・装具治療、先天性内反足の徒手矯正・ギプス固定療法(ポンセッティ法)を行っている。小児の手術は、先天性股関節脱臼の観血的整復術、大腿骨頭すべり症の内固定術、先天性内反足のアキレス腱切り術等、多岐にわたっている。股関節は、変形性股関節症への人工関節全置換術、臼蓋形成不全の臼蓋回転骨切り術、大腿骨頭壊死の骨頭回転骨切り術等を行っている。足部疾患は、変形性足関節症の関節固定術、外反母趾の矯正手術、様々な足部変形の関節形成術・腱移行術を行っている。膝関節は、10年4月より大沼医師が赴任し、変形性膝関節症の人工関節全置換術、前十字靭帯断裂の再建手術等を行っている。肩関節は、腱板断裂や反復性脱臼に対する鏡視下修復術を行っている。全体として鏡視下手術が増える傾向にある。

医療設備

MRI(3テスラ)、CT、骨塩定量(DEXA)、RI、無菌手術室、関節鏡。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

MFICU(母体・胎児集中治療室)とNICU(新生児集中治療室)を備えた宮城県内唯一の総合周産期センターで、仙台市内のみならず宮城県全域から母体搬送を受け入れている。ハイリスク妊娠・出産に対応しており、特に多胎妊娠は毎年多数の症例を扱っている。助産師による母乳育児相談外来を開設し、分娩後の育児に関わる不安解消にも注力している。また、地域の中核病院として婦人科一般・良性疾患の診療を行っている。なお、悪性疾患の治療は行っていない。

症例数

08年の総分娩数は954件。うち多胎は70件(双胎67、品胎3)。多胎、帝王切開既往、骨盤位は原則として帝王切開での出産としているが、帝王切開分娩は331件、帝王切開率は34.6%であった。帝王切開の際には全例麻酔科医師が麻酔を担当し、新生児科医師も立ち会う

★全産婦人科手術数は483件であった。帝王切開以外の主なものは、子宮全摘21件、筋腫核出6件、卵巣腫瘍摘出27件(うち9件は腹腔鏡下)、円錐切除(LEEP)3件、子宮脱手術12件など

★母体搬送は123件を受け入れたが、うち33件は搬送当日に緊急帝王切開を要した症例であった。主な搬送理由は切迫早産・前期破水74例、妊娠高血圧症24例、前置胎盤8例、常位胎盤早期剥離4例などであった。

医療設備

3D超音波、CT(64列)、MRI(3テスラ)、フルデジタルマンモグラフィなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

当院は宮城県総合周産期母子医療センターとして、さらに仙台市の中核病院として、未熟児・新生児の出生直後から思春期にいたるまでの小児の様々な病気を診療している。当院小児科は小児科専門医研修施設に設定されていることから、若手小児科医の育成に努める一方、東北大学病院と連携して東北地方の小児医療を担う人材を輩出する役目も担っており、日々活発な診療が行われている。小児科医療は小児専用の小児医療センターにて行われており、小児外科疾患、小児整形外科疾患、小児耳鼻科疾患、小児皮膚科疾患、小児眼科疾患、小児泌尿器科疾患、小児歯科疾患などにも対処しており、各科が連携して、さながらミニ小児病院的な総括医療を提供している。未熟児・新生児医療は総合周産期母子医療センター内にて行われており、NICU専任の小児科医が担当している。月~金曜日の午前中には小児科1次診療を実施している。仙台市は休日・夜間の初期医療は仙台市急患センターで対応しており、当院は入院が必要になった患者さんに対する2次医療機関として位置づけられている。また、小児腎疾患の2次専門医療機関であり、学校検尿判定委員会の一員としての役割を果たしつつ、小児腎疾患の管理と治療を行っている。さらに、仙台市小児科医会、宮城県小児科医会役員として、地域医療、病診連携にも努めている。入院に際しては、付き添いの保護者に食事サービス(有料)があり、院内学級(小学校)が整備され、病棟保育士による子ども達への遊びの提供もあり、小児に適した看護、入院環境を心がけている。

症例数

入院病床数は小児科病棟27床、NICU 35床。年間入院患者数は小児科約1,000人、NICU約240人である。小児科入院患者の多くは肺炎/気管支炎、胃腸炎などの急性疾患であるが、腎疾患、けいれん性疾患、合併症を有する重症心身障害児などの慢性疾患患者も多い。トイレ付きの個室を数床有しており、伝染性疾患にも対応できる

ウイルス感染症=インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ヘルペスウイルスなどの各種感染症治療が可能

気管支喘息=小児科病室全室に酸素が配備され、必要時酸素テントの利用も可能。ガイドラインに沿った診療を実施している

腎臓=永野部長と千葉副部長が対応。ネフローゼ症候群、紫斑病性腎炎、IgA腎症などの他、血尿、蛋白尿、尿路感染症などの診断と治療を実施。腎生検は年間数例。ヘノッホ・シェーンライン紫斑病と紫斑病性腎炎およびIgA腎症に対しては、重症度に応じて鼻腔・口腔内病巣感染巣治療+扁桃摘出+ステロイドパルス療法を実施しており、難治性といわれてきたこれらの疾患における根治治療法を提示している。治療成績は広く海外にも報告しており、仙台市以外からの治療来院者も多い。膀胱尿管逆流症は小児泌尿器科専門医により、診断とフォローを行っている

神経=田中副部長が対応。けいれん性疾患や重症心身障害児の療育にかかわる問題について、ゆっくり時間をかけて対応している

未熟児・新生児=山田部長を中心に、24時間体制で治療を行っている。年間約1,000例の院内出産の新生児に対応しつつ、帝王切開、ハイリスク分娩には必ず立ち会っている。集中治療を必要とする1,000g未満出生の低出生体重児も、後遺症なく成長させることを目標にしている

予防接種=永野部長を中心に、地域の小児のみならず、基礎疾患を有する小児に対しても、ポリオとBCG以外のワクチンにはすべて対応している

乳児健診=千葉明子医師を中心に実施している。当院出生児以外にも対応している。月齢により栄養士による食事指導がある。要予約。

医療設備

MRI 2台、CT、骨密度測定装置(DEXA)、各種超音波検査、ガンマカメラ、脳波、ABR、呼吸機能検査。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

放射線科

分野

放射線科

特色

当施設は、日本医学放射線学会専門医修練機関、日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医修練機関、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定施設となっている

★岡田は日本医学放射線学会専門医、日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医、日本超音波医学会指導医・専門医(消化器)、日本核医学会専門医、検診マンモグラフィ読影認定医である

★CTはシーメンス社SOMATOM Sensation64列を用い、最新の被曝低減プログラムを用いながら、心臓冠動脈3次元表示、大腸バーチャル内視鏡等を行っている

★MRはシーメンス社MAGNETOM Trio(08年3月導入、3テスラは宮城県で3施設目)を用い、関節軟骨のカラーマッピング、脳動脈瘤検出のための血管表示、前立腺がんや乳がんの磁気共鳴分光法、胆管表示等を行っている

★血管撮影はGE横河社Advantx UNVを用い、透析患者さんのシャントPTA、肝、腎、気管支、骨盤骨折に対する動脈塞栓術、股関節造影等を行っている

★核医学検査はシーメンス社SymbiaT2(08年2月導入、全国で25台、東北で2台)を用い、CT画像を重ね合わせて病変の解剖学的位置をピンポイントで表示している

★乳腺撮影は日立メディコ社LORAD M-IV SELENIA(07年10月導入、全国で44台、東北で5台)を用い、4人の優秀な女性診療放射線技師が撮影している。

症例数

放射線科医が主に担当する領域の過去4年間の検査数(05~08年度)はCT 43,617件(年間10,904件平均)、MRI 14,576件(年間3,644件平均)、血管撮影648件(年間162件平均)である。08年から核医学検査を始めており、年間約400件。

医療設備

MRI 2台(3Tと1.5T)、CT 2台、SPECT-CT、血管撮影装置、骨塩定量、X線テレビ、デジタルマンモグラフィ、一般撮影装置、歯科撮影装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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