南長野医療センター篠ノ井総合病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

南長野医療センター篠ノ井総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

地域の中核病院として呼吸器疾患全般、特に感染症、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、間質性肺疾患などの診断、治療を中心に診療を行っている。近隣開業医との病診連携も推進しており、病気の治療だけでなく患者さん、ご家族の要望を重視した診療を目指している。また、睡眠呼吸センターを開設し、長野県唯一の日本睡眠学会睡眠医療認定医療機関(A型)である。その他、日本内科学会教育病院、日本呼吸器学会認定施設、日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設である。

症例数

月間外来患者数は約700人、年間入院患者数約800人。平均在院日数14日。年間気管支鏡症例数は約100例。年間手術件数は約40症例

★肺癌に関しては、放射線科、呼吸器外科、病理科の協力のもと、迅速な診断を心がけている。治療に関しては、放射線照射施設を有していないため、放射線治療を除く手術、化学療法、ステント治療等提供している

★慢性呼吸不全に対しては包括的呼吸リハビリテーション、栄養指導、在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法を施行し、勉強会、散策リハビリ、遠足などを行っている患者会「わかば会」の支援も当科、理学療法士、作業療法士、看護師、薬剤師、栄養科、地域連携室、近隣開業医と共に行っている

★睡眠呼吸障害に関しては、2000年11月に簡易ポリグラフィ、2001年6月にPSGを導入し、CPAP、減量療法、口腔内装置、耳鼻科的治療が可能である。2008年末までにPSG約1,600例、CPAP約1,000例に達している。ナルコレプシー診断のためのMSLTも可能である

★慢性呼吸不全、気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群など、自己管理ができることを目指し、患者教育にも力を入れている

★よりよい医療を提供し、患者さんとの信頼関係を大切にしたいと考えている。そのため学会・研究会に積極的に参加し、常に根拠に基づいた治療(EBM)を心掛けている。

医療設備

CT、HRCT、MRI、気管支鏡、蛍光気管支鏡、胸腔鏡、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)、簡易ポリグラフ、簡易肺機能検査、精密肺機能検査、人工呼吸器、非侵襲的陽圧人工呼吸器(NPPV)、経鼻的持続陽圧呼吸器(CPAP)、経皮的PCO2/SPO2モニタリングシステム、動脈血液ガス分析装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

糸球体腎炎、ネフローゼ症候群や糖尿病性腎炎、ルーブス腎炎などの二次性腎疾患の診断治療をはじめ、保存期慢性腎不全の食事療法など全ての内科的腎疾患を総合的に診療している。急性・慢性腎不全の診断および治療や血液透析、腹膜透析(CAPD)導入および維持管理を一貫した医療、看護体制により行っている。また、近隣の透析施設からの合併症例に対する治療体制も整っている。その他、リウマチ、膠原病科と連携して血漿交換療法(PE)、血液吸着療法(PA)等も施行している。日本腎臓学会、日本透析医学会、日本リウマチ学会教育研修施設。

症例数

月間腎臓内科外来患者数は約600人、2007年度年間入院患者数293人、腎生検数12例、透析導入患者は血液透析22人、CAPD10人である。2007年12月末の血液透析患者数225人、CAPD患者数38人、外来血漿交換患者数2人である。保存期慢性腎不全患者に対して積極的な食事指導と講演会を施行し、24時間蓄尿からの推定蛋白摂取量を通じて個人指導を行ってる。2007年ブラットアクセス手術42件、ペリトネアルアクセス関連手術11件で、合併症により紹介される透析患者に対して消化器外科、心臓外科、脳神経外科、整形外科、眼科、泌尿器科等の協力を得て高度の医療を提供している。長期透析に伴う透析アミロイドーシスに対する治療として94年よりオンラインHDFを施行している。膠原病、血液疾患、神経疾患等に対して2007年度PE3例、PA3例を施行。急性腎不全、多臓器不全に対しては持続血液濾過透析療法を19例に施行している。血液透析・CAPD外来は月~土。

医療設備

同時血液透析86床、血漿交換装置2台、持続血液濾過装置4台、CAPD診療室。その他、ヘリカルCT、MRI、DSA、シネアンギオ、DEXAなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

尿路の癌を中心に、尿路結石、男性赴任を3本柱とし、排尿異常にも力を注いでいる。その他、泌尿器科全般に関し先進的に取り組む一方、当院の伝統である患者本位の診療を目指し、個々の患者に合った治療を実施するのが特徴。癌末期の緩和医療にも関心がある。

症例数

年間手術520~550件

★2008年の内訳:前立腺癌手術13、膀胱癌手術76(うち内視鏡手術72)、腎癌手術15、腎盂尿管癌5(うち内視鏡手術2)、前立腺肥大症など排尿異常の手術35、体外衝撃波結石破砕(無麻酔)169、他の結石手術28、不妊関連手術13など

★最近、増加著明な前立腺癌診断には経直腸エコー検査を用い、PSA値/前立腺容積比の解析法を工夫し生検することで、早期癌の発見率向上を目指す。1990年からの前立腺全摘除術後の癌の5年非再発率は約70%で、さらに改善傾向にあり、再発例を含め手術時転移なしとした例での前立腺癌による死亡は未だない

★膀胱癌に対しては、膀胱内注入療法や抗癌剤投与などで膀胱摘除を減らすよう試みている一方、膀胱摘除術後に自排尿できる代用膀胱造設を89年から行ってきた

★体外衝撃波結石破砕成功率は98%。多発例、困難例が集まるため完全排石率は75%。経尿道的砕石や経皮的腎砕石術を含め、尿路結石治療は万全の体制であり、長野県内における尿路結石治療の拠点と自負している

★婦人科が以前から体外受精、顕微授精を行っており、呼応して男性不妊の内服治療(有効率約10%以下)、手術(精路閉塞に対する吻合、精索静脈瘤手術など)、精巣精子抽出法(妊娠出産率約20%)、精巣上体穿刺吸引法を行っている

★予定手術で必要例には自己血使用。

医療設備

軟性膀胱鏡、各種腎盂尿管鏡、体外衝撃波結石破砕装置、レーザー砕石装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

患者本位の医療をモットーに、長野市南部の中核病院として産婦人科の全領域を取り扱っている。救急医療に力を入れており、ハイリスク妊娠、分娩、子宮外妊娠などの二次救急患者を受け入れるとともに、子宮癌や卵巣癌等の手術も積極的に行っている。1990年には長野県で最初の体外受精に成功、95年には長野県で最初の顕微授精に成功し、できるだけ多くの夫婦に子宝が授かるよう努力している。また信州大学の関連病院として医学部、医学科および保健学科の学生実習を引き受けている。

症例数

2008年の分娩数は850例、帝王切開160例、帝切率20%。原則として自然分娩。夫立ち会い可能。母児同室。小児科新生児集中治療室(NICU)と連携。助産婦外来指導、母親学級、安産教室、母乳外来を設置。出生前診断も可能

★2008年開腹手術(腹腔鏡含む)419例、良性疾患334例(子宮筋腫64例、卵巣腫瘍45例等)、悪性腫瘍手術85例(子宮頸癌52例、体癌20例、卵巣癌13例)。悪性腫瘍手術成績:2001年~2005年に治療、5年以上経過をみた症例の5年生存率(症例の少ない期は除く)は頸癌0期100%、I期100%、II期100%。体癌I期94%、III期40%、IV期30%。卵巣癌I期90%、ⅱ期80%、III期45%、IV期37%

★不妊症は十分な検査を行い治療方針を決定。男性不妊は泌尿器科で治療。不妊症教室を月1回開催。不妊治療は夫婦間のみで行う。2007年、人工授精600例、妊娠33例、妊娠率5%。体外受精・顕微授精(精巣精子を用いた顕微授精含む)は採卵数190例、症例あたりの生産率(生きて生まれた児の率)34%、胚移植あたりの生産率25%、採卵あたりの生産率22%。不妊カウンセラーのカウンセリングあり。

医療設備

CT、MRI、カラードプラ超音波断層装置、腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡、骨塩量測定装置(DEXA)、分娩監視装置、NICU、集中治療室(ICU)など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

眼科

分野

眼科

特色

眼科一般にわたり幅広く診療を行っている。特に白内障、網膜硝子体疾患(黄斑円孔、黄斑上膜、網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症など)の手術を必要とする疾患に力を入れている。網膜硝子体疾患に対応するため、最先端の検査、治療機材が導入されている。検査機材では症例に応じてOCTという光学的に網膜の断面図を見る機械、HRAという非常に精細な眼底造影ができる機械などを使い、眼の状態を正確に把握する。治療機材では、最新の手術用顕微鏡、超音波白内障摘出装置、硝子体手術装置を用い、最善の結果が出せるように努力している。インフォームド・コンセントが叫ばれるようになってから、ともすると決断は患者さんに丸投げしてしまいがちである。もちろん患者さんの意志を尊重するのは当然と考えている。その上で「自分が患者さんの立場だったら受けたい医療」を提案させていただきたいと思っている。手術は白内障では日帰り、入院ともに対応している。手術後の点眼は細菌等による感染症の予防、手術後の炎症を抑えるために非常に大事なものですが、清潔に、きちんと点眼するのは意外と難しいことです。当院では、入院される方には病棟看護師、薬剤師が正しい点眼の仕方について指導させていただき、清潔で確実な点眼ができるようになってから退院していただいている。また、白内障手術では希望される方に多焦点眼内レンズによる手術も対応している。多焦点眼内レンズは2006年末に認可された新しいレンズで、これを使った白内障手術では手術後遠くにも近くにもピントが合いやすい状態となり、手術後メガネの必要性をかなり少なくできると考えられる。

症例数

手術件数年間約200-250件。白内障手術合併症率1%以下。重症の増殖糖尿病網膜症など、ほとんどの網膜硝子体疾患の手術にも対応可能。

医療設備

OCT、HRA-II、マルチカラーレーザー、ヤグレーザー、白内障手術装置、硝子体手術装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

リウマチ・膠原病内科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

リウマチ性疾患は全身病という観点から、各臓器をトータルに管理することに主眼を置いている。専任医師4人が同一フロアで連携診療をしている。

症例数

対象疾患は各種膠原病および関節リウマチのほか、乾癬性関節炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎、強直性脊椎炎など血清反応陰性脊椎関節炎も治療対象としている。常時通院中の登録患者は約2,500例。関節リウマチ1,200例、原発性シェーグレン症候群50例、全身性エリテマトーデス70例、強皮症(CREST症候群を含む)50例、多発性筋炎・皮膚筋炎20例、混合性結合組織病20例、線維筋痛症および脊椎関節炎600例である(以上概算)

★関節リウマチにはメトトレキサートを中心とした治療を行い、特に最近、注目を浴びている生物学的製剤の投与患者数は200例を超えている。関節リウマチの関節破壊などには内科系の多角的管理下に、年間40例程度手術(例工関節手術を含む)を行っている

★腎臓内科は県下最大の人工透析施設を有しており、リウマチ膠原病にともなう腎障害に対して腎生検、白血球除去療法(LCAP)なども積極的に行っている。増加傾向のあるシェーグレン症候群は耳鼻咽喉科、眼科との連携により診断と治療を行っている

★入院症例にはリウマチ膠原病病棟が設置されており、リウマチ膠原病専門の看護師が対応する。リウマチ患者の高齢化に伴い、寝たきりリウマチ患者の訪問診療と訪問看護を行っている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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