専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

大船中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

乳腺センター

分野

乳腺・内分泌外科

特色

当施設は、乳癌の診療において本邦では最も早い時期(83年)から、広い適応基準による照射を併用した乳房温存療法を行っており、現在まで3,500例以上を治療している。総ベッド数約300の民間中規模病院であり、小回りの利いた迅速な検査と治療が可能となっている。マンモグラフィ(乳房X線撮影)は女性のX線技師が担当し、乳房の超音波検査も女性技師が対応可能。必要に応じて細胞診を行い、即日結果を報告している。超早期乳癌の診断に有用なマンモグラフィガイド下のマンモトーム生検も行っている。乳房切除が必要な場合、希望すれば形成外科医による同時乳房再建術や二期的乳房再建術も可能である。常勤の放射線治療専門医と最新の治療機器により、院内での放射線治療が可能。当施設の特徴は、放射線治療装置とCT装置が同室に設置されており、共通ベッドを回転させることにより患者を動かさずに精度の高い治療が可能となっていることである。セカンドオピニオンにも随時対応している。また、鎌倉市をはじめ神奈川県内の自治体のマンモグラフィ併用検診にも、マンモグラフィ読影医(A評価4人)として積極的に協力している。

症例数

初発乳癌の手術例は年間約250~300例

★乳房温存療法の適応は、乳房と腫瘍径の相対的関係のみに注目し、美容的結果に患者が満足すればすべて適応としている。以前は90%を超える高い乳房温存率であったが、現在の乳房温存率は80%前後である。腫瘍が大きな場合やリンパ節転移が明らかな場合は、積極的に術前化学療法・内分泌療法を行い、乳房手術と腋窩手術の縮小を目指している。乳房切除術は20%程度であるが、このうち同時乳房再建術は年間20数例。触診などで腋窩リンパ節転移を認めない患者では、センチネルリンパ節生検を行い腋窩郭清は省略することが多い。また、センチネルリンパ節に微小転移を認めても郭清は行わず、腋窩を含めた領域リンパ節を照射することで対処している例が多いので、リンパ浮腫などの上肢の合併症は少ない。乳房温存手術例では、一部の高齢者や小さな非浸潤性乳管癌を除きほぼ全例に乳房照射を行っている。乳房切除例でも国際的なガイドラインに従い、リンパ節転移が多数であった場合や腫瘍径が5cmを超える場合などに胸壁照射を行っている

化学療法=手術前または手術後に行う補助化学療法(抗癌剤)は標準的な多剤併用化学療法を行っている。AC(またはEC)4サイクルを基本とし、リンパ節転移陽性例などにはさらにタキソールを用いて毎週1回12週連続投与を行っている。HER-2過剰発現例では、ハーセプチンの3週間ごと計1年間投与を適応としている。これらの化学療法は、ほとんどが外来通院で行われている。治療後少なくとも2~5年間は3~6カ月ごとに、それ以降は6~12カ月ごとに外来通院し、触診、マンモグラフィ、エコーなどで対側乳房を含めてチェックしている

★転居などに伴う他施設からの治療後の経過観察患者だけでなく、転移・再発の患者も積極的に受け入れており、適応があればQOL(生活の質)を重視したホルモン療法や化学療法を行っている

★緩和医療にも力を入れており、放射線治療医、薬剤師、看護師らとともにチーム医療を推進している。院内に放射線治療装置があることにより、骨転移や脳転移に対しても迅速な対応を心がけており、照射目的の入院にも弾力的に対応している

成績=83年から12年5月までstageI・II・IIIの患者、計4,136例中3,498例に乳房温存術を施行(乳房温存率85%)。病期別10年生存率は、I期93%、IIA期90%、IIB期74%、IIIA期57%。乳房内再発率は、完全に腫瘍を切除できた症例では、5年で3%、10年で6%。乳房内再発に対しては、遠隔転移を伴っていなければ、多くの場合乳房切除などで対処が可能である。その場合も同時乳房再建術が選択できる。

医療設備

MMG 3台、US、CT 2台、MRI、放射線治療装置(リニアック、定位放射線治療も可能)、マンモトーム(USガイド下・X線ガイド下:うつぶせタイプ)、外来化学療法室10床。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

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