専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

函館五稜郭病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院では各専門領域のエキスパートによる消化器疾患、乳腺疾患、内分泌疾患ならびに腹部救急疾患に対する手術を中心に診療している。特に消化器疾患に対する腹腔鏡下手術を積極的に導入しており、minimally invasive surgery(MIS:最小侵襲手術)によるQOL(生活の質)の改善に努めている。また、全国規模の医師主導型多施設共同臨床試験へ多数参加しており、最新のエビデンス(科学的根拠)に基づいた医療を提供するための一翼を担っている。がん化学療法では外来化学療法を中心に、新規抗がん剤や分子標的薬による最新医療を提供している。また、早期よりクリニカルパスを導入し、医療の質の向上ならびに安全性の確保に努めている。

症例数

08年の年間手術件数は1,138件で、全身麻酔による手術は874件、腰椎麻酔および硬膜外麻酔による手術は127件、局所麻酔による手術は137件であった。主ながん手術では食道がん10例、胃がん100例、大腸がん177例、肝胆膵がん41例、乳がん133例であった

食道がん=年間10~18例。根治手術は胸腔鏡補助下の小開胸手術で侵襲の軽減を図り、3領域郭清を標準術式としている。StageIIの食道がんに対しては、術前化学療法を行っている。手術関連死は2.9%であった。Stage別3年生存率はStage 0:100%、I:86%、II:67%、III:44%、IV:16%

胃がん=年間100~130例。早期胃がんに対しては、腹腔鏡補助下幽門側胃切除を第一選択としている。また、胃切除後症候群の改善を目的に、迷走神経温存や幽門保存などの機能温存手術を積極的に取り入れている。進行胃がんは、術前化学療法や手術術式に対する医師主導型多施設共同臨床試験(JCOG胃がん外科グループ)に参加し、生存率の改善に努めている。非切除、再発胃がんに対する化学療法も積極的に行っており、TS-1/CDDPを第一選択とし第二選択以降はタキサン系、CPT-11等、新規抗がん剤の組み合わせでQOLを考慮した治療を行っている。Stage別5年生存率はStageIa:97.0%、Ib:90.2%、II:78.0%、IIIa:63.3%、IIIb:34.2%、IV:14.7%

大腸がん=年間160~180例。腹腔鏡補助下大腸切除術による低侵襲手術が中心であり、08年度は68%が腹腔鏡下手術であった。化学療法の第一選択はFOLFOX4またはFOLFIRI+分子標的薬(Bevacizmab)であり、第二選択以降ではK-ras遺伝子やEGFR(上皮細胞増殖因子受容体)測定により適応症例には分子標的薬(Cetuximab)を使用し、放射線治療も積極的に取り入れている。直腸がんStage別年生存率はStage 0:100%、I:83.5%、II:86.0%、IIIa:76.0%、IIIb:45.0%、IV:11.5%

乳がん=年間130~150例。手術は乳房温存術+センチネルリンパ節生検を第一選択としている。術前化学療法も積極的に行い、乳房温存率の向上を目指している。術後補助化学療法・内分泌療法・分子標的療法は乳がん治療ガイドラインに準じて行っている。Stage別5年生存率はStage 0:100%、I:95.5%、II:88.1%、III:76.7%、IV:41.7%

肝胆膵=胆石症手術は年間180~200例で、90%以上が腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っている。原発性ならびに転移性肝がん手術は年間20~30例、胆管がん手術は年間10~16例、膵がん手術は年間12~16例

鼠径ヘルニア=年間140~150例。Kugel法を中心に行っている

救急疾患=虫垂炎、腸閉塞を中心に年間約100~120例で、約60%は腹腔鏡下手術が施行されている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、PET-CT、超音波、リニアック、各種電子内視鏡装置、鏡視下手術装置、ラジオ波焼灼装置、マイクロ波凝固装置、アルゴンレーザーシステムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

形成外科

分野

形成外科

特色

診療内容は形成外科全般を行っているが、特にレーザー設備を各種整えており、先天性のアザや血管腫に対する皮膚レーザー照射療法を数多く施行している。また当院は小児など全身麻酔下での治療を必要とする症例に対して、皮膚レーザー治療を行える道南地域唯一の病院でもある。他にも外傷(特に顔面軟部組織損傷、顔面骨骨折)、瘢痕拘縮、先天外表異常などに力を入れており、さらに治療前の患者さんが治療後の一般的な結果を想像しやすいように、ホームページ(http://www.gobyou.com/shinryouka15.html)に臨床写真を多く掲載している。外来診療は形成外科専門医1人が担当するため、どの曜日の外来を受診しても一貫した説明と治療が受けられる。

症例数

年間の全手術件数は約550件、皮膚レーザー治療は約450件

★手術の対象となる疾患は熱傷、顔面外傷(軟部組織損傷、鼻骨・頬骨骨折を含む顔面骨骨折)、瘢痕拘縮(外傷後、熱傷後)、口唇裂・口蓋裂、小耳症、その他の耳介変形、多指症・多趾症、合指症・合趾症、臍ヘルニア、皮膚悪性腫瘍(基底細胞腫、有棘細胞がん)、褥瘡、放射線潰瘍、眼瞼下垂、顔面神経麻痺、巻き爪・陥入爪、腋臭症などである。皮膚レーザー治療の対象疾患は太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青、いちご状血管腫、単純性血管腫など

★新井の専門は、外傷、熱傷、瘢痕拘縮である

★月1回の頻度で、当院で札幌医科大学形成外科の四ッ柳高敏教授の診察および手術を行っている。

医療設備

MRI、CT、3DCT、PET、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、炭酸ガスレーザー、色素レーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

小児科

分野

小児医療

特色

道立養護学校が併設されており、入院中に治療を受けながら通常の授業を受けられるのが当科の大きな特徴の一つで、長期入院を要する慢性疾患でも勉強の遅れを心配しなくてよい。一般診療として、新生児から思春期早期まで幅広く診療しており、特殊疾患は専門医が診療に当たっている。

症例数

小児科病床は30床。新生児病床4床。入院患者数は年間約1,000人。その内訳は呼吸器感染症、消化器疾患が大多数を占める。他にけいれん、誤嚥などの救急疾患や腎疾患、内分泌代謝疾患、悪性腫瘍、心身症などの入院があるが、急性疾患と慢性疾患を混在させない病棟体制をとっている。慢性疾患児には必要に応じて入院中に定期的にカウンセリングを行っている。外来患者数は1日平均約50人。午前中は急性感染症、午後は慢性疾患、乳幼児健診、予防接種など。内分泌外来は週2回行っており、成長ホルモン分泌不全性低身長症、副腎、性腺疾患、甲状腺疾患、1型糖尿病、肥満症など現在通院治療中が約350人。アレルギー外来は気管支喘息、アトピー性皮膚炎など約150人。血液外来は白血病、固形腫瘍など約120人。神経外来約200人。それ以外にカウンセリング中心の心身症、発達障害が約50人。腎外来約40人。

医療設備

PET、MRI、320列CT、ABR、EEG、SPECT、DXA、USなど、多くの先進設備を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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