専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

滋賀県立総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

県立病院、地域がん診療連携拠点病院、臨床研修病院、内科学会教育病院、消化器病学会・内視鏡学会認定・指導施設であると同時に、地域医療をも担う急性期病院である。安心、満足、信頼の得られる医療の提供を目指している。癌診療においては、外科、放射線治療・診断科、緩和ケア科、その他各科と連携診療を行っている。早期発見に努めるのはもちろん、ガイドラインに沿った上で、あらゆる病期の患者様にその病状・希望に個々に対応することを心がけた診療を行っている。また、種々の急性期疾患に対する対応も迅速・正確・安全を心がけている。

症例数

消化器内科の年間外来患者数は約23,000人(1日100人)、年間入院患者数は約1,000人である。平均在院日数は約12日。消化管内視鏡検査は5,300件(上部3,500件、下部1,700件)。検査予約待ちがかなり出ているが、必要な検査は緊急で施行している

★内視鏡治療件数は、早期食道癌2件、早期胃癌20件(ほとんどが粘膜下層剥離術による粘膜切除ESD)、大腸癌20件、総胆管結石20件、上部消化管止血術40件、食道静脈瘤止血術10件、大腸ポリープ切除術300件、消化管狭窄拡張術10件、ステント留置術10件、胃瘻造設術15件。TAE/TAI 60件(放射線診断科施行)、PEIT/RFA 10件

★病院全体の入院患者における癌患者の割合は25%台。癌の治療は基本的に種々ガイドラインに沿って行っている。ただ病状、希望により、ガイドラインを外れる場合、あるいは本院では対応できない場合は、それに対応可能な適切な施設に相談する。また、積極的にセカンドオピニオンには対応する。保険診療外の癌治療については、相談に応じ情報の提供に努める。外科でも積極的に対応しており、腹腔鏡下の手術件数が増加している。放射線治療装置は最新のものを装備している。また緩和ケア部門も充実している

★外来は、1日3診察室で行っている。急な症状で受診された方に対応するため、腹部超音波検査は外来のベッドサイドにあり、CT検査も必要に応じて直ちに施行できる体制にある。腹痛患者では、診察・超音波検査を施行し、必要であれば直ちにCTを施行する。その結果を外科・放射線診断科と相談。さらなる精密検査、手術、内科的治療を即座に判断している

★C型慢性肝炎に対するインターフェロン+リバビリン併用療法、消化性潰瘍に対するピロリ菌の治療、肝硬変・肝不全に対する生活指導を含めた管理・治療、潰瘍性大腸炎・クローン病に対する指導と治療など適切に行っている

★検査では何も異常は見つからないが消化器症状で苦しんでおられる方(消化管機能障害)には、個々の病態を説明した上で、症状緩和に努めている。また、胃癌検診、大腸癌検診で要精密検査となられた方への精密検査は多数施行している。診療は基本的には、地域のかかりつけ医との連携で行っている。

医療設備

FDG-PETCT、CT、MRI、放射線治療装置、緩和ケア科、ラジオ波治療装置、超音波・カラードプラ超音波装置、超音波内視鏡。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院は日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会認定施設であり、当科では成人病センターとして消化器癌、乳癌の診療を中心とし、さらに地域の基幹病院として臓器移植以外のすべての消化器疾患、鼠径ヘルニア、肛門疾患などの手術を行っている。また、当院は滋賀県唯一の都道府県がん診療連携拠点病院であり、癌の診療においては消化器内科、放射線科、病理部との緊密な連携により現時点における最良の治療を選択し遂行しうる体制をとっている。手術術式の選択にあたってはガイドラインなどに基づき標準的な術式を行うことを基本方針としている。さらに麻酔科や循環器科、呼吸器科とも共同し高齢者や心肺などに合併症を有する高リスク症例や、従来外科治療が不可能と考えられていた高度進行癌症例に対しても積極的な手術を行っている。化学療法に関しては当院は外来化学療法室を整備しており、現在乳癌の化学療法すべてと消化器癌の化学療法の大部分を主として外科外来にて行っている。これら化学療法の分野においては薬剤部と協力してすべてのレジメンを登録する体制をとっており、最新のエビデンス(科学的根拠)に基づくとともに個々の患者さんの状況をきめ細かく考慮して、各々の患者さんにとって最良の治療法を選択して提示している。

症例数

09年度の総手術件数は792例。胃癌109例、大腸直腸癌107例、食道癌14例、膵癌26例、原発性肝癌21例、転移性肝癌19例、乳癌55例など

胃癌=ガイドラインに基づく術式選択を原則としている。術前診断で早期癌と診断された症例および一部の進行癌(T2N1以下)は原則として腹腔鏡下に縮小あるいは標準的リンパ節郭清を伴う胃切除術を施行。それ以外の症例は開腹による2群郭清を伴う標準的根治手術を行う。また進行癌症例では術前化学療法を行う。5年生存率(5生率)は病期I:83%、II:70%、III:38%、IV:7%

大腸直腸癌=原則として3群リンパ節郭清を伴う標準的根治手術を行う。大腸直腸癌では手術既往例や高度進行例以外は原則として腹腔鏡下手術を行っている。直腸癌では高度進行症例以外は神経温存、機能温存に努め、下部直腸癌でも可及的に肛門温存術式を行う。また人工肛門を造設された患者さんのストーマの管理、日常生活の指導などを専門の看護師とともにストーマ外来として毎週月曜日に行っている。5生率は病期I:95%、II:88%、III:64%、IV:8%

膵癌、胆管癌=積極的切除の方針とし、他に遠隔転移がみられない症例では門脈、動脈合併切除再建も行っている。肝門部胆管癌では門脈塞栓後の肝葉切除を基本としている

食道癌=手術と放射線化学療法につき説明し治療方針を選択する。原則として病期II、IIIは手術をすすめ、早期症例には放射線治療、高度進行例には放射線化学療法をすすめる。手術症例では2領域郭清を伴う右開胸食道切除頸部吻合を基本とし、腫瘍の部位により頸部郭清追加や胸腔内吻合を行う

肝癌=肝細胞癌に対しては基本的には系統的切除を行っている。また下大静脈内腫瘍塞栓合併例など高度進行例に対する減量手術も行っている。転移性肝癌、特に大腸癌の肝転移に対しては個数の如何にかかわらず、完全摘徐可能な場合は手術を第一選択としている。切除範囲が大きい場合には術前に門脈塞栓術を行っている

乳癌=乳房温存率は80%。充実した画像診断装置を利用し、非触知病変に対するマンモトーム下生検など早期病変の診断に努めている。また当院には乳腺専門医、認定医がおり、放射線治療部や外来化学療法部と協力して手術のみでなく化学療法、内分泌療法、抗体療法などの薬物治療や放射線治療を積極的に行っている。毎月第2火曜日に医師、看護師、薬剤師などの多職種乳腺カンファレンスを行っている。

医療設備

PET、MRI、MDCT、放射線治療装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

滋賀県下の循環器専門病院として有名。常勤医はすべて心臓血管外科専門医で均一した治療が受けられる。大動脈瘤手術には定評がある。弁膜症の治療方法、人工弁の種類は相談可能。狭心症、心筋梗塞に対してはカテーテル治療を優先。緊急には24時間対応。80歳以上の高齢者でも手術可能。 “話しやすさ”をモットーにしている。 HP: http://www.pref.shiga.jp/e/seijin/

症例数

基本方針は危険性の少ない、長期効果が得られる治療法を選択すること。新しい実験的治療は回避し、成績が安定した術式を短時間で行うことで、手術の安全性を確立している

★09年~10年の症例数は心臓大血管手術166例。疾患別では大血管手術99例、胸部大動脈手術29例(解離6例、破裂1例)、腹部大動脈手術70例(破裂5例、ステントグラフト内挿術3例)。弁膜症手術53例。心房細動合併では同時に不整脈治療を行っている

★虚血性心疾患については、カテーテル治療を主に行っており、冠動脈バイパス手術は13例。オフポンプで8例、他疾患と同時に5例。先天性ほか5例。80歳以上の高齢者は26例で、最高齢は88歳の腹部大動脈瘤破裂例であるが、全例が軽快退院

★手術死亡は166例中1例(0.6%)のみで、腹部大動脈瘤破裂のショック例で救命困難であった。術後、ほとんどの人が翌日から食事、2日目には立位、歩行が可能で、約2週間で退院できる。1カ月程度の自宅療養の後、元通りの社会生活が可能。他にペースメーカー植え込み術201例(ICD、CRTDを含む)、末梢血管手術30例を行い、死亡例はない。

医療設備

PCPS、IABP、CHDF、自己血回収装置、MRI、MD-CT、RIシンチ、PETなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

眼科

分野

眼科

特色

滋賀県の基幹病院として、眼科疾患全般に対して最新の検査・手術設備を揃え、高度な医療技術により安全で低侵襲な診療を行うことを基本方針としている。特に手術に関しては得意とする分野であり、眼科医師全員とも熟練しており、再手術に至る症例は極めて少ないのが特徴である。そのため他施設で対処が困難な症例や難易度の高い手術症例などの紹介が多く、特に網膜硝子体疾患、白内障、緑内障などの手術は合併症を生じることもほとんどなく、良好な治療成績をあげている。学会発表などの学術活動にも積極的に取り組み、常に新しい知識を取り入れて日常の診療に生かすようにしている。日本眼科学会専門医制度認定施設。

症例数

年間の外来患者数約18,000人、紹介率・逆紹介率ともに約35%で、紹介患者は紹介元の医療機関に戻っていただくことを原則としている。特殊外来におけるレーザー治療は年間約600件で、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜裂孔、黄斑変性、中心性漿液性網脈絡膜症、網膜細動脈瘤、黄斑浮腫、緑内障、後発白内障などの疾患に行われている。手術件数は約900件である。緊急性の高い疾患については随時入院、手術を行っている

★白内障手術は年間約700件で、ほとんどの症例で超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入術を施行しており、安全な手術が確立されている。最近では白内障手術を行う施設が多いため、当院には難症例、他疾患合併例、全身疾患合併例の紹介が増加する傾向にあるが、これらの症例に対してもほぼ全例に眼内レンズを挿入している。折畳み式のアクリルレンズを使用するため約2.75mmの小切開創からの移植が可能であり、術後炎症や乱視変化は最小限のため早期よりの社会復帰を可能にしている。白内障単独手術以外においても、硝子体手術や緑内障手術症例では白内障同時手術を施行し、患者の負担を軽減している。最近10年間では破嚢や硝子体脱出などの合併症発生率は1%以下である

★網膜硝子体手術は年間約100件で、網膜剥離・増殖糖尿病網膜症・増殖性硝子体網膜症・眼内異物・ぶどう膜炎・眼内炎などの難治性疾患や黄斑円孔・黄斑上膜・黄斑浮腫・黄斑変性などの黄斑疾患に対して行っている。硝子体手術についてはほぼ全例で23ゲージ・25ゲージの小切開硝子体手術を行っており、術後早期からの視機能回復に努めている

★網膜剥離については病状に応じて経強膜的網膜復位術か硝子体手術を選択している。最近10年間では、初回復位率は97%、最終復位率はほぼ100%である

★糖尿病網膜症に対しては内科と連携をとり糖尿病管理と眼科治療を効率よく行っている。眼科的には蛍光眼底造影検査を適宜実施し、病状によりレーザー光凝固を施行し、牽引性網膜剥離、硝子体出血、黄斑浮腫、増殖変化の高度な症例には硝子体手術を行い良好な結果を得ている

★黄斑円孔は網膜の最も重要な部位(黄斑部)に孔が形成される疾患で、円孔を閉鎖させるには硝子体手術を必要とする。最近10年間では、初回閉鎖率97%、最終閉鎖率はほぼ100%である

★黄斑上膜は網膜の最も重要な部位(黄斑部)に線維膜が形成される疾患で、進行すれば視力低下や変視症(歪んで見える)などの症状が生じ、硝子体手術を必要とする。病状に応じて、線維膜の除去と同時に内境界膜剥離を行うことにより、線維膜の再増殖を抑制している

★黄斑変性に対してはフルオレセインおよびインドシアニングリーン蛍光眼底造影検査、光干渉断層検査などの所見に応じて、抗血管新生薬の硝子体注射、レーザー光凝固、硝子体手術、ステロイド局所注射を選択し、新生血管の退縮、視機能保持に努めている

★ぶどう膜炎は種々の原因で生じるため全身的に検索をし、原因疾患や重症度に応じてステロイドや免疫抑制剤などの薬物治療や硝子体手術を行っている。硝子体手術の際に採取された検体について細胞学的・微生物学的検査をすることによって、より正確な診断を得ることに努めている

★緑内障手術は年間約40件行っている。緑内障には種々の病型が存在し、進行度によっても目標眼圧が異なるため、各症例に応じた治療をしている。開放隅角緑内障に対しては、まず点眼治療による眼圧コントロールを試み、不十分であれば目標眼圧に応じて線維柱帯切除術、線維柱帯切開術などの観血手術を選択して良好な眼圧コントロールを得ている。閉塞隅角緑内障に対しては種々の検査で眼圧上昇機序を把握してレーザー虹彩切開術、隅角癒着解離術、水晶体切除術(白内障手術)などを行っている。

医療設備

CT、MRI、PET(ポジトロン断層撮影装置)、眼科手術用顕微鏡、超音波白内障手術装置、硝子体手術装置、眼科用内視鏡、眼内レーザー、マルチカラーレーザー、ヤグレーザー、OCT(光干渉断層計)、ICG蛍光眼底カメラ、UBM(超音波生体顕微鏡)、超音波診断装置、光学式眼軸長測定装置、ERG(網膜電図)、VEP(視覚誘発電位)、多局所網膜電図、角膜内皮計測装置、自動視野計など各種眼科診療機器を備えている。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

滋賀県における、三大生活習慣病(脳卒中、癌、心疾患)治療の拠点病院。脳神経外科は86年に京都大学脳神経外科の関連病院として開設され、神経内科との連携で24時間体制の脳卒中診療を目指している。脳腫瘍、脊髄・脊椎疾患、水頭症、三叉神経痛、顔面けいれんなどのあらゆる脳神経外科疾患に対し、質の高い医療を提供している。

症例数

年間の入院は400~500例で、手術は~200件

★脳動脈瘤の治療は開頭クリッピング術を第一選択としているが(年間20~30件)、脳底動脈瘤などに対しては血管内手術(コイル塞栓術、年間約10件)を行っている

★脳梗塞の発症3時間以内の超急性期にはt-PA静注療法を、慢性期に頚動脈内膜剥離術、バイパス術、血管内手術(ステント留置術)を状態に応じて行っている。リハビリテーションセンターが併設されており、回復期リハビリへと継続した医療を行える

★脳腫瘍に対する開頭摘出術は年間20~30件行っており、術中モニタリングなどを駆使して、術後に神経障害を残さない治療を目指している。悪性脳腫瘍には術後放射線・化学療法を併用した集学的治療を行っており、転移性脳腫瘍などには定位放射線治療を行っている

★脊髄・脊椎疾患に対して、顕微鏡下手術により、必要であれば内固定を併用して、確実かつ低侵襲な治療を行っている(年間約30件、齊木科長は日本脊髄外科学会認定医)。

医療設備

CT(3D-CTA)、MRI、超音波診断装置、SPECT、PET、PET-CT、バイプレーンフラットパネルDSA、放射線照射装置(定位放射線治療対応)、定位脳手術装置、超音波吸引器、術中DSA、神経内視鏡。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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