ジルビスク皮下注16.6mgシリンジの基本情報

作用と効果

補体（免疫系の一つ）に結合して阻害することにより、神経と筋肉の伝達障害を抑制します。
通常、抗アセチルコリン受容体陽性の全身型重症筋無力症の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。髄膜炎菌感染症またはその既往歴、感染症またはその疑い、膵炎の既往歴がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

用法・用量

通常、成人（体重56kg未満）は1回にシリンジ1本（主成分として16.6mg）を1日1回皮下注射します。1回に全量を使用し、再使用しないでください。必ず指示された使用方法に従ってください。

注射前には冷蔵庫から取り出し、30分以上平らな場所に置いて、室温に戻してください。

注射をする部位はお腹、太もも、上腕部です。患者さんご自身で注射される場合は、お腹か太ももに注射してください。ご家族の方が注射する場合は、上腕部も可能です。注射する毎に注射位置を変えて、同じ部位に注射する場合、前回注射した位置から少なくとも2.5cm離して注射してください。

皮膚に異常がある部位（押して痛みがある、赤み、あざ、硬くなっている、傷あとなど）は避けてください。へそから5cm以内には注射をしないでください。

注射し忘れた場合は、気が付いた時点でその日の分の注射をしてください。翌日からはいつもと同じ時間帯に注射をしてください。前日に注射し忘れたことに気が付いた場合は、前日分はとばして、その日の分はいつもと同じ時間帯に注射をしてください。1日に注射できるのは1回分だけです。2回分を一度に注射してはいけません。

誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。

副作用

主な副作用として、注射部位反応、感染症、挫傷、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・発熱、頭痛、吐き気 [髄膜炎菌感染症]

・発熱、寒気、倦怠感 [敗血症、肺炎などの重篤な感染症]

・激しい上腹部の痛み、腰背部の痛み、吐き気 [膵炎]

・呼吸困難、蕁麻疹、意識障害 [重篤な過敏症]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、外箱に入れた状態で2～8℃（冷蔵庫）で保管してください。

一度使用した注射器は再使用できません。使用済みの注射器は、専用の管理袋に入れ、医療機関の指示どおりに廃棄してください。

薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため、受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。