専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

大阪歯科大学附属病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

口腔外科第1科

分野

歯科口腔外科

特色

口腔、顎、顔面領域に発生する腫瘍、嚢胞、外傷、炎症、先天異常、顎変形症、顎関節疾患、口腔粘膜疾患などの口腔外科的疾患の診断および治療を行っている。当病院では歯科以外の診療科として内科、耳鼻咽喉科、眼科を併設し、必要に応じてそれぞれの科が連携を取って診療に当たっている。病院は大阪市の中央部にあり、大阪城に近く、交通の便もよい。新病院になって早13年になるが、落ち着いた雰囲気の中で診療が行われ、日々内容の充実に医員ばかりでなく、病院一丸となって取り組み、各種専門外来も発足してきている。口腔外科の診療室は2つあり、チェア数は52台と多い。入院病棟は13階で、35床の入院ベットを持っている。広く静かで、見晴らしもよい。日本口腔外科学会研修指定病院。

症例数

年間新患数3,500人。外来手術件数2,500件

★口腔腫瘍は80人で、うち口腔癌は35人を占めている。舌、歯肉癌が多く、頬粘膜、口底、上顎洞癌などが続いている。それらの治療法は放射線療法、化学療法および手術を併用、あるいは手術や放射線療法を単独で行い、5年生存率は73%である。早期癌に対しては手術単独で治療することを基本としている。進行癌に対しては上記3者の治療法を組み合わせて対処している。頻度の多い舌癌に対しても手術を基本としているが、放射線の組織内照射単独で治療を行うこともある。歯肉癌、特に下顎歯肉癌に対しては手術前に3~4週間の放射線・化学同時併用療法を行い、その効果をみて手術の切除範囲を決定するが、なかには手術を回避できる症例も存在する。診断と同時に口腔ケアを開始し、術前放射線治療による粘膜炎の軽減に努め、また術後早期からリハビリテーションを行い、口腔機能の温存に力を注いでいる。治療に際しては患者様および家族と十分に話し合い、理解をしてもらうことが最も重要と考え、その上で治療法を提示している。さらに他の医療機関へのセカンド・オピニオンも勧めている。当方でもセカンド・オピニオンには積極的に対応している。顎骨腫瘍、特に下顎エナメル上皮腫に対しては、顎骨の連続性を保存し、形態と機能の温存に主眼をおいた顎骨保存療法を主に行い、再発は極めて少ない。進展例に対しては顎骨切除と欠損部への自家骨移植を同時に行っている。また、骨の再生医療に関しては、臨床に応用すべく基礎的実験を活発に行っている

★顎変形症はプロジェクトチームを組み、年間約30例の外科的矯正手術を行い、機能的、審美的に満足のいく結果が得られている。手術法では、下顎前突症に対しては下顎枝矢状分割術が多く用いられているが、上顎骨のLe FortI型骨切り術を併用することもある。下顎骨の偏位している症例、下顎角が張っている症例、オトガイが突出している症例などにも形成手術を行っている。また、顎関節症状を伴う下顎前突症に対しては下顎枝垂直骨切り術で対応している

★顎関節症は約400人の患者数である。問診表や臨床症状、さらにMRIなども含めた画像検査などで、日本顎関節学会の定めた症型分類の診断を行い、それぞれの症型に応じた治療法を試みている。約半数の症例で薬物療法、マイオモニター、スプリントを用いるとともに、顎関節洗浄療法も頻用している。本療法の奏効率は80%である。前記の治療に抵抗する場合には顎関節鏡視下検査や同手術、さらに顎関節開放手術を行うこともある。顎堤が吸収、萎縮したり、外傷で喪失したりすると、義歯の維持が悪くなったり、歯科インプラントを埋入できなくなったりするが、このための補綴前処置として骨移植などで顎堤形成術を行い、良好な結果を得ている

★唇顎口蓋裂に対しては院内の関連科が合同診断会議を行い、齲蝕予防や治療、顎発育や咬合の管理、形成手術などを行っている

★口腔粘膜疾患は50例で、白板症や口腔扁平苔癬が多い。白板症に対しては主に切除、口腔扁平苔癬は薬物療法で対応している。その他、嚢胞100人、顎骨骨膜炎、骨髄炎80人、外傷60人の治療を行っている。

医療設備

レーザー、顎関節内視鏡、凍結外科装置、超音波エコー、CT、3D-CT、MRIなど。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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