東京都健康長寿医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東京都健康長寿医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

循環器科

分野

循環器科

特色

78年7月の東京都CCU連絡協議会発足時からの13協力医療施設の一つとして、当センター循環器科は、高齢者の急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性心不全などの救命・救急医療に対し、24時間体制での急性期医療を行っている数少ない施設の一つである。わが国における高齢者急性期病院のリーディングホスピタルを自負しており、ADL(日常生活活動度)の良い高齢者に対しては年齢を問わず、緊急冠動脈インターベンション治療を行うだけでなく、急性心筋梗塞後には早期リハビリテーションを行い、入院前とほぼ同等のADLの維持を目指している。また、高齢者では再発が少なくない慢性心不全についても生活の質の向上を目標とした管理を得意とする。さらに、高齢者に多い房室ブロック、洞不全症候群に対する電気生理学的検査とペースメーカー治療、心房粗動、上室性頻拍症に対するカテーテル焼灼法を実施している。さらに、遺伝子検索により一人ひとりの患者様に適した医療を考えるというオーダーメイド医療や、先進医療として血管再生治療を積極的に進めている。

症例数

年間の外来患者数25,731人、入院患者数998人である。そのうち、救急患者取り扱い数(09年度)は589人(救急車による搬送は283人)、集中治療室収容患者数は288例で、急性心筋梗塞64例、狭心症46例、心不全91例、不整脈26例、大動脈瘤および解離6例、肺血栓塞栓症5例などが主な疾患であった

血管病=心臓病や脳血管疾患の原因となる動脈硬化を血管病という概念でとらえ、生活習慣病の一つである高血圧に対しては、24時間携帯型血圧計を用いて夜間高血圧や仮面高血圧を検出し、きめ細かい血圧管理と治療を高血圧外来(桑島副院長)や血管ラボにて行っている。また、睡眠時無呼吸検査を含めた臓器障害の評価入院も行っている

★虚血性心疾患は平均年齢75歳の患者に対して、心臓カテーテルを年間427件、カテーテルインターベンションを192件行った。急性心筋梗塞に対しては、遠位保護デバイスや血栓吸引療法を施行し、新しい血管内超音波(VH)を駆使して不安定プラークの検出と動脈硬化に寄与する因子の解明を進めている。また、64列マルチスライスCTによる冠動脈の非侵襲的評価を行っている

★心不全は、原田部長のもと高齢者、超高齢者に特徴的な拡張不全性心不全の診断、治療に取り組んでおり、良好な治療成績をあげている

★不整脈に対して、発作性および慢性心房細動例などには経食道超音波検査による評価と、可能な限り抗凝固療法を施行し、脳梗塞、塞栓の予防に努めている。年間のペースメーカー植え込み件数は65例で、専門外来にて定期チェックを行っている

★閉塞性動脈硬化症に対しては、血管再生医療が先進医療の適用となり、血管内インターベンション治療、血管外科手術と、3種類の方法を駆使してそれぞれの患者様に適した治療を行っている。

医療設備

64列冠動脈MDCT、心臓MRI、3D(3次元)心エコー、アンギオ装置、血管ラボとして、頸動脈エコー(動脈硬化により頸の血管の壁が厚くなっていないか、狭窄がないかをみる)、ABI(足の血圧と腕の血圧の比)、大動脈脈波速度、脳MRI(かくれ脳梗塞があるかどうかを調べる)、AI(中心動脈血圧を推定する)、24時間血圧測定、サーモグラフィー(動脈硬化症による手足の血流障害を調べる)、FMD(血管の内皮機能を調べる)などの検査により動脈硬化の程度を評価し、その治療方針を決める。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

糖尿病・代謝・内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

高齢者の糖尿病では全国有数の施設である。高齢者総合機能評価(CGA)の手法に基づいて、医師、看護師、栄養士、検査技師、薬剤師の多職種によるチーム医療により、身体活動度に応じた運動指導や低血糖やシックデイ(体調不良時)の対処法の指導、個別の栄養指導などに力を入れて、高齢糖尿病患者の治療を行っている。認知機能低下を伴った糖尿病患者でも、在宅で過ごすためにどのような援助が必要かという視点から治療を行っている。骨粗鬆症外来もあり、遺伝子解析によるオーダーメイド医療の研究も行っている。

症例数

現在、定期的に通院中の糖尿病患者は約2000人。3大合併症や大血管障害の進行防止のために、眼科、腎臓内科、循環器科、神経内科と協力体制をとっている。病棟は29床で、糖尿病、骨粗鬆症、その他の内分泌疾患を診療している。また、インスリン治療が困難となった2型糖尿病患者を対象に入院して、強化インスリン療法を行って、血糖を良くした後に、インスリン治療を経口血糖降下薬に変更する試みも行い、約85%でインスリンの離脱に成功している。さらに、糖尿病患者を対象に、腹部内臓脂肪や動脈硬化の合併症、動脈硬化の危険因子を評価し、きめ細かい合併症の対策を練るための3~5日間のクリニカルパス入院を行っている。持続血糖モニター(CGM)を用いて、高齢者に多い無自覚性低血糖を評価することも盛んに行っている。また、35年以上の歴史がある「育寿会」という糖尿病の患者会の活動も活発で、スタッフが患者やその家族と共に歩み、患者のQOL(生活の質)が維持、向上できるような治療をめざしている。

医療設備

CGM(3台)、MRI、CT、頚動脈エコー、甲状腺エコー、骨密度測定装置(DXA)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

総合内科/救急外来

分野

老年科

特色

72年の開設以来、高齢者への急性期医療とQOL(生活の質)を重視し、全人的包括的医療を提供しているわが国の高齢者医療におけるリーディングホスピタルである。急性期を過ぎた後も地域の医療機関や介護・福祉施設と連携しながら、一貫した医療や介護を受けられるように退院支援に力を入れている。総合内科および臓器別の高度専門医療を基盤とし、各科相互の密な連携のもとに高齢者のほぼすべての医療要望に応えている。高齢者の総合機能評価法(CGA)を取り入れたチーム医療、クリ二カルパスによる医療を推進している。また、高齢者いきいき外来、骨粗鬆症外来、物忘れ外来、血管外科、ストーマ(人工肛門)外来、さわやか排尿外来などの特徴のある外来を開設し、高齢者のニーズに的確に応えている。さらに、遺伝子検索により一人ひとりの患者に適した医療を考える医療(オーダーメイド医療)や、下肢難治性潰瘍に対する血管再生治療などの最先端医療にも取り組んでいる。90人の常勤研究員と多数の非常勤および大学院生などで運営されている研究所とともに、わが国の老年医学・老年学の発展に寄与している。

症例数

診療活動としては、10年度は外来延べ患者数200,359人、入院延べ患者数182,938人であった。年間救急患者取り扱い数は6,607人(救急車による搬送は2,618人)で、救急入院は3,257人であった

★診療科構成は内科系11科、外科系11科、リハビリテーション科および放射線診断科、放射線治療科、外来化学療法科、緩和ケア科の計27科構成である。総合内科外来では高齢者の内科の全般的な診療を行い、必要な場合は専門外来への紹介を行っている

★救急医療に関しては、2次救急病院として24時間体制で対応している。循環器内科は東京都CCUネットワークの加盟施設として、急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性心不全などの救急・救命医療に対する24時間体制での急性期治療を行っている。また、東京都脳卒中救急搬送体制に参画し、24時間体制で血栓溶解療法を含む超急性期・急性期脳卒中診療を行っている

★一方、心臓病や脳血管疾患の原因となる動脈硬化を血管病という概念としてとらえ、その評価と進行予防を糖尿病・代謝・内分泌内科、循環器内科(高血圧外来)や血管ラボにて行っている

★各診療科では、単に疾患の診断、重症度のみならず、身体機能、精神心理機能、家族や社会的状況を総合的に評価し(高齢者総合機能評価)、QOLを重視する立場から治療方針を決めている。

医療設備

★CT、MRI、SPECT(急性期脳血管障害や認知症の診断、治療に役立てる)、PET(認知症、癌の診断)

★循環器系検査として、64列冠動脈MDCT、3D(3次元)心エコー、アンギオ装置

★血管ラボとして、頸動脈エコー(動脈硬化により頸の血管の壁が厚くなっていないか、狭窄がないかをみる)、ABI(足の血圧と腕の血圧の比)、大動脈脈波速度、脳MRI(無症候性脳梗塞があるかどうかを調べる)、AI(中心動脈血圧を推定する)、FMD(血管の内皮機能を調べる)、24時間血圧測定、サーモグラフィ-(動脈硬化症による手足の血流障害を調べる)などの検査により動脈硬化の程度を評価し、その治療方針を決める

★骨密度検査。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

放射線診療科

分野

放射線科

特色

主に65歳以上の高齢者の診療を行う病院で、09年度に東京都老人総合研究所と合併し、地方独立行政法人「東京都健康長寿医療センター」となった。①血管病医療、②高齢者癌医療、③認知症医療が重点医療である。研究所との共同研究により、PETによるアルツハイマー病の早期診断、ブレインバンクの構築や豊富な剖検例の解析なども継続している。13年度から新病院(550床:現在建築中)に移転。サイクロトロン、FDG-PET装置、3T-MRI装置などを新規導入予定。

症例数

放射線診療科は、放射線診断科と放射線治療科からなるが、放射線科専門医修練機関(総合修練機関:東京大学附属病院)、日本放射線腫瘍学会認定協力施設に認定されている。08年、SPECT-CT装置(GE)に更新。09年、MRI装置(1.5T)を更新。2台目の64列CT装置(GE)に更新、心筋シンチと冠動脈CTのFusionが容易に。10年から心MRI検査を開始、SPECT装置を更新(東芝)

★10年度の検査件数は、CT:15,042件、MRI:5,872件、核医学:2,362件、FDG-PET(腫瘍):81件、一般撮影:48,206件、血管造影:626件、骨密度:2,832件であった。放射線治療は、通常の適応例に加え、認知症、心疾患、肺疾患、糖尿病などを合併し、他院では治療が困難な症例にも実施している

★10年度の治療患者は後期高齢者が62.6%を占め、80歳代が32%、90歳代も9.4%であった。造血幹細胞移植前処置の全身照射を18例、肺癌に対する定位放射線治療を11例に施行した。メタストロンによる骨転移の緩和ケアも開始した。中下部直腸癌の短期濃縮術前照射、皮膚癌に対する電子線治療も良好な成績が得られている。

医療設備

64列CT2台、MRI、SPECT2台、リニアック、治療計画CT1台(16列)、血管撮影装置、骨密度測定装置、PET(研究所附属診療所)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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