専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

市立岸和田市民病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

泉州2次医療圏のがん診療連携拠点病院として、移植を除くすべての消化器外科疾患をカバーできる体制を整えている。胆石症、ソケイヘルニアなどの良性のcommon disease(一般的な疾患)はクルニカルパスに沿った短期入院治療を図り、一方、難治性癌の代表である膵臓癌・胆道癌は小切が治療を統括し、進行度に応じたきめ細かな治療を目指している。さらに、外科スタッフ全員による病棟カンファレンスを週2回(うち1回は病棟看護師も参加)、病棟回診を週1回行い、すべての外科入院患者さんの情報をすべての外科医が共有することにより、均質で高度の医療を行えるよう努めている。がん治療に関しては、腫瘍内科医・放射線治療医・がん専門看護師・緩和ケア認定看護師・化学療法認定看護師・薬剤師・ケースワーカーなどと協力し、エビデンス(根拠)に基づいたがん治療を安全確実に患者さんに提供している。

症例数

年間手術症例数は500~600例(小児・乳腺を除く)で、このうち全身麻酔手術が約8割、悪性腫瘍手術が約4割を占める

胃癌=約80例。腹腔鏡補助下手術は約15%。5年生存率(他病死を含む)はstageIa 99%、Ib 89%、II54%、IIIa74%、IIIb33%、IV26%。高度進行胃癌と考えられる場合などではまず腹腔鏡検査をおこない治療方針を決定

大腸癌=約90例。約40%の患者さんで腹腔鏡補助下手術を実施。5年生存率は、stageI90%、II84%、IIIa84%、IIIb58%、IV18%

膵臓癌=10~20例。手術適応を厳格に定め、根治性が得られる場合は門脈合併切除を積極的に実施。手術非適応例でも原則として病名を患者さんに告知し、治療方針を相談決定している

肝臓癌(転移性肝癌を含む)=10~20例。泉州地域は肝細胞癌の多い地域であるが、消化器内科と協力し、ガイドラインに沿って手術適応を決定している。肝細胞癌では系統的切除が原則

胆嚢・胆道癌=約10例。高齢者の乳頭部良性腫瘍や早期癌に対しては乳頭部切除を実施

胆石症・胆嚢炎=約100例。約7割は腹腔鏡下手術。急性胆嚢炎の場合は発症早期の手術を原則としている

ソケイヘルニア・大腿ヘルニア=約100例。ソケイヘルニアは患者さんの希望により局所麻酔あるいは腰椎麻酔を選択し、局所麻酔の場合は、手術当日に入院し翌日に退院

腹膜炎手術=全身状態不良例では、手術後集中治療室で救急診療科医師とともに管理にあたる。状況に応じエンドトキシン吸着などの血液浄化療法を積極的に実施

化学療法=エビデンスに基づいた消化器癌に対する化学療法に取り組んでいる。具体的には、腫瘍内科医と協力しつつ、できる限り通院で外来化学療法センターを利用して実施している。また、がん集学的治療研究財団臨床試験や大阪消化管がん化学療法研究会臨床試験などの多施設共同研究に積極的に参加している

緩和ケア=再発癌の患者さんに対する緩和ケアにも力を入れている。医師・看護師・薬剤師よりなる緩和ケアチームが定期的に院内ラウンドを実施。在宅療養を希望される場合には、地域医療センターが中心となり、地域の開業医さんとの協力体制を構築している

栄養サポートチーム(NST)=当院はNST専門療法士のための実地修練認定教育施設に認定されているが、栄養状態に問題のある患者さんに対しては、医師・薬剤師・看護師・栄養士・検査技師などからなるNSTと共同で診療にあたることにより、栄養状態の改善を図り、手術合併症の予防・軽減化に努めている。

医療設備

PET-CT、MRI、ヘリカルCT、超音波、内視鏡、鏡視下手術装置、CUSA、ハーモニック・スカルペル、リガシュアーなど。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

形成再建外科

分野

形成外科

特色

形成外科全般と先天体表異常、特に唇裂・多指症・小耳症・漏斗胸などの外科治療(育成医療を適用)に力を注いでいる。唇裂は歯科口腔外科と連携下に治療をすすめ、言語療法も併せて行う。365日、救急診療科とともに顔面外傷、熱傷、切断指などの外傷治療も行っている。再建外科として乳房再建・下顎再建・涙道再建・褥瘡根治術など、関連科との共同手術も盛んである。治療法・時期の選択はインフォームド・コンセントに基づく患者医療を優先している。

症例数

年間の全手術件数は700件。新患者数は約1,000人。入院患者数280人である

★大学病院を除けば、関西でも有数の形成外科疾患の多彩な施設であり、年間の手術の内訳は、新鮮熱傷15例、顔面骨骨折50例、切断指再接着10例、唇裂・口蓋裂5例、頭蓋顔面の先天異常(クルーゾン病、小耳症など)25例、四肢・体幹の先天異常(多指症、漏斗胸)20例、母斑・血管腫・皮膚腫瘍500例、マイクロサージャリーによる再建10例、乳房再建5例、褥瘡根治術20例などとなっている

★あらゆる瘢痕をきれいにする工夫、ケロイドには針のない注射器を用いたステロイド療法で効果をあげている

★外来小手術、レーザー治療は毎日行っている

★一般病院であるが、形成外科に必要な創傷被覆材、介達牽引装具などの診療材料は多数最新のものを設置している

★関西一円からのセカンド・オピニオンも多い

特殊外来は、火=頭蓋顔面外来、木=褥瘡外来、水・金=フットケア外来。

医療設備

CT、3D-CT、PET-CT、MRI、MRA、炭酸ガスレーザー、超音波エコー、形成外科内視鏡、手術用顕微鏡、熱傷ユニット、外来フットケアシャワー室など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

小児内科系のほぼすべての急性疾患に対応している。入院児の保護者のニーズに合わせて、入院期間が最短になるよう治療している。一方で長期入院を要する小学生に対しては、院内学校の教諭による授業を行っている。外来診療は、午後に完全予約制の専門外来を各疾患群に応じて設置し、専門性の高い定期的な外来診療を継続している。小児救急医療は、泉州地域の小児時間外救急外来の輪番病院として毎週木曜日夜間と奇数週日曜日夜間の救急外来診療を担当している。地域の病診連携は、開業医院の診療時間内の入院紹介患者は極力受け入れるようにしている。

症例数

平日1日平均外来患者数110人、年間入院患者数800~900人、小児科病床数約20床。入院加療している疾患は、肺炎等の呼吸器感染症(入院患児の約60%)、喘息発作等のアレルギー疾患(約10%)、胃腸炎等の消化器疾患(約10%)、蜂巣炎等の感染症(約7%)、けいれん性疾患等の神経疾患(約7%)、尿路感染症等の腎泌尿器疾患(約5%)、川崎病等の血管炎・免疫疾患(約3%)などである。次の専門外来を開設

アレルギー外来=気管支喘息の発作予防治療は、吸入ステロイド薬を中心に長期間定期外来フォローを行っている。アトピー性皮膚炎には、必要最少量のステロイド外用剤と十分量の保湿剤によるスキンケアを指導している。食物アレルギーの児に対しては、積極的に食物負荷試験を施行し、食物除去が長期間に及ばないように配慮している

神経外来=小児神経専門医によるけいれん性疾患の診断・治療が中心であるが、発達相談員とともに乳幼児の発達のフォローや発達障害の診断も行っている

循環器外来=小児循環器専門医が、先天性心疾患、不整脈、冠動脈病変を遺した川崎病等を診療している

予防接種外来=日本国内で接種できるほとんどのワクチンを行っている。卵アレルギーの児にも皮膚テストを事前に行い、積極的に麻疹風疹やインフルエンザのワクチンを接種している

小児外科外来=ソケイヘルニア等の手術が必要な小児の外科疾患は、小児外科専門医が診察・予定手術を行っている

★そのほかの慢性疾患として、ネフローゼ症候群や慢性腎炎等の腎疾患、若年性特発性関節炎等の自己免疫疾患、糖尿病や甲状腺機能亢進症・低下症等の内分泌代謝疾患、特発性血小板減少性紫斑病や自己免疫性好中球減少症などの血液疾患、その他、周期性発熱や夜尿症、肥満症なども、外来で定期的に診療している

外来診療=午前の一般外来は一部予約制。午後の専門外来は完全予約制。どちらも開業医院からの紹介予約が地域医療連携室を通して可能。午後の専門外来の曜日は、アレルギー外来=火・水・木、神経外来=月と第2・4週水、循環器外来=第1~3週の木、予防接種外来=火。小児外科外来=木。

医療設備

MRI、CT(64列と128列のマルチスライス)、PET/CT、SPECT、各種シンチグラフィー、各種エコー、脳波、ABR(聴性脳幹反応)、呼吸機能検査、心電図、胃食道逆流症の24時間pHモニター検査、夜間睡眠時無呼吸症候群のポリグラフィー検査、消化管や尿路の造影検査など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

代謝内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病・甲状腺・内分泌疾患の専門外来である。眼科・放射線科・脳神経外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科・理学療法科など、他科と連携して治療に当たっている。管理栄養士・看護師・理学療法士も加わり、疾患の治療だけでなく、よりよく疾患と付き合っていただく支援をしている。

症例数

現在約2,500人の糖尿病患者さんが通院されている。そのうち1型糖尿病は約5%に相当する。糖尿病以外に、甲状腺・下垂体・副腎・副甲状腺等の内分泌疾患の患者さんも多岐にわたっている

★糖尿病治療としては、多様な形態があるが、種々の要因から必然的にインスリン治療中の割合が約半数となっている。経口薬との双方向の切り替え等も多い。紹介医との双方向の連携を図りながら、必要なときに介入させていただき、まめに逆紹介させていただくようにしている。必要なときにためらわず、個々の病期にあった治療の選択をすすめる。糖尿病教室において、病気の理解や検査結果の見方、一病息災を目指して療養生活の向上に役立ててもらえるよう、教室を定期開催している。患者さんが食事療法等に主体的に取り組んでいただくのが何よりの治療効果をもたらすことから、患者会糖尿病協会友の会「千亀利会」があり、講演会・総会のほか、会員の計画でハイキング・料理教室等行事を行い、会員相互の理解に役立てられている。毎年会報を発刊している

★内分泌腫瘍については、画像診断センターとの連携で診断を進め、下垂体腫瘍は脳神経外科、甲状腺・副甲状腺腫瘍は耳鼻咽喉科、副腎腫瘍は泌尿器科、膵臓のホルモン産生腫瘍は外科と連携して治療に当たっている。

医療設備

PET、MRI、CT、超音波診断装置等。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

泉州地域では数少ない神経内科であるため神経内科の基幹病院である。今までは非常勤による外来診療のみであったが2010年4月よりは常勤医3人となったため、すべての神経内科疾患の正確、迅速な診断と治療ができる。電気生理学的検査は泉州地域では唯一充実した病院でありしびれや筋萎縮の診断が正確にできる。

症例数

変性疾患(パーキンソン病、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症)、ギランバレー症候群、髄膜炎、脳炎、末梢神経障害、筋炎、重症筋無力症、多発性硬化症、脳梗塞、てんかんなどに対応している。また認知症のタイプの診断も行っている。症状としてはしびれ、筋萎縮、歩行障害、頭痛、めまい、ふるえ、不随意運動、物忘れなどが多い。顔面痙攣、眼けん痙攣、斜頚にはボツリヌス治療を行っている。しびれ、筋萎縮の診断については電気生理診断も受け付けている

外来診療=月~金。受付は午前8時~11時。診察は午前9時より、午後は1時より。再診と紹介患者は予約制。紹介患者の予約は地域医療連携室で受け付けている(TEL 072-441-8825、FAX072-441-8810)。

医療設備

MRI、CT、SPECT(脳血流シンチ、心筋シンチ)、脳波、筋電計(神経伝導速度、筋電図、各種誘発電位など)、頚動脈エコー、脳血管撮影装置など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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